セカンド/初恋の嵐
- アーティスト: 初恋の嵐,西山達郎
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2016/01/27
- メディア: CD
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初恋の嵐のセカンド、既に配信で販売されてたけど、歌詞カードを読みたいのとクレジットをちゃんと確認したいので、CD発売を待ってようやく購入。(先行配信っていうのもなかなか地獄だな…。)
「だんだんわからなくなる」、正面から眺めてみたり、ひっくり返したり、中覗いてみたり、裏返してみたり、ほんと久々に、掘り下げ甲斐のある・・・・
絶対ヘビロテ!意味もなくヘビロテこの曲。
絶っ対いいから!
ほんっっとに好き、この曲。なんか久々に。
こんっっな素敵な曲・・・・・
聴かないでどうするアンタ!怒りますよ。
という、夜明け前を絶賛するマッキーコピペ・・・
(「久々に」というのがポイント。)
ほんと久々に、聴いても聴いても新たな発見がある曲で、聴きまくってる。
CDで聴いて、ラジオで初めて聴いた時とはまた違う印象を受けた。あの時は、ほんとに、頭からヒヤーーーッとしたんだけど、CDで音源聴いた時「声きれいだなー」というのが一番最初にきた。フジファブリックでは素直に伸びて抜ける声だけどモコモコしてて人柄入っててあったかみのある声質だと思ってた。けどこの曲歌ってる声聴いた時、混じりっけなくて澄んでるなーと思った。何回も聴いても最初の部分にそれを感じる。この透明感好きだー。
最初と最後では声の雰囲気違ってくる。歌ってくうちに感情入ってきちゃう感じかな。だんだんいつもの山内節っぽくなってくる。
長い間奏に入る前のサビの「まったく動けないままー だんだんわからなくなるー」のそれぞれの語尾最高に良い。
ダカダカダカダカというドラムの音から始まって、鍵盤の音もギターも動くベースも、すごいなこれ。途中の間奏の、立体物がぐらーっと倒壊して歪んでボロボロ崩れ落ちていくような感じたまらない。
歌詞も耳で聴いて何回も噛みしめてしまう。CD買って歌詞カードから先に眺めて、この曲の歌詞が一番好きだった。夜の闇をすーっと降ろす感じ。優しさを捨てて、光がない、背徳的で希望がない感じ。でも会いたいみたいな。西山さんは恋のもやもやばっかり歌ってるなー。と初恋に捧ぐの時から思う。そういうの、なんか、いいな。草野さんが初恋の嵐好きなのわかる気がする。(他の曲で「ごめんなさい」って言葉が出てくるのも草野さんっぽい。)二回出てくる「目が慣れる」のニュアンスの違いも「飲み干す」って表現もうえぇ…ってなる。この歌詞すごい。組み合わせ全部すごい。「やはり」って言葉の日本っぽい硬さがなんか山内くんに合ってる。
最初に山内くんの歌う「だんだんわからなくなる」を聴いて、西山さんが歌ってるのをイメージするのが難しかった。他の2人のゲストボーカルの曲は容易にイメージ出来たんだけど。でもまぁ無理矢理イメージしてみて、西山さんだったらもうちょっとしなやかにすり抜けていくように歌うかな?と思った。山内くんは道幅いっぱい使う感じ。
ラジオで聴いた時点で「ん?」と引っかかった事があって、Bメロの「こんーやは、つらーいほど」というちょっとクセのある歌い回し、元々山内くんにそんな歌い癖ないし、当時ライブで聴いた事ある人以外ほとんどの人にとって初めて聞く曲、山内くんが自分でクセ付けて歌うとは思えない、という事はこれはオリジナルまんまなのか?「"あ"だんだんわからなくなる〜」と合いの手みたいなのを入れているけど、こっちはアドリブなのか…?と。
その答え合わせは初恋の嵐がやってたUstで流していたデモ音源で早い段階で出来た。西山さんが歌っているのを聴いてちょっとビックリしたというか、ああ、山内くん結構原曲そのまんま歌ってたんだ、って。むしろ西山さんがあんな強い激しい感じで歌っているのが(今あるCDの音源だけ聴いてきた人間にとっては)珍しく感じた。「こんーやは、つらーいほど」って普通スーッていきそうなところに2文字詰め込む事によってすごい気になるクセになる感じになるのがすごいよぅ…。
で、曲のディテールはほんとそのまんまなんだけど、とても山内くんの個性を感じる。
山内くんは歌い方を寄せるという事をしない。聴く人によっていろいろかもだけど、自分はそう感じた事がない。志村の曲を歌ってる時もそう思ってる。ちょっとでも似せようとか寄せようとかそういうとこ見えたらダメだったかもしれない。わかんないけど。きっと地雷だらけだ。歌うだけで泣いてしまう人がいる。そんな中で原曲大事にしつつ自分でいてくれたの、奇跡みたいだなと思う。
Ustのデモ音源、もっとガッツリ流すのかと思ってたら背後の機器で音源再生しながら喋るというゆるい感じだった。ラジオとかだったら良かったけどね。音源の状態もあまりよくわからなかったけど、あんな風に残ってるんだったら、どんな状態でもオリジナル聴きたかったって人もいるだろうなーと思った。CD化に耐えられる音質じゃなかったのかもだけど。
でも、山内くんこういうなんか悪そうな感じもいいね…?と思ったし、引き出し、まだまだあるなーと思った。他のどの曲でもなく、この曲を山内くんに歌わせてくれて本当にありがとう!!!
若くて青い感じが合ってる。
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ジョイント→だんだんわからなくなる の流れがかっこよすぎて袋小路なんだけど。
ジョイント、最初入れる予定なかったとか嘘みたいな話だな。初恋に捧ぐのアルバムの時期にデモテープを作ってたもので、他に比べてブラッシュアップされていてプロっぽい歌声、ってこの前のラジオで言ってたけど、なるほどやっぱりこの辺の歌声いいなー。流れるような「You can't be singin' my love anymore〜」とその後の展開カッコよすぎ。
初恋の嵐のメンバーが初恋の嵐を歌うとすごいフォーク色が強くなるな。
あの娘のことばのメロディと歌い方の丁寧さ、素敵だなー。
西山さんボーカル曲の5曲中4曲は大学時代に大学の教室で作ったデモテープを元にしていてその歌のテイクの使えるものを使ったって話すごいな。大学生の時これ作ったのか…。
R&R Band WagonでMUSIC作ってる時と似たような感じもあった…って言ってたけど、MUSICは歌に楽器の音が悲しいほど寄り添ってる。いるときっと恥ずかしくて照れくさくてここまで出来なかったんじゃないかな。