2018/12/5 FABch会員限定 フジファブリック プレミアムライブ マイナビBLITZ赤坂

なんかもうフジファブリックのワンマン久しぶりすぎて、定番だらけのセットリストだろうとなんだろうと何でもOKなメンタルだった。それが、今日は新曲だらけなんでしょう・・・ ライブ中蒸発してしまうんじゃないだろうか、と思いながら今日ここにやって来た。

『F』の中で演奏してない曲もあるけど、ほぼニューアルバム試聴会だった。試聴会、アルバムの音源流すイベントとかはあるけど、ライブ試聴会とか、そんなバンド、います・・・・?

対バン相手全員の曲ライブでカバーとか、ハナレフジでハナレグミの曲全部演奏とか、今年はフジファブリックの技術力の高さをまざまざと見せつけられる一年だった。こんな事あったらいいな、みたいな理想を現実にするには音楽的体力がいるよ。フジファブリックは漫画かよ、みたいなビックリするような事いっぱいしてくる。好きになって数年経った今でもいまだに驚きっぱなし。

新曲を聴いて「前向きな方向にとんがってる」と思った。進化だと思ったし、それも自分の望む方向へ、そしてかっこよく、大人になった。

ニューアルバムは、Water Lily Flowerの先の開けた道だった。集大成だけど、ただの集大成にする気まるでない。

胸のうちを全部話しちゃった/聞いてしまった みたいなアルバム曲だった。そして、山内総一郎の今現在のトレンドが色濃く表れてるような曲達だと思った。フジファブリックは今までのようなほっとするような曲もいいけど、ほっとしない曲もめっちゃいい。

乗り越えるんじゃなくて、飛び越えられる。今の三人の無敵感すごい。

そして特筆すべきは、山内くんの歌の進化。見事に曲ごとに歌い方違った。明らかに、いままでの壁をぶち壊そうとしている歌。こんな山内総一郎が見たかった!!!

『F』でいよいよ、山内総一郎が歌で遊び始めた、と感じた。でもアルバムSTARの時いきなりクセのある歌い方したとしても自分のものにはならなかっただろうな。それは今までほんとに長い時間かけて育んできたベースがあってこそ。

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1/365の音に乗って軽快に3人登場。定位置につかず、マイクを持ってステージ前方に3人立っていきなり話し始める。決めてた訳じゃないかもしれないけど仕切りはだいたい金澤ダイスケ。笑

いつものライブと違う状況、明るいライトに照らされて、三人の統一された秋冬仕様のシックな色合い(全員上は黒)の衣装がすごくかわいい。ゆるっとしてるけどいつものダボパンじゃない。山内・金澤組は黒ブラウスにぴらっとしたのが付いてて高貴な感じがとても似合ってる。あの上下、女の人でも着られそう。

金澤「今日はFABch会員限定のライブですけど、同伴の方もいらっしゃるんですよね?」
山内「同伴(笑)」
同伴、同伴ってすごく気に入って使ってた。笑
同伴の人はライブと思ってきたらこんなに喋ってばっかりでビックリしてるんじゃないですか?とか。

FABchですから!!!って言いながらめっちゃ喋るやん・・・・
と思って時計を見たら、5〜10分押しで始まって、既に午後7時20分が経過してた。(そこからまだまだ喋ります)


話の内容は2018年振り返り。

・映画音楽(ここは退屈迎えに来て

山内「今年は曲いっぱい作ったね!」
金澤「いっぱい作ったねー」
山内「何曲ぐらい作っただろう」
金澤「何曲だろう・・・」
山内「サントラの曲とかあったんで、そういうのいっぱい作って」
金澤「僕が作った曲がことごとくボツになって」
客:笑
山内「そんな事あったね(笑)。言わなかったのに」
金澤「渾身の曲が、ボツになりました!!!☆」
客:笑
山内「またいつか(笑)」
出せたらいいね、みたいな。


・始球式

山内「京セラドームの始球式投げたんですけど。いっぱい投球練習しました。いまだに肩が痛いんですけど。僕が投げる前に松井府知事が投げてビシーッとストライク取られてて、どうしようってプレッシャーだったんですけど、実際投げたボールはふわ〜っと弓なりで」
客:笑(うん、見た)
山内「でもストライク入ったんですよね」
客:拍手
山内「それがニュースの記事になって、ネットに写真が出たんですけど、そのダイちゃんの写真(笑)」
客:笑
山内「"フジファブリックと松井府知事が始球式に登場"って説明が書いてあって、僕が投げてる後ろで真剣な顔して立ってるダイちゃんが写ってて、ダイちゃんが松井府知事みたいになってて」
客:笑
その時の再現やってみせてくれた。笑
あの写真は今思い出しても笑える。
スパルタの安部コウセイが写真ツイートしてたの面白かったな・・・

山内「その後Jリーグのハーフタイムショーでライブとかもやって。フジファブリック、いよいよスポーツ界に進出?次は・・・オリンピック?」
客:おおおーーーーー
金澤「規模が大きいな!」
山内「でもやれるもんならやりたいですよ」

始球式のあれでまだ肩痛いって言ってたのちょっと怖いなと思った。ギタリスト、肩は大切に・・・。

山内「じゃあ、曲やる?」
金澤「いきなりもあれなんで、もうちょっと話しましょう!」
っていう謎の引きのばしがあった。

金澤君が喋った後微妙なざわざわが起きた時、金澤君が「かなざわざわダイスケ」って言ってた。今日2回ぐらい言ってた。笑(変なタイミングでボソボソ言うからややウケ)

金澤君がずっと高いテンションで喋ってたので
金澤「こういうキャラだと思われるじゃないですか」
山内「こういうキャラって、キャラ作ってるみたいに言ってるけどそういうキャラやから(笑)」
客:笑

そんな今年を総括するような長いお喋りタイムが終了?し、ドラムの玉田豊夢さんが呼び込まれ(呼び込む時みんなでTT!TT!って言ってた)、いよいよライブが始まる感じ!

山内「今年はFAB FIVEってミニアルバムを出して、それまで配信で出していた曲をまとめて出せて嬉しかったです」
山内「3ヶ月連続配信て、いろんな事が同時進行だから意外と大変なんですよ」
へー

山内「いきなり新曲っていうのもあれなんで、まずは2018年を振り返るような曲をやっていきたいと思います」



1/365

MCからそれぞれの持ち場について演奏開始。さっきまで話しててすぐ演奏、お客さんもステージもなんかふわ〜っとしてていつもより硬い感じ。

山内くん、歌詞間違う(笑)。(お客さんあ〜あ〜あ〜みたいな反応。笑)

歌い終わった後

山内「さっき新曲ばっかりだから大目に見てくださいって言ったけど、この曲は前からやってる曲だから・・・・(笑)」
客:笑


電光石火

最近、ライブで電光石火の歌いだし聴いてたら泣けてくるんだよなー。声の低さのあたたかさとかかな。包容力みたいなものを感じて。音源とか初めてJスポーツで聴いた時はフジファブリックらしい、明るくてポップで元気な曲だなーと思って、その時にはなかった感情。奥底からあったかい力が湧いてくるような曲に、ライブでなった。


Water Lily Flower

「ちょっと真面目ですけど(笑)とても大切な、これからもずっと歌っていきたい曲になりました」って言葉を聞いてとても嬉しかった。これからこの曲をたくさん聴けるのが、育っていく姿を見られる事を幸せに思う。

セットのうしろに何本もの光の柱が下から上へ向かってすっと立って、山内くんの声のエコーがいつもに増して強くて遠くで声が聞こえる感じが幻想的でいいなぁと思った。はぁ、フジファブリックだけのWater Lily Flowerだ・・・。

2018年、山内くんの歌はまた変わったと思う。曲が山内くんの歌を更に高いところへ引き上げてくれる感じ。まさにこのWater Lily Flowerとか。強い中でより強く、太くなった。昔Green Birdでたまに声がひっくり返りながらも必死に曲に食らいついて歌っていた姿を思い出した。

メンバーはびっくりしてないかな。最初から山内くんがどんな歌を歌おうと信じて応援するつもりだったと思うけど、こんな歌を歌う人になるなんて、想像してたかな。みんな山内くんの歌、大好きなんじゃないかな。今は山内くんの歌が大前提にあって、山内くんの声や歌い方を想定した曲になってる気がする。


山内くんは、自分の歌について具体的に語る事はこれから先もないんじゃないかな、と思った。


最後、山内くんが入って歌うコーラスのところですいっと山内くんがギター抱えたまま前に出てきて、笑顔で、といってもいつもの弾けるような笑顔じゃなくて会場にいる人すべてを包み込むような慈悲に満ちた穏やかな笑い顔で、一緒に歌って(くれたら嬉しいな)、みたいな素振りをした。

ビックリした。

この歌はそういう曲ではないと思っていた。完成されていて、ただただこちら側が美しい世界を茫然と見ている曲だと思っていた。突然山内くんが風穴を開けて、風を吹き込んできた。その風に吹かれて本当にびっくりした。その瞬間にぐぐっとまたWater Lily Flowerの世界が広がった。最後、歌ってるその上に自分の声を重ねてきた。

いつも思いもよらないような事をする。こちらがこうと決めた(決めたつもりはないんだけど、いつのまにか決めていた)線を越えてくる。こういうところが、ほんと毎回驚かされるし、この人への興味がどこまでも尽きない理由なんだろうなぁと思う。

豊夢さんのドラムのWater Lily Flower、豊夢さんのドラムはこう来て欲しい、っていうところにすとんと落ちてくるというか、すごくしっくりくる。


山内「来年出るアルバムの初回盤にDVDが付いてるんですけど、そこにWater Lily Flowerのアテレコっていうのが入ってて、演技とかしてるんですけど、そこにセリフを当てて、おもしろいものになったと思うんですけど・・・・・・あれ、何を言ってるかわかりませんか?」
客:笑
加藤「Water Lily FlowerのPVがありますよね?」
客:笑
加藤「そこでメンバーが演技をしてるんですけど、映像があるじゃないですか、そこに我々が勝手にセリフを当てはめて喋っている、という特典DVDが付いているんです」
客:笑 拍手
山内「……何が悪かったんだろうって今考えてるんですけど」
客:笑

山内「では、ここでとうとう、新曲をやりたいと思います!」
客:おおおーーーーーー

山内「最初にやる曲は、Fevermanってタイトルなんですけど」
客:(どよめき)
山内「これは僕が曲を作って加藤慎一が詞をつけたんですけど、渡す時に祭り、フィーバーってそれだけ伝えて」
加藤「キーワードは祭り、フィーバーと聞いたので、フィーバー!!!って感じで」
客:笑
山内「祭り、フィーバーなのでそういう元気のいい曲なんで、新曲なのでみなさん聴き入るかもしれないんですけど(笑)、好きなように踊ったり楽しんでください」
金澤「みなさんに協力してもらうような局面があります」


Feverman

頭の中では「フィーバーマン」ってカタカナが浮かんでた。チャンカチャンカ、沖縄民謡のような、そうでないような。手のひら打って返し打って返し、みたいな。サビでは♪空をー仰いでいたんだーああ〜〜って突き抜ける感じで歌ってた。

途中で山内くんが手のひらヒラヒラさせてきたので、踊るの?ここで踊るの?って戸惑いながらお客さんがなんとなくパラパラと手の振り。

最後
山内「あ ヨイショ!」「あ どした!」
客:笑(曲の途中です)

去年のファブリックシアターの夜の中へ盆踊りがおおいに着想の元になってる感じー。


曲が終わった後

金澤「みなさんに協力してもらうような局面、どこかわかりましたか……(笑)?」
客:笑(わかったようなわかんないような 笑)
山内「これ、振りとかあったらいいよね。踊ってほしいなぁ。♪手のひら打って返し打って返し…」
歌いながら山内くんがよさこいみたいな手の振りをするんだけど、同時に手のひら前、手のひら返しをしててなんか違う・・・・笑
加藤さんが自分の立ち位置で手のひらヒラッヒラッ返して軽やかに振りをする。加藤さん上手い。
それに気付いた山内&金澤
山内「加藤さんかわいい、顔かわいい」
金澤「目がかわいい」
(確かに目をキョロっとしてかわいい顔して踊ってたけど……笑)
口々にかわいいというメンバーに
加藤「もういいですか(笑)」
客:笑


山内「次の曲は僕の家にみんなで集まってセッションしてるうちに出来た曲なんですけど。最初に作ったのとは全然違うんですけど。どういうジャンルになるのかな〜って考えてどういうジャンルでもない、そんな曲が出来ました。いろいろ試して、いろんな音入れたよね?ルアンも入れたし」
金澤「僕も久しぶりにトランペット吹いちゃおうかな?って」
山内「吹いてたねー」
山内「今回、録りながらレコーディングする感じで。作っては録り、録音したものを聴いてみて『つまんないな』って思ったら壊して。作っては壊し、壊し、壊し(壊しの方が多い 笑)この曲もそういう感じで作った曲です。だから今回レコーディングしててめちゃくちゃ楽しかった。俺、ずっと笑いながらやってたもん」
金澤「あなたレコーディング中ずっと笑ってましたもんね」
山内「そんな風に笑いながら作る作品て最高だなと思って」
金澤「そういうのが盛り込まれた作品です」
山内「今回ギターが多いのよね」
加藤「ギターいっぱい弾いてましたね。この曲ももっと入れる、って言ってましたもんね」
山内「弾きたい盛り。」
客:笑

「弾きたい盛り」ってワード、山内くんてなんでこんなぴったりな言葉思い付くの……。笑

このMC聞いてて、以前、山内くんがラジオで電光石火の歌詞に出てくる「壁」について聞かれて、「今もずっと作ってる音楽だったりするんで、それ毎日毎日ちょっとずつ推し進めてるんですけど、壁にぶち当たった時に放棄しないように、これはあんまり自分がいいと思ってないと思うものを崩さないといけないんですけど、それには労力がいって、それをいつにしようかな〜…(笑)みたいな壁です」って言ってたのを思い出した。

山内くんがこれつまんないって言って壊す瞬間を見てみたい。


曲に行く前に
加藤「タイトル言わなくていいの?」
山内「………LET'S GET IT ON」(←ためてカッコ良く)
客:・・・ヒューーーー!!!(笑)

タイトルを言った時の客席のどよめき。笑
かっこいいタイトル。笑


LET'S GET IT ON

これは何のFなんだろうね。また説明があるかもしれないけど。

もう、この曲聴いて笑ってしまった。あはは。すごいわ。いろんな要素てんこ盛りだった。今までにない歌い方いいなーーー。挑発的。こういう感じ聴いてみたかった。ラップじゃないけど早口になるところとか、突然始まる朗々としたギタープレイとか、何この世界観・・・ッッ 演奏のメリハリがすごかった。ブレイクとか、最近のライブの打上げ花火的な。クールな「レディゴ。」とか「我愛你」とか歌詞に出てくるのおもしろいー。どこかのアジアの雑踏のネオン前って感じ。


金澤「新曲ばっかりでしたけど、みなさん大丈夫ですか?」
はい、大丈夫ですー 楽しいですー

新曲絶賛のお客さんに対し
山内「甘えちゃうよ?」
金澤「甘えちゃうよ、ってすごいね(笑)」

金澤君が今日はしきりに「総ちゃんは?」とか「総ちゃんどうだっけ」とか山内くんを総ちゃん呼びして話振ってるのがかわいかった。

山内「次は、一部分だけ公開してる曲ですけど」
客:おおー(来た来た、恋するパスタだ!)
山内「スマートフォンのCMソングになってて、観た事ある人います?」
客:たくさん手を上げる
山内「僕は未来モンスターの時に観ました。あの番組の時、よく流れてるんです」
金澤「僕らも未来モンスターだけどね」
山内「……未来モンスターにしては年いってますけど(笑)」

この僕らも未来モンスター、ややウケだった気がするけど密かに感動してたんですけど!!!未来モンスター、確かに。とか思ったし、来年15周年迎えるのに今自分達が未来モンスターって言えるの、それに違和感がないの、凄くない?素晴らしくない???(未来モンスターたまに観てる。中学生〜高校生の将来世界で活躍しそうなスポーツ選手に密着する番組)

金澤「この曲は、仮タイトルが"ホーンズ"で、最初からホーンズの音が浮かんでて、スカパラのホーンズのみなさんに入ってもらいたいなと思ってて、スケジュール合わせてもらって」
山内「メンバーが曲を作ってきたらやっぱり見るじゃないですか、歌詞とか。読んでいって、恋するパスタ、マジか、って言いましたもんね」
客:笑
山内「15周年で、アルバム作るぞ!ってなった時、力が入りすぎてしまうというか、ググッとなってしまうじゃないですか。そういう時、メンバーが全然違う角度から曲を作ってきて、そういう時バンドっていいなーと思ったんですけど」

山内「恋するパスタって正気じゃないよね」
客:笑
山内「ハッピーソングやね」
金澤「ハッピーソングですね」
加藤「(山内くんに対し)……今なにか言葉を飲み込みましたか?」(←結婚の事を言ってるのかな)
山内「え?」(←あんまりそういうの考えてなかったような気がする 笑)
加藤「いえ、なんでもないです」
客:笑
加藤「でもこの言葉がどういうシチュエーションでひらめいたのかが気になりますね」
山内「どういう時に出てきたん?」
金澤「サクッと……ある時突き刺さってきたんですね!パスタのように!」
なんか頭に斜め上からパスタが突き刺さるようなジェスチャー。意味わかんない。笑

どこのMCだったか忘れたけど、金澤君が発言した事(曲の説明?)に対し
山内「そうそう。」(目が泳いでる)
山内「……」
山内「え?なになに、今のどういう事?」
客:笑
加藤「わかってなかったんだったら、何で一回飲み込んだ?」
客:笑
というやりとりがあった。笑
加藤さんの柔らかい口調の鋭いつっこみ、好きだなー。笑


恋するパスタ

ボーカルと重ねたコーラスだけで始まる「♪恋す〜るパスタ〜」、イメージと違う歌い出しがすごくいい!A〜Bときて、CMで聴いてたサビに繋がった時の「来た来た来た!」感。CMで一部だけ聴いて想像したり、楽しみを増長してたのがライブで全貌解明、という段階を経てきたので、これまで何回も聴いてきたサビが特に愛おしく思える。この曲といい出会い方させてもらったなぁ。

恋するパスタ、かわいい恋の歌だーと思ってたけど、CMの部分だけ聴いてるうちに「オリーブ色の服、ん、単にパスタの麺を愛でてる歌じゃないよね……?まさかホーランド・ロップを女性の暗喩ですか?と聞かれて『違います、ウサギの歌です』とキッパリ否定した山内総一郎さんじゃあるまいし……」と思ってたけど、良かった、歌詞全部聴いて、ちゃんと恋の歌だった。笑 新曲、猫がよく出てくるなぁ。(さっきのLET'S GET IT ONも)

んで、んで!一番言いたいのは、このサビの山内くんの歌い方だよ・・・・・!!!サビ最後、ういぃ〜〜んと音程を低いところから高いところへ引き上げていくんだけど、加えてきたこの捻り・・・、あの部分すげーーすげーー好き・・・。あれがある事によって曲に味がついた。あと、最後さ〜、歌詞が「恋"せよ"パスタ」になったのが、ニクい、ニクい、かわいい!!!ひねり聴いてておしゃれでカワイイ曲だった。はい大好き。

最初にCM動画で聴いた時は「ふむ、なるほど」みたいな感じだったけど、そこばかり聴いてるうちにだんだん心地良くなってきて、全部聴いてめちゃくちゃ好きになった。


手紙

山内「Fはコンセプトアルバムなんです。アルバムを作ろうってなった時にまずタイトルから決めて。珍しいんですけど。来年15周年という事で集大成になるアルバムにしたい、なんかバーンと自分達を表すものにしたい、と思っていて。フジファブリック、は既に使ってしまっているし。素晴らしいアルバムですね〜」
客:笑 拍手
山内「フジファブリックはFF、なのでF、というタイトルでFにまつわる曲を作ろうって作り始めたんですけど。Fっていろいろありますよね。え〜っと、え〜っと・・・」
客:笑
山内「Face、とかありますね」
客:笑
山内「フルーティー、とか」
客:笑
山内「フルーティな曲は今回ないんですけど。フルーティっていいですね」
客:笑(フルーティーな曲=パッション・フルーツとか思い浮かんだ)
山内「これもFにまつわる曲って事で作って、最初に出来た曲かな?ふるさとの"F"。今こうやってステージに立って音楽やっていられるのは、観に来てくださる方とか、いろんな人の支えがあって立っていられてるんだなって思ってますけど、いろんな人の事を思い浮かべなから作りました。もう会えなくなった人とか・・・・、会って何をしたいかって、ただたわいもない話をしたいんですよ」

一緒に音鳴らしたい、とか音楽したい、とか言うのかなと思ったら、それはとてもとてもささやかな願いで、余計グッときた。

山内「Fというアルバムに入れるにあたって、アルバムバージョンという事で、配信した分が良くなかったとかそういうんじゃなくて、Fに合うアレンジにしようと思って、女性コーラスを入れたり、より広がりのあるものになったと思うんですけど」

女性コーラスって誰なんだろう。女性コーラス入れたの初めてかなぁ。手紙という素朴な山内くんの原点みたいな曲に女性コーラスって合うのかな?と思ったけど、実際の音源聴いて確かめてみたい。

山内「……ちょっと話していいですか?」
客:笑
金澤「どうぞ」
山内「この曲、最初にGコードで始まるんですけど、(♪ジャーン、Gコードを弾く)ダイちゃん覚えてる?この曲作った時、最初に買ったギターで弾いたらいいって言ったの」
金澤「言いましたね。そういう思いで作ったんだったら、あのギターで弾かなきゃでしょ、って」
山内「音源でもあれで弾いてるしね」

赤いギター抱えた後、

山内「・・・あのギターで弾こうかな?」
ざわざわ
山内「持ってきてください〜すいませ〜ん」
山内「楽屋に置いてあるんですけど〜」
客:笑
金澤「家に置いてある、とかだったらどうしようかと思った。どこのスターだよ、と」
客:笑

スタッフの人が青いストラトを持ってステージに登場。拍手。

山内「ありがとう」
山内「チューニング、チューニング」
客:笑
チューニングする

山内「このギター、地元の茨木のびっくりギターズって楽器屋さんに飾ってあって、いいなーと思って、でも学生だからお金ないんですよね。だから父にお願いしようと思って、父はバンドやっててビートルズのコピーとかしてたんですけど、『いいリッケン見つけたんやけど〜』とか言って、全然リッケンじゃないんですけど(笑)うまい事言って買ってもらいました」
客:笑

山内くんが初めて買った青いストラトで演奏される手紙、青いギターがステージに登場するたびいつもこの世の不思議を思う。学生時代、プロになる前の山内くんにずっと寄り添っていたギターが、2018年、こうやってステージでスポットライト浴びてる。いつもは手紙を聴く時山内くんの歌に意識が行くんだけど、今日は青いストラトがど真ん中に立って、青いストラトが主役だった。ストラトが歌ってた。ほんとだ、音源と同じ音がする。

山内「次の曲は、来年放送される3D彼女っていうアニメのエンディングテーマで流れるんですけど。破顔、っていうタイトルで。みなさん、破顔って言葉知ってました?」
パラパラ〜〜っと手が上がる
山内「お?知ってる人とわかってる人で反応の差が……(笑)」
客:笑(それって同じ意味じゃないですか?笑)
山内「にっこり笑うとかそういう感じなんですけど」
金澤「それってどんな顔かやってみてよ」
山内「それはツイッターに載せましたから。ダイちゃんがトランペット吹いてた時の顔」
客:笑

そのあとしばらくしてからライト当たってないとこで山内くんがニーーーッて見た事ないような(笑)ノペッとした笑顔を金澤君の方を向いてやってたけど、あれがもしかして山内くんの破顔……?(気付いてなかったのか金澤君も誰もそれ拾いもしてなかったけど確かにやってた。)

山内「曲聴いてどう思いました?」
金澤「美しい曲だなと思いました。激しさの中に芯みたいなものを感じられる曲だなと」
山内「そういう曲にしたいと思ってたから嬉しい。これ作った時、STAR作った時と感覚が似ていて。STARの時はこれからやるぞー!って感じだったけど、ここからまた、次のところへ行くぞ、みたいな」

美しい曲、STARときて期待度MAX。これ絶対、好きなやつじゃないか・・・?

金澤氏、ギターを持ち出す。山内総一郎モデルの赤いストラト
客:おおーーー
山内「なんかカッコイイギター持ってるねぇ?」
客:笑
金澤「そうそう、このカッコイイギター、・・・・・ってアーーーーーッッ!!!」
客:笑


破顔

・・・・・・・・今以上好きになれる曲がまた増えるのかよ・・・・・

と、曲を聴きながら、思った。曲聴き終わった後、なんかちょっと動けない感じだった、ね。

今日Water Lily Flower聴いて、本当に今日の演奏も歌も素晴らしくて、今のところライブで聴く最高峰だな、これを越える曲なかなか難しいな、って思いを更に強くしたけど、・・・・

「破顔」ってタイトルから、「♪彼女の笑顔は〜」みたいな、山内くんお得意のアコースティックであったかいほんわかした歌を想像していた。

全っっ然違った。

「恐れる事など何もない」「心配ないよ、さぁ 行こう」

それまでも強い言葉だったのに、最後の最後「闇を切り裂け」「遮るものなど何もない」「さぁ 行こう」で更にグイッと世界を掻き分けて、前へ。目が覚める思いがした。

よくこんな言葉、言い切れたなぁ・・・・・・。

なんていうか、すごい、安心感。新曲、全部聞き取れてる訳じゃないけど、相変わらずシンプルで伝わりやすい言葉を使ってるけど、今回、新曲、言葉の説得力がすごい。君が歌うとそう思う。そう思える。大丈夫だって思える。泣いてしまった。感動して、というよりビックリして。嬉し泣きしてしまった。

ものすごい速さの光の中から、流星が降り注ぐど真ん中で「さぁ 行こう」って手を伸ばす、真っ暗闇からどん底から手を引き上げてくれる、または迷ってる背中を押してくれる手が見えた。実際、山内くんは歌いながらこちら側に手を伸ばしていたかもしれない。

途中の一瞬のブレイクの清らかなコーラスが降り注ぐ賛美歌みたいね。

音の洪水、最後、THE LIGHTみたいだったなー・・・(すき・・・)

この曲は自分にとって光になってくれる、すごく大切な曲になる。と思った。

そして、この曲を説明する時にSTARが引き合いに出された事がとても嬉しかった。STARを初めて聴いた時、何を持ってかとかそういうのは置いといて「フジファブリックの音だ。」って思った記憶は今でも鮮明に思い出せる。その感覚は今でも自分にとって指標というか、とても大切なものになっている。そんな大切なSTARが、今、これからとても大切な曲になる予感がする破顔という曲につながっていってる。

奇跡みたいな事するな、、

決意の歌、だった。


曲終わった時のお客さんの高揚を一番感じたのがこの曲かもしれない。

この曲のあと、力が入ったとか、疲れた〜とか言ってた。


しきりに舌を出して口に手を入れて何かを取ろうとしている山内氏。
山内「勢いありすぎて髪を食べてしまった」
客:笑
何回も口に手を突っ込んでングングやってる。
客:笑
うしろ向いてタオルでングング
前を向く。再び喋り出したあと、また口に手を入れてングング。笑
加藤「まだ食べてますか。」
客:笑


山内「次が最後の曲になるんですけど……」
客:え〜〜〜
山内「この曲はさっき演った手紙と対をなす曲だと思ってて。前ライブで手紙を歌う前のMCで、結構真剣に話してたんですけど、東京がふるさとを作ってくれたと思っていて、そういう話をしててそれが残ってたのかな、『じゃあ、聴いてください・・・』って言ったあと」
金澤「あの時、暗くなってピンスポットとか当たってるような感じだったっけ」
山内「そうやったっけ。こう・・・」
会場が暗くなってピンスポットが山内くんに当たる。笑
客:笑
山内「それじゃあ聴いて下さい・・・・・・・・『東京』」
客:笑
山内「ダイちゃんの突っ込みも早かったよね」
客:笑
金澤「『東京』・・・・でしばらく考えて、そんな曲ねーわ、ってなって」
客:笑
山内「ほんと恥ずかしいなと思って。そんな恥ずかしい場面が、さっき言った初回盤のDVDのドキュメンタリーにも入ってます!」
客:笑 拍手
山内「その後ツイッターで「東京って曲作ります!」って言ったんですけど、でももうあの時ステージを降りる時すでに曲が浮かんでましたからね」
客:おおーーー
山内「メロディとかじゃなくて、構成とか、こんな風にしようとか」
金澤「僕は曲を聴いてビックリしましたよ」
山内「え?」
金澤「自分が想像してた東京ってタイトルの曲調とはまったく違うものがきて」


山内「・・・・・・・それでは聴いてください、『東京』」
客:笑

♪東京

タイトルを言ってお客さんが笑う、もう、この流れが完璧だった。

タイトルを間違えて「手紙」を「東京」って言ってしまった→その後ツイッターで「東京って曲作ります」って(半ばやけくそ気味に)ツイート→東京って曲が完成。→そして今日、同じセリフをもって今度は間違いでなく、本当に!披露。

あのフレパでの言い間違いが美しく回収されて、こんな事、ある???とちょっと感動すら覚えた。自分に巻き起こる事(自分で巻き起こしてる節もある・笑)全部取り込んでよりおもしろいものにして返してくる。山内総一郎はすげーな。

それで歌われた「東京」って曲がさぁ・・・・・、


東京

もう、前奏が流れた時の客席の空気を体感して欲しい。めちゃくちゃおもしろかったから。音として聞こえてきた訳じゃないけど(ちょっと聞こえてきてたかな 笑)もう、ざわざわざわざわ!!!!(東京 笑)(東京…?笑)(え 笑)(東京って 笑)(東京 笑)みたいなのが私の視界の前に蔓延してたから。

私はというと、ビックリした!!!金澤君の前振りあっても、ビックリした!!!

「東京」ってタイトルで今までいろんな人が名曲を歌ってきたけど、郷愁とかそういう感じじゃないですか。山内くんにとっての東京って、こうなのか!!やっぱり山内総一郎っておもしろいな〜〜。

あのモンキーマジックみたいな音何だろう?あれがまた懐かしさとかオリエンタルと怪しさを増し。

ファルセットの使いどころが最高……!連発するんじゃなくて、はっとするようなところで使う。(YOU & Iとかさー)


曲が終わった後

山内「どうだった?シティ感あったでしょ?」
客:笑

確かにシティ感。笑 照明もショッキング紫ピンクみたいな感じでシティ感あったわ。


山内「今回、グッズを作ったんですけど。(客席を観て、誰か掲げた人がいるのかな?)あ、持ってる人いますね。ありがとうございます。いろいろ入ってるハッピーセットっていう。あ、ハッピーセットって使ってもいいのかな・・・」
客:笑
加藤「ここだけの話で」
山内「ここだけの話で」
客:笑
口の前で指シーってやってた。笑

あんな素晴らしいライブを見て、家に帰ったらあんな素敵なお土産もあって、幸せすぎて胸がつぶれそう。(お土産じゃないです)(お金を出して買いました)

グッズが発表になった時、表紙の写真めちゃくちゃいいなと思って、帰ってから中身確認して、あれ、お台場デートじゃないですか。笑 思ってたのと若干違・・・?笑 とりあえず卓上として使おうと思ってたけど、ちょっと照れが……&毎月毎日日めくれるようなマメさがないのでたぶん正確なカレンダーとして機能しなくなる、ので表紙を飾っておくぐらいになるかなー。来年は普通の月と日の入った卓上カレンダーが欲しい。毎年通販でFABch会員が全員申し込んで買えるようにしてくれるといいな。


山内「今日全然豊夢君喋ってないんじゃない?」って言って豊夢さんに話を振った

玉田「アルバムでもたくさん叩かせてもらって、いろんな現場で叩いてるんですけど、出来上がった作品を聴いて、自分で思ってた方向と違う方向に行っちゃったな〜とか思う事もたまにあるんですけど、フジファブリックはもうバッチリで、カッコイイ!」

また豊夢さんがたどたどしく自分の本音っぽい正直な思いを話してくれた(すき)

豊夢さん、フジファブリック好きだよね?自分に合うと思ってるよね??そんな風に感じさせてくれる豊夢さんのドラムだな〜〜〜。。

豊夢さんが次のアルバムでドラムいっぱい叩いてくれてんの、すごく嬉しい!

エンディングトーク?してる時、ニューアルバムの歌抜きらしきものを流してて、話してるけどちょっとだけ耳がそっちに引き寄せられた。


最後、客席を背にステージから写真撮影。

山内「この写真、会場でアルバムを予約した特典でフォトフレームに入れるんですよね。フォトフレームもすごいいいですよ、絵が入ってて」
金澤「すごくいいよね」

カメラマンが出てきて

山内「きくちさんは今回のグッズのカレンダーの写真を撮ってくれたんですよ」

Keisuke Kikuchiさん。ソニーミュージック所属。(とカレンダーに書いてあった。検索したけどサイトとか出て来なかった)人の良さそうなやさしそうな男の人だった。そか、この人があのお台場デート写真を・・・どんな気持ちで・・・

合図どうする?ってなった時、きくちさんが「大きい声出します!」って生声で叫んだ。笑
なんか話の流れで全員手をFマークにする事になった。Fのポーズでハイチーズ。2回。

最後、忘年会の最後みたいに一本締め。

金澤「では、この後二次会行かれる方はのちほど・・・・(笑)」
客:笑 拍手

アンコールはなし。
21時頃終了。

    • -


ライブで9曲って少ないのではないかと思うかもしれないけど、新曲初聴きで充実感があってすごく満足した。全然短く感じなかった。

新曲聴いてる時ニヤニヤしてるかだいたい笑ってた。曲ごとに聴いてる時の自分の顔色、全然違ったんじゃないかなー。そういう曲を、フジファブリックが作ってきた。『F』に対する期待が俄然高まったー!

まだ聴いた事ない曲の概要を先に聞いてから曲に行くってどうなんだろう?と話を聞いてる時ふと思ったけど、金澤君の初めて曲と対面した時の感想がすごく新鮮でおもしろく、同じ経験を自分もするというか、共感出来て(ほんとだーーータイトルのイメージと全然違うーーーみたいな)、本人達によるほやほやの最速レビュー、もしかして雑誌にも載らないかもしれない楽曲制作時の小ネタ、とても興味深くておもしろかった。またこんなライブやって欲しいなぁ。

昔、山内くんの声は鋭角ではない。武器を持っていたとしてもきっと先が丸い。人を鋭く突き刺す事は出来ないかもしれない。けどそこが山内くんの個性でありそんな山内くんの表現方法が好きだ、と思っていたけど、今、山内くんの声は、人を突き刺す武器になりうるかもしれないと思った。感動って心を引っ掻くって事でしょ。感動させるって事は傷をつけるんだよ、人の心に。そういう人に、山内くんはなる。


生セルフライナーノーツ付き新曲だらけのライブも刺激的だったけど、3人の噛み合わせがいつもに増して絶妙すぎて、ああ、フジファブリックのワンマンに来た・・・!と実感してそれがただただしあわせだった。

FABch会員東京のお客さん、ファンクラブ会員ばかりだから熱狂的かと思いきや、始まっても押さないし曲の間は集中して聴くし曲が終わった後驚きや賞賛は思い切り表すし、すごく居心地が良かったなー。

あ・・・最後にいいですか
FABchで募集してたリクエスト曲はどうなりましたかー笑
聞いてみただけ・・・?笑
まぁ、入る隙がなかったとも言えるけど。



FABch会員限定 フジファブリック プレミアムライブ
日時:2018/12/5(Wed)
OPEN 18:00 / START 19:00 / END 21:00
会場:東京都・マイナビBLITZ赤坂

セットリスト

1/365
電光石火
Water Lily Flower
Feverman
LET'S GET IT ON
恋するパスタ
手紙
破顔
東京

J-WAVEで弾き語ったWater Lily Flowerについて

2018/9/28 J-WAVE MARTIN GUITAR SOUND HOLE UNIVERSE 最終週で山内くんが弾き語りしたWater Lily Flower、ちょっと手に負えない歌声というか、この出来事はもうちょっとした事件で、衝撃的すぎたのもあり、もったいないのもあり、ハナレフジのツアーとかもあってしばらく聴いてなかった(というか封印してた)んだけど、その後Water Lily Flowerをライブで何度か聴き、ツアーも終わり落ち着いたので、宝箱を開けるようにぽつぽつ聴いている。この時の歌、一番好きかもしれないなー。


Martinのギターの音が好きすぎるよ。山内くんはフェンダーとエンドースメント契約を結んだけど、それに縛られる事もなくその後も自由にやってる感じで(Martin冠の番組にも出られるし)良かった。

前奏のギターの音からほんといい。弦の上を滑る指の音が生々しい。感情が入った歌のようなギターのギュッとした音、4小節目で違う音入れてくるのすごくいい。(フリーライブの手紙の前奏でもこういうのあったなー)

歌い出しからいつもと違ってハッとなる。全く声を張ってない、なのに軽くないし か細くない。豊か。クリームを塗り広げるみたいな。なめらかで、大人っぽい。

山内くんの歌は、いつまでもこなれない美しさがあるな。いつまでも素人っぽいというのとは違う。ちゃんと追い求めるものがあって向上しようとするけど、誰かに"上手く"見せようというのがすっぽ抜けてる。いつだって思いが向かう先は楽曲の事だけ。

一番驚いたのは、サビ。今年一番びっくりしたかもしれない。前のツアーとか音源で聴いてきて、まだライブのWater Lily Flowerに聴き慣れてない状況で、まぁ当然バーーーン!と来ると思うじゃないですか、サビ。


心地良く聴いていてさぁ来るぞ来るぞと思ったら、その第一声目に  ふわっと包まれて、構えてたのと全然歌い方で、来て、「!?!?!?!?」って、ほんっっとに心の底から動揺した・・・・・・・


「瞬いて」の声が至高。


音源みたいにリバーブがかかってないシンプルな歌声なのに、声の中に物語があって、誰にも似てないし誰にも習ってない、独自に編み出した方法論で、山内総一郎で溢れてて、とにかくなんというか、ものすごい歌声だな・・・・・。

サビになると同じリフでも流れるようになって自然と歌を前面に出すのね。

間奏明けCメロの"今"を深く愛おしむような歌とパリンパリンと一音一音はじく弦の音の後の、「明けて……」がさっきの「咲いた」よりも更に信じられないぐらい優しい歌い方になって、歌に合わせてゆっくりハープみたいな可憐な響きになるアルペジオ、最後に向かってまたスピードが上がっていくギター、高まっていく歌、引きずるような「離さないで」、最後一人で歌うコーラス部「あ〜」、な、な……………………?


この歌を聴いてラジオを切った後、「今、私は一体何を聴いてしまったんだ……………………?」と呆然としてしまった。

その歌声の瑞々しさと生命力に圧倒されてしまった。直接人の心に触ってくるすごい声になってた。


山内総一郎がすべてを司る、山内総一郎の意思でどうにでもなるWater Lily Flower弾き語りのおそろしさ


この弾き語りのWater Lily Flowerによってそういう表現方法に気付いたのか、のちのライブでのパフォーマンスの元になったのかもしれないと感じる。最近ライブで聴くサビの「咲いた……」とか「明けて……」がすごく柔らかくなった気がする。

Water Lily Flower / フジファブリック

Water Lily Flower

Water Lily Flower

Water Lily Flower / フジファブリック


初めて聴いた時からこもった熱が抜けない。リフがずっと頭の中を鳴っている。

パッションとかエネルギーが渦巻いてる。 Cメロあたりからは地響きがしてくるみたい。歌詞の一言目に「轟音はカーテンを揺らす」という言葉を置いてきたのもすごい。いろんな想像を掻き立てられる。

Water Lily Flowerは絵画みたい。ライブで初めて聴いた時から森の中の深緑と淡いスミレ色と光を感じている、けど金澤ダイスケ撮影のジャケットを見てからイメージに海の要素も入ってきた。曲を聴いているといろんなイメージが浮かんできて、それは少しずつ変わってきてる。

音、演奏、ボーカル、音源として完璧すぎる。
いくらでも掘り下げる事が出来る音源ってあるけど、Water Lily Flowerはまさにそれ。

前奏からコーラス入れたの、天才か。ここで既にこの曲のイメージを形作ってる。

ドラムが入ってくるところ、ベースが入ってくるところ、完璧すぎる。野生の生命力みたいなリズム隊、めちゃくちゃ気持ちいい。

最初の方に右側から聴こえてくる鍵盤の音が、硝子瓶の中を転がる硝子玉のようで、ポチポチ点滅する滲んだ光のようで、遠くで聴こえる船の汽笛のようで、差し色みたいですごく印象的。

この曲は鍵盤の音を強く感じる。で、ギターは控えめなのかといえば、いつもと違って思いっきり前に出てる訳じゃなく、抑えつつも絶対にそこにいなくてはならないという独特の存在感放ってて、こんな表現もあるのか・・・とグッとくる。

山内総一郎の歌声が別人みたいだ。あったかい山内総一郎そのものみたいな手紙とはまったく違ったアプローチ。

朗々としない、感情を抑えめのボーカルで無駄なものが何もない。淡々としてるけど内側に静かな情熱を感じる。完璧。よくこんなボーカル録れたな。こんなテイク録れてみんな嬉しかっただろうな。

特にCメロの歌声にドキドキする、もっといえば「紛れも」。その声と"紛れもない今"という歌詞もあいまって、自分にとってはこの部分が一番響くようになってしまった。誰………!?って混乱するし、ここにいろんな感情が渦巻いてぎゅっとなる。

ほんと、どんどん人を惹きつける、素晴らしい歌声になってくね……。

逆をいってる。歌に癖がなくなって、つまらなくなるんじゃなくてどんどん核心に迫って強くなっていってる。

なぜ焦らない。普通なら自分の歌を一刻も早く確立させたいと焦るはずなのに、なぜ。

最初から自分の歌を信じてた……とかじゃなくて、ただその時点で自分に出来る事をひたむきにやってきた結果なんだろうな。そこもまた最初からボーカルとしてデビューした人とは成り立ちが違う。でも口に出して言わないからわかんないけど、今はちょっとは自分の歌で誰かの心を動かせる事を、信じてるんじゃないかな。

「ああ」がいいよね。この瞬間が来るのを心待ちにしてしまう。歌詞に載ってるのもいいよね。

サビでたくさん声を重ねてるのも幻想的で気持ちいいー。

山内総一郎が高いところを歌い切る時の特徴の、そこまで本当に丁寧に歌ってるのに最後の最後で投げるように乱暴なところがほんの少しだけ語尾に残っちゃってるのが好き。隠しきれない感情みたいで。(Light Flightでも見られる。どうでもいいけどLight Flightってタイトルめっちゃいいよな……)

音源ではこうだけど、ライブだとつい感情が入っちゃう瞬間もあるんじゃない?そうなった時もすごく楽しみだな。。

間奏の入れ込みようもすごい。間奏の中だけでも幾つかの段落があって、違う世界観と物語があって、間奏だけでひとつのインストが作れそう。

全員がガーッと目の前の、自分の音を鳴らす事だけに集中して、魂が抜けるみたいに演奏している人から音が飛び出して、勝手に合流して会話して混ざり合ってグルーブになっていくみたいな。

美しさの中にほんの少しの狂気が混じってる。以前サタデー・ナイト・クエスチョンを提供された中島愛さんがインタビューの中でフジファブリックのレコーディングを見学させてもらった時の話をしてて「本人達は優しく穏やかで気の良いお兄ちゃんみたいな感じなのに、楽器を手にすると目の色が変わって本能がガッと開いたような、音楽が好きすぎて好きすぎて狂気さえ感じる」って言ってたけど、それを思い出した。

この曲を構成する一つ一つの音がこの曲の事しか考えていなくてこの曲の為にだけ機能していて、ここまで音の曲に対する思いを感じた事はなかった。音、とはひいてはそれを出す人、につながるのかもしれないけど。人、というより音、そのものが独立して感情を持っているような。その音の一つ一つに織り込まれた思いに、泣きたくなってしまう。

キーボードの音とギターの音どちらかが前へ出たり引っ込んだり、相手を感じながら、遊ぶように、絡まりそうで絡まらない距離で近づいたり離れたりしながら軽やかに併走するようなこのバランス……ッ、全然違う個性同士のこの呼吸、これチャットモンチーの「きらきらひかれ」カバーの時も感じたんだけど、フジファブリックの最大の強みのひとつでもあり、悶えるほど好きだ……!!

インストの(あっ違う)間奏の最後の章のギターの音が音の合間をすり抜けるように、海の中を悠然と一頭で自由に泳ぐイルカみたい。海中の表面にその姿が透けて見えるのを空から見ているみたい。

ライブで聴いた時は憂いとか暗さを感じたけど、(フェイクという言葉の強さもあるかも)音源で通して聴くとまた印象が違う、音源では開けていく感じ、希望の方が前面に出ているように感じた。

人に見られることによって人の顔が変わっていくみたいに(山内くんみたいね)曲も人に聴かれて変わっていくんだと思う。人も曲も、誰かに愛されてそのものになるのです。ってチャットモンチーの曲みたいだな。

ちなみに、自分が思う、フジファブリック山内総一郎作曲によるサビで開けていく曲ベスト3(発売日順)

・efil
・FREEDOM
・Water Lily Flower(New!)

カラーは全部違うけど全部好きすぎる〜。

番外編:サタデー・ナイト・クエスチョン

最後のサビで山内くんがどんなリズムを刻むのか、ライブで確認したい。

ほんとに好きな曲に出会うと、ウワーッてなってエンディングまでに気持ち保てなくて最後までまともに聴けない。Water Lily Flowerも最初そうだった。

アウトロ、最後の余韻の音まで完璧。

ライブで金澤ダイスケの鍵盤の音がブルーみたいに切り裂いてくるんじゃないかと、どんどん変わっていくであろうアウトロを楽しみにしてる。


...


サビを大きな声で歌いたくなるような曲でもある。(ライブで、という意味ではない 笑)山内くん、歌ってて気持ちいいんじゃないかなー。

この曲は遠いところまで届くんじゃないかと、この音源を早くいろんな人に聴いてもらいたくてウズウズするけど、今は先行配信、まだ焦る必要はない。映画、FAB FIVE、映画のサントラとあとから時間差で弾けるものが控えているのは幸せな事だと思うし、聴いてもらえさえすれば響く自信がある。じわじわとでもこの生まれた素晴らしい曲が浸透する事を願ってる。

フジファブリック2マンツアー"フジフレンドパーク 2018" w/スガシカオ

2018.06.29 (FRI)
フジファブリック2マンツアー"フジフレンドパーク 2018"
会場 Zepp Osaka Bayside
開場 18:00/開演 19:00/終演 22:00
ゲストアーティスト:スガ シカオ

小雨降るZepp Osaka Bayside。
最近Zepp Osaka Baysideへ向かう道で小雨降ってる事多いな。

今日は重大発表がある。すごいプレッシャー。(私が。笑)楽しみすぎて辛くなってきた……。笑

今日こちらは重大な局面を迎えますけどその場に立ち会った対バン相手はどう思うんだろ、と思ったけどそういえばこの前のKANA-BOONの時はまさにそっちの立場でしたな。(普通にめでたいねーと思った)

    • -


スガシカオ

バンドメンバーはベースにギターに女性ドラマーに女性コーラスの5人編成。豪華〜(コーラスがいると豪華に見える)。しばらくしてから「あれ?あれってそうじゃね??」って気付いたけど、以前山内くんとGiGSという音楽雑誌でkenさんとともに対談してたDuranさんがスガシカオさんのバンドメンバーにいて、フレパで会うとは思ってなくてびっくりした。スガさんの水玉衣装がZOZOSUITみたいに見えた。

そして始まったスガシカオのライブ。いや・・・ベテランってすごいなと思った。最初っから開き方がすごい。すげーすげーと思って自然と笑いながらスガシカオワールドに入っていってしまった。「今日は人に提供した曲とかいろんな曲やりたいと思います!」って言って二曲目からKAT-TUNに提供したReal Face!(超大盛り上がり)SMAP夜空ノムコウ(ちらっと歌うだけかと思ったらフルで歌ってくれた!)、サービス精神旺盛で、手を変え品を変え、いろんな武器を次々と惜しみなく見せられて、ただただ「ベテランの業すげぇ・・・」だった。

声掛けるお客さんが多くて、あれ、スガシカオのワンマンライブに来たかな???という盛り上がりで、フジフレンドパークに来てる感じが全然なくて、フジフレンドパークの幕がスモークでだんだん霞んで見えなくなっていった。笑 スガシカオ観に来たと思しき男性ファンも多かったなー。ヒュー!とか言って楽しそうだった。

Progressの時はもうプロフェッショナルになったね、会場が。本物を生で聴けて感動した〜。

スガシカオのライブ=しっとりとした弾き語りとかミディアム調、バラードみたいなイメージがあって、今日はそういうライブになるんだろうと思っていたけど、事前に想像してたのとちょっと違った。笑 ノリノリでファンキーでお立ち台駆使して所狭しとアグレッシブに動き回る人だった。そうだ、この人はファンクの人だったと思い出した。「みんなファンクは好きかーーー!」って言って始まった最後の曲、しばらくボーゼンとしてしまった。笑

ずっとギターを抱えてる感じでもなくて(サポートギターもいるし)、ハンドマイクになった時は自分が動くからいろんな場所から姿が見やすくて、こういうところが(多少動くとはいえ)バンドのライブとは違うなーと感じた。

フジファブリックとの関係性とかそういう話はあんまりしなかったな。「フジフレンドパークに呼んでもらえて嬉しかったです。これまでもアジカンハナレグミ、キュウソ、Suchmos・・・と偏った人選で(笑)、僕が呼んでもらえると思わなかったんですけど、ああ、自分もそっちの人間だったんだなって(笑)。薄々感づいてはいたけど、そうだったんだなって(笑)。嬉しかったです」って言ってて笑った。そっか、言われてみれば人選偏ってるかな。笑

曲の最後「去年20周年だったんですけど、今年21周年目なので21回ジャンプしてもらえるでしょうか!ちゃんと数数えてね、間違える人いるんだよ〜〜・・・間違えたら台無しだから(笑)!」と言って音に合わせて21回ジャンプ!・・・一回多く飛んだ人が何人か。笑


転換時間20分。(まぁ対バンの転換時間ってだいたいこんな感じだね)



フジファブリック


今日もマイクスタンドにiPad設置。


??????????

何だこの音?ドラムの音しか聴こえない。ギターとかキーボードとかベースの音出てる?って何度も確認してしまった。いや、一応出てはいるみたいなんだけど・・・え?まるでドラムとボーカルだけで虹やってるみたいだ。

以前、二階で聴いた時もZepp Osaka Baysideってやや独特な音がすると思っていた。硬くて強い感じというか。でもそれもこのライブハウスの特徴としてまぁまぁ気に入っていた。でも一階、めっちゃ音悪くない?BIG CATも大概音悪いなーと思ってたけど、それを上回る悪さ。というか今までライブを観てきた中で一番の悪さ。いやいやいやでもスガシカオの時はそんな事なかった。箱の問題ではない。ポジショニングの問題?でもさっきから場所変わってないけど。PAの問題?わからない。

バスドラムの音があのカラフルで繊細なフジファブリックの音を全部ふっ飛ばしていった。そう、山内ソロ弾き語りにおけるあのフットペダルのように・・・(また言う)

実際ギターの調子も悪かったみたいだけど。(どのタイミングでか忘れたけど赤いストラト途中で交換したよね?)


バタアシParty Night

んーーーーーーー、やっぱり音が変。1曲終わっても直らない。バスドラムの音が会場の壁に跳ね返って会場全体に膜を張ってるみたい。籠もってる。集中出来ない。振りのぐるぐるも気がそぞろ。ずっと頭に???が点滅していた。フジファブリックのライブでこんな事今まで思った事ないのに。ステージ上は特にそんなトラブルが起こっている様子もないようだ。いつも通り進行している。スガシカオ観に来た人にフジファブリックの音の良さが伝わっているだろうか。


電光石火

記念すべき日なのに、ダメだ、乗り切れない、(今日は)もう終わりだ・・・・・

と思いつつ、せっかくのフジファブリックのライブ、もったいないのでそういうの置いといて気にせず楽しもうと考える。

電光石火を聴いてるとやっぱりちょっと楽しい気分になってくる。電光石火の最初違和感感じた部分(あーいすべーきのところ/のびやかな上の南風〜のメロディに対しなんか硬すぎる感じがした)が見事にライブで好きなポイントになってる。


夜の中へ

好きな曲パワーで今までのモヤモヤが吹っ飛ぶ。楽しすぎてこの辺からいろんな事が気にならなくなった。(実際だんだん音も整っていったのかもしれないけど)好きな曲パワーおそるべし。

今日は最初から芝居がかってるというか歌詞に合わせて身振り手振りが激しい。音頭パートでは「身振り手振りで返してねえ」「踊らにゃソンソン」でとうとう山内くんが踊り出した!客席も踊りたい!!

「○か×かで決めてよね」のあとのミョンミョンとしたおかしなギターも大好きだ!

「わかってくれよ〜」のあと、楽器の音が混ざり合うところで客席もヒューーー!!!って混ざり合って盛り上がってすごく楽しかった!


山内「スガシカオさんのステージ、最高でしたね〜」
客:ヒューーー
山内「スガシカオさんの曲に初めて出会ったのは、僕茨木出身なんですけど、高校生の頃茨木のスタジオに出入りしてる時スガシカオさんのアルバムCloverの曲が流れてたんですけど、「兄ちゃん兄ちゃん、この曲何〜?」って聞いて」
客:笑
兄ちゃん兄ちゃん、からいきなり演技始まって笑った。笑
山内「そしたら「スガシカオだよ」って。あ、今スガシカオって呼び捨てにしましたけどその時の再現しただけですからね」
客:笑
山内「その時のスタジオの兄ちゃんっていうのはGreen Birdを一緒に製作した百田留衣なんですけどね」
客:おーーーー

山内「スガシカオさん、最高ですよね。いい意味で、変態」
客:笑


山内くんが「ここでフジフレンドパークのキャストを紹介したいと思います」って言ってメンバー紹介。

パリパリお菓子を食べ始める金澤君。
山内「何やってんの」
金澤「ドラゴンポテト食べてる」

金澤「これ、いつものサイズより小さく見えると思うんですけど、僕が大きいって事で」
サラッと普通に言うので客席がざわざわ。笑

最初ドラゴンポテトを食べてSNSでなんだこれ超うまいってつぶやいたら会社の方がライブにお花を贈ってくれるようになって、今度僕が考えた味を発売する事になった、来年ぐらいに発売になると思う、という話をしていた。

金澤「今日は帰りにこのドラゴンポテトをみなさんにお土産として持って帰ってもらいたいと思います!」
客:ヒューーーーーー!!!拍手(大喜び)
山内「お土産付き(笑)」

お菓子が付いてくるフジフレンドパーク。

山内くんの紹介を誰もしない(よくある)

山内「山内総一郎です」
金澤「あ、ごめん」
山内「一応言っとこうと思って」


山内「大阪で大きな地震がありましたけど、皆さん、大丈夫でしたか?」

山内「大阪でライブがあって、次の日東京に戻ったんですけど、その次の日だったかな、大阪で地震が起こって。その時はどうする事も出来ず、心痛めてたんですけど。何か出来る事はないかなって、東京でライブがあった翌日に茨木に帰る時間を作る事が出来たので、戻ってボランティアとかしてきたんです。市役所に勤めている友達がいるんで、その人のところへ行って、何か手伝える事はないかと、こういう助けが出来ますよーってチラシを配ったり、一人でいるおじいちゃん、おばあちゃんのところを訪問して話を聞いたり。

すごいと思ったのは、ガスとか止まっちゃってるんですけど、全国からガス会社の人とかグランドに集まって、我先に、我先にっていうのは違うか、こんな事が出来るよ、こっちはこれやるよって感じで集まってきてて。

その時思ったんですけど、暗くなってるの俺だけだな!って。出会った人達はみんな明るいんですよ、起こった事を悲しむだけじゃなくて前を向いてて、すごく勇気をもらいました。そして、僕も自分の出来る事をしたいと思いました。」

おじいちゃん、おばあちゃん、出会った人みんな明るいんですよ、って話してる時、ちょっと声が弱まったというか、目や鼻のあたりを触ったりしてた。泣いていたのかな。


山内「今日やりたいと思った曲です。聴いてください。」


ECHO

MCを聞いてて、大阪城ホールが決まって(ってこの時点では発表になってないけどそうなんだろうなと思ってた)浮かれてはいなくて、逆に地に足がついて落ち着く人もいるんだな、と思った。

話の流れから、PRAYER歌うのかな、と思ったら(熊本の震災直後のアラバキの東北大作戦ステージの時はPRAYER歌ったから)選んだ曲はECHOだった。

ギターを弾き始めて、ハッとした。あ、今は山内くんの弾き語りじゃない、まわりにメンバーがいたんだった、と。それぐらいこの場面では山内総一郎が強く出ていた。

なりふり構わずどろどろになりながら歌う山内くんを見て、山内総一郎ってこんな風に歌う人だったのかって初めて出会ったみたいに心動かされた。すごいメッセージだった。

この人が歌に感情を本気で込めた時のパワーは、すごい。震えた……。

もう、クールなだけじゃいられないんだな。真ん中に立って歌う道を選んだっていう事は。

今日の歌が、今まで聴いた歌の中で一番好きだと思った。


大阪で大きな地震が起こった時、山内くんはブログで自分もTwitterとか何かSNSをしていれば声を掛けられたりしたのに、と自分がSNSをしていない事を嘆いていたけど、嘆く必要なんてない。そういう思いは全部歌で伝わるから、いいよ。


・・・って思ったんだけどね・・・笑(アンコール後に続く)


山内「今はあの頃想像していた自分になれているのかな、あの頃の未来に、僕らは立っているのかな?って」
客:笑(笑わせるつもりはなかったんだろうけど、なんか夜空ノムコウの歌詞まんま言ってるのがおかしかった。笑)
山内「あの頃思ってた未来の自分とは違うかもしれないけど、まぁいいかって曲を歌いたいと思います」


LIFE


そのまま何も言わず続けて


黄金の月(スガシカオカバー)

フジファブリックがカバーしたスガシカオの黄金の月がさ〜、スガシカオ発声だったんだよ。
笑ってしまった。うっすらくもったハスキーボイス。

最初は「モノマネ?」とかって笑ってたんだけど、聴いてるうちにだんだん怖くなってきた。今聴いてるのは山内総一郎の声?とわからなくなってきた。別人みたいだった。この人、曲に合わせてスイッチを変えるように自在に声を変えられる・・・・?

このギターどうやって弾いてるんだろ?って研究するがごとく歌に対してもそうなんだよ。どうやって歌ってるんだろう?って研究して、試して、自分のものにして、初めて聴くような声で歌ってたんだよ。気持ち良さそうにのびのびと。

ギターソロみたいな時間もあったし、金澤君の最後に弾いてた横に置いてあるキーボードのホロホロ〜〜っとした音も素敵だったなぁ〜。

今までやってきたカバー、全部、完成度高い!!!このクオリティ、どうかしてる!!!

歌い終わった後「……黄金の月ぃ〜……」とタイトルをセクシーに言っていた。


Green Bird

その流れを受けたままGreen Bird。今まで散々「Green Birdか…!?」(ガタン)を繰り返してきたので、今日ほんとにGreen Birdが始まって泣いた。今の山内くんが歌う、この強い歌が聴きたかったんだ。暗闇から見る眩しい光みたいな歌だった。

今日のセットリスト、最高だ…。大阪のセットリスト毎回良い。泣


SUPER!!

最近曲と曲の間に知らないメロディを奏でる。いつも曲が始まる前に山内くんが一人爪弾いていた動作のボリュームが増した版って感じ(メンバーも乗っかってくる)、ちょっとしたインストの新曲みたいで。今日はその度「おっ配信の新曲きた……!」と思ったような。笑

曲が始まる前の、曲の為のテーマのような。SUPER!!の前にやってたそれがめっっちゃくちゃ素敵で。(クラシックみたいな響きだった)そこからまた新しい曲のアイディアも生まれそうな。ああいう繋ぎ方、これからも増えるのかなー。すごくおもしろい。

三人が思い思いに動いていてそれがフォーメーションのように美しくて、間奏で下手に集まって左右に楽器を振って弾く姿は定番になったけど、今日は最後、山内くんが真ん中に戻ってきてドラムの方を向いてギター弾いてるところに加藤さんが近づいてきて、最後に金澤君も近づいてきて、最後三人で真ん中に集まって向かい合って楽器弾いてる姿は野生みたいだった。

曲の途中で山内くんが加藤さんと顔を付き合わせてタイマンみたいに楽器弾いてパァン!って弾けるように笑いながらふっ飛んで離れるのも新しかった。(加藤さん…!)楽しい、楽しい、楽しい!


山内「最後の曲です!!」
え〜〜〜

いつもここで虹かSurfer Kingかで迷う。今日はSurfer Kingと見せかけて虹かと思ってました。(※一曲目に虹をやった事を忘れています)


Surfer King

ファンクマスタースガシカオの影響を受けたのか、弾け方がすごい・・・!!!スカパラがいなくても既にこの弾け具合・・・!!!

金澤君はショルキー。

ただよって〜打ち寄せて〜の時、アングルにより左右に揺れる人の手の波に山内くんが乗ってるように見えた。

最後、いつもは「サーファー気取り アメリカの…」ジャジャ〜〜〜ン!!!で終わるところ、上手(金澤)・真ん中(山内)・下手(加藤)それぞれお立ち台に乗った三人が山内→金澤→加藤の順で「サーファー気取り アメリカの」のメロディをそれぞれの担当楽器で弾いていくって仕掛けが楽しすぎた!新しいのどんどん投入してくるなぁ〜。

フジファブリックは"それ"が生まれる瞬間が楽しい、それが進化した姿はカッコイイ、手応えを感じたものはその場だけでは終わらない、次必ずやってくれる、それも更に発展させて。つまりフジファブリックはいつ乗り入れてきても楽しいよ!って事を言いたい。

最後に山内くんがマイクのところに突っ走っていって(間に合った…のか?笑)「サーファー気取り アメリカの!!」

ここで終わるのかと思いきや、

山内「さっきのスガさんの覚えてるかーーーー!俺達は、今年14周年だ!14回、ジャンプ!せーのっ」

ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャジャ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!

さっきのスガさんのを見てすぐ取り入れる、そういう、そういうとこだよ・・・・・!!!ッッッ好き!!!!

ファンキーなスガさんファンのおかげもあって、好きなノリで自由に楽しめた!ありがとう!

重大発表あるの忘れるほど、今日のライブはギュッと詰まってて楽しかった。


アンコール

山内くんがコラボT、金澤君と加藤さんがモフVTを着て登場。コラボT、写真で見るより実物の方がかわいいんだよね。(終演後には全サイズ完売してました)

山内「最後一緒にやりたいと思います!スガシカオさん!」

スガさん登場。ハグしようとした?山内くんをスガさんは軽く触れるだけでスルッとすり抜けるように(?)山内くんの左側へ。笑

山内「さっき変態って言っちゃってすみません(笑)いい意味なんで」
スガ「いい変態(笑)?」
山内「いい変態(笑)」
客:笑

スガ「黄金の月良かった」
山内「ありがとうございます〜」
スガ「ギター上手いね〜!」
山内「ありがとうございます〜〜」←ふにゃふにゃ 笑
客:笑

好きです!!ってスガさんの方を真っ正面に向いて告白してた。

スガ「俺ギター習ってるんだよ。上手くなりたくて」
山内「えーーー?スガさんが習ってるんですか?」
スガ「そう。先生俺より若いんだけど(笑)」
山内「先生ビックリしませんか?」
スガ「……そうだね(笑)」

山内「……なんか変な雰囲気になっちゃいましたけど(笑)。一緒に曲をやりたいと思います」
スガ「この曲、カラオケで歌った時、「これ歌ったよー」ってカラオケの画面を写真に撮ってLINEで送ったんだけど」
山内「そう!写真に撮って送ってくださって、「スガさ〜〜〜〜ん!」って」
客:笑
スガ「点数が出るんだけど、88点で(笑)」
山内「それっていいんじゃないですか?」
スガ「他の人は90点とか出るんだよ」


山内くんが赤いストラト、スガさんがアコースティックギターだったので何やるのかなーと思ったら


若者のすべて

1番はまるまるスガさん。スガさんの声高い!違う歌みたい。キーを上げてるから柴咲コウとのコラボの時みたいに途中で転調するのかなと思ったらそのままのキーで山内くんが2番を歌った。山内くんが高いキーで若者のすべてを歌うのが新鮮だった。ちょっとだけがんばって苦しそうなのが良い。でもキー上げても出るんだよねぇ、声。ググッと伸びる高い声が気持ち良かった。サビは全部スガさんが歌って、山内くんは聞こえないような声(またはリップシンク)でふわーっと歌ってた。高いコーラスがうっすら聞こえるな、というのはたぶん金澤君の声だった。

途中のギターソロでは山内くんがガラスのスライドバー使用。

曲終わった後スガさんが「感動した〜〜!」ってテンション高めに伝えてくれたのが嬉しかった。

スガさんがはける時、今度は山内くんとがっちりハグ。金澤くんとはキーボード越しに右手同士ガシっとつないで去っていった。


山内「ここで、重大発表があります。みなさんに自分の口で直接言いたくて」

き、来た・・・・!!

するするするすると後ろの黒い幕が降りてスクリーンが現れる。ドキドキドキ!

山内「これです!」

バーーーーーーーン!

・・・ん?

赤と白で書かれた『山内総一郎 ツイに!! Twitter本日開設(トリのマーク)』
客:笑 ざわざわざわざわ!!

山内「本日ツイッターを開設しましたーーー!」
客:拍手(!?!?!?!?)
金澤「遅くない(笑)?」
客:笑
山内「10年後ぐらいにインスタ始めるかも」
客:笑
金澤「その頃には別のもんが出てるわ!」
客:笑

山内「みんなとつながって、ここから何かを発信したり、みんなの声を聞いたりしたいなと思って。どうぞよろしくお願いします。」


山内くんがTwitterを始めるのは驚きだけど、今日は大阪城ホールの発表はなくてほんとにこのお知らせが重大発表なのかと思い始めて、だんだんと「えええ〜・・・」って気持ちに。笑 今日発表しないつもりか〜?本気??と疑い始めたところで、

山内「もう一つ発表があります!」

切り替わる画面。

フジファブリック 15th anniversary SPECIAL LIVE at 大阪城ホール 2019「IN MY TOWN」2019.10.20(SUN)』

客:うわーーーーーーーー!!!!!!!

やっときたーーーー!!!涙
IN MY TOWNっていいなぁ!

大阪城ホールが背後に映る三人が並ぶ写真に、なぜか客席からクスクスと笑いが・・・・
三人とも今日の衣装と一緒。笑

山内「大阪城ホーーーーーー〜〜〜〜ル!!!!」←ビブラート?笑
客:ヒューーーーーーーー!!!!!

山内「……なんで写真見て笑ってるんですか?」
客:笑
山内「加藤さんなんかテキ屋みたい」
客:笑
山内「衣装の花火の柄が華やかでいいですね〜」
客:笑

山内「もう一度言わせてください。大阪城ホーーーーーーーーーー〜〜〜〜〜ル!!!!」
客:ヒュウウウーーーーーーーーーーー!!!!!!!

ほんと叫ぶの気持ち良さそう。笑

山内「今まで志村君は富士吉田、ダイちゃんは大子町、加藤さんは金沢市文化ホールと地元でライブをしてきたんですが、僕は地元大阪城ホールでライブをやるのが夢だったのでほんとに嬉しいです。地元に錦を飾るとか、凱旋とか、そういう気持ちももちろんあるんですけど、もっとシンプルに、俺のめちゃくちゃ仲のいい友達連れて来たで〜みたいな感覚なんです」

キーボードブースから山内くんをじっと見つめる金澤君。
山内「・・・何ですか?」
金澤「いや、山内くんの夢はもちろんフジファブリックの夢でもあるんですけど、こうやって夢を叶える瞬間に立ち会えるのは嬉しい事ですね。」
それ聞いた時、山内くんちょっと泣いてた?今までステージで見せた事ないような、弱くて柔らかい表情してた。


山内「僕らにはチャレンジですが、それに向けていろんな企画も考えてるんで、みなさん、ぜひ来てください!」
客:拍手

山内「あと、今日新曲が配信になるんですけど、故郷の事を思って作った曲です。タイトルは手紙というんですけど、今は遠くにいる人とか、会えなくなった人に向けて手紙を書くような気持ちで作りました。」

……!!!

深夜0時の配信にほんの少し期待してたけど、今日昼間放送の802で音源を"初"解禁という事でライブ前に聴けなかったので、ライブで初めて知ろう、ライブで生で初めて聴こうと思った。それもちょっとおもしろいなって。

数パーセントのもしかしてはあったものの、十中八九完成してライブでも何回か披露しているWater Lily Flowerだと思っていたので、その前奏を聴いてWater Lily Flowerではない曲だと知って、「マジか・・・」ってなった。フジファブリックはいつも人をビックリさせる方を選ぶ。

Water Lily Flowerはもっともったいぶって出した方がいいと思っていたのでOK。あんなド名曲、今後世に出さないとは考えられないし。


手紙

シリアスな音で始まった。あ、これ江坂で歌ってた歌だ。大阪でやった山内ソロ弾き語りで一番最初にやって、江坂で形を変えて山内くんの弾き語りで披露された曲が、また少し形を変えて今日初めてバンドで演奏された。加藤さんが「バンドで形にしたいね」って言ってそれを聞いた山内くんがとても嬉しそうにしていた曲。歌詞が丁寧に一個一個聞こえてくる。「万博への道〜」とか「イチョウ並木」という歌詞はなくなっていた。

「さよならだけが人生だったとしても」って歌詞が山内くんから出てくるイメージ、ないんじゃないかな。


最後、四人で手と手をつないで挨拶。

山内「あと一つお知らせが、8/1、オリックス戦で始球式します」
客:えーーーーーー!!!笑
山内「野球経験ほとんどないっ・・・(笑)!」
と言いながら投球ポーズ。笑

山内「今日はありがとうございましたー!」

終演後、会場には電光石火が流れていた。


会場の外に出るとさっきビジョンに映し出された大阪城ホールの写真のポスターがペタペタ。

帰りの道中でドラゴンポテトを二袋くれた。二袋重なってたから上のひとつだけ受け取ろうとしたら「ふたつどうぞ!」って言って渡してくれた。みんなに二袋。太っ腹ジャパンフリトレー

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ほんとにあれは大阪で行われた3時間ほどのライブなのか・・・?
1ヶ月ほど放浪してよれよれで帰還したような疲弊感・・・いろいろありすぎ!!!!

今日、フジファブリックのライブが劇的に変化したと思うの。"流"で"動"。そして三人が一斉に殻を破ったって感じがした。

ライブを観てから、自分の血が全部入れ替わったみたいな、視界も変わって、フジファブリックの見え方も少し変化して、不思議な気持ちだ。それぐらい何もかもを変えるような影響力のあるライブだった。


大阪城ホールのお知らせをやっと聞けてほっとした。すっきりした。10月20日って山内総一郎さんの誕生日の直前の日曜じゃないですかー。盛り込むねー!スタッフの人とかみんなで日取りとかいろいろ考えたんだろうなーと思うと愛しい。そしてその10月20日まで全力で生きねば、と思った。

山内くんも自分で言ってた通り、武道館より大阪城ホールはチャレンジだと思う。無謀な挑戦なのかもしれない。東京だと人は集まりやすいし、東京で2デイズライブをする時は公演日までに完売する事もある、でも大阪のライブは昨年のアコースティック以外は毎回完売していない。フジファブリックに限らず大阪は難しいと思う。でも、1年ある。1年でどれだけたくさんの人を巻き込めるか。

黒い幕で覆われた大阪城ホールの2階席は見たくない。大阪城ホールを横に使うという方法もあるけど(チャウ大の時とかそうだった)出来れば通常の縦で観たい。それが私のいつも観てきた大阪城ホールの景色だから。満員の大阪城ホールに立つフジファブリックが観たい。

武道館に行き着くまでのあれこれを私は知らないけど、武道館の発表の時はどんな雰囲気だったんだろう。

ここから先は自分にとって全部初めて経験する事ばかりだ。

フジファブリックのアリーナ、山内くんの故郷、初の大阪城ホール。その一つ一つの行程とその間に起こる様々な出来事を噛みしめて、心に刻んで、全力で楽しみたい!!!




フジファブリック SET LIST


バタアシParty Night
電光石火
夜の中へ
ECHO
LIFE
黄金の月(スガシカオカバー)
Green Bird
SUPER!!
Surfer King

en1.若者のすべて(with スガシカオ
en2.手紙

韻シスト 20th ANNIVERSARY 〜NeighborFood SPECIAL3DAYS〜 フジファブリック

韻シスト 20th ANNIVERSARY 〜NeighborFood SPECIAL3DAYS〜
日時:6/16(土) OPEN 17:00 / START 18:00 / END 21:10
会場:大阪府なんばHatch
席種:VIP指定席(1階1〜3列目までの席。記念グッズ付き)・指定席・1F後方スタンディング
出演:フジファブリック / 韻シスト / [openning act] 激論(山内総一郎×TAKU)

入場ゲートに飾り付け。愛されてるねー。(開場の時はこれをくぐって入った)お花もいっぱい。


なんばHatchのフロアに入ると「韻シスト」のかわいいロゴの入った四角い幕が真ん中に一枚、上手でDJの人がガンガン音を鳴らしてた。左右にデカいスピーカー。韻シストのファンは柄物を着てる人が多かったような。

時間が来て、DJの音が止んで、韻シストのTシャツを着たFM802のDJの中島ヒロトさんが出てくる。ほんとかどうかわからないけど、今日は普通にライブを観に来て急遽司会を頼まれたとの事。中島ヒロトさんってこんな顔してたっけ?と思ったらヒロ寺平さんとごっちゃになってただけだった。

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激論(TAKU × 山内総一郎

とことこ二人が出てくる。歓声。
このあとやるフジファブリックのバンドセットの前、ステージの真ん中に二人の椅子とローテーブル。客席から見て左に山内くん、右にTAKUさんが座る。

山内「フジファブリック山内総一郎です」
TAKU「韻シストのTAKUです」
二人「二人合わせて、激論です☆」

Perfumeみたいな紹介を挟んだ後、

山内「こう見えても僕ら一緒にやるのは初めてなので、どうぞよろしくお願いします。」

挨拶代わりみたいな感じでまずは一曲。


カンヌの休日

アコースティックバージョン。やりたいって言ってましたもんね〜。TAKUさんがカンヌの休日のフレーズを弾いたりコーラスしているだけで、もう、もう、胸がいっぱいだった。TAKUさんのインスタを見たりラジオで電話越しに喋ってるのを聴いたり本の対談を読んだりして憧れていたけど、実際に二人がステージに並んで喋ったりギターを弾いてる姿は想像以上の威力があった。

TAKUさんのギターの音めちゃくちゃ良い。山内くんと同じ畑の土と水と養分で育った感じがした。

間奏では既に二人のギター合戦が。


山内「TAKUとは高校生の時に知り合って、二人で家でギターガシャガシャ弾いて眠くなったら寝る。みたいな」
客:笑
山内「そんな日々を送っていたんですけど」
TAKU「フジファブリックのファンの方はそんな風に思ってないと思うんですけど、この人、めっちゃ焚きつけるんですよ」
客:?笑
TAKU「例えばアルバムを発売した後会ったりすると、「あのアルバムええな〜、でも3曲目のギターの音の抜け、あれはあんまりよくないと思ってるやろ」とか、そういう事言って焚きつけてくるんですよ(笑)」
客:笑
TAKU「激論っていうのはこの人が付けたんですけど。毎年正月に二人で飲むんですけど、終わり頃はだいたい「もーうこいつとは絶対飲まへん」とかなって、あっちも「俺も飲まへん」とか言って別れて、翌日「今日飲まへん?☆」(←って言う時の調子のいい顔。笑)って電話がかかってきて(笑)。そういうのが四日間ぐらい繰り返されるっていう」
客:笑
TAKU「ある時「激論いつする?」とか言ってきて(笑)。僕は激論する気は全然ないんですけどね、この人が焚きつけてくるんですよ(笑)」
客:笑
TAKU「昔、家でギター弾いてる時も、「俺はギター一音で勝てる」とか言ってきて(笑)」
客:笑
TAKU「俺は音楽に勝ち負けとかないーとか言ってるんですけど、「いや、俺は一音で勝てる」とか言ってきて(笑)」
山内「そのあと熱々の味噌汁一気のみしたよな(笑)」
客:笑(???)

「焚きつける」ってワードめちゃくちゃおもしろくない?笑

TAKUさんが実際に喋ってる姿を今日初めて見たけど、TAKUさんの言語感覚めちゃくちゃおもしろい。そして、話口調が既に笑いを誘ってる。笑 いっつも笑い出しそうな感じでニコニコしながら話してる。相手が山内くんだからかな。笑


山内「まだ乾杯もしてないし」
片手にミネラルウォーターのペットボトル持ってるTAKUさんが
TAKU「乾杯しますか?」
山内「ビール飲みたくなってきた」

と言いながら持ってきて欲しそうにキョロキョロしてる。スタッフの人に持ってきて欲しいのかな?と思ったら、

山内「ここで僕らになくてはならない恩師を紹介します、ジャックライオンの眞柴さん!」

眞柴さん登場。え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

山内くんの話や写真なんかで見たことあるけれど、眞柴さんが実際話している姿も初めて見た。写真でしか見たことない三人が集う姿が目の前に・・・・。ただただ、有名人を見ているという感じだった。

後から考えたらあの「まだ乾杯もしてないし」の唐突さ、眞柴さんを呼び込む前振りだったと思うんだけど、山内くんてこういうの下手だな。笑(そこがよい)

ニコニコしながらハイテンションでビールが四本ぐらい入ったコンビニの袋をテーブルに置く眞柴さん。ビールを取り出して、まぁまぁ、って感じでテーブルの上のプラカップに注いでいく。

眞柴「違うメーカーだけどいいよね」
(と言って種類の違うビールをどんどん三つのコップに継ぎ足していく)
客:笑(焦)

それで、乾杯したんだっけな?(あまりの夢光景の為に記憶が……)
眞柴さんが座る時、ポンッと誰かの写真が入った小さな写真立てをテーブルの真ん中に置いた。写真の中身は見えなかったけど、三人に縁のある人で大切な人なのかな、と思った。

眞柴「で、どっちが大阪一上手いギタリストなの?」
客:笑
二人、黙る。笑
TAKU「そういうのはやめときましょうよ(笑)」
山内「こういうのでぽろっと名前を出して、違うニュアンスでツイッターとかで拡散されて、知らん人に嫌われたりすんの嫌やん(笑)。だから言いません」

詳しいね。笑

眞柴さんが「じゃ、30代で一番上手いのは?」と更に畳みかける。黙り込む二人。笑

山内「いつもこんな感じで居酒屋でやってるんですよ」

山内「眞柴さんはキーボード弾きなんですけど、ギター弾けない人がギター屋を始めるっていう。その名前がびっくりギターズ(笑)」
客:笑

山内「眞柴さんが俺らに最初に会った時どんな印象だった?」
突然司会者っぽくなる山内くん。
眞柴「TAKUは総一郎が連れて来たんだっけ」
山内「そうそう」
眞柴「その時は、かわいくて、爽やか〜って」
客:笑
山内「そう、TAKUってドレッドヘアとかしてるけど(客:笑)かわいい顔してるんですよ。目がクリッとしてるし。ジャニーズみたいな」

山内くん、TAKUさん実はかわいい顔してるっていつも言う。笑 眞柴さんが山内くんに初めて会った時の感想も聞きたかったなー。

TAKU「眞柴さんモップで肋骨折って」
山内「違う、打ち上げの後モップで床掃除していた時に滑ってバターンってこけてその時肋骨折れて」
これどういう流れの話だっけ?笑

「この話長くなるんやけど、TAKUの家で〜」って山内くんが話す気満々だったけどTAKUさんに「時間に限りがありますからね。互いの家のくだりから始めるとめちゃくちゃ時間かかるので、曲やりましょうか(笑)」と制止される。笑

ここでほんとは眞柴さん退場する予定だったのかな、「俺ここで聴いてていい?」って言って真ん中に座ってニコニコしながら聴く体制に入った。その言葉聞いた時、山内くんの顔が緊張でピリッと引き締まった気がする。眞柴さん、自分が育てたような二人がプロになって同じステージに立って、その演奏をお酒飲みながら隣で聴くのは最高の気分だろうな〜。

三人で話してる時の雰囲気がなんか・・・・・すごかったね!山内くんが見た事ないような顔して話してた。昔から知ってるって、こういう感じなのか〜〜・・・。自分の知らない、山内くんが重ねて来た時間の端っこを見た気がした。ずっと話聞いていられるし、この時間が永遠に続けばいいのになと思った。

TAKU「次は韻シストの曲で、いつもは他の人が歌ってるんですけど、僕が歌います」


Dear

TAKUさんが歌い始めてビックリした。TAKUさん歌も上手い、心地良い声。メロウな曲、山内くんはスライドバー使ってた。カンヌの休日でもこの曲でも、フジファブリックでも今日山内くんはよく手拍子をお客さんに促してた。

二曲で終了。あ〜〜〜もっと聴きたい。最後、お互いの紹介し合ったあと、TAKUさんが「このあとはフジファブリックです!楽しんでください!」と言って眞柴さんと共にはける。


続けざまにフジファブリック。スタッフの人が転換してる間、暗闇の中で山内くんの赤いストラトの音が止まない。背景がどんどん移り変わる中で山内くんはそこで一人佇んでギター弾き続けている。きっと顔は幸せそうに笑ってる。曲が始まる前につまびくののロングバージョンみたいな。ところどころに聞こえてくるSTARのフレーズ。でも大幅なアレンジが施されている。何、この贅沢な時間・・・・・・・・・・・・・・・。メンバーが出てくる。配置に着く。過去から今へ、代わる代わる山内総一郎愛する人が彼を取り囲む。それもなんだか、嬉しくて。


流れるようにフジファブリックが始まる。


STAR

うううう〜〜・・・・、、
STARなんだなぁ・・・STARなんだよなぁ!こういう時!

韻シストのお客さんに緊張を感じる1曲目。

ああ、こういう空気の中でこの曲を聴けて良かった。


バタアシParty Night

今日のセットリストは定番を無視した、リズム重視というか、完全に韻シストのお客さんの事を考えてどうしたらのせられるかっていう事を考え尽くしたようなセットリストだと思った。電光石火とか最新曲も切ってきたもんね。なのですごく珍しい流れのセットリストだったと思う。


夜の中へ

夜の!中!へ!!
これはビックリ・・・。韻シストとの対バンだから思い出してもらえた曲では。

間奏のリズム変わるところで山内くんがパン!パン!パン!パンパン!って真顔で手を打ちだし、相づちを打つように「あヨイショ。」「あソーレ。」!!!!笑!!!!何これ何これ・・・・笑

最後、後奏のところで自由ーに歌ってて良かったな〜〜〜。

夜の中へ音頭、最高でした。


空が持ち上がる〜のところで最後ニコニコ手を振らなかったところにこの日のライブを感じた。

どんなときも虹の時キーボードに立ち上がる金澤ダイスケ(盛り上がってた)、ギターソロもお客さん盛り上がってた!

山内くん「大阪ーーー!!!」って今日何度も言ってたな。「韻シスト20周年おめでとう」も。


山内「本人の前では言わないですけど、TAKUは親友だと思ってます」
客:ヒューーーーーー!!!

山内「TAKUから韻シストに入る、と聞いた時の嬉しそうな声とか表情をすごく覚えてます」

山内「僕らも来年15周年なんですけど、フジファブリックもそうですけど、韻シストもいろんな出会いや別れがあって20周年続けられているというのはほんとにすごい事だと思います。僕なんかが言うのもあれですけど、これからも、韻シストをよろしくお願いします!」
ペコッと頭頂部が見えるぐらい礼。
客:拍手


LIFE

今日のLIFEの「僕ら」は韻シストを連れて。
珍しくギターソロのところで一部とちってた。気合い入りすぎ?

曲が途切れず続けざまに知らないリズムのドラムが鳴る中、

山内「韻シストの曲をカバーしたいと思います!」


Don't leave me

ヒーーッ韻シストの曲のカバーもしちゃう??ここ最近ずっと続く「片っ端から対バン相手の曲カバー」、すごくない・・・?

畳みかける言葉の数、よくこれ歌い切ったな・・・これ山内くんにはものすごい挑戦だったんじゃ。メンバーによるコーラスも素敵だった。

2番歌ってるあたりの山内くんの歌にシムラップを思い出して、ここでそれ思い出す・・・?!とちょっと戸惑った。

曲の終わり、山内くんが2階席指して笑った。2階に誰か知り合いがいたのかなー。(と思ったらのちの韻シストのMCでメンバーが観てたと言っていた)


ダンス2000

この辺で山内くんが振り切った気がした。目が据わった。今日のフジファブリックにおける山内くんは熱くもクールで"挑む"強い感じが出ててかっこよかったなー。


Surfer King

お客さんみんなフリしてた。前に出てきた金澤君のショルキーが電飾で光って、前の方にいる韻シストファンの親に連れられたお子様が夢中になって見てたのが微笑ましかった。

この曲の時だったか、金澤君のキーボードブースに山内くんがちょっかいかけにいって指一本でキーボードの鍵盤つんつんして金澤くんに「じゃま。じゃま。」って明らかに言われてた。笑


若者のすべて

韻シストファンでも知ってる人多いかな。印籠みたいな曲だと思った。どんな層の人にも伝わりますように。


虹で終わるかと思ったから、(あくまで韻シストのイベントのゲストなのでこれぐらい短くてもしょうがないか…とか思ってた)思ったより曲いっぱいやってくれて嬉しかった。

正直、韻シストのファンの人がどういうところに反応して喜ぶのか想像が付かなかった。フレパにやってくる特にジャンルの違う人達、サチモスファンとかこういう気持ちだったのかな。笑 自分の前にいる韻シストファンの反応が気になってしまった。楽しんでくれてるといいな。フジファブリックの曲に違うリズムでのる人々がおもしろかった。その動き、取り入れたいなと思った。


韻シスト

TAKUさんが出てきてギターを弾かずリズムマシンみたいな機材操ってんのがかっこよくて、フォ・・・・と思った。この人はこういうのもやる人なのかー。

ヒップホップの人達のライブをこんなガッツリ観るのは初めてで、最初インストみたいに始まって、お、いいぞと思ったらドーンとMCの2人が登場してラップが始まって、ヤベこれ置いてけぼりくらうやつ、と思ってビビってたけど、MCのお二人が初心者にとても丁寧にレクチャーしてくれて(一丁あがりという曲でやる「一丁あがり」のあとの「You got it!」って掛け合いとか)、大外しする事もなく(笑)楽しく過ごす事が出来た。曲も割とメロディアスで、ラップもゴリゴリじゃなくてMC二人の声がとてもきれいで聴きやすく、演奏も当然上手くて、あーいろんな音楽聴きたいなーと思わせるようなバンドだった。

それはないよ神様〜みたいな歌ものっぽい曲がとても良かった。(タイトル調べたけどわからなかった)

TAKUさんのギターソロ、山内くんのギターソロが来る時のようなワクワク感を感じる。

MC二人が漫才コンビみたいでおもしろかった。ベースのSHYOUさんの喋りもおもしろかった。TAKUさんもおもしろいし、韻シストみんな喋りがおもしろいな。

MCがめちゃくちゃお客さんと目を合わせて歌うのがすごい。BASIさんとか、しゃがんで最前列のお客さんの顔の真ん前に顔近づけて歌ったりとかしてた。

フジファブリックに拍手ーーー!」って何回も言ってた。


果敢にも SET LIST

一丁あがり
PARTY SIX
On & On
哀愁のチューン
Dear
Don't leave me 他

曲名は知らないかったけどやったと思しき曲。。(聞き覚えのある曲を調べた)


SHYOU「激論の時、眞柴さんがテーブルに写真を置いてて」
TAKU「あれは昔交通事故で亡くなった総一郎と俺の友達で、あれに触れたら泣きそうやったんで何も触れなかったんですけど(笑)」
SHYO「僕は彼に会った事ないんですけど、話とか聞いててこういう人だったんだろうなーとか思って。そんな、彼を思って作った曲を聴いてください」

って言ってさっきTAKUさんが歌ったDearって曲をもう一度、SHYOUさんボーカルで歌った。MCも歌もとても伝わるものがあって泣きそうになった。韻シストはみんな歌うんだなー。


韻シストの本気を見せたいと思います」と言ってさっきフジファブリックがカバーしたDon't leave meを本家が演ってくれた!この前のKANA-BOONもそうだけど、カバーされた側が同じライブで同じ曲やってくれるのすごく嬉しい!大歓迎!本家とカバー聞き比べたい。オリジナルは全然違う曲みたいだった。特にラップ部分が!


MC。(サッコンさんとBASIさんのどっちの発言か曖昧なのは許してください)

サッコン「フジファブリック韻シストの曲をカバーしてくれてすごく愛情を感じました。さっき袖で総一郎と話した時、難しすぎてやめようと思ったって言ってて」

それでもチャレンジしたんだなーとジーンときた。そしてその話をしてくれた事にも。

BASI「僕らNeighborFoodってイベントを○年間やってて……総一郎はTAKUと昔一緒に観に来てくれた事あるねんな?」
TAKU「いや、その頃総一郎もう東京行ってるんで、違いますね(笑)」
客:笑
TAKU「……見に行きました(笑)」←圧に負けた?
BASI「ほんとの事言っていいねんで」
TAKU「(NeighborFoodのイベントではなく)普通にクアトロとかですね(笑)」
客:笑

MCでたくさんフジファブリックに触れてくれたの嬉しかったなー。韻シストのメンバーみんな山内くんの事総一郎呼び。

お返しみたいにBASIさんが「フジファブリックをよろしくお願いします!」って言ってた。


アンコール

韻シストの曲(韻シスト陣営の方、セットリストを・・・)

サッコン「せっかくなので一緒にやりたいと思います。フジファブリック山内総一郎!」

呼び込まれて、韻シストのTシャツを着た山内くん登場。

TAKUさんの方を見ながら
山内「今日だけ言うわ。……お前のギター、かっこええな。」
客:ヒューーーーーー!!!!笑
お前もな、みたいな事をTAKUさんが言ってたかな。

ステージで話してる時、TAKUさんに「お前今家っぽくなってるで」とか言われてた。笑

山内「ライブ観てて思ったんですけど……、お前、メンバーに感謝した方がいいわ」
客:笑
TAKU「感謝してるわ(笑)」
山内「あと、お客さんとか、もちろんスタッフの皆さんに感謝した方がいいで」
TAKU「なんか感謝してないみたいに言うのやめろや(笑)」
客:笑


山内「フジファブリックの曲をやりたいと思います」
TAKU「韻シストBANDバージョンで」
!?!?!?


パッション・フルーツ

!!!!!!!

山内くんが韻シストの中に入ってパッション・フルーツを歌ってTAKUさんがコーラスしているのを見ていて、これは夢かな?と思った。TAKUさんがパッション・フルーツのギター弾いてんぞ……。っていうか私、パッション・フルーツライブで聴いたの初めてでは?選曲が韻シストの持つ雰囲気にとても合っててムードあってよかった〜〜〜。フュージョン……!途中でMC二人が入ってくるのも良かった。

山内くんが、高校時代から山内くんを知る人と、志村の作ったパッション・フルーツを演るって、なんかすごいな。混ざり合い具合がすごい。TAKUさんは必死に歌う山内くんを微笑みながら見てた。

ここで山内くんとTAKUさんの焚きつけ合い!お互い音を出し合って、ギターバカ同士のぶつかり合い、心の底から嬉しそうで会場から笑いがこぼれて最っ高に楽しかった!

パッション・フルーツが終わって山内くんが去る時サッコンさん、BASIさん、SHYOUさんとハグしてはけてった。(TAKUさんとはしてなかったかな。笑)

最後、韻シストの曲で締め。

最後の曲が終わった後、BASIさんが引っ込む途中で「……まだ帰らないでくださーい。二階席の人帰らないでくださーい。写真を撮りますんで」と言って、再びぞろぞろみんな出てくる。フジファブリックも出てくる。かわいいちびっこ二人も出てくる。(どなたかの子供?)

客席を背景にステージにみんな集まって、TAKUさんが「ちょっと下手(人が)薄くないですか(笑)?」とか言いながら全体のバランスを取って、ちびっこがマイクを通して「ひょっこりはん。」連発して笑いが起こる和やかムードの中、記念撮影。子供といるフジファブリックというのも新鮮だった。

    • -


対バンではワンマンでは得られない空気を必ず感じるけど、昨夜の韻シストとの対バンはそれが最も極まったものだったかも。音楽のジャンルの違い、そこに幼なじみという初めての、最強のパーツが加わって、初めて感じる事ばかり。忘れられないライブになった。

韻シストのイベントだけど、自分の最高の友達を見せ合う、山内くんにとっても凱旋のようだと思った。昔から知る親友と初めてステージを共にしている柔らかさと、うらはらの緊張感と底知れぬ気合を感じた。

長く続くものの、つながっているものの凄さ、絆のぶっとさ、熱さを感じた。


TAKUさんが「関係者のみなさん、よろしければ激論にオファーを」って笑いながら言ってたけど、もう激論ほんとに活動しちゃえよ。六畳半の部屋の中にいるみたいに自由にステージの上で焚きつけあったり好きなようにギター弾いたり歌いたくなったら歌ったり、そうしてるだけでギターって楽しい弾いてみたいって思う人いっぱい増えるから。

また激論観たい。ぜひ今度はもうちょっと長い時間、激論単独で!




SET LIST(よく考えたら三種類の山内総一郎、カバーも含めすごい曲数)

激論

カンヌの休日
Dear

フジファブリック

STAR
バタアシParty Night
夜の中へ

LIFE
ダンス2000
Don't leave me(韻シストカバー)
Surfer King
若者のすべて

en.パッション・フルーツ(韻シスト with 山内総一郎

フジファブリック×SPARTA LOCALS「YOTSU-UCHI FANTASY Ⅲ」

フジファブリック×SPARTA LOCALS「YOTSU-UCHI FANTASY Ⅲ」
日時 2018.05.23(WED)
会場 新木場STUDIO COAST
開場 18:00 開演 19:00 終演 21:50ぐらい?
出演:フジファブリック / SPARTA LOCALS

フジファブリックSPARTA LOCALSの2組による合同企画「YOTSU-UCHI FANTASY ?」が
新木場STUDIO COASTにて5/23(水)開催決定!

「YOTSU-UCHI FANTASY」は2005年5月に渋谷CLUB QUATTRO
2007年10月に新木場STUDIO COASTで行われた同名イベントの11年ぶりの第3弾。

〜三部作完結。そして伝説へ〜

雨の新木場STUDIO COAST
入口のところでどっちのファンか聞かれる。
開演は10分ぐらい押し。

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SPARTA LOCALS

先攻はSPARTA LOCALS
なんとなくフジファブリックが先攻かと思っていたので意外だった。

どっちのファンかっていうのはなんとなくわかるね。前回山内くんがソロで出演したスパルタのアフターイベント(AFTER BALLET)の時はお客さんのスパルタ濃度がかなり高い感じがしたけど(スパルタ企画なので当然なんだけど)今日はフジファブリック成分が混ざって中和されてる感じだった。

昔はSPARTA LOCALSに対してステージの上で変な人演じてる感じがしてちょっと演技っぽいなと思ってた事があるんだけど、再開してから観るSPARTA LOCALSに対してそういう匂いをまったく感じなくなった。すごくストレートな感じでかっこいいなと思う。ストイックさはそのままで。

演じている、とは別の意味で安部コウセイが時に歌い回しがミュージカルみたいだと思う事があった。エモーショナル。

カバーする/されるって一番そのアーティストに対する愛情感じる。練習に割く時間、アレンジを考える時間、それが全部そのアーティストの事(楽曲)を考えてる時間で、ただ好きって言ってるより労力も含め体で表してる感じがする。

SPARTA LOCALSのモノノケハカランダ、最初あれ、あれ、と思ったけどSPARTA LOCALSにもこういう曲あるんかな?と思いながら聴き進んだら、やっぱりモノノケハカランダだった!笑 複雑で凝ってて捻れててSPARTA LOCALSっぽいアレンジですごくおもしろかった。モノノケハカランダってバンドマンの心を摑む何かがあるのかなー。キュウソネコカミも前フレパでカバーしてくれたなー。

AFTER BALLETで山内くんがソロで弾き語りしたFLy、山内くんが歌うカバーも聴きたかったけど、今回は山内くんのリクエストに応えた感じかな。めちゃくちゃ良かった。沁みた。安部コウセイの声って張りがあってきれいだなー。

スパルタ終わって20:10ぐらい。転換20分ぐらい。想像より押すやん……。


フジファブリック


クールな感じで出てきた。
今日はドラム(BOBOさん)がうしろに来る普通編成。やっぱりこの形が好き・・・・


STAR

エレキギターでいつものように演奏する曲の一部をつま弾く前の音で一瞬「もしかして、Green Birdやるのでは…?」と思ってときめいてしまった。(やりません)Green Bird聴きたい・・・今聴きたい・・・

でもこの「演奏する曲の一部をつま弾く」時っていつも山内くんのセンスが爆発してる気がする。テーマがありつつ自由に弾いてる感じ。そこでアイディアが生まれたりとかして。あれ大好き。

ここで1曲目にSTARを選んだ意味。


カンヌの休日

カンヌの休日が始まる時の音がスクリューしてる感じ、ねじ込むように入ってくる感じがすごく好きなんだーー!テンション上がる。

最後のサビで「パルムドール 万引き家族」って歌ったの、笑ってしまった。もう、こういうとこだよ、こういうとこっ……!(すき)

そこに意識が奪われてしまったのか、その後ユリイカ砂の女が2回出てきた。笑

もし「万引き家族」があの楽曲の前に賞を取ってたら歌詞の中に入ってたのかなー…、いや無理だな語呂が悪い、とか想像した事はあったけど、ほんとに語呂が悪かった。笑 誰も知らないで良かったね……。

まぁでも、こういう曲を出したそのあとに日本人監督がカンヌ映画祭パルムドール取るってなんか、嬉しいね。
私もここまでカンヌ映画祭の事を意識する事もなかったであろう。


夜明けのBEAT

ギターの指さばきの美しさとギターソロの完璧な格好良さ、「ヒィィ……」と声が出てしまった。この曲何回観てるねんって感じだけど、昨年末ぐらいから夜明けのBEATのギターソロの研ぎ澄まされ方は異常。「定番曲」って言葉クソくらえって感じの、この、曲を更新して何度でも生まれ変わらせる力。


電光石火

いやーーー・・・・、ツアーで演奏されて、その後リリースされてから再会したけど、歌詞に対する山内くんの浸透度が段違い。ダイレクトに響いてきて泣きそうになった。STARとか聴いてる時と似たような気持ちになった。音楽全体で揺さぶって力づけてくるような感じ。君が歌うから、…だ!

歌っていくうちに山内くんが歌の中に核を見つけるんだよね。山内くんが歌の中に核を作ると言ってもいい。

あと野球の事とか(笑)曲がいろんな事を巻き込んで大きな塊になっていってるというか。

間奏からCメロにかけて、気持ちがなだらかに上昇していくみたいで気持ち良かったなぁ。飛びそう。Cメロ、ちょっと掛け合いそうな雰囲気で(気のせいかも)楽しかった。

最後は何かのエンディングのように感動的だった。


1/365

電光石火からつながるようにダンダンダンダン!って叩くドラムに「・・・来た来た来たーーーー!!!」ってなる高揚感!最高にかっこいい繋ぎ。1/365がこんなに楽しい感じになるとは!こっちもツアー中の印象とは全然違った。ツアーで聴いた時はカラフルポップな感じだったけど、泥臭く力強くなった感じ。歌が山内くんのキャラクターにドンピシャ。

「まぁ僕の中では不可能とかじゃないと思う」のところで虹の「僕は生まれ変わってく」の時みたいに山内くんが自分の胸を叩く。

「時折フッと……」に入る前の間奏が音源より長くてツアー中にもなかった遊びの部分が出来ていてセッション的な感じになっておもしろそうな事になってた。あれは今突発的に生まれたものなのか、意図的なのか、それすらわからないギリギリなところもおもしろい。チャンダイの山内くんの考えてる事を推し量るような神妙な顔を見ても何もわからなかった。笑

Cメロ、音源の浮遊感とは違って、だらだら気だるく歌ってて色気があって良い!

「根づきたい」って歌詞、不可能ではないと思うの次に引っ掛かる。「根づきたい」っておもしろいよね。なかなか歌詞に出てこないような。気になる。


山内「スパルタローカルズ……喋らんねー(笑)」←満面の笑み
客:笑
山内「コウセイ君……喋らんねー(笑)」← 〃
客:笑

金澤「11年ぶりですよ……、次はまた40年後………、」
山内「ステージで計算はやめとけ?」
客:笑(お前が言うな…的な?笑)
金澤「皆さん笑ってますけどでも11年経ってるって事は皆さんも11歳年を取ってるって事ですからね?」
客:笑

11年前にも来た人〜〜って聞かれて結構手が上がってた。

山内「昔はボーカルはボーカル、コウセイ君は志村君、僕はギターの伊東君、加藤さんは〜〜(名前言わない笑)みたいな感じで」
客:笑
山内「パート同士で喋ったりしてたけど、こんなバンド全員で和気藹々と喋れる日が来るとは」
山内「仲が悪かった訳じゃないですよ?」
客:笑

加藤「今日それぞれの楽屋があって、相部屋みたいなところがあったんですけど、そこにいたらスパルタの4人もそこにいて、僕がスパルタの楽屋にいるみたいになって」
客:笑
加藤「そこで聞いたこぼれ話ですけど、今日、コウセイ君がイラストを描いたグッズがあるじゃないですか。あれ、描くのどれぐらい時間かかったか聞いたら、3日かかったって」
客:えーーー
金澤「1人3日?」
客:笑
加藤(全員で3日だから……)と考えてる空気
山内「ステージの上で計算はやめとけっ」
客:笑(持ちネタ?笑)
加藤「1人60パターン描いたって」
客:えーーーー!
山内「それ、言わなかったら永遠にわからなかった」
加藤「そう、それで誰が一番描くの難しかったかっていったら金澤さん。100パターン描いたって」
客:笑
金澤「えーなんでー?難しい?」
加藤「なのでバッジに描かれているのは1/60、1/100の中で選ばれたものという事で」
山内「それ今度全部見せてもらいたいですね」

加藤「BOBOさんは描くのそんなに時間かからなかったと言ってました(笑)」
客:笑
山内「あれ、BOBOさんだけラスタカラーやねんな(笑)」
客:笑
BOBO「あれってガチャなんでしょ?」
山内「ガチャガチャ・・・」(←BOBOさんの方を向きつつ、なんかよくわかってない感じ)
客:笑
BOBO「お金出しても欲しいのが出てくるわけじゃないんでしょ?BOBOばっかり、とか」
客:笑
山内「BOBOさん出た人ーー」
結構手が上がる
山内「結構いる(笑)!!!」

このあたりのMC割と長かった。(1曲分ぐらい喋ってた)

山内「スパルタの事はライバルだと思ってて。半笑いで言ってますけど(笑)」
客:笑
山内「"ライバルやんな〜(笑)"みたいな感じで言ってますけど、こうやって共演したら負けたくないなと思いますし、意識してますけど、ただ単純に僕はスパルタのライブが観られて嬉しいです(笑)」


LIFE

今日の「僕らは旅に出たんだよ」にはスパルタも入ってる気がした。

最近LIFEやる時よく赤いギター使ってる。


山内「スパルタの曲のカバーをやります。」


夢ステーション(SPARTA LOCALSカバー)

「あの娘がしょげると たまらんたまらんたまらん」
って山内くんが歌うのが最高に良かった………。

Bメロ〜サビの流れ出すような行き交う感じが気持ち良くて、山内くんの無限に広がっていきそうな歌声が気持ち良くて、めくるめく淡い虹色が見えた。これはフジファブリックが付けた色、なのかな?

素敵なカバーが聴けて嬉しかった。ここは天国か?と思うぐらい、音楽っていいなぁって全身で感じて、幸せだった。

隣のスパルタローカルズファン嬉しそうだった。


バタアシParty Night

やっとここでYOTSU-UCHIっぽい選曲、と思った。

「めんどくさいって思う自分自身なんでっす」って歌ってたのおもしろかった。

いつもハンドマイクにならないかな?とハラハラする時間があるんだけど(最近はほぼやらないけど)今日はそんな事考える暇もないほど集中して聴いてた。ギュッと詰まったタイトな演奏だった。


銀河
若者のすべて

最後の二曲は11年前観に来てた人、久しぶりにフジファブリックを観るスパルタファンへ向けての選曲かな、と思った。

若者のすべてを歌ってる時の山内くんの目がどこを見ているかわからなかった。違う世界にいるみたいだった。

長い後奏が終わった後の大きな拍手。


LIFEの前の長いおもしろMCをのぞいて、今日の山内くんのMCは小さな声で噛みしめてる感じで?だった。感極まってるわけじゃないだろうし、ノスタルジーに浸っていたわけでもないんだろうけど、なんか不思議な感じだった。

衣装のジャケットがギターの前にしょっちゅう被さって邪魔そうにギターのうしろに突っ込んでたなー。ちょうど丈がギターにかかる長さなんだよね。ギター弾きながらめっちゃ鋭い目をして直してた。笑


フジファブリック終わった時点で21:10ぐらい。
その後の転換が10分ぐらい。


アンコール

スパルタローカルズだけ出てくる。

安部「さっき総くんがスパルタローカルズは喋らないって言ってたけど……」
客:笑
安部「かっこつけてるだけですから。」
客:ヒューーーーー

安部「もう呼び込みましょうか。フジファブリック山内総一郎ーーー!」

山内くんがステージに出てくる。

安部「総くんが(ライトの)すごい逆光で見えない!カリスマ性出してんの?」
客:笑
山内「カリスマ性出ちゃってる(笑)?」

安部「今日のFLyは良かった。Superflyだった。」
山内(笑)
客:ヒューーーーーー!!!!!(笑)
安部「俺もやればこのぐらい出来る」
客:笑
安部「後で怒られるかな?」(チラッチラ袖の方を見ながら)
山内「俺の事じゃないからいいけどよォ〜(笑)」←何これ・・・


トーキョウバレリーナスパルタローカルズ山内総一郎

虹(フジファブリック安部コウセイ・伊東真一)

最後の方、帰る時間が迫っていたので気がそぞろ・・・

    • -


私はYOTSU-UCHI FANTASYを観るのがこれが初めて。そしてこれが最後。なので昔の事は知らないからシリーズ物というより普通の一本のライブ感覚で観てた。

そのイベントタイトルから、なんとなくダンスナンバーっぽいのを取りそろえてくるのかなと思ってたけど(ダンス2000とかやるかと思った)、そもそもYOTSU-UCHIっぽい選曲などは別になかったのかも。過去を意識した感じでもなく、今あるものを表現したって感じ。

ちょっとはスパルタのストイックさに影響受けるかなと思ったけど、全然そんな事もなく。バチバチとかそういう雰囲気ではなく、どちらも自分達のライブを自分達のペースでのびのびやってる感じがした。

フジファブリックってあんまり同期とつるんだりしないし、だから、SPARTA LOCALSとの関係は不思議な感じ。ベタベタしてなくてサラッとしてるんだけど(安部氏と山内くんの性格もあるかも)、意識してるし、リスペクトも感じつつ、互いに我が道を行く的な。先輩でも後輩でもない、永遠に続く、同期って不思議。またいつか、交差する日が来るのかな。

今日一番感動したのは電光石火と1/365だったなー。ツアーがあって、リリースを経る事によってこんなに変わるのかと思った。新曲が一番いいと思えるのが嬉しい。

今日の山内くんの声も良かったなー。JAPAN JAMから引き続いてずっといい感じ。


SET LIST(フジファブリック

STAR
カンヌの休日
夜明けのBEAT
電光石火
1/365
LIFE
夢ステーション(SPARTA LOCALSカバー)
バタアシParty Night
銀河
若者のすべて

アンコール
トーキョウバレリーナスパルタローカルズ山内総一郎
虹(フジファブリック安部コウセイ・伊東真一)


フジファブリック×SPARTA LOCALS「YOTSU-UCHI FANTASY Ⅲ」特設サイト

フジファブリック LIVE TOUR 2018 "帰ってきた!!三日月ADVENTURE"@なんばHatch

公演日 2018.03.10 (SAT)
会場 なんばHatch
開場 16:30 開演 17:40 終演 20:00

オーラスなのかな?みたいな 自分のライブ史に残る素晴らしいライブだった。もらったもの帰り道何度も取り出して見返してみては嬉しくなる、絶対大切に持って帰ろうと思う、そんなライブだった。

今日はとにかく歌の日だった。山内くんの歌声もすごかったけど、その歌がちゃんと届く音響だった。そして、歌の日なんだけど、バンドも演奏も転がってすべてががっちり噛み合っていた。ロックバンド的な側面も強く出ていた。

セットリストも自分の好きなもの詰め合わせみたいな、流れも神懸かってて最後の最後まで完璧だった。

    • -


今日は会場の外に入場列作ってる。日差しがあってぽかぽかしていい天気。昨日は外に入場列を作らず屋内で番号呼び出しやってた。外で入場列作らないのを見たのは初めてだった。……平日だったからかな〜。

関係ないけど男の人が着ているツアーTシャツの空飛ぶベアー率の高さ。(気のせい……?)女の人も空飛ぶベアー多いけど恐竜ちゃんTも多い気がする。アンコールで金澤君とか豊夢さんとか着てるし一番人気なのか?帰ってきた!!三日月ベアーTシャツの人意外と少ない。

昨日は時間ぴったりだったけど、今日は10分ぐらい押してスタートしたかな。

なんばHatch、さすが今までのライブハウスに比べてステージが広い。(今までの3倍ぐらい?)ポジションに着く時、山内くんと加藤さんが交差して笑いながらアワアワしてたのは初日だったか、今日だったか。(MCとかも前日の大阪と混ざってるところがあるかも)

    • -


Anthem

前奏で会場がどよめいて悲鳴があがった。私は頭がまわらなくてワンテンポ思考が遅れた。
あ……ついにその時が来たんだと思った。

前奏のギターの音の印象が違った。当たり前か、ギター一本だもんね。

生きていればいつかは聴ける、とは思うけど、タイミングとかあるし、(なんか寒い時期、寒い地方でしか聴けないイメージもあったし)なんとなく自分は一生聴けないんじゃないかと思ってた曲を2018年の冬、聴けた。

ファブリックシアターとかリクエストがあれば毎回書いてた、恋い焦がれていた曲。もしかしたらこの世で一番聴きたかったかもしれない曲。今日、夢が叶ってしまった。現実なのかまだ実感がない。ボーッとしている。そして肩の荷が下りたような変な安堵感。

立ち直れないかもしれない(いい意味で)←?

それぐらい、衝撃を受ける出来事だった。

山内くんがどんなふうに歌うのか、イメージだけではどうしても補完できなかった。こんなふうに歌うのか……。想像と全然違った。志村とも全然違った。ただ、この歌を歌う為の今までだったのかな、とその美しく強いファルセットを聴きながら思った。多分少し前の声では説得力がなかったと思う。

そうだ、今までもそうだ、いつもそうだ。山内くんは志村の曲を無理矢理手繰り寄せたりしない。ちゃんと時期が来るのを待ってる。自分がそこにたどり着く時を待ってる。

この歌を歌う志村の声が空を越えて街や世界を覆うなら、山内くんの歌は地を鳴らすような。どこまでも君らは違う方法で同じところへたどり着く。

ねぇ、フジファブリックはこんなボーカリストを手にする事になること、想像していた?


Sugar!!

何が起こったのか仕組みがよくわからないんだけど、最初ピコポコうしろでいってる音が一拍ぐらいずれてる感じで、山内くんもキーボードの方チラッと見て、そのまま行くのか……?と思ったら、なんとなく違和感はありつつ、その後曲はちゃんと進行して終わった。


熊の惑星

加藤さんがこのへんで素敵なステップ踏むようになったよね!加藤さんの音も動きもどんどん魅せるように変わってきていてる。気持ちが外へ向かってきてる!煽ってた手拍子「パン・パパン」なんだね。知らなかった。


Gum

最後の「う〜う〜う〜」がめっっちゃくちゃ綺麗だった。


かくれんぼ

最後の最後に曲を揺さぶってきた。「さよならだった〜〜〜〜あ〜〜〜〜」って音を上げてきた。なんか今日の山内くんは終始、感情を全部歌に乗せて吐き出そうとして歌の中であがいてるように見えた。

今日のギターソロ、見た事ないぐらい意味わかんないぐらい指がめちゃくちゃに動いて、なんか・・・・・クラシック聴いてるみたいになった・・・・・・。


春の雪

音のバランスのせいなのか、最初のギターの音が大きくてアルペジオの1音1音がはっきり聞こえて、それはそれで珍しい経験で良かった。

春の雪の間奏が本当に本当にしあわせで、もうこの時間が永遠に続けばいいのにと思うぐらい豊かで満たされた時間で、間奏の間みんなの間を漂うようにギターを弾いてた山内くんがマイクの前に戻ってきた時、ふわっと笑った。

最後、後奏に山内くんが「フ〜〜」って裏声乗っけてくるのほんと心地良い。


Gum-かくれんぼ-春の雪の流れ、じっくり聴かせる曲の時間になっててすごく良かったな〜。


山内「今日はいきなりトラブルがあったりしたんですけど、そこは俺達の……(腕を叩く)」
客:笑 ヒューーーーー 笑

あっやっぱりなんかトラブルが。笑
確かに全然慌ててなくてどっしりしてた。すごいーたくましいー。


山内「さっき投げた帽子、取った人います?」
客:はーい
山内「帽子の中にその人に向けたメッセージが書いてあるんです」
客:(え〜いいな〜って反応)
山内「なんて書いてあります?」
客男:\要返却〜/
山内「いいですね、「要返却〜」(←やる気のなさそうな関西弁で)。大阪帰ってきたって感じ」
客:笑
山内「このツアーは帽子で始まり帽子で終わるというか。みなさんの血と汗と涙とまわりのなんか汁が染みこんだその帽子を最終日江坂MUSEまで持っていきたいと思います!」


どっかでカポ手を滑らせて落としそうになって笑顔でナイスキャッチしてた。


山内「ここでメンバー、じゃない、アドベンチャークルーを紹介したいと思います!」
客:笑
この言い直し、今日二回聞いた。笑


金澤ダイスケ

金澤「大阪、最初から盛り上がって嬉しいです〜〜」


加藤慎一

加藤「昨日、大阪でアドベンチャーしようかなーって(ライブのMCで)話をしていて、ライブ終わって外を歩いてたら偶然東京の知り合いに会って。その方、お酒を飲まれていたんですけど、100%出来上がっていたんですね(笑)」
客:笑
加藤「飲みに行く?って誘われたんですけど、着いていったら明日アドベンチャー出来ないと思って断りました(笑)。今日無事ステージに立てて良かったです。」
客:笑
山内「アナログフィッシュ健太郎が声掛けてきてビックリしたよねー」
客:え〜〜〜〜〜〜!!


玉田豊夢

玉田「みなさん初めましてー。玉田豊夢、42歳、B型、蟹座、兄弟は5人」
客:え〜〜〜〜(笑)

構成が知りたかった。笑 Wikiに載ってなかった。ツイッターで兄と妹がいる事はわかったが……

玉田「最初トラブルがあって逆に燃えたっていうか。今日は最後まで一緒に燃え尽きましょう。」
客:・・・ヒューーーーーーーー!!!!(痺れる)
金澤「かっこいいね、『今日は、燃え尽きましょう』」
客:笑(なんかセリフがちょっと違う。笑)

山内「そして僕が大阪が生んだスーパースター、山内総一郎です」(照れもせず素面で)
客:ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!(大盛り上がり!)


山内「CSなんですけどJスポーツってチャンネルで……急にテレビの話しますけど(笑)」
客:笑
山内「2009年にプロ野球中継のテーマソングを担当させてもらったんですけど、キャンプがあって、オープン戦があって、日本シリーズがあって?」
客:笑(プロ野球の一年の流れを説明しだしたのでちょっと笑いが……)
山内「1年間流れるんですけど、今年その番組の方から、方からというか番組からもう一度作ってもらえないかというオファーをいただいたので、新曲を作りました!」
客:拍手
山内「前回はSugar!!という曲だったんですけど、その時は「全力で走れ」という、そのテーマを変えたくないなと思って」


電光石火

新曲の歌詞、今までこんなにはっきり聞こえた事なかったので、こんな事歌ってたのかーという発見があった。今日はほんとに音がとても良く聞こえた。


炎の舞

ヘドバンじゃないけど頭ブンブン振ったり、「愚か者」で不敵に笑いながら自分の胸叩いたり。
「運命のバカ」毎回すごいけど、今日は特濃って感じ。「バッキャ〜〜!!!」って感じ。最高にバタくさくて強烈で良い……。

「ジグザグ舞った〜」からの金澤コーラスとの掛け合い、金澤君の声がめちゃくちゃよく聞こえてコーラスというより歌の掛け合いみたいになってたんだけど、初めて金澤君の歌声ちゃんと聞いたかもしれない(もののけ姫……笑)、金澤君の声まで山内くんみたいにドスが効いてて、歌、上手すぎでは・・・??? 今日加藤さんのコーラスもめちゃめちゃ良かった。

少しもどかしいと思ってた部分。あと一歩先に行きたいって思ってた気持ち。
この曲の時、あ、今日、突き抜けた。と思った。


Splash!!

Splash!!で各自が楽器ガシャガシャ……と鳴らしながら山内くんのタイミングうかがって空気を読み合って、山内くんがギターのネックの部分うしろからポンポンポン……と叩いたりしたのち、ジャンプしてしゃがんで着地した瞬間ギターをギャリギャリ掻き鳴らして光がそこに集まって曲が始まるのめっっっちゃくちゃかっこいい!!!

会場に声を出させて、「もっと出るだろー大阪ー!」って言って、豊夢さんとうなずきあったあと会場に向かってOK!OK!ってジェスチャーして笑うの、すごく好き!!!


金澤「あなた今日自分の事スーパースターって言ってましたね」
山内「自称スーパースター。犯罪とかでつかまったら出るやつ。自称スーパースター」
客:笑
金澤「ああ〜〜・・・ってなるやつね」
山内「そんな事しませんけどね」
客:笑


山内「この前ラジオに電話で出演したんですけど、韻シストのTAKUっていう高校時代からずっと一緒にギター弾いてる仲間で、その韻シストが今年20周年でこのなんばHatchでライブをするんですけど、ゲストをシークレットにしててラジオで発表するって事で、大阪の人で?バンドで?とかヒントを出してリスナーに誰がゲストか予想してもらってたんですけど、「KANA-BOONですか〜?」とか」
客:笑
山内「見事に一人もフジファブリックって当てた人がいなくて。これはあかんなと。俺、大阪やで〜?って」
客:笑
山内「フジファブリックは志村君が富士吉田出身で富士吉田で作ったバンドで、メンバーもそれぞれ出身地が違って、大阪のバンドっていうわけではないんですけど、ボーカルが大阪っていうところはもっとアピールしていかなあかんなと感じました」
客:(反応なし)
山内「あ、そんな事ない?」
客:笑

もっと大阪でライブがしたい!って言ってた。


山内「偶然なんですけど、今日の照明のスタッフが中学時代の同級生なんです」
客:え〜〜〜〜
山内「会場に来て「よっ久しぶり〜」って言われて。「おぅ…久しぶり〜」って」
客:笑
照れくさそうな会話の再現がおもしろかった。
山内「大阪の会社の照明のスタッフとして入ってるんですけど、そうやって昔の知り合いに仕事でまたこうして会えるっていうのが嬉しいです」


山内「凱旋ライブって、俺が帰ってきたでー!とかそういうのもあるんですけど、それよりも自分が上京して、東京で見つけた最高の仲間を見せられるっていうのが一番嬉しいんです」
客:ヒューーーーー!!!!パチパチパチ
山内「友達達!」
山内くんが二人や豊夢さんの方振り返って指差し。(豊夢さんの事も含むのも……もうね……。)
山内「ダイちゃん、照れ笑いしちゃって。」
金澤「・・・・・」

も・・・これ・・・・、聞いてて泣きそうになったわ。凱旋ライブで自分と地元の熱い思いを語るんじゃなくて、仲間を地元に連れて来てみんなに見せられるのが嬉しいって。……これぞ山内総一郎……ッッ……。

それを言われた時の二人の顔を見たけど、相変わらずのポーカーフェイスで。淡々としてたけど、心の中ではすごくやさしくてあたたかいものがこみあげていたんじゃないかなー。そういうところが素敵。言葉じゃなくて感覚で伝わるこの関係が。そして素直にまっすぐに伝えてくる真ん中の人の存在が。


昨日、豊夢さんが「初日からセットリストが変わって曲が追加されてリハーサルで練習したりしてて。追加される曲が全部良くて泣きそうになる。一緒にやっているうちにどんどんフジファブリックってバンドに愛着が湧いてきて、ツアーまわるのが楽しい」って言ってたのもすごく嬉しかった。豊夢さんはMCでいつも不器用そうに自分の言葉でいろいろ話してくれる。

次いつ豊夢さんとできるかわからないから豊夢さんにいろんなフジファブリックの曲めためた叩いて欲しい。


山内「追加公演で大阪MUSEってところでライブをやるんですけど、そういえばなんでそこでやるのかって説明してなかったなと思って(笑)。僕が高校生の時、楽器を持って初めてステージに立ったライブハウスが大阪MUSEなんです」
客:へ〜〜〜〜・・・

山内「みんなそれぞれ地元でライブをやってるんですけど、志村君は富士吉田、ダイちゃんは石川……」
客:え〜〜〜?
山内「ややこしくてごっちゃになった(笑)加藤さんの出身は石川県金沢市で、ダイちゃんは・・・・・・・・」
客:(出てこない?笑)\茨城県大子町ー!/
山内「茨城県大子町で、ボーカルが茨木市出身で(笑)。みんな地元でライブやってるんですけど、僕だけまだそういうのやってなくて」
金澤「これ(今日のなんばHatch)はそうじゃないの?」
山内「そうだけど、そういうんじゃなくて」

山内「今年14周年、来年が15周年なんですけど、10周年の時は武道館、東京の日本武道館でライブをやったんですけど、10周年!とか15周年!とかいうパーッとした感じではなくて、僕らは続けて来れたという気持ちなんですけど、来年15周年、なんかデカい花火を打ち上げたいと思います!よろしくお願いします!」
客:拍手


LIFE

「ちっちゃい頃に思ってた〜、〜違うようだけれどそれもいっか……」って歌ったあと「サッカー選手になりたかったしな〜、○○にもなりたかったし」とか独り言のように喋りだして笑った。続けて「僕"等"は旅に出たんだよ〜」


カンヌの休日

LIFEのあとそのままドドドド……ってドラム叩いてて、え?次何の曲やるの?ってドキドキしてたらカンヌの休日始まってンギャーーーー!!!ってなった。1曲目であ゛ーーーあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ってなりすぎてカンヌの休日この時点までまだやってない事全然気付いてなかった。笑

このツアーでだいたい二曲目に来ていて、新しい曲で話題にもなった曲だし掴みで勢いつける為にこの位置なんだろうけど自分的にはちょっともったいない、後半会場が熱くなってアガった状態で聴きたい!と思っていたカンヌの休日がとんでもなくカッコいい繋ぎで配置換えされて輝きまくってた。赤いライトに照らされてここは夜の野外フェスの会場か?と思った。


バタアシParty Night

この曲にこの自由さを与えたのはアコースティックライブとかソロ弾き語りだよねぇ。ほんと、いろんな事が最終的に全部フジファブリックのライブにつながってる。最初とか最後に気持ち良さそうに「おぉ〜〜〜〜」って自由に歌ってんの、うぅ……好き……。


SUPER!!

下手で金澤君が真剣に赤いギター弾いてて、その真ん中で山内くんが前へ向かって吠えてて、の構図がほんと好き。それぞれの現場でそれぞれが前に向かって必死で。

間奏のところ、いつもは山内くんが金澤君のいる下手に寄ってきて二人でキャッキャギターを弾いてるけど、今日は山内くんが金澤くんと、加藤さんも真ん中に呼び寄せてスピーカーの前、ステージの前に出てきて三人揃って右〜左〜ってネック揃えて振ってたのが仲間っていいな……!って感じで良かった。あのMCを聴いた後なのでなおさら沁みた。


Surfer King

フフフフーの部分、よくよく聞いたら大変な肺活量を必要とするのでは。ヘロる事なくビシッと歌い切ってその後も息切れもしてない。強い!

Surfer Kingといえばブルーの初回盤に付いてたSMA AWARDS 2014でスカパラ背負って歌ってた映像を思い出す。こんな風に歌うようになるとは、ね。


夜明けのBEAT

この本編締めの夜明けのBEATの位置、いいなぁ。今日は下手でギターソロ〜背面ギター。


アンコール

昨日に引き続き山内コール。しばらくして山内くんが一人でステージに戻ってきて

山内「聞いてて思ったんですけど、山内って言いにくくないですか?総一郎って言ってもらった方が」
客:盛大な総一郎コール\総一郎!/\総一郎!/
左右でパンチとかしてた。笑
山内「そっちの方がいい!さ行の抜けがいい!」
客:笑

これな……、この「名前で呼んで」的な……、このナチュラルさ………。すっごいわ。すっと自然に懐に招き入れるこの感じ……。何も考えずにやってるよね……。


山内「もう一回言わせてください。ただいまーーーー!!!」
客:おかえりいいいいいいいいいい!!!


昨日もそうだったけど、ここで一人で延々喋らず、すぐメンバーを呼び入れ。


金澤「総一郎、良かったね」
客:笑

しばらく山内くんのこと総一郎呼びしてた。総一郎呼び、いいな〜。

金澤「みなさん、総一郎を男にしてやってください!」
客:ヒューーーーーーーー(???笑)
山内「男やけどね。」
客:笑


山内「ダイちゃん今日かっこいいね」
金澤「そう?どこが?」
山内「……そのTシャツかな、ざわりのよさそうな。パーカーかな?後ろで光ってるタオルかな?」
金澤「タオル(笑)?タオルが光放ってんの?」
客:笑
金澤「そういえば、このパーカー、後ろになにかいるような。熊がいるような」
金澤君が背中を向けて……
金澤「……て、アーーーーーーッッッ!!!」
山内「ダイちゃんかっこいいね」(←最初と同じテンション。……笑)
金澤「……あなた、てアーーのあとも同じテンションで来るのね」
客:笑
金澤「テンション合わせてもらわないと。低いテンションで来るのやめて」
客:笑
山内「あ、フードをかぶってたのは背中を見せるため?」
金澤「背中を見せるためですよ」
山内「すごいな〜。ヒップホップのあれかと思った」(と言いながらヒップホップ風に腕を重ねてゆらっと揺れる動き 笑)
会場:笑

金澤「これ、昔は全商品やってたんです」
客:笑
山内「尺20分ぐらい取ってたんで、スタッフからお前らやめろって言われてました」
客:笑

山内「みなさん、演奏してる時と喋ってる時、別物と思ってください」

山内「今日ダイちゃんフリーキーやね。演奏が。」
金澤「なんかねー、感情が乗るとフリーキーになっちゃうんですよ」


1/365

この新曲もはっきり歌詞が聞こえたなー。この加藤さんの作ったこの曲もきっと「フジファブリックっぽい」って言われるんだろうな。


フレパ大阪のゲストの話。山内くんが「まだ言えないんです〜!いろいろあるの!」とか言ってたけど、「あの曲聴きてー!」「すごい方」って言ってたので、先輩なのかなと思った。


en2.STAR

虹かな〜なんて、予想してなかった、最後の最後に……… うっ
愛するSTAR。いつも大阪で願いを込めて歌われるSTAR。

昨日は1曲目で光のかたまりが大量にボトボト落ちてくるようなご祝儀!みたいな照明の演出だったけど(すごかった)、今日はバシッと光の柱が立つみたいだった。前にではなく、上へ向かって。曲も、いつもの前のめりな感じじゃなくて、もっと大きな、縦にそびえ立つような。



SET LIST(これはかなり正解に近いのでは……!)

Anthem
徒然モノクローム
Sugar!!
熊の惑星
スワン
Gum
かくれんぼ
春の雪
電光石火
炎の舞
Splash!!
LIFE
カンヌの休日
バタアシParty Night
SUPER!!
Surfer King
夜明けのBEAT

en1.1/365
en2.STAR


改めて見てもほれぼれするセットリスト・・・



ポスターぺたぺた