【ライブレポ】Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール 山内総一郎

8月のこの状況で大阪城ホール。なんだけどその前の週の土日に大阪城ホールで行われたTHE BONDSという2DAYSのイベントの様子と前日にも行われた同イベントの様子をOsaka Music DAYS!!!のアカウントがかなり詳しく伝えてくれたのがとても参考になった。座席や会場の写真や対策など、ここまでしているのならという安心材料になった。

行きの電車は連休の日曜日とは思えないほどとても空いていてとても穏やかで別世界のようだった。カンカン照りの大阪城ホールへの道。いつもはイベントの日はイベントに行かない人もたくさんいて賑わっている周辺のお店もとても静かで、いつもぐるっと人が座っている噴水には誰一人座っていなかった。

事前にいろいろ登録するの大変そうだなぁと思ったけど、Web問診票も大阪の追跡システムも当日朝に簡単に済んで、時間がかかるのかなと思っていた入場もとてもスムーズだった。入り口で手首で検温をして、自分で電子チケットもぎって、入場者全員に配ってる携帯用の消毒液もらって会場の中に入った。久しぶりのライブ会場だ。

会場に入ってみて、結構人がいるなと思った。スタンド席は両隣空けてある。体感的には「だいたい座席が埋まっている電車」みたいな感じ。人が入ってる映画館ぐらいかな。9日のチケットは完売しなかったからスタンドのうしろの方は人が座ってなかった。あの誰も人がいないあのあたりに行きたいなと思った。

前方にシンプルな四角いステージ、左右に中ぐらいの大きさのビジョン、バックステージ席も販売してたけど、うしろにも人がいたのかな?(暗くて見えなかった)

...

マカロニえんぴつが5ヶ月ぶりに触れる生演奏になったんだけど、バンドサウンドに体の細胞が喜んでるというか、体が勝手に振動するようなおかしな状態になった。そしてダーダー泣いていた。嬉しかった。マカロニえんぴつの音も久しぶり(5ヶ月振りって言ってた。3月ぐらいから始まったからミュージシャンみんなだいたいそれぐらい振りか)に人前で演奏する喜びに満ちていて、それがまたなんか心に響いた。

「音楽は不要不急って誰が言った。そんなわけないのに」
「5ヶ月間我慢出来ました。みんなが我慢してくれたから」
「ずっとこれがしたかった。これからもずっとしたい」

って感極まったMCにまた泣けた。
瑞々しいなぁ。

この時点でこれってこのあと自分はどうなってしまうんだろう、と思った。


15:05- 山内総一郎

 

暗闇の中、上手からカタい感じでトコトコと登場。

立った状態で弾き語りを始めて「そうだこの人は立って弾くスタイルだった」と思った。忘れてたわけじゃないけど。そう思った。


LIFE

自然発生的にパラパラ手拍子が起こる。サビ途中でギター演奏放棄して手拍子を促す。笑

間奏のギターソロは一緒にヘロヘロ歌うバージョン。(っていうか弾き語りの時ほぼそれしかしてないか。)

あれ?あれあれ?あの茶色っぽい服・・・私が心から愛すI FAB U水戸でたった一度だけ見たロゴみたいな柄のテロテロオールインワンでは??????

と思ったけど、ビジョンでは柄が確認できず、ああいう色のシャツあったしな、、、ああいう色のパンツもあったしな、、、んんん、と確信持てず。最初割とそこに引っ張られ、久しぶりのライブなのに、そこ???と思った。(自分に)


徒然モノクローム

前奏で、コード進行でわかったもんね…。オタクだから…。

重たく渋い徒然モノクローム。毎回弾き語りで意外な曲で予想外のアレンジかましてくるチャレンジ精神、ほんっと好き!!!歌い方もアウトロー。しっとりとする場面もあったり。山内くんの弾き語りは山あり谷あり、アレンジで曲の中にまた新たな物語を作るからおもしろいなぁ!


ブルー

今日のイベントはタイムテーブルが事前に発表されていて、基本的には演奏中は移動不可だけど、再入場可。普通の状況ならたぶんこの手のイベントは出来る限り目当て以外も観てもらうためタイムテーブルは発表しないし再入場も不可だけど、今回のこの状況だからの判断だと思う。目当ての人だけ見るような動きもあったんじゃないかなー。でもそれもしょうがない。

2曲目ぐらいまでなんとなく「よく知らない」みたいな会場全体の散漫とした空気を感じてたけど、ブルーが演奏されてる時、会場の気持ちが静かに集中していくのを感じた。ブルーはそういうパワーのある、普遍的なものがある曲だと思う。

ギター上手いなー、あの厚み、ほんとに歌いながら弾いてるんだろうか。ギターの音いいなぁ。歌手だなぁ。

じわじわと噛み締めていた。

曲が終わって「ありがとうございます。こういう状況になって…」と真面目に話し始めようとしたところで次の曲で使う予定のものなのか、足元のリズムマシーンに触れてしまって「パツン、パツツン」とリズムが鳴り出し「あ、止まらない。」と妙に冷静な感じで言って客席に静かなさざ波のような笑いが……

「こういう状況になって、」(構わず続ける!)(つよい)
「先を見るのもしんどいというか、やだなって思う時もありましたが、こんなふうに大きな会場でお客さんの前で演奏できて、やっぱり音楽は先を照らす光のような存在でないといけないなと思いました。そんな思いを込めた新曲を聴いてください」


光あれ

このイベントが決まった時点でそうなると思ってたけど、初聴きは弾き語りか~!

最初の部分を静かに歌ったあと、リズムマシーンのコトンコトンという胡桃が落ちるような音と不思議なリズムに乗せて曲が続いていく。高いところが続くところをギリギリ苦しそうに歌う様がいいな。音源だと軽やかな感じだけど生だとすごくエモーショナルな歌い方になるなー。アレンジも照明も大人っぽく、会場がしっとりとした雰囲気になった。

「僕は大阪出身で、去年フジファブリック大阪城ホールでライブしたんですけど、久しぶりに立つことができて嬉しかったです。最後に故郷に向けて故郷の事を思って作った曲をやります」


手紙

山内くんの歌い方の表現がまた変わったなぁ。声にドームみたいな奥行きが見える。この広い大阪城ホールで歌詞がはっきり聴こえる。より強い、そして独特の表現になった。一声目が強く突き刺さるけど、そのうしろにふわぁっとした尾ひれがついてるみたいな声だ。それが会場をゆったりと泳いでいく姿が見えるような、とてもきれいな声だ。
終わりの礼をするようなギターの音の締め方が清らかでとてもかわいかった。

暗転して上手にスタスタスタと歩いていったあと、最後小走りにセットの中に消えていったのがかわいかった。。


5ヶ月振りに触れた生声、生演奏。
意外と落ち着いて聴けていた。
山内くんの音楽がちゃんといつもの場所に落ち着いて連れて行ってくれた。

「5ヶ月振りにライブに音楽に触れる私」に溺れる事なく、「困難な中でやっと出会えた事」に酔う事なく、そこが感動の焦点ではなく、ちゃんと音楽の中に感動の焦点があって、その時はいろんな事を忘れて音楽に没頭することができた。なんか今日もいつも通りだなと思った。

これ、大阪城ホールの時もそうだったな。フジファブリックは、山内総一郎はその時の状況や環境をその日の音楽に巻き込むし、その状況だからこそ、その会場だからこそそういう音になったというのはもちろんあるし、それがなきゃいろんなところでライブする意味もないと思うんだけど、かといってそれを過剰な感動演出に使わない。「いつも通りの音楽」というスタイル。音楽の中に安心して入っていける。ただただ好きな音だな、声だなと思うだけ。

そのあとの奥田さんもまぁ、いつも通りゆるゆるで(マスクをして登場)
今日はお客さんは声を出してはいけなかったんだけど
「僕の弾き語りはいつもコールアンドレスポンスで盛り上がる曲ばかりやっているのに…」って言ってて笑った。
MOTHERが2020年にこんな風に響くなんて想像してなかったな。
マスクをして去っていった。

直前のラジオで山内くんが「僕が出る日、奥田民生さんとスターダストレビュー根本要さんは唯一無二の歌を歌われる方だと思うので当日楽しみにしています」って言ってたけど今日出演のみなさんステージが終わったら直行直帰で挨拶ぐらいで楽屋であまり話とかも出来なかったのかなー。

1ステージごとに転換/換気の時間があったけど普通の転換と時間はそんなに変わらない感じ。大阪城ホールは1時間に3~4回空気が入れ替わる換気システムを導入しているとの事だったけど、そういえば時々天井から冷たい風が吹き込んできたような。あれがそうなのかな?そう、大阪城ホール、動かないし人がまわりにいないからか冷房が効きすぎて寒かった。でも会場の収益とか考えなければ、両隣に誰も来ないというのはとても快適だった。

...

ライブが終わって帰り道の電車の中のふわふわした気持ち、ああ、なんかこんなだったよなぁって思い出した。私はこの時間がとても好きだった。ライブがあった日の記憶を引きずり出して思い出してはいかんともしがたい気持ちで過ごす夜が私の宝物だった。

ずっと感情が固まったみたいになってたけど、今日人間に戻った気がする。水面へ出て呼吸が出来たような。

しあわせ。

お客さん、ほんとに誰も声出さなくて拍手で気持ちを精一杯表しててすごかったなー。この2日間の観客5,000人×2日間で10,000人。このイベントから前後2週間の間に別のところで感染したとしても全部このイベントのせいにされてしまう可能性が高いんだろうなと思うとほんと大規模イベントを行うのってリスキー。それでも動き始めたいという大阪のメディア関係、音楽関係者、プロモーターの人達の本気を感じた。でも闇雲にスタートさせたわけでは決してない。あらゆる事が考えられていた。その気持ちに応えるために、今後2週間は慎重に生活したい。2週間後の無事がこのイベントの成功。出演されたミュージシャンのみなさんもどうかお元気で……!

自分はいつもこうやって、日々の生活でしんどいところをライブに溶かして流してもらって、栄養を与えられて、生きてこれたんだなーということをつくづく感じる。

動きたい。声出したい。


ライブ行きたい。

もしかしてこの思い出を胸に年を越さなければならないかもしれない。今後何かあるかもしれないけど自分が行ける状況ではないかもしれないし。(地元以外は厳しい、人数絞って開催されたとしてもチケットを取る事が難しい etc)この思い出を糧にしてこれから今年あと半分(過ぎてるけど)がんばって生きていこ・・・・

 

楽しかったな。
生の音、気持ち良かったな。


今度はいつライブに行けるかな。
フジファブリックが観られるのはいつかな。
バンドサウンドが恋しい。


2020.8.9
Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール

山内総一郎
セットリスト

LIFE
徒然モノクローム
ブルー
光あれ
手紙


タイムテーブル

13:00- 瑛人
13:20- マカロニえんぴつ
14:15- 阿部真央
15:05- 山内総一郎フジファブリック
15:55- 奥田民生
16:55- スターダスト⭐︎レビュー
17:55- Saucy Dog
19:55- go!go!vanillas

FM FUJI ロヂウラベース

2020/6/15 FM FUJI ロヂウラベース
パーソナリティ 楢崎 誠(Official髭男dism)
ゲスト 藤原聡

藤原「花を愛する人に贈れる人でありたいなと思います」
楢崎「すごい事だよね」
藤原「すごい事やと思います」
楢崎「なんかあれだったもんね、Superflyさんだったっけ」
藤原「あー志帆さんね!」
楢崎「志帆さん、なんかお花をね?あげるっていう素敵な文化を持っておられるっていうのを智から聞いたけど」
藤原「そう、あのー結婚のお祝いにっていうことでご夫妻とごはんに連れてっていただいた事があって、その時に、お祝いのプレゼントと一緒にお花をいただいて」
楢崎「素敵だわーほんまに俺その話聞いた時に…、花なんて、頭に過ぎらんもんじゃん」
藤原「それがさ、そういう事をさ、普通にこう、する志帆さんから「愛をこめて花束を」っていう歌が生まれているっていう」
楢崎「そうだよな」
藤原「ほんとにその通りなんだなーと思って」
楢崎「素敵だわ」
藤原「ほんとにね、一生忘れんわ」

Mellow配信 JACK LION編

フジファブリックのオフィシャルモバイルサイト、FAB CHANNEで5月の緊急事態宣言中に出来た毎週土曜20時には更新されるコーナー「よなよな FAB CHANNEL」。こんな状況でもファンを楽しませようと急遽作ってくれたのかな、と思うと嬉しかったし、土曜20時という落ち着いた、オフィシャルのコーナーとしてはちょっと遅い時間帯の更新とそのお知らせも新鮮で嬉しかった。

そして最終回に配信された山内総一郎ソロライブ”Mellow”2019/12/7 ジャックライオン編。これまでもコーナーでは5分ぐらいの動画の配信だったので今回もそれぐらいかと思って夜のんびり開いたら時間が1:07:15もあって激しく動揺。

これは時間がある時にちゃんと観なければ…と思い、とりあえず最後どの曲まで入ってるのか確認したら、破顔が入ってて泣いた。

破顔、ゆるいかの忘年会か新年会かで山内くんがBGMでちょっとだけ弾いてて、いつかアコースティックで聴いてみたいなーとそれが夢になった。ライブではまだ叶ってないけど、初めて音源として聴くことが出来た。ピアノ一本で山内くんの歌が聴きたいというのも、これもライブじゃないけど金澤君のゆるいか音源で叶った。この酷い世界で、そのことがどんなに光になった事か。

ライブハウスのない新しい世界なんて受け入れられない。いつかライブハウスの地を踏みしめるその日まで、どうか。

Love musicで放送されたMellow ジャックライオン編の手紙が素晴らしくて、さあ、ちゃんと観ようと思った。(コメントも良かったし、地上波でMellowの手紙が観られるなんて、Love musicのスタッフの人たちはいつも愛しかない、ありがとうございます!)


Walk On The Way
歌声、動き、表情。始まってすぐなんかもうすべての好きがここに詰まってると思った。いきなりのファルセットとか、そんなん入れたから次の歌詞がンな~…ってなって笑ってるのも、自由……!笑

Water Lily Flower
むきだしというか、エグい このWater Lily Flower

~ここからFABch中継~

ブルー
中継の時全然落ち着いて聴けてなかったからこうやって改めてじっくり聴けて嬉しい。ギターのザラッと刻まれるようなストロークの波動がほんとに気持ちいいな。

最後のサビの感情移入すごいな。(一言目の「レール」の声とかすごくない?)最後に付け足したああいうのもすごく好きだ。

ブルーは山内総一郎歌人生をずっと一緒に歩んできた、これからもずっと歩んでいく曲だと思うな。

中継の時はこのあとに「地元の大好きな先輩」と言って槇原敬之の遠く遠くをカバーしてたけど、配信ではカット。中継で聴いたこの曲、冒頭で「ちからっ」って歌った時点でもう、いつのまにこんな自分だけの個性を手に入れたんだろうなぁと思った。歌詞をとても丁寧に扱う、奇をてらわずものすごくベーシックな歌い方なんだけど、こんなふうに歌う人、ほかにいないんだよねぇ。最後にファルセット入れてきたのとても良かった。「JACKライオンとの、このライブハウスとの約束」の話もこの曲のあとで。

LIFE
めちゃくちゃニヤニヤしてしまう。自由って楽しい。笑

バタアシParty Night
ギターすごすぎ楽しすぎ!歌声艶っぽいなー。歌い終わりの新しい感じ…!うぅ…。

東京
バタアシ~東京の繋がり最高ですね。。
ギター俺からの演奏完全に入ってる。

東京のラップ、始めた時からずっと「らしくないことをしている」という思いが山内くんの中にあったかもしれない(なかったかもしれない)、山内くんはやめないで、だんだん自分の中に落とし込んでいって、この日、めちゃくちゃかっこいいと心から思った。自分のものにしてしまった。

ツアー中にポッと生まれて夏フェスを経て大阪城ホールで広い会場で観客と繋がる装置として最高の役割を果たした、めでたしめでたしとなりかけていたところでこの日。棒読みラップでも念仏ラップでもない、逃げのないラップ。山内くんのラップで初めてグルーヴを感じた。

「俺のルーツ」の掛け合いのとこ、ほんとにほんとに最高だな!らしすぎる言葉のセレクト。なんであんなん思い付くの…。

最後のサビの「吹きつける…」のはっきりとした歌い方ハッとするな。突然あそこから声が視界がクリーンになる感じ。山内くんの歌の表現、すごいな。

どうでもいいけど山内くんがたかまった時「ニャーッ!」っていうのめっちゃ好き。笑

~FABch中継はここまで~

ECHO
アンコールでECHO歌ったのかー…。感情が溢れ返る声に泣けてしまう。この日の歌声、ほんとにいい声だな。JACK LIONという会場がこの声を山内くんに出させているのかな。

メンバー登場
このシーン入れてもらえてほんとありがたいなぁ。メンバーを呼び込んだ時の山内くんの表情!笑 金澤君のマイクを両手に握って「来ちゃった。」かわいすぎやろ…。なんか三人揃ってる画にほっとした。この時のMC聞いて「あぁ、手紙のテーマがここJACK LIONで完結したんだなぁ…」と思ってホロっときた。

手紙
ここで一人で生まれた曲が全国まわって大阪城ホールに立って再び生まれたライブハウスに帰ってくる。夢みたいなストーリー。

これはまた聴いたことない手紙のアレンジ。三人がいる事の意味を感じるようなアレンジだなー。前奏が始まった時から光溢れる。金澤君の鍵盤が吹き込む新しい風が素晴らしいな…。魔法みたいだね。魔法だね。すごい。このアレンジが好きだーーーーーーー!!!!

二人に引っ張り出されたような山内くんの歌も素晴らしい。「大事な友を見つけたよ」のところでちょっと泣いてる?なんてね。映像ではわからないけど声に感情が決壊してる。大阪城ホールの時もそうだったなぁ。

破顔
最後の曲、その場で決めたんだな…。前奏だけ聴いててもわからない、この場にいたら歌い始めてしばらくして「・・・・!!!!」って卒倒しそうになったと思う。

いつも二人がするサビ前の神聖な感じがする「ラーラララーラ、ラララー ラララー」ってコーラスを一人で歌っているのがなんか、グッときた。

会場にいるみたい、とは言わないまでも今日もどこかでこのライブが行われているような、それを観せてもらっているような、そんな配信だなーと思って観ていたけど、破顔の時は本当にライブ会場のうしろでライブを見ているような会場の匂いとか空気が感じられたような気がした。日々のいろんな事がその瞬間に溶けて落ちていくような安堵感と走り抜けたような心地よい疲労感と、いつもライブで感じてきたそれを感じた。ああ、ライブに行きたい。

そして歌に説得力を持って一人で堂々と一本のライブを引っ張っていけるようになったこの人を、もっと知ってもらいたいと思った。山内総一郎って人の音楽を。その特異な才能を。全然知られてなさすぎてもどかしい。

この時期に自分の好きなもののかたまりみたいなのを観られた事にすごく意味があった。大阪城ホールの後のJACK LION公演という伝説になるような貴重なライブの映像を惜しみなくこんなにたくさん観せてくれてほんとうにありがとうございました…!

光あれの経過

2020/5/26
山内くんが歌詞みたいなものを突如ツイッターにあげた。内容からこれは3/12オフィシャルモバイルサイトのブログで書いていた新曲の歌詞だなと思った。朝焼けの情景がとてもきれいで透き通っていて、どんな素敵なメロディがつくんだろう、どんな素敵なタイトルがつくんだろうと楽しみに思った。

2020/5/27
各ニュースで新曲のリリースが発表された。新曲が出る事よりもタイトルよりも先に「小林武史プロデュース」という言葉が一番に飛び込んできた。これが一番届くのってなんなん・・・と思いつつ。喜びよりも戸惑いとか不安が先に立った。既に確立されているバンドをプロデュースする時、やや大袈裟すぎるメジャー感、壮大なストリングス、わかりやすく感動を誇張するアレンジ、バンド感は失われるというイメージがあった。小林武史プロデュースの音楽でも好きなものもあるよ、昔の曲ばかりだけど、YEN TOWN BANDのSwallowtail Butterflyとか、プロデュースしていた頃のミスチルの曲とか。

まぁ昔はプロデューサーが一回ついたらしばらくずっと組んで運命共同体みたいなところがあったけど、今はそういう時代でもないし。フジファブリックは曲によって人を呼ぶタイプだし、これからずっと組むようなことはないと思うし。聴いてもいないのに不安に思ってもしょうがないし、うまい具合に作用していい感じになったらいいな、と思っていた。「光あれ」ってタイトルいいなと思った。光をテーマにした曲はこれまでたくさんの人が作ってきた。「光」ってどストレートなタイトルから、「光の○○」とか光に何か言葉のついたもの。フジファブリックは「光あれ」か。

フジファブリックstaffのツイッターでメンバー自宅演奏アコースティックティザー映像が公開されて、本編とはまた違うから別に聴いても大丈夫じゃない?と思いつつ、音を出していないゆらゆら揺れる動画を前に固まってしまった。一部分でも先に聴くのがもったいない、やっぱり全貌にいきなり遭遇したい!という事で6/2の初のラジオオンエアで聴くまで見ない事にした。

2020/6/2
いよいよ新曲ラジオ初オンエアの日!ドキドキしながらいろんな体勢になりながらその時を待った。21時台オンエアでかなり最後の方にその時は来た。

戦場に捧げるメロディーと同じ歌始まりなのに、歌い出しで速攻「??????」ってなった。

曲が進むごとにうなだれていって、最後の方は机の上に頭を伏せそうになった。曲が終わって「んんんんんーーーーーーー?????」という感情でいっぱいになって、なんて言ったらいいのかわからなかった。

聴く前はなんだかんだもう少しなんとかなるんじゃないかと思ってたけど、すごい、小林武史のぐるぐる巻きって感じ・・・すぐティザーのアコースティック映像に逃げてみたけど拭いきれず ここからちゃんとコアに辿り着けるかしら

ティザー映像でほとんど歌ってたんだね。アコースティックだとまだ良いかもしれない・・・けど・・・

アレンジが相当、極限まで苦手だった。90年代?みたいな。文字で読んだ時はあんなにキラキラ透明で刺さった歌詞、朝焼けの描写がアレンジであんな風に大人の気まぐれな遊び、みたいな雰囲気になるのな・・・
一聴目では歌詞もギターの音もキーボードの音も何も聞こえてこなかった。ただただストリングスだけが聴こえてきた。
歌い方も苦手だったんだよなぁ。山内くんの味とかがすっきり整えられてしまったような。あの声の質が苦手な方向に振られてしまったような。(ライブだとまた違うんじゃないかと思うのでそこはあんまり心配してない。音源に限った話)

6/3の0時に配信開始だったのでダウンロードしたけど再生する手が動かず、就寝

2020/6/3
性急に言葉にするのもなんかな、とりあえず聴き倒してしまおうと思って何回か聴いた。3回目ぐらいで歌詞がなんとなく聴こえてきて、間奏のキーボードに金澤くんの存在が…?と感じられた。CメロがLight Flightみたい。

でもやっぱり浮き上がってくるのは「このアレンジ苦手・・・・」という思い。始まり方、前奏、ストリングス、二番への入り方、オーオオーとか最後のウォッオオオとか(本来こういうの大好きなはずなのに)、フェイドアウト、いたるところが好みじゃなかった…。同じメジャーでストリングス使いでも百田留衣さんならもうちょっと違う風に調理してくれたかな~とか。小林武史はこのバンドのこの曲のどの部分が魅力だと思い何を引きだそうとしたんだろう?見えない。でも小林武史に依頼したって事は、この曲をリリースしたという事は、そういうものを求めて、これがいいという価値観がフジファブリックにもあるんだよなーと、そこがすれ違っていたのが残念に思う。大阪城ホールを経て、最初のリリース。

破顔は向こうからぶっ刺さってきたしWater Lily Flowerはその中でいくらでも掘り下げてさまよい歩くことが出来る。こんな奥深いものを与えてくれてありがとう。

光あれは、今のところ掻き分けて聴いてる感じ。

とりあえず、自分の好きなとこが全部見えにくくされていた。プロデュースは今回限りでお願いしたい。

いつか馴染む日も来るかもしれないし、ライブで聴いたり時間を経ていつか好きになるだろう。大好きな人達の作った作品だからね。でもずっとこのアプローチで来られたら私の心は静かに弱っていくと思う。

Water Lily Flowerやプレゼントがこの人の手にかからなかった(プレゼントはこの先どういう形でリリースされるかはわかんないけど)事をしあわせだったと思おう。

この曲が音楽番組で歌われたりフェスの映像などで主にオンエアされたり(今年はこういう状況なのでそういう機会もないかもしれませんが…)今後出るかもしれないアルバムのリード曲になるのはちょっとしんどいかもしれないな。

自分達の中でやっていたら新鮮味がなくなる時もある、なにか全然違う外の空気を入れて変化を与えたい、というのは百も承知で。

フジファブリックのプロデュース力はとんでもなく高いと思ってる。歌詞も曲ももちろんとても大切、だけどその曲の空気を作るのもものすごく大切。音像がその曲の命運を左右するかもしれない。フジファブリックが作るその世界観が好き。とても好き。毎回違って細部まで緻密に作り込まれたその世界観が唯一無二でいつもわくわくさせられて本当に楽しみ。

光あれ、フジファブリックのセルフプロデュースで聴いてみたかったなぁ。

帰り道に山内くんのブログでこの曲に込める深い深い思いを読んだ。ものすごく長文だった。この思いが音楽を通じてまっすぐ届いてこなかったのが残念というかさびしいと思った。

夜、20時にリリックビデオがプレミア公開になった。プレミア公開って一回きりって事なのかな?と思って(その後MVはフルで普通にいつでも観られる状態で公開された)時間を合わせて準備を整えた。時間が来てカウントダウンが始まったのはワクワクした。曲に対してまだポジティブでないので、それに引きずられてそれに関するいろんな事に関してもなんとなく心が踊らず消極的になっていた。ジャケ写、MV。気持ち次第で違ったのかなと思う。

どのアーティストでもそうなんだけどいきなり曲から始まらずしばらく何かやっててゴソゴソ音がするようなMVは苦手。すぐ曲が始まってほしい。効果的ならいいけど曲の間に言葉とか声が入るのも曲と一緒にその言葉も刷り込まれてしまうのであんまり好きではない。

内容は、夢を追う人達の群像劇みたいな。東京のMVも同じような感じだけど、東京のMVはクールな世界観で映画みたいな映像の色味がとても好きだった。最後に本人が出てくるのもピリッとして良かった。新しい感覚でフジファブリックを切り取ってくれたんだなーという気がすごくした。今回のMVの出演者は既に名の通った人達、知ってる人も何人かいた。同じ群像劇なんだけど、見知らぬ人のインスタのストーリーを眺めているようだった。そういえば「ファンの人達から写真を募集してひとつのMVを作りました」とかそういう類も苦手なんだった。

フジファブリックのロゴがいいなと思った。
コメント欄を見ていなかったのでメンバーが参加していた事に気付かなかった。

元々3月にリリース予定だったって事は、今までもGreen BirdやWater Lily Flowerがそうだったように、ツアーの途中でお披露目してリリース後ラスト東京でガツンと演奏されて…みたいな感じだったのかな。ライブで先に聴いてたら音源聴いてガーンとなってもまたなんか今とは違う受け止め方してただろうな~~ なんか今の状況でいろいろ運命変わっちゃったな

その後、無になりつつあるのを抑え、まぁこんな事も長い人生で一曲ぐらいたまにはある、いやその一曲も無駄にしたくないんじゃーといろんな感情が混じりつつ、時間とライブ、生演奏がなんとかしてくれるんじゃないかと思ってる。
(そのライブですぐ聴ける状態じゃないからまたしんどい)

 

フジファブリック 15th anniversary SPECIAL LIVE at 大阪城ホール「IN MY TOWN」

2019年10月20日 快晴。
大阪は前日雨、翌日も雨。週間天気予報でもこの10/20だけはずっと晴れ予報だった。

2017年2月12日 STAND!!ツアー Zepp Namba、「まだこの大阪で叶えられていない夢があります。それを叶えられたら、いつか叶えられたらいいなーと思っているので、それまで楽しみに待っていてください」と夢の話をする。
2017年6月26日 フジフレンドパーク大阪、Perfumeとの対バンの日。大阪城ホールでライブをやるのが夢だって初めて公言した。
2018年6月29年 フジフレンドパーク大阪、スガシカオと対バンの日。大阪城ホールでライブをやる事、そしてその日程が発表された。

発表から1年4ヶ月。天災、社会情勢、メンバーが元気である事、自分が元気である事、自分のまわりの状況。いろんな事を乗り越えて今日の日を迎えた。奇跡みたいだなと思う。


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大阪城ホールに着いて会場までの道中、普通に大阪城ホールに遊びに来てる人の中すれ違うグッズの袋を持ってる人、早速FESTA Tシャツに着替えてる人。

噴水のところにたどり着いて目に入った階段の上に並ぶ花・花・花。それだけで涙腺が緩んでしまった。関わったイベント、企業の皆様、フェンダーミュージックステーション足立房文さん(!)、中島愛さん、ハナレグミ、レキシ、斎藤和義さん。

階段の下の掲示ボードにサポーターの名前がびっしり記載された象徴の赤い富士鶴のポスター。

階段を登ってみて、ホールの入口のところに今日のイベントの掲示があるかなと思ったらなかった。開場前になったら貼るのかなと思ったけどそういうわけでもなかった。ない時もあるんだね。(Radio Magicの時はあった、他のアーティストの時も見た)ドーンとフジファブリックの名前大阪城ホールの入口に掲げられてるの見たかったからちょっと残念。

グッズ売場には階段の半分ぐらいまで並んでる人、グッズの会場受取事前予約の時間に並ぶ人達の列。いったん会場を離れて橋を渡った時、川沿いにグッズに並ぶ人達の列が見えたんだけど、こういうの、ばんぷおぶちきんとかの会場の様子で見たことある・・・みたいな景色が広がっていた。フジファブリックはツアー初日とかはまぁまぁ並んでるけど、アリーナクラスとは、こういうこと・・・・・?これだけの数のフジファブリックファンというのを見たことがなくて、ものすごく不思議な気持ちになった。

 

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大阪城ホール水上バスとグッズに並ぶ人達


グッズ買ったりFABchのクジを引いて景品もらったりFABch企画でメンバーが作った大阪城ホールの模型の展示に並んだりしながら開場までの時間を過ごした。

今日のドラムは玉田豊夢さん。前日のSuperfly札幌公演のあと飛んで来てくれた。大阪城ホールのドラムは誰が来ても受け止めようとは思ってたけど、この大阪城ホールは豊夢さんしか考えられなかった。


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開場時間、会場にイン。

一番知りたかったのは会場の構造。フジファブリック初めての大阪城ホール、チケットを販売する前にキャパシティはある程度決めてそれは変えないだろう、まず完売を目指す為、なんらかの形でセットを大きく使うのではないかなんて思っていた。

どんな光景が広がっているんだろうとドキドキしながら中に入ってみて、そこには変則的なステージでも会場横使いでも(武道館後山内くんが出た大阪城ホールのイベントは会場横使いだった)、長い花道が何本も出てるでもなく、流行りのサブステージもPA周りで探してみたけど、ない。小さな花道ステージが真ん中に出てるだけのごくベーシックなステージ。前から後ろから歩いて確認した。アリーナはすべて席で埋め尽くされ、スタンドも見切りギリギリまで座席。これは・・・・

そこにどんどんお客さんが入ってくる。大きな空席ゾーンなどない。埋まる座席。大阪城ホール完売、正真正銘の満員御礼だった。

大阪城ホールを見回して、「これは現実…?」と思いながらボーッとしていた。この時点で既に万感の思い。何度もその景色に見とれて、この景色を目に焼き付けておきたいと思った。

左右に中ぐらいのビジョン、真ん中に円形の・・・あれは照明の鉄骨?(CorneliusのMellow Wavesの円みたいな)

この日の開演前のアナウンスはメンバーが行なっていた。自分が会場に入った時は金澤君で、聞き逃したけど最初は加藤さんだったかもしれない。最後のアナウンスは山内くんの声。噛みはしないけどぎこちなくほほえましい感じで原稿を読んでいた。終わってからお客さん拍手。

SEでHere Comes The Sunが流れてる。FEVERMANツアーのWalk On The Wayを思い出した。もうすぐ始まる。


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開演予定時刻17:00から5分後。暗転して左右のビジョンに2017/6/26のフジフレンドパーク大阪での山内くんの「夢を大阪城ホールにしようと思うんです。」宣言の映像が流れた後、O.N.Eの元気な音楽とともに「大阪城ホールへの道 2015?-2019」みたいなFevermanツアーとかこれまでの活動の振り返り映像が流れ(なつかしー)、今日入場しているお客さんの映像になり、メンバーが車で会場入り(車降りてカメラ見つけた時のカメラ目線かわいい 笑)、そして暗闇から光の中へ、リアルタイムでステージへ向かう映像が・・・・うわああああーーーーーー出てくるーーーーーーーー・・・・・!!!!!!

しばらくして、メンバーが一人ずつ登場。湧く会場。定位置に着く。拍手。まだ実感がなくボーーーーっとしてる間に1曲目が始まる。


若者のすべて

1曲目、若者のすべてかー。思い切った・・・!びっくりさせようと思ったのかと思ったら、ライブ終わったあと祝賀会の様子をラジオで聴いたら若者のすべてを1曲目にしたのは「17時開演だから」だったんだね!(5分押したけどって。笑)全然気付かなかった。粋ィ~。でも1曲目で良かったかもしれない。大多数の人がやるであろうと期待して待ちわびている曲、いつかいつかと思われて終盤で満を持して歌われたらこのライブの意味合いというかバランス?がちょっと変わってしまっていたかもしれない。

武道館ライブを映像で観た時に感じたような最初の力みとか硬さは全然感じられなかった。落ち着いてる。こんな広い会場なのに音も結構いいなぁ。ストレスがない。

こういう広い会場で現れる「なんでも手拍子民」もいない。プレートライト(グッズ)も目に入る範囲ではそんなに光らせてない。みんな聴き入っていた。

形は違う三人お揃いの衣装、赤いジャケット、黒いパンツ、中から見えるシャツの色がいい色。


はじまりのうた

2曲目がはじまりのうたって…!「フジファブリック、IN MY TOWN始めまーーーーす!!!」って山内くんが高らかに宣言して金テープがパーンと。早い。笑

コミカルに伸びやかに歌われるはじまりのうた。やっぱり今の声で歌うと武道館の時とは感触がちがう。今日声の調子いつもどおり良さそう。喉が良いコンディションでこの日を迎えられて良かった。最後音源にない「おーおおおお~~~」っていうの気持ちよさそうに付け足してた。


Green Bird

3曲目でGreen Bird!FAB LISTファン投票1位の曲、もうここで歌っちゃう…!なんか今日は「なにか特定の曲に価値を持たせる」とかそういうのが一切なかった気がする。ライブ全体で意味を成すような曲のバランス。

話し合ってもいないのに会場全体のプレートライトの光がだいたいグリーンで笑う。

曲が終わって、MC。話し出す前に会場全体からフジファブリック大阪城ホールおめでとう!みたいな祝福に満ちた拍手が起こる。それを受け止めるフジファブリック

山内「今日は僕らの夢と、みんなの夢が叶うすごい日です!」

アリーナ!スタンド!全員!(←別にみんな言ってるけど、「全員」になんかPerfumeを思い出した)

もっとアリーナ!スタンド!連呼するかな、と思ったけど、この時しか言わなかったのでは。城ホール!大阪ー!IN MY TOWN!は何度も言ってた。


SUPER!!

FAB LIST2にギリギリ入れなかったSUPER!!さん、良かったね、という気持ち。金澤君が最後のサビ前、間奏終わりにピーンとギターをはじくシーンで山内くんの前にズズイと出てきていたような。いつも3人で前に出てくるところはどこで何してたっけな・・・


星降る夜になったら

この辺まであまり記憶がないんだよね。


オーバーライト

デ、デ、デデデってリズムでテンションが上がる!16位以下のオーバーライト大阪城ホールでやってくれて嬉しかったなぁ。なんかこの曲血が騒ぐ。すごく「今!」って感じがするからかなぁ。力強さとおもしろさと切なさと熱さと勢い、全部詰まってる。「オ・オ・オ・オ・オッオー」って歌わせるところ、更に求めてくるか…?ってところですぐ山内くんに「ありがとう!」って言われてあっさり終わってズコッてなった。笑 まぁ先はまだ長いからね…。


山内「会場の声が聞こえてきてとても気持ちがいいです」


メンバー紹介

金澤ダイスケ
加藤慎一「ずっとベース弾いてたら大阪城ホールに立てましたー」
玉田豊夢フジファブリックの大切な日を一緒に迎えられて嬉しいです」

「そして、この男がやりたいと言わなければこの大阪城ホールはなかった、山内総一郎!!!」って加藤さんが山内くんを紹介。

山内「昔まわりの友達とかに俺…(と普通に話そうとしたあと突然演技っぽい口調に言い換えて 笑)『俺なー、大阪城ホールでライブやんねんー』って言ってたんですけど、その夢が叶ってほんとに嬉しいです」
客:拍手
山内「昔大阪城ホールにライブを見に来た事があるんです。立見で」
と言ってスタンドの正面後ろの方に目をやる。そのあたりのお客さんが手を振る。
山内「…そう、まさにあのへん!そう!そこです!」
客:笑
山内「全然見えなくてねー。でもその時すごくいい会場だなって思ったんです」

フジファブリックのこれまでの事を振り返るとやっぱり志村君、と言って志村君の話を始めた。

山内「振り返ってみて、やっぱり変わったやつだなーって。長丁場って言葉あるじゃないですか。長いに何丁目の丁に場所の場って書いて。彼、20代半ばでそれを『ちょうたんば』って言ってましたからね」
客:笑
山内「そういうなんか、ギャップ萌え?」
客:笑 ????
山内「ダイちゃんとか、はたから見てて弄られ方が容赦なかったですから」
金澤「あのですねー、一時期、志村が僕の事を『イケメン先生』って呼んでた事があるんですけど」
客:笑
金澤「なんかお願い事とかする時だけそう呼ぶんです。『イケメン先生、お茶買ってきて』とか」
客:笑
金澤「イケメン先生、この曲の最初の部分考えて、とか。なんでしょうねぇ・・・”イケメン”と”先生”それぞれはすごくポジティブな言葉なんですけど、それらが掛け合わさる事で、すごーーく微妙な響きになるっていうか・・・」
客:笑
金澤「でも、彼がいなければ今の自分のようなプレースタイルにはなっていなかったと思うし、彼と一緒に切磋琢磨した時間を過ごした事で、そういうDNAみたいなものは刻まれていると思います」

山内「フジファブリックを作ってくれた彼に、感謝したいと思います。改めて紹介させてください、志村正彦!」

そう叫んだあと、イントロが間髪入れず流れて


バウムクーヘン

いつもバウムクーヘンになだれこむ時のこの感じがーー。鳥肌・・・。バウムクーヘンを聴いてざわつく心はきっと永遠。アコースティックではそんな事ないんだけど(大人っぽいアレンジだったし、山内くんに、今のフジファブリックに”合ってる”んだろうね)原曲アレンジのバウムクーヘンを歌う時山内くんが醸し出すあの独特の青さってなんなんだろうなー。

「歳をとっても変わらないんだなー」のなーの音程がすごい下がってた、珍しく。そこのメロディの音程取りづらそうだった。冷静に聴くと、低いし。ほんと変わった曲。

帰ってきた!!三日月アドベンチャーツアーでやった時は曲に跳ね返されてる感じがしたけど、大阪城ホールではジャジャ馬みたいに暴れる曲にグッと掴まって振り回されながらも楽しそうだった。

決して山内くんではない、でも志村に成り代わるわけでもない。何だろうね。山内くんが歌う志村の曲は、最初からすっとなじむ曲もあるし、ゾクゾクするような空気を醸し出す曲もある。いろんな色になる。


赤黄色の金木犀

真ん中の円がビジョンになって、志村の横顔が映し出される。しばらくずっと映してる。瞬きをしている。きれいだな・・・
これまでのいろんな志村が映し出される。ビジョンが古い懐かしい額縁みたい。

ビジョンに目を奪われるし気持ち持っていかれるけど、その下で展開されてる歌と演奏が、なんかすごいんですけど・・・・

暗くて表情は見えないけど、志村の映像の下でガンガン前へ猛進するように演奏するフジファブリックがそこにいた。

バウムクーヘンと赤黄色の金木犀の時、歌がめちゃくちゃ鋭くて強かった。


ECHO

ジャケットの赤、マルーンの赤、照明の赤、赤、赤。血みたいだ。猟奇的な意味じゃなくて、流れる熱さとか、激しさとかそういうのを感じた。

最後のギターソロ、マルーンカラーのテレキャス、あの音一体何者なんだよ・・・・


ECHOの熱演のあと暗転してから間があって、その前の曲が曲だけにお客さんもシーーーンとなってて、その時間が異様に長く感じ、暗くて全然様子が見えてなかったので「まさかトラブル…?これまでいろんな事を乗り越えてやっとここに辿り着いたのに、まさかトラブルでライブが壊れるなんてイヤだ……!」とハラハラしてたら、パッとスポットがついてお色直しした(上の赤いジャケットを脱いだ)山内くんがエヘッて顔してて、客席からなんかざわざわ笑いが。笑(三人が赤いジャケット脱いでアコースティックコーナーの準備してただけだった)

お客さんを座らせて、花道ステージでアコースティックコーナー。上着を脱いだ三人の姿が楽団みたい。


ブルー

山内くんがアコギ、金澤くんがアコーディオン、加藤さんウッドベース。情感たっぷりの山内くんの歌声が伸び伸び。山内くんの声を生かすブルー。ウッドベースの響き好きだなぁ。金澤くんの間奏のもの悲しいアレンジが狂おしいほど好きだった。全部きっちり弾ききらないというか・・・途中で諦めて身を引くような・・・。長いアコーディオン自由演奏みたいなアウトロも良すぎて心が引きちぎれそうだった。金澤ダイスケというキーボーディストの凄まじい才能を改めて感じた大阪城ホール・アコースティックだった。


山内「ここ(花道ステージ)、めちゃくちゃ気持ちいいです」

山内「いつも家に集まってこんなふうにやってるんで、こんな豪華じゃないですけど。家に来て見てもらってるみたいな感じで」

山内「ドラムがいないとやっぱり音がさびしいですね。豊夢君にどれだけ支えられているかって感じます。フジファブリックはドラムがいないバンドなので、これまで今までたくさんのドラマーの方に助けてもらってきました。これまで叩いてくれた全ドラマーに感謝してます」

「さびしいですね」って言った時の喋り方が切なさ帯びてて柔らかくて。こうやって大阪城ホールで歴代ドラマーに感謝をのべるの素敵だな。

いろんな人達に感謝をのべる中で、802にも大変お世話になった、同じ歳のプロデューサーがいるんですけどって話をしてて、あ、去年の10月20日のフリーライブにも携わっててフジファブリックが出る802のイベントによく関わってそうなあの方かな、と思って調べたらやはりそうだった。あんな大勢の前で言ってもらえてすごく嬉しかっただろうな。これからも802がらみの大阪のイベントよろしくお願いします!

大阪城ホールでいきなり加藤さんに加トークを振る山内くん。
いきなり振られて困惑する加藤さん。
山内「そういう顔見るのが好きなんだよなー」

お客さんにお題をもらう加藤さん

お題「たこ焼き」とかけて「桃太郎」ととく、その心は
加藤「どちらもキジ(生地)が必要です」
客:おおーーーーーー!!
山内「こういう時加藤はホームランを打つ男なんだよなー」
客:笑


山内「大阪の心と言えばこの曲を・・・」と言ってあれかな・・・と思ったらやはり


ハートスランプ二人ぼっち

大阪城ホールセットリストにこの1曲・・・と思ったが、この曲の長さで別に他の曲が出来るわけではないし(singは出来る?)、局長変わっちゃうし、山内くんサビでこぶし効かせて気持ち良さそうに歌ってるし、まぁ、いっか・・・?

山内くんが「旅にまつわる曲を」と言って(カバーなのに僕らが旅にでる理由が最初に思い浮かんでしまった)


透明

山内くんが透明を大切に思ってるのがすごく嬉しい。金澤くんはピアニカ。またこの曲の間奏の旅立ちそうな悠々としたピアニカソロもめちゃくちゃ良くって・・・・間奏で山内くんが「ピアニカ、ダイちゃん!!」

ララララーラララララーラーで金澤君がマイクで「みんなァ!」って呼び掛けてきてちょっと笑ってしまった。加藤さんにも振っていきなりだったのでメロメロになってベースもメロメロになってた。笑 みんな笑ってて、山内くんのラララ~って声がして。しあわせだなぁと思った。

アコースティックコーナーのアレンジがほんと素晴らしかった。自分達の曲のアコースティックアレンジ、もうこれフジファブリックの大得意分野でしょ。これからもファブリックシアターのような試みはずっと続けて欲しいな。


アコースティックコーナーが終わった後花道ステージから通常セットへ戻っていく山内くんのうしろ姿を見ていて「超ハイウエストな分更に足長く見えるなーサスペンダーかわいいなー」と思ってたら、セットのところでエレキギターに持ち替える時何かに気付いたかのようにそのサスペンダー部分を静かにおろし。その様子を一万人ぐらいで見守る大阪城ホール

???笑
ざわざわ

金澤「なんかプチお色直し入りましたけど(笑)」
客:笑
山内「いやずってくんねん、だから下におろしたろっかなみたいな」←やったったわ…、みたいな口調。笑
客:笑


LIFE

♪大切な何か “この大阪城ホールで” 知りたいんだ~ って歌うかなーって予想してたら、”このIN MY TOWNで”って歌ってた。サビで揺れる手も揃う。


徒然モノクローム

この曲もそうなんだけど、大きな会場で特に輝く、映える曲があるんだな、ということを何曲かに感じた。

間奏で左右の花道へ散る山内・加藤。帰ってこれないけどどうすんのかな、ダッシュで戻ってくるのかな、と思ったら思いっきり間奏アレンジして長くしてた。


祭囃子のようなドラムの音が聴こえてきて、えーっえーーっまさかここで、あの曲を??と思ってたら、

山内「まだまだ踊れますかーーーー?」
客:イエーーーーーーーーーーーーー!!!!


!!!!!


Feverman

夏フェスでやんなかったなぁと思ってたFeverman、この大会場で披露するなんて……!今回は事前の振り付け指導はなし!そのまま本番!でも全国で仕込んできた踊り子が会場のあちらこちらにいます……!そのへんはこちらに託してくれたのかな?嬉しいなぁ!ほとんどの人が身振り手振り踊ってた。壮観…!会場の空気の混ざり具合が熱い!楽しい!今日は金澤君が「ここが祭り会場かい?」みたいなのはやらなかった。笑 花道に一人で加藤先生が出てきて踊ってた。加藤さんは自分の人生で大阪城ホールの花道の真ん中で一人踊る事になるなんて想像していただろうか。フジファブリック楽しいね。


東京

こーの流れ…!今まで育ててきた東京のコールアンドレスポンスがこんな形で花開くなんてな…。今日はAメロでハンドマイクで上手や下手には出てこず、真ん中で「毒にもならな~いぜぇ~」ってやってた。15年分の感謝のリリックを花道練り歩きながら歌ったあとのコールアンドレスポンス、「Say!Oh Oh!」が段階を経て音程が上がっていって、いつもより一段階上、ファルセット仕掛けてきたの笑ってしまった。そのファルセットの声色がまたかっこよくてな・・・勝手にビブラートがかかっててな・・・。あんな歌い方初めて聴いた。


STAR

私はSTARを聴くたびいつも血が逆流しそうな思いがするんだ。STARはそんな場面でいつも歌われてきた。今日の照明が本当に綺麗で、織りなす光の模様がとても素晴らしくて、STARの時はサビでグッと溜めてから解き放つようにこちら側にピュンピュン飛び込んでくる光に、曲の勢いも相まって泣いてしまった。


明るい、熱気を帯びた空気の中、


山内「今日の景色は忘れません。この事をずっと持って、これから生きて行こうと思います」

山内「いい大人が夢だとか、嘘くさいと思うと思うんです。でも僕は知ってしまいました。こういう事を知ってしまったから、なので自分の事も、みなさんの事も、夢も、音楽の力も、もう信じるしかないでしょ」

客席を指差してあなた、あなた、あなた、あなたが来てくれたから。って。


山内「最後に故郷の事を思って作った歌を歌いたいと思います」


手紙

大阪城ホールで歌う日を夢見て、地元の楽器屋のライブハウスで一人で生まれて、育って、いろんな人の気持ちを吸収して大きくなって、こうやって大阪城ホールのステージで歌われる手紙。良かったね。

この景色をずっとイメージしていた気がする。ずっと想像していた景色が目の前に広がっていた。光の中で歌ってる。学生時代初めて買った青いストラトと一緒に。こんなこと、ある?

夢って、叶うんだなぁ。ライブの最中時々そんな事を思っていた。そういう話はよく聞くけど、こんなふうに目の前で夢が叶っていくのを初めて見た気がする。誰かが夢を叶えてるただ中に今いる。夢って・・・、叶うんだなぁ。

大事な友を見つけたよ で少しだけ声が湿った気がしたけど、泣き崩れたりする事はなく最後までしっかりと歌い切った。山内総一郎は、そういう人。


アンコールの手拍子、大ホールの揃い方じゃない。ライブハウスみたいだ。


アンコール

山内くんがグッズのFIESTA Tを着て一人で出てくる。

山内「みんなに何か贈り物をしたいと思って、やっぱり曲しかないなと思って」
客:拍手
山内「どんな曲を贈ろうかなと思って・・・最近、小さい子とかに手紙をもらったりするんです。『そゔくん~~、プレミアムシートで応援してます~~』みたいな(笑)。今日きてるかな?」
キョロキョロ客席を探す。本人がいたみたい。男の子がビジョンに映る。
山内「君か~~~~~!」
客:笑

山内「お母さんがフジファブリックを好きでそれでそのお子さんが、とかそういうのがあったり、15年の時の流れを感じたりとかすごくして。お母さんからすると子供は贈り物だし、お母さんから生まれてない人っていないしね」

って話をしていて「お母さんとか子供の事を歌にするのかなー」って思ったら、

山内「そうだ、みんなが贈り物なんだ、みんな誰かにとっての宝物なんだ、と思って」

って言ったので、はっとした。山内くんにかかると、そういう発想になるのか・・・。


山内「Present、という曲です」

テーブルの上のメトロノームをセットして カチ、カチ、カチ・・・・


Present

メトロノームと二人きりの弾き語り。こんな曲作るんだって新しい感じがした。丸いビジョンに映し出された歌詞を丁寧な歌声と一緒になぞっていってグッときた。ファルセット、ポンと投入される日常的なワードと煌めく言葉のミックス、柔らかな歌声、HereとかPRAYERみたいな、溢れそうな、瑞々しい、山内総一郎ワールドだなーと思った。

終わることのない のあとの「あぁ…」とか、歌詞を当てはめない、余白の部分がいいなぁと思った。

畳み掛けるサビにグッとくる。

「洗濯機の中へ押し込んだ」のあと、「色褪せしない」じゃなくて「色褪せしない”で”」だったのが、なんか、あぁ…と思った。

作る歌詞がどんどん研ぎ澄まされていってる。

最後丸いビジョンに映ったメトロノームを静かに止める手が絵本の世界みたいで美しかった。あそこまで全部含めて歌だった。アレンジが完璧すぎて、これ以上何も加えるものがないと思った。

終わったあとのとてもとても大きな、暖かい拍手。
なんかうーーーーっすらと、大阪城ホールで360°ステージでMellowやってる姿が浮かんでしまった。


山内「席にチラシが置いてあったと思うんですけど、その裏にQRコードが書いてあるの見ましたか?あれ読み取ってもらったら家で録音したこの曲が聴けるんで、うちに帰って聴いてください」
客:拍手(わーこういうのすごく嬉しい!!!)
あのチラシのQRコード開演前に座席に置いてあるのを見て「なんだ、ここでもFABchのタコ焼きクジ出来るんだ」と思っただけで全然深く考えてなかった!
山内「あと、QRコードの上に数字が書いてあるんですけど、489715205って。あれ何の数字だかわかります?あれね、デビュー日の2004年4月14日から今日までの秒数なんです」
客:おおーーーー!!!
山内「これからも一緒に時を刻んでいきましょう」


ああ・・・それなんかすごい感激・・・・


家に帰ってQRコード読み込んで真夜中に聴いたPresent、聴いてた時の会場の景色とか空気を思い出して、ホロリ。家で全て録音したと話していたこちらはみんなで合わせたバンドバージョンだったりするのかな、と思ったら大阪城ホールで聴いたそのままだった。家って感じで声や音が生々しかった。録音がちょっとビリビリってなってるのも家っぽかった。「洗濯機の中へ押し込んだ」って歌ってた気がするんだけど音源では「混ぜ込んだ」って歌ってた。メトロノームの音は入ってなかった。あれと一緒に刻まれちゃったよ。困ったな。


山内「メンバーに聞いてもらうっていうのもねーすごく、・・・あれですよ」
客:笑
山内「そういえばまだ来年の話をしてなかったですね?」
客:おおおーーーーーー?
山内「左右のビジョンをご覧ください!」


暗転して映像が始まる。

野外ロケ。金澤君がパイロットみたいな格好してサングラスをしている。客席爆笑。そのままヘリに乗り込ん・・で・・・・スカイダイビングーーーーーー???えええええーーーーー!?!?!?!?!?

金澤ダイスケ生誕祭-Flyaway』

客電がつく。客席が笑いとざわざわに包まれる。
金澤君がIN MY TOWN赤T、加藤さんがANIMAL LOGO T、豊夢さんが伏虎Tシャツでそこにいる。

山内「いつ飛んだの?」
金澤「この前打ち合わせの合間に、パーッとね、飛んで」←軽く済ませた感じで言う。笑
客:笑
金澤「来年は生誕祭を中心に活動していきます!」
山内「なんでやねん!!!」
客:笑

あんなクリーンなツッコミ久々に聞いた。笑

金澤生誕祭の話をしている間うしろの丸いビジョンに金澤君の顔が収まっていて、ブローチみたいでかわいかった。

加藤「僕からも告知があります。どうぞ!」

加藤さんの個人的な活動かと思ったら、

『FUJIFABRIC TOUR 2020 I FAB U』

ビジョンにドーン!

\キャーーーーーー/

ハイハイハイまたビジュアル好みグッズ楽しみ、「I FAB U」って字面がかわいいしなによりグッとくる!ビジョンに映し出された字が小さい、キャパも小さい・・・?なに、大阪ない、京都、神戸、キャパ狭くない~?続きはオフィシャルサイトで!

山内「I FAB Uというツアータイトルは、僕達もフジファブリックを愛していて、みんなもフジファブリックを愛してくれている、そんなフジファブリックを愛してる人達だけでまわるツアーです!」
客:おおーーーー
山内「僕らは絶対解散しないバンドなんで。15周年から先も、よろしくお願いします!」


桜の季節

客席のプレートライトの光がだいたいピンク色に染まる。


会いに

テラッテラッて前奏が始まって、わーここで会いにやっちゃう!!山内くんの声の違いを一番感じたのがこの曲。青さで突っ走るこの曲しか知らなかったから、会いにってこんな歌だったんだって新たに知る感覚がした。豊かで、力強い、山内くんの声はほんといい声になったなぁ~~~・・・。


山内「みなさんにお願いしたい事があるんですけど、15年間支えてくれたスタッフ、今日のステージに携わったスタッフ、この公演のため昨日から夜通しで会場を設営してくれたスタッフに、大きな拍手をお願いします!」
客:拍手

会場が感謝いっぱいに包まれていた。こういう時の会場を見まわして見える空気が好き。


破顔

 

大阪城ホールで破顔聴きたかったけど、ダメだこの流れ今日はもうやらない、と思ってたら破顔のイントロが始まって、すごくびっくりしてめちゃくちゃ嬉しかった。虹とかみんなで盛り上がる曲で終わるのかと思った。ライブを締めるとても大切なアンコールラストの曲。それがもう、これからのフジファブリックのメッセージな気がした。自分の重りになるもの全部捨てたくなって手に持ってたライトプレートを座席に置いた。

スタンドの光が夜明け前の真っ暗な空にピカピカ光る虹色の星みたいだった。

光の塊みたいな声と音を浴びた。


最後4人で手を繋いでバンザイしたあと、山内くんが会場のお客さんと「写真を撮っておきたい」と言ったのですぐさま頭の中で透明が流れたね・・・

写真を撮る時せーのでなんて言う?って考えてて「IN MY TOWNのインマイタウーーーーー」の途中で撮る、終わってからンって言う、とかやっぱり「ありがとう」にするとかなんかグダグダだった。笑 金澤くんが「これがフジファブリックです!!!」って言ってた。

最後、花道の右に左にメンバーで挨拶して回ってる時、Walk On The Wayが流れていた。これからも続いていくフジファブリックの道。



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終演後、感情が無になった。何も感じなかったわけではなく、この日までずっと張り詰めていて今日全部使い果たして機械がショートするみたいに無、何も考えられなかった。ツアーの事も考えられなかった。1~2日経過して、やっと心が動き出していろいろ思い出してじわじわきた。

「驚かせるような事を15個考えてる」とか、やりたいこと全部やるとか、金澤君が飛ぶとか(笑)事前のフジファブリックの発する情報に翻弄されていたのだろうか。メインの演奏の部分は守りつつショーアップされた驚くような演出を盛り込んだライブになるのだと思っていた。

蓋を開けてみればめちゃめちゃシンプルに音楽だけで勝負したアリーナワンマン。フジファブリックはどこまでもフジファブリックだった。

FAB LISTの選曲は意識してるけどそこまでとらわれずやりたい曲をやってる感じだった。16位以下の曲もやってたし。15周年記念公演、もっとフェスのセットリストのようになると思っていた。なかなか挑戦的なセットリストだった。虹をやらないとは思わなった。大阪城ホールでやりたいと思った曲をやる、そうして欲しいと思ってたからそれでよかった。FAB LISTを聴いた時のように、次にどの曲が来るのか、そしてその新鮮な曲の並びにワクワクした。現在の、通常のツアーのようなセットリストだと思った。それを15周年の大阪城ホールでやったっていうのが・・・。今をそのまま出しても大阪城ホール公演は成立する。自信があったんだと思う。

ライブ中に「あーあれ聴きたいなー」「あー今日はあれやらないなー」って思ったのはカンヌの休日。(アコースティックコーナーでもちょっと期待してしまった)Water Lily Flowerは割と早い目に悟りました。途中でこれもうこれキリないな、好きな曲全部大阪城ホールに入りきるわけがない。それは今後またツアーでやってくれたらいいなと思った。家に帰ってFAB LISTの15曲を眺めていて気付いたけどそういやフラッシュダンスまたやらなかったんだね。笑

茜色の夕日はやらなかった。もう茜色の夕日をやる/やらないについては考えなくてもいいのだと思う。彼らの思うまま、時の流れゆくまま。他の曲もそうだけど、今日のセットリストの中で何か特定の曲に意味を持たせるという事をしなかった。だから今日の公演はきっと人によって語るところが違うと思うし、どの曲とかじゃなくて全体を語りたくなる、セットリスト全体で大阪城ホール公演というのを語ってる感じがした。すごいバランスだったと思う。

そして私がずーっとずーーーっと感じていた事は、最初こそ人でいっぱいの大阪城ホールの感慨にふけってたけど、若者のすべてが終わった時から最後まで、その目の前にあるもの、音楽以外の何か、プラスアルファな感情で膨らませられてるという事が全くなかったという事。

自分の夢が叶って嬉しいと、たくさんの気持ちを受け止めて喜びを終始前面に表しているけど、驚くほど凱旋感を出してこなかった。アリーナ!とかスタンド!とか大阪城ホールならではのコールアンドレスポンスを結構何度もやるかと思ったけどMCの時のあの一回しかやらなかった。大阪城ホールという場所は特別なんだけど、ライブハウスでやってきた事と何が違う?って言ったら何も違わないという答えしか出てこない。ただ全力で音楽をやる。それ以外何もなかった。

フジファブリックは勢いで大阪城ホールに来たわけではない。一段ずつ階段を登るようにここに来た。けど、大阪城ホールにたどり着いたフジファブリックには凄みがあった。大阪城ホールに立つフジファブリックに初々しさとか初めての大阪城ホールに舞い上がったり浮き足立つ感じはまったくなかった。「喜びは体全体から表現していたけれども」「でも」。特別なんだけど、特別じゃない。立つべくして立っているように見えた。そして自分達のペースでライブをしていた。4ヶ月前にRadio Magicで立った時の雰囲気とは全く違った。

その過程ではこの人達大阪城ホール終わったら燃え尽きるのではと思ったけど、大阪城ホール直前あたりになって、ライブを観ていて、「あれ・・・?これはまだ先があるぞ・・・?」と思った。大阪城ホールだってまたやるし、アリーナでもライブをやると思う。


大阪城ホールの衣装、今の三人の雰囲気にぴったりで柔らかくてかわいかった。

今日の山内くんの歌、素晴らしかった。ホールの隅々まで届けるような歌だった。

プレートライト、懸念していた視界の邪魔になる事はなかったけど、拍手とかしづらいし生身じゃない感じがしてお祭りじゃなきゃやっぱりこれ必要ないな!ってだんだん思ってきたけどフジファブリックのみなさんが大阪城ホールでキラキラ光らせる姿をイメージしたのだろうし、遠方の者にとっては存在証明になりますしね・・・・。光らせたいならやっぱり腕に巻き付いてくれてる方が楽だなと思った。自分でも曲に合わせて色を考えてる時間がちょっと無駄な事をしてるな~と思ったけど、Green Birdで会場が緑、桜の季節で会場がピンク色に染まった事をあとの祝賀会で喜んで話していたので、良かったなーと思った。そして持ってる人が闇雲に光らせるわけではなく、状況によって光らせ、聴き入る部分では消して聞き入っていた。

大阪城ホールでの山内くんのMCの声、好きだったな。なんかちょっと息絶え絶えっぽくて、ほんとにしあわせそうで嬉しそうで、ハスキーで優しくて、頼もしくて。今日の事をずっと持って生きていくって、山内くんがそう言うなら、きっとほんとに一生持って生きていくんだろうな。


17:05開演、予定終了時刻17:30、終演時間20:15。
仕事してても、家のことしてても、ゴロゴロしてても過ぎる、同じ3時間なんだけど。
その3時間で人に一生忘れられないものを残す。
その及ぼす深さと年月の長さは、多分きっとあなたの想像以上であります。


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大阪城ホール完売、更に立ち見まで。この成功は、大阪城ホールが決まってからこの一年以上に及ぶフジファブリックチームの大阪城ホールを完売するという命題に向かっての考え抜いた作戦にあると思う。

まず、変わったチケットの販売方法。「○月○日にチケット一斉販売!」ってプレイガイドで普通に販売するのではなく、イベントごとにおもしろおかしいタイトルの付いた受付を設け、その場に居合わせた人に確実に掴んでいくスタイル。

どのイベントのあとどれだけ反応があったとかも目に見えていたと思う、こんなに来る人達の動機がわかる大阪城ホール公演もないんじゃないだろうか。この大阪城ホールを観に来る人達は普通以上の思い入れを持って集まってきているような気がする。

そして大規模なメディア露出、地上波の音楽番組、雑誌の表紙、イベントのトリなど。そんなすごい仕事をフジファブリックのためにたくさん取ってきたスタッフ、そしてその大きな仕事に期待以上のもので応え続けてきたフジファブリックがいたから今日の日を迎える事が出来たんだと思う。そして同じ方法で他の誰かがやっても、もしかしたらもう一度フジファブリックがやっても出来ないかもしれない。

大阪城ホールへの夢を追ったこの1年とちょっと、すごくすごく楽しかった。たぶん誰のどの公演でも一生ない、こんなキラキラした素敵な時間を過ごさせてくれてありがとう。

この一年、会場の大きさに合わせてデカくなっていくフジファブリックを目の当たりにした。大きな場を与えれば与えるほど、愛されれば愛されるほど、フジファブリックはそれを全部受け止めて大きくなっていくんだと思う。どこまで大きくなっていくのか見てみたい。そんな、フジファブリックが自由にやりたい事をやる世界がもっと広がればいいなと思う。

武道館から大阪城ホールまでこの5年でフジファブリックはめちゃくちゃ変わった。この大阪城ホールを「知ってしまった」フジファブリックが、これからまたどんな風に変わっていくのかとても楽しみ。それをこれからも見ていける事が、とても嬉しい。


フジファブリック、15周年おめでとう!!!



フジファブリック 15th anniversary SPECIAL LIVE at 大阪城ホール「IN MY TOWN」
2019/10/20(Sun)
OPEN 16:00 / START 17:05 / END 20:15

SET LIST

若者のすべて
はじまりのうた
Green Bird
SUPER!!
星降る夜になったら
オーバーライト
バウムクーヘン
赤黄色の金木犀
ECHO

<アコースティックコーナー>
ブルー
ハートスランプ二人ぼっち
透明

LIFE
徒然モノクローム
Feverman
東京
STAR
手紙

アンコール

桜の季節
会いに
破顔

 

フジファブリック FAB LISTの選曲によせて

仕事が終わって帰りにスマホを見たら【FAB LIST投票結果発表!】という通知の文字が見えた。ああ、今日発表の日なんだ。発売日も8/28に決まったのか。もっと先の事だと思ってた。

家に帰ってゆっくり確認しようかと一瞬考えたけど、やっぱり気になるので今見る事にした。フジファブリックの曲で順位付けとか初めてだからちょとドキドキするな~、Water Lily Flowerは入ってると疑わないけど、大丈夫よね… とか思いながら、FAB LIST2の結果から見た。

1.Green Bird
2.LIFE
3.徒然モノクローム
4.会いに
5.Water Lily Flower
6.手紙(Album ver.)
7.夜明けのBEAT
8.STAR
9.破顔
10.ブルー
11.ECHO
12.東京
13.はじまりのうた
14.カンヌの休日 feat.山田孝之
15.フラッシュダンス

鳥肌が立った。
ちょっと泣いてしまった。

FAB LISTの発表があった時、リリースは嬉しいけど直接自分に関係のある事ではないというか、昔とはまったく状況が変わったからベストアルバムに拒否反応などはまったくないけど、その音源をすべて所持していてリアルタイムで現在進行形で追っている人間にとってはその音源が実質ベストアルバム(ちょっとニュアンスの違いは感じているけど)みたいな形で発売される事は、自分にとっては記録みたいなもので、自分のためというよりこれから聴く誰かのため、の意味合いを強く感じた。

そして、「ファンによる投票」というものにあまり期待をしていなかった。笑 今までの経験からして、こういうのって少し自分の理想とは外れたものになるんじゃないかと。順位が出る事によってミュージシャン側が「ああ、みんなこの曲聴きたいんだ…」って変に囚われるのもいやだなと思った。

投票制で言えば、某バンドのファンクラブ限定ライブは毎回ファンが聴きたい曲を3曲選んで投票して上位3曲とかを必ずやるんだけど、ランキングは会場別にしているものの、まぁだいたい毎回同じような曲。しかも、「それライブでめっちゃ毎回やってる代表曲・・・なぜ・・・」みたいなことがよく起こる。ファンが選ぶからといってコアな選曲になるという事はまあなく、結局みんなが知ってる有名曲が上位に来る。

かといって、FAB LISTにめちゃくちゃコアな曲入って欲しいかといえば、そういうわけでもなく。曲の役割として表舞台に立って伝わりやすい、広く人の心に刺さる、人を呼んでくる曲と、そうやって近づいてきた人をより深みにはめる曲というのがあって、FAB LISTにはこれから聴く誰かのため、だからこそ、シングルって括りは昨今曖昧になりつつあるけど代表曲として前者の役割を果たす曲達に入って欲しいと思った。自分の理想としてはね。

ちなみに自分が思うそういう役割の曲は、FAB LIST2に関しては【MUSIC】夜明けのBEAT、【STAR】STAR、ECHO、【VOYAGER】徒然モノクローム、【LIFE】LIFE、ブルー、フラッシュダンス、【STAND!!】FREEDOM、Green Bird、【F】破顔、手紙、東京、【GIRLS】夜明け前【FAB FIVE】Water Lily Flower、カンヌの休日 feat.山田孝之(FAB STEPのフラッシュダンス、BOYSのGreen Birdは重複)

選ぶのが1曲ではなく3曲というのもどう作用するかわからなかったし、微妙に偏りのある微妙な作品になるんじゃないかと思ってた。でもそれもしょうがないと思って。だってそこにバランスとか操作の余地はなく完全に投票結果そのままで作るんだから。

投票結果順、上位15曲。最初にWater Lily Flowerの順位が目に入ったけど、なにより、その曲の並びに鳥肌が立った。こ、こんな事あるの・・・・?これはほんとに投票で決まった結果なの・・・・?

自分の理想がほぼ叶えられている。さらにいろんな思い出や歴史も入ってる。山内くんが初めて歌った「会いに」、始まりのSTAR、3人の個性が存分に発揮されてタイアップでたくさん聴かれた徒然モノクローム、CD化されていない「はじまりのうた」、歴代のアルバムからまんべんなく曲が入っている事と、最新アルバムからは選ばれにくいかな〜〜と思っていたFからの曲がバンバン入ってる。破顔も…!新しい曲もたくさん入ってる。今のフジファブリックが確立したと感じられたアルバムLIFEの曲がたくさん入ってるのも納得。

そして、燦然と輝く第1位、Green Bird。君はいつの間に、こんなにたくさんの思いを背負ってたの…。フジファブリックが新たに手にした武器、瑞々しさと広く遠くに届く強さ。それを切り開いたきっかけの曲だと思ってる。

いろんな思いが詰まった15曲だとわかる。すごく嬉しくてとても愛おしい。感動してしまった。しばらく鳥肌が止まらなかった。奇跡みたいだなと思って。

そして、もっと信じてもいいのかなと思った。FAB LISTのリリースで何かが変わるとは思ってなかった。でも、これを見て何かが変わるんじゃないかと思った。これを手にしてフジファブリックを好きになる人が絶対にいる。これを聴いて大阪城ホールに行こうと思う人が絶対にいる。

16位以下にも思いを馳せる。

16.SUPER!!
17.Bye Bye
18.透明
19.MUSIC
20.眠れぬ夜
21.カタチ
22.バタアシParty Night
23.Gum
24.スワン
25.Girl!Girl!Girl!
26.電光石火
27.春の雪
28.流線形
29.オーバーライト
30.robologue

SUPER!!の切なさ。

透明、Gum、春の雪はFAB LIST聴いて好きになった人がたどり着いてきっと大好きになるよ。

スワンとrobologueは意外だった。ライブでたくさんやった影響が大きいかな。

眠れぬ夜、美しいもんね。Bye Byeも大好きだー。

Girl!Girl!Girl!もベストに入ってもおかしくない華やかな曲だと思ってた。

オーバーライト最新の曲なのに入ってくるのすごいな!

そして30位に入ってないし今回は自分は「ベストアルバム」というテーマで曲を選出したから選ばなかったけどMyBest30にはefilもHereもTimeもSurrenderもMystery Tourも入るのよ。(30越す)

15周年のツアーが「F」というオリジナルアルバムをひっさげたツアーだったのがとても誇りに思うけど、ベストアルバムをひっさげたツアーなんて、なぁ?とか思ってたけど、FAB LISTの曲を見てこの曲達ひっさげたツアーも観てみたいなと思った。この結果見てあんまりやってないGreen BirdとWater Lily Flowerとかフラッシュダンスとかこれからたくさんやってくれるようになるかしら。


FAB LIST1 編

1.赤黄色の金木犀
2.星降る夜になったら
3.若者のすべて
4.茜色の夕日
5.バウムクーヘン
6.虹
7.陽炎
8.サボテンレコード
9.銀河 (Album ver.)
10.花屋の娘
11.ロマネ
12.Sugar!!
13.笑ってサヨナラ
14.桜の季節
15.Anthem

FAB LIST1に関しては、何が来てももう、という気持ちだったけど

1.茜色の夕日
2.若者のすべて

と来ると思っていたので、赤黄色の金木犀が1位だったのが意外だった。愛でしょ。

星降る夜になったらが2位って!!!みんなこの曲好きすぎ…。

いろんな事情でバラバラになった四季盤がやっとひとつになれた感じがして嬉しかった。

バウムクーヘンは当然。虹、Sugar!!も順当。

花屋の娘と笑ってサヨナラが入っている事にこだわりを感じる。

そして、最後にランクインしたAnthemにほろり。茜色の夕日や若者のすべてとかが入ってるからとこのアルバムを聴いた人がAnthemに出会うんだね。

16位以下に思いを馳せる。

16.TAIFU
17.ペダル
18.ダンス2000
19.記念写真
20.線香花火
21.シェリ
22.TEENAGER
23.エイプリル
24.花
25.環状七号線
26.Day Dripper
27.打上げ花火
28.タイムマシン
29.クロニクル
30.NAGISAにて

TAIFU、あー入って欲しかったなー。わりと15曲がしっとりめなのでこういう系統が入るとアクセントになったかも。

16位以下も、ほんと思い思いだなー…。

「F」の9曲は潔い!と思ってるしそれはそれでいいんだけど、やっぱり曲がたくさん入ってるの嬉しいな。

さぁ、この曲達をフジファブリックがどんな並び方でみせてくるのか!きっとFの時みたいにウンウン悩んで最高の答えを見つけるんだろうな。楽しみにしている!

2019/6/1 RADIO MAGIC @大阪城ホール

2019/6/1 RADIO MAGIC

今日はいつもより早い16時開場17時開演。
灼熱の太陽が照りつける中を歩いて大阪城ホール着。

通路には802の30周年を祝う花でいっぱい。出演者も出してたけど、フジファブリックのは見つけられなかった。スキマスイッチのひときわデカい花輪がお客さんの笑いを誘っていた。

大阪城ホールの中は薄暗く適度に涼しい。ステージには大阪市中央区公会堂のような紅い幕がかかっていて、真ん中に黒にネオンのような「RADIO MAGIC」の文字。大人っぽいムードのある素敵な空間。小型ビジョンが真ん中に3つ、中型ビジョンが左右にひとつずつある。

DJのMCでも挟むのかなと思ってたら、開演時間になって客電が落ちて東京スカパラダイスオーケストラが殴り込んできた!え、いきなり!?

東京スカパラダイスオーケストラ

DOWN BEAT STOMP
Paradise Has No Border

端から端へお客さんを煽る!眩しい!華やかー!

ゲストが来て欲しくないかーとかそんな事を言って(そんな事言ってないと思う)フジファブリックー!!!と煽られて途中でフジファブリックが入ってくる!わースカパラは「コラボアーティストです」って紹介されてなかったから、これは嬉しい!!!

フジファブリックが出てきて歓声。衣装、また赤で統一。山内くんの衣装、弾き語り部やMellow東京の時のフリンジとJAPAN JAMの真っ赤が融合したような感じでまたまた好み。派手かわいいの似合ってるからしばらくこの路線でいってくれて構わない。

山内くんがいきなり真ん中のお立ち台に祭り上げられて真ん中で堂々とParadise Has No Borderの殺し文句みたいなあのホーンズのフレーズをギターのしなやかで太い音で響かせる、か、かっこよ・・・・・涙。こういうのが10月20日に2時間半ぐらい延々と見られるんだ・・・と思ったら、楽しみすぎてこの時点で既に感涙の震え。

そのまま次は何の曲やるのかな、恋するパスタかな、Girl! Girl! Girl!かな!?と思ったら、

Surfer King

ですよね~~~~~~~~~
言ってみただけ・・・・

スカパラとのSurfer Kingをライブで観るのは3回目?どんどん強靭になっていく山内総一郎のボーカルを聴いてるけど、今日は大阪城ホールの音響に埋もれがち&少し緊張している・・・・・?フレパの時よりちょっと硬い気がした。でもまぁそりゃこの広いたくさんのいろんなファンの人が埋め尽くす大阪城ホール

「笑っちゃうぜこのコメディアン」では金澤くんではなく隣にいる北原さんを引き寄せてた。

最後山内総一郎が指揮者のようにうしろを向いて、スカパラフジファブリックのメンバー全員が見上げるお立ち台から飛び降りて締め。すごい光景。壮観。

フジファブリックがはけていって、最後スカパラだけでGLORIOUS。

はーいきなり楽しかったーと思ってビジョンにDJの喋りでも挟むのかな?と思ってほっとひと息つこうとしたら、うしろの声から高い女の子の歌声が。お客さんがざわざわざわ!としてうしろを振り返ったら、スポットが当たって阿部真央がそこにいた。PA卓付近?特設ステージがあるの、その前通った時全然気付かなかった。

この大阪城ホールのうしろ離れ小島(と今まで呼んでいた)、宇多田ヒカルの時も観た。ちらちらっと時々見てはくれるけど歌ってる姿を背中から見る可能性があるステージ(今回は正面ステージの真正面のスタンド席の人が背中見てた)実はあんまり好きじゃない(例え遠くても音楽を正面で見たい。両国国技館のギタージャンボリーで思い知った)んだけど遠い席だと思ってたのに近くから出てきてくれたらサプライズ的に嬉しいだろうなと思うし、流行りなのでフジファブリックも多分席の遠いファンが喜ぶ事をと考えたら取り入れるのではないかなーと思う。

宇多田ヒカルはスタンドからだったんであまりよく見えなかったんだけど、たぶん機械でなく自力で少しずつ回転して全方向の人に顔が見えるようにしてて、その気持ちが優しかったしじわじわ動く様子がかわいかった。


阿部真央

ロンリー
ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~
など3曲

高くてかわいい元気な女の子の声。女の人のライブほとんど行かないから新鮮。うしろにお客さんがいるから「うしろ大丈夫かな…毛とか」とか言って笑いを取ってた。関西出身の女の子って感じで(と思ったら大分出身だったわ)喋りがおもしろかった。


フレデリック

オンリーワンダー
オドループ
飄々とエモーション

バキバキ3曲やっていった。大阪城ホールに立つ気負いが。最後の曲のお客さんにアーアアーアーって歌わせる時間が結構長かった。広い会場に見合う存在になるという事とは。という事を考えた。


新里英之&名嘉俊仲宗根泉HY

AM11:00

今度はうしろから出てくるだろう~と心の準備をした状態で振り返る。
「みんなが歌える歌」のパワーを感じる。
HYはドラムの人も歌う感じなのですか・・・?

メンバー「今日初めてHY観た人~」
めちゃくちゃ手が上がっている。笑
メンバー「多いな(笑)もう一回上げてみて~」
やっぱり多い。
仲宗根さんがステージ近くのお客さんに「あなたは誰のファンですか?」と尋ねる。何か答える。
仲宗根「…NICO Touches the Walls。今日の出演者だから悪口言えない」
客:笑
ゆったりしたほのぼの空間。

2曲目が終わった後、ビジョンでDJが喋り始める。HYこれで終わりなのかな、と思って振り返ると暗闇の中にフジファブリックが立っている。

DJ「こんなリクエストをいただいてます」私はこの歌に勇気づけられました、というようなメールを紹介して、「HYのエール。ホストバンドフジファブリックのみなさんと一緒にお送りします」うしろのステージから移動してきたHYのメンバーが合流して、

エール

新里さん、仲宗根さん、名嘉さんがかわるがわるギターを弾く山内くんの元へ。山内くんはニコニコである。「パンパン・パパン」っていう手拍子のリズムでみんなで左右に揺れてるのかわいい。


HYが帰っていって、フジファブリックがそのままいる状態で次のアーティストを呼び込み。


JQ(Nulbarich)

きーたー!コラボの中でも一番異色でお楽しみの時間!

It's Who We Are
Sweet and Sour

対談もあったし気合い入ってそうな感じしてたけど、期待通りJQとのコラボめちゃくちゃ良かったしおもしろかったー!相性いい。メロウなメロディ、山内くんがライブで曲間にセッションする時たまに出てくるジャジーなテイストがそのまま生かされるような感じ。ギターソロ~~…。対面して山内くんのギターソロ目の前にJQめっちゃ嬉しそう。山内くんもニコニコである。

キーボードソロもオサレ。今日はビジョンの映像は演奏してる手元とかドンピシャで見たい瞬間に見たいところを映してくれる。映像も綺麗だったなー。

Nulbarich 1曲終わってJQがお客さんに向かって「ありがとうございます」って言った後にフジファブリックの方を向いて「そしてありがとうございます」ってペコリとしていた。そんな人いないから笑ってしまった。

JQが帰って行く時、定型の挨拶でお客さんに向かって声張って「楽しかったです!ありがとうございましたー」って言うんじゃなくてメンバーに向かって感想言うように素で「めっちゃ楽しかったっす」ってふにゃふにゃ言って帰っていったのが良かった。

最後、出演ボーカリストでセッションしてはける時もJQが率先して山内くんに握手を求めに行ってたし、対談の時も思ったけど、もっとスカした感じの人かと思ったらすげーー肩の力抜けたいい人ー!今回のコラボでとても好きになった。


ここで小休憩。休憩です、とは言わないけど転換をしている間15分ぐらいDJがしゃべっているのを見ていた。そこでリクエスト曲を流すとかでAlexandrosの曲とサカナクションのミュージックが流れて大阪城ホールのお客さんそれを聴くという謎の時間があった。いや、アーティストが悪いんじゃなくて、どうせなら今日の出演者の曲とか流した方が…。

このDJブースを中継している時間に出演したアーティストがゲストに来たらなと思った。そんな時間ないし段取りとかややこしいし全員は出られないし無理な事だとは思ったけど。今日フジファブリックとコラボした人達の!感想を!!聞きたい!!!いつか、ラジオとかでもいいので聞いて…。SNSで書いてくれてもいい…。鮪は書いてくれてた…。


エレファントカシマシ

今日のお客さん、誰が出ても楽しそうだし、まぁ特に誰というのではなく楽しみに来た人もいるだろうけど、一体誰を観に来たんだろう?と思ってたけど。すごい。地鳴りのような歓声。一瞬にしてエレカシ大阪城ホールワンマンのよう。ミヤジー!って呼ぶ声。すごい支持率。

すごい形相でマイク引きずり倒してステージを練り歩き圧倒的な存在感で会場を飲み込んでいく。重い音。

俺たちの明日
悲しみの果て
ガストロンジャー
今宵の月のように

ガストロンジャーの後、四月の風をギター1本で弾き始めてチラッチラッメンバーの方振り返って見てて、ああこれは予定外なんだな、途中から入ってこいって合図なのかな?でもみんなずっと乗っかってこないな。と思ったら1番サビぐらいで終えて、「今日は4曲って言われたから。これはMC。」笑 すてき

ステージの裏へ行ったり。歌いながらステージの右端、左端とお客さんのところへ行ってステージの柵?に足掛けて、スタンドのお客さんの嬉しそうな顔が見えた。ロックバンドでエンターテイナーだなー。

ステージを降りる時白いシャツをめくって乳首から投げキスのような動き(なにそれ・・・)をしながら帰っていって、なにそれ・・・って思った。

ここで「15分間の休憩があります」というアナウンスが入る。

再開後


SHISHAMO

沖縄のキュウソとの対バン振り。ボーカルの宮崎さんがbigTの下に何も履いてないように見える(履いてる)。

君と夏フェス
OH!
明日も

手書きの歌詞がビジョンに流れるのを見ていた。かわいい文字。SHISHAMOも9月に大阪城ホールでワンマンするって言ってた。


光村龍哉対馬祥太郎(NICO Touches the Walls)

次はこっちでしょ!知ってる!って感じで振り返ったらNICO Touches the Walls。2人でよく弾き語りをしているようだね。そういう事をDJが言ってた。光村さん、座ってます?ちょっと見えにくいです。

光村「6月5日にニューアルバムQUIZMASTERがリリースされます。その中から新曲やってもいいですか?バージョンが違うので一生懸命練習してきました。聴いてください、1曲目、18?」って言ったのかな?(ニューアルバムの1曲目のタイトルを調べたニューアルバムのジャケ写(光村さんが煙被ってるやつ)、音楽ニュースアカウントで流れてきたの観ました。かっこいいですよね。あのF周辺のアーティスト写真でもビックリしたのにフジファブリック山内総一郎であのジャケ写いきなり発表されたらそれは衝撃ですよね。(フジファブリックの方向性的にこれはなさそう)

で、情報を調べてて知ったんですけど、何これ初回盤ニューアルバムと別にボーナスディスクとして同じ曲のアコースティックバージョンが付いてくるって事?9曲入りのライブ映像ブルーレイも?何この豪華仕様。嫉妬。嫉妬嫉妬。

新曲やらせてもらっていいですか。
攻めるなー。そういう人大好きだよ。
私はその人の、今の最新モードが知りたいよ。

強い声。アコースティックで2曲終わって、ニコの2人が客の間を歩いて後ろのステージから前のステージに移動してきた!ああ…こういうの見たことある…スポット浴びながら、プロレスの入場みたいな…。「光村さんー…!!」ってファンであろう人のメロメロの声がマイクを通して聴こえてきた。フジファブリック大阪城ホールでこれやりますか…

そういえば今日はフジファブリックはうしろのステージには行くことは一度もなかった。身軽にアコギ持って移動したりすんのかな?とか思ったけどなかった。

移動するニコの2人に目を奪われてて2人がステージにやっと辿り着いたな、と思ってステージを見たら、もうフジファブリックいるじゃん!!

そんなフジファブリックに迎えられて、

手をたたけ


山内「堺が生んだスーパースター、KANA-BOON谷口鮪!」

谷口鮪KANA-BOON

鮪「今日は盛り上げ役として呼ばれたと思っているので、がんばります」

KANA-BOONの曲の演奏はフジファブリックの個性(ヘンテコさ、ポップさ)がそのまんま生かされる感じ。ないものねだりは以前カバーしただけあって更に曲の中へ深く入り込んだような。

生き生きとした鮪のハイトーンボイス。今日の、フジファブリックの演奏に乗っかったボーカリストのみなさんの歌の素晴らしさ。いつもと違うものを、感じてくれてると嬉しいなぁ。

演奏中、山内くんが鮪と向かい合ってだんだんしゃがんだりしながら楽しそーーにギター弾いてた。

谷口鮪「フジブーンです」
客:笑(拍手)
山内くんの方を見ながら
鮪「山ブーン」
客:笑
鮪「加トブーンさんもお元気そうで」
金澤さんをチラ・・・と見る
(あっ・・・)
金澤「僕はカナブーンでしょ」
客:笑
山内「金澤ブーン」

山内「さっきね、低くなったでしょ?その時お兄さん足攣ったの。」
客:笑
山内「足首のあたりがピキッて」
客:笑
鮪「年齢を考慮した動きしなくてすいません(笑)」
客:笑

うふふえへへって山内くんと鮪のゆるゆるトーク


盛者必衰の理、お断り

タイトル聞いてうおーと思った。前奏のあとズズイと前に出てきてガリガリ弾き裂く山内総一郎のギタァー!!痺れた・・・・

ギターで今日特にガタッ!!となったセッションはNulbarichのSweet and SourとKANA-BOONの盛者必衰の理、お断り。最近だとFenderのイベント、ハナレフジの時のセ・ツ・ナあたり?ここのメモリが増えるのは年間あまりないのだけど、今日ちょこっと増えた。こういうモードの時って歌わなくても全然飢え感ないんだよねぇ。

翌日、鮪がツイッターで「フジファブリックとの演奏は悶絶ものだった。うちのメンバーとはもちろん、誰かと音楽を鳴らすことは他の何にも当てはまらない唯一のつながりを生んでくれる。ありがとうございました!」って書いてて嬉しかった。

そしてまた転換の間、みんなで今日の出演者ではない誰かの曲を聴く謎の時間が始まる・・・・今度はaikoのストロー・・・・と洋楽


クリープハイプ

尾崎世界観が「こういう楽しいイベントですけど、しっとりした曲からやりたいと思います」と言ってバリバリ掻き鳴らすギター。HE IS MINE。捻くれ・・・

尾崎「ずっと一緒に居たいなって気持ちを込めてこの曲を歌います、二十九・三十」

イト

尾崎「みんなすぐ忘れちゃうんだよなー。・・・もうメロンソーダかぁ」
客:笑
尾崎「別れた元妻の子供を見てるみたい。幸せだったらそれでいいよ、たまにはおもちゃかってあげたいなーとかさー」「みんなのおもちゃでいられるうちはがんばります」

何言ってたかわかんないけどこういう事を気だるく、優しげに言ってた。



昨年のFM802の春のキャンペーンソング、参加歌手の声の個性がそれぞれ生かされてて好きだった。

転換。オンエア生中継!とかでflumpoolのメンバー二人が音無しで映ってる。


スガシカオ

いつもと少し違和感のあるProgressのイントロのギターフレーズ・・・
暗闇の中スポットを浴びる山内総一郎

!!!!

あの超超有名フレーズを山内総一郎の音で聴ける日が来るとは。…来るとは。震えが。弾く人によってこんなに印象が違うのかとこんなに思った事はない。


黄金の月

フレパでもカバーした曲。(あの時はモノマネのような驚愕の歌唱だった…またあの声聴きたい)サビの山内くんが横向いてフ~と歌うコーラスがめちゃくちゃ綺麗。見とれる。


パレード

スガシカオが終わってそのままフジファブリックの時間へ。


フジファブリック

夜明けのBEAT
陽炎
LIFE


今日は出演者が多いから1組1組の曲数が少なかった。4曲の中で自分達を表現するのはとても難しかったと思う。そして今日はFM802の30周年の歴史を祝う日。ラジオでたくさん流してもらった曲やみんなが知ってる代表曲をやるのはイベントを作る人の気持ちやイベントの趣旨を汲んだ当然の選択だと思う。

陽炎のイントロを聴いて、うん。そうかぁ。と思った。

今日観た誰かに何かが伝わればいいなと思った。

大阪城ホールの広さはフジファブリックにどう映ったのだろう。ワンマンの時の自由さとは遠く。陽炎のギターソロの途中で音が途切れたのもドキッとした。表情も硬く、必死だった。でもそんな風に、真摯に、大阪城ホールの広さに手を伸ばすフジファブリックに、心打たれた。大阪城ホールワンマンまで、あと4ヶ月と20日

山内「FM802、30周年おめでとうございます。僕達も今年でデビュー15周年なんですけど、デビューした時にたくさん曲をかけていただいたりして。大事なメンバーを失ったり自分達ではどうにもならない時も、観に来てくれるお客さんであったりとか、リスナーであったりとか、FM802の方々にもたくさん支えていただきました。感謝しています」

今年の10月、大阪城ホールでワンマンライブをやるという話をした時に
山内「僕はこのお堀の向こうで生まれたんです。大手前病院ってところなんですけど」
客:笑

ウケてた。笑
また大手前病院の名前。笑

若者のすべてか手紙はどっちか最後にやると思ってた。でも虹を聴いて、この選択は大正解だったなと思った。自由で楽しいフジファブリックらしさが出てた。最後にコラボするんだったら若者のすべてだと思ったし、そうか、手紙は10月20日のワンマンライブの時に置いておくんだね。

アウトロでキーボードソロ(大阪城ホールでもチャンダイさんはキーボードに登る!お客さん大盛り上がり!)→チャンダイさんの「ギター山内総一郎~↑」からの山内くんのギターソロ→加藤さんのベースソロ(加藤さんいつにない動きで盛り上げてて加藤さん…ッ!て思った)→玉田豊夢のドラムソロ!イベントではドラムソロない事もあるので嬉しい!めちゃくちゃカッコよくてお客さんめちゃくちゃ盛り上がった。ビジョンに豊夢さんの顔がデカデカと…!

夜明けのBEATの背面弾きの時盛り上がってたなぁ。会場からヒューって声が。いつも地名を叫ぶところは「城ホーーール!」とか「レディオマジック!」とか叫んでた。

虹の演奏をし終わって、

山内「せっかくなんで、最後に今日の出演者みんなで曲をやりたいと思います!」

ぞろぞろ今日の出演者が出てくる。スカパラエレカシクリープハイプ以外。

阿部真央光村龍哉、JQ、スガシカオ山内総一郎、宮崎朝子、新里英之谷口鮪三原健司の並びで


若者のすべて

ワンフレーズずつ、下手の人から順番に歌っていった。みんな全然声が違っておもしろい。キーの関係で女の子の声が高ーい。山内くんの番が来た時。あ、台風一過の弾き語りの時感じたのと同じ。山内くんの声がふわっとふくよかに響く。やっぱり、この人の声、好きだ。

サビはみんなで。

...


RADIO MAGIC 短い休憩はあったけど、5時間弱?なんか…すごいイベントだった。いつものフジファブリックではなかった。ホスト役、プレ大阪城ホール、緊張と、気負いと、コラボアーティストとガチンコの。とてもタフさを要する現場だったと思う。山内くんが直後のLINE LIVEで放心状態だったのもわかる。観てる方もエネルギー消耗した…。形式としてはちょっとフジフジ富士Qを思い出した。

HYは翌日沖縄のイベント、クリープハイプとニコは愛知県の森、道、市場2019出演。みんなお忙しい。忙しい中、みんなFM802の30周年をお祝いに来た。それぞれのMCにこのラジオ局に対する愛情を感じた。

前のステージと後ろのステージを振り分けてお客さんを飽きさせず出来るだけスピーディーに転換する、とても練られた構成だった。バンドとフジファブリックバンドをどうやって見せるんだろう、と思ってたらフジファブリックバンドの時間まとめて出ずっぱりとかにせず結構細かく出たり入ったりしたのびっくりした。

そしてこの豪華メンバーの出演する大きなイベントでトリを務めるフジファブリックを誇りに思う。

そしてその大役にフジファブリックを選んでくれたFM802に感謝。大阪城ホールのその日までよろしくお願いします。

RADIO MAGIC 始まる前は大阪城ホールにワンマンで立った時のフジファブリックを想像してみよう!とか思ってたけどあんまり出来なかった。きっとその日は今日とは全然違う景色になると思う。


2019/6/1 RADIO MAGIC

フジファブリックの演奏曲

Surfer King(フジファブリック
エール(HY
It's Who We Are(Nulbarich)
Sweet and Sour(Nulbarich)
手をたたけ(NICO Touches the Walls)
ないものねだり(KANA-BOON
盛者必衰の理、お断り(KANA-BOON
Progress(スガシカオ
黄金の月(スガシカオ
午後のパレード(スガシカオ
夜明けのBEAT(フジファブリック
陽炎(フジファブリック
LIFE(フジファブリック
虹(フジファブリック
若者のすべてフジファブリック

みんな冷静にフジファブリックが今日ジャンルの違う人達の曲を何曲演奏したか考えてほしい。


2019/6/1(土)大阪城ホール
OPEN 16:00 START 17:00 END 21:50頃

FM802開局30周年記念イベント
FM802 30 PARTY SPECIAL LIVE RADIO MAGIC

出演者(出演順)
フジファブリックコラボあり
△前方ステージ▲後方ミニステージ

東京スカパラダイスオーケストラ
阿部真央
フレデリック
新里英之&名嘉俊仲宗根泉HY)▲→△
◎JQ(Nulbarich)△
エレファントカシマシ
<15分休憩>
SHISHAMO
光村龍哉対馬祥太郎(NICO Touches the Walls)▲→△
谷口鮪KANA-BOON)△
クリープハイプ
スガシカオ
フジファブリック

ホストバンド…フジファブリック