BOYS/フジファブリック

BOYS(初回生産限定盤)

BOYS(初回生産限定盤)

6月23日、ライブの帰りに強引に迎えに行って、午前3時30分ぐらいに聴いた。


1・2曲目は既に知ったものとして、3〜5曲目がまるまる初聴き。



布団の中で「?????」



とりあえず、寝た。

自慢じゃないけど
FAB FOXの発売日に初めてフジファブリックのアルバムを買ってから(なんか光るペンもらった!)
だいぶ時間が経ってから買ったり、レンタルで聴いたり、いろんな形でアルバム聴いてきたけど、
一発目でピンと来た事、一度もない!笑

(特に今は)とても好きなのに。
(結局全アルバム好きになってます。)(全部集めてます)
(曲単体では何度もピンときてます。)

フジファブリックってちょっとわかりにくいのかしら。

(そもそも今まで好きになった思い入れたっぷりのアーティストの新譜、
一発で「…これは名盤!!!」とかなった事、あったか…?)
(のちに名盤になります)

なんかよーわからんかった…。

次の日からせっせと聴いた。
自分のiPodにあれだけ待ちわびた曲が収まっている不思議。
もう何度聴いても許される幸せ。(誰も止めてないけど)

最初の2日間ぐらいはちょっと物申したる!みたいな気分だったのに、
3日目に氷が融けるようにずるっと行ってしまった。


Green Bird

もうこの曲に関しては心を許してしまっているので、らしさ論議はどうでもよい。

Aメロの女の子の声みたいなコーラス効いてる。

「それほど大事でもない」って、ライブで歌ってる時から
「何がそれほど大事でもないんだろー」と思ってたんだけど、
歌詞カード見て、ちょっと意外で、なるほどと思った。

大事でもないの「だ」がぶれるのが好き

サビ終わった後のギターがやさしい

歌詞が変わる前の「東京の俺」感はセルフサービスという言葉にかろうじて残ってる感じ。
東京の俺、全体像よくわかんないけどテーブルから見てたりファミ総的な?
その狭い世界から見てるみたいな歌詞も山内くん独特で好きだったけど、
歌詞変わるだけでこんな開けた瑞々しい、人を求めるような歌になるんだねー。

「夢はとっくに覚めているのに」で現実見る感じでちょっと落とすの、グッとくる。

「狂おしいほど」って、この人もそんな風に感じることあるのかー と
言いそうにもないから。
山内くんはあんな人当たり良くて明るい感じの人だけど、
どこか醒めたというかある距離を保ってるようなところがあるように感じて、
そういう人が隠し持った情熱、というのは、いいねぇ。

この人がいつかステージで人目もはばからず号泣する事があるのかなー?
とか思ったりするけど、相当手強いと思う…。
って、そうなるはずない、と思ってた人が歌えなくなる程泣いたりするし。
人はわかんないね。


最後は好み的にはあっさり終わって欲しかったっていうか
「いつまでも消えない残像」の「残像」の部分で音が消えて朗々と歌うのは
ちょっとドラマチックすぎてクサくてナシなんだけど、
上行く声(あれ、楽器じゃなくて声だよね?)、あれがあるのにかなり救われてる。
あれはいい。ライブではどう締めてたっけ?

そうだ、曲ほとんど出来てたのに、
ちょっとメロディを変えるだけで「作曲」になるの?
編曲ではなく?
なかなか複雑……(気分的に)


夢みるルーザー

山内くんのキャラクター及び今のフジのライブの雰囲気を思いっきり反映してる、勢いのある歌だなーと思う。
「フジっぽさ」を求める人もこの曲には安心するんじゃないかと。知らんけど。
その安心をあえて選ばず、波風立つであろうGreen Birdを表題作にしたその心意気を買いたい。
変わっていく姿を今は見せたいのかなーと思う。

やっぱりこの2曲が圧倒的に良い。先にライブでやったのもわかる。


夏の大三角関係

perfume意識という事でかなり期待してたんだけど、思ってたのとちょっと違った。
人力perfume
KANさんの「REGIKOSTAR〜レジ子スターの刺激〜」(←最近ラジオでたまたま聴いた)
ぐらい徹底してる訳でもなく。
まぁ設定自体が「田舎の4人組がperfumeっぽくしようとして全然違う」なんだけど。
曲はそうでもないんだけど、歌詞が苦手。特にサビ。
こういうノンフィクションの軽い歌詞は今あんまり求めてない感じ。
特にサビの硬い強い言葉がちょっとしんどい。

今年の夏の間に聴ける機会もあるかもしれないけど、その後幻っぽくなりそう。(使いどころが難しそう)


マボロシの街

何周か聴いて、全然歌詞が残んなくて焦った。
あえて言うなら「悔しいけれど何かすっきりしたかな」の歌詞がひっかかった。(他になんかないのって意味で)

あの加藤さんが金澤君にインタビューした話、言わない方が良かったんじゃないの。
聞き手に想像させた方が。

「君を想ってる間に」とか
「もっと見てたいよ」とか
その辺の甘酸っぱい言葉選びはピンポイントで好き。

でも何回か聴いてる内に好きになってきたなぁ。

山内くんの作る曲にフジファブリックっぽさがあるように、
金澤君の作る曲の中にもちゃんとフジファブリックがあるんだね。
なぜか、この曲に志村っぽさが宿っているように感じた。
どこって言われても困るんだけど。
なーんか切ない感じ。

金澤君の作るメロディはやさしいね。
金澤君のメロディを歌う山内くんもいいんだよねぇ。

メロディ変わるとこ、すごいSTAR感感じるんだけど…。
STARに入ってそうな…歌詞も歌い方も。
なぜ逆流する。

教室、空見る男子… 横に見透かした女の子… ぼんやり… という歌詞を聴いて、
となりの関くん」って漫画読んだ事ないけど、アニメの公式サイトのあらすじを読んで、

―とある学校の授業中。先生の目を盗んで机での一人遊びに興じる男子生徒・関くんと、そんな関くんの遊びを隣の席から観察(or妨害or参加)する女子生徒・横井さん。毎回予想外の展開を見せる関くんの遊び、さて今回は…

こっちの方が主題歌にぴったりなんじゃないかと思ってしまう。聴けば聴くほど。
情景がどんどん浮かんで来る。

このドラマの主題歌に決まった時、
「なんか適当にあてがわれたのかなー」と思ったけど、
監督の「この曲を聞いて最終回の終り方は決めました。」という言葉を聞いて、
思い入れ持って曲を聴いてくれているんだな…と嬉しくなった。
どんな風にドラマに使われてるのか見てみたいなと思った。

今は買ってなくても、ドラマを見て曲を知ってBOYS買う人がいたらいいなー。


ALONE ALONE ALONE

一番「???」な曲だったかもしれない。笑

最初は、今時のフジっぽいと言われるバンドがやりそうな曲をフジがやっている…みたいに感じたんだけど

和っぽいような、マイナーな

最初聴いた時からなんだろー、なんだろーと思い続けてクセになって、
今は新たに聴いた3〜5曲目の中でダントツ好き。

最初のこれだけでも名曲になりそうな予感がする前奏から一転、

こんがらがるようなギター、これ弾きながら歌うのかー。

間奏の懐かしい感じのキーボードのリフ好き!!

1番終わってからの、間奏の懐かしい感じのキーボードのリフからの、
ギター乱入!!
おもしろすぎるやろ…。
これ絶対ライブでおもしろいやつやん…。

からの→ラップ(笑)怒濤の展開

フジのラップにはシムラップというちょっとはずした感じの独特のラップがありましたが、
山内くん、これ、結構普通に王道というか……。笑
ちょっと笑ってしまう。
いや、山内くんがやるからおもしろいんだけど。(しかも短い!)
もっとやれ。

「ため息」って、歌い方なのかな、言葉自体が柔らかいのかな、
妙にここの歌い方だけ優しくて あ、ってなる。

終わり方唐突でぽいっとそこに置き去りにされるようでちょっと寂しい。
そんなとこも曲に合ってるのかな。