山内総一郎 ソロLIVE ”Mellow” @大阪 Music Club JANUS

2017/9/27(水) 山内総一郎 ソロLIVE "Mellow"
大阪・Music Club JANUS
開場 18:30 開演 19:00 終演 21:20

狭い階段を上って5FにMusic Club JANUS。ステージが狭くて近い。椅子の配置は福岡の時は2・4・4・4・2で間に通路があったけど大阪は真ん中ブロックに通路は作られていなくて椅子がビッシリ並べられていた。通路がない分たくさんの人が観られそう。3(端)・21(真ん中ブロック)・3(端)ぐらい。前から5列ぐらいまでが木の椅子でその後の7列はパイプ椅子だった。以前ここでライブを観たのはラジ友夏祭りで同じく山内くんの弾き語りだったけど、椅子があるとまた雰囲気が違うなー。

    • -


山内「なんかいつもと違うやん〜〜(笑)」
今日は関西弁。


PRAYER

今日は最初から喉が全開だ!大阪だから楽屋でリラックスしてその延長で本番に臨めたのかな?って声だった。どんな思いを込めて自分のソロの1曲目にこの曲を選んだのかなー。


カタチ

やっぱりこの曲のこのアレンジの前には何もかもが洗い流される。本当に好きだ。注いでくる光とか、清く透明な湧き出る水とか、すごく綺麗な景色を見てるみたい。もしアコースティックセルフカバーアルバムが出る日なんかが来たらこれ入れて欲しいな。福岡の時音のありかがわからなかった旋律は親指で弾くベース音だった。


カンヌの休日

うおー来た・・・!と思ったら、全然みんなヒューーー!!!ってならない……?福岡公演とかMCT2017で聴いた人が割といたのかなと思った。あと大阪のライブってイメージ的にめちゃくちゃ盛り上がると思われてるしアーティストもよくその手の発言するけど、今までいろんなアーティストの大阪公演見てきて自分の感覚的には意外と大阪の人ってライブではシャイな気がする。1番終わってもイェ、エ、エってハズすような歌い方してもヒューーーってならなかった。きっと心の中ではうぉおぉってなってたのかもしれないけどそれが表に出せないような硬さだった。思わず自分も硬くなってしまった。でも終わったらすっごい拍手。

こんなに自由を引きだしてくれて、カンヌ映画祭の主題歌にフジファブリックを選んでくれたスタッフ、ネタを与えてくれた監督、ありがとう、ありがとう!フジファブリックにこの歌が生まれた事が最高に嬉しい。


君は炎天下


山内「Mellowへようこそー」「我が地元へようこそ。」
客:パチパチパチ

テーブルに置いてあるグッズのマグカップに口をつけて
山内「甘っ!何これ今日甘い系?」
舞台の袖の方を見る。無反応。
山内「お水くださ〜い」
無反応。

気付けば譜面台に乗ってるペットボトルの水飲んでたなー。
今日は何か話した後に満足げにペットボトルの水をゴクゴク飲むシーンがよくあって笑ってしまった。

「みなさん、楽しんで…ますか?」って今日もいろんな場面で執拗に聞いてた。

今日もくるくるペグを回してチューニング。


山内「弾き語りは今まで全部呼ばれて出てたんですね。そこで時間がオーバーしてしまうんですよ。30秒〜1分とかだったら"ああ……"って感じだけど、10分とか(笑)それで、ワンマンだったら時間を気にせずやれるかなと思って、やる事にしたんです」

山内「ワンマンライブは武者修行みたいなもんっていうか。お前ちょっと歌がんばってこいや、みたいなところもあって」

「そうだそうだ」って後ろ向いて何か取る時とかシーンとなる。
山内「一人だと沈黙が作れる。いつもこういう事やるとパシッと止められるから。(いつもキーボードがいる方を向きながら)こうやってみるとわかるけど、みんな(メンバー)お喋りが好きなんですね」
客:笑
山内「もじゃもじゃと帽子と…長髪。(BOBOさんがいつもいるドラムの方向を向きながら)」
客:笑

「沈黙が作れる」って斬新だなと思った。


山内「大阪の方はいます〜?」
パラパラと手が挙がる
山内「当たり前やな大阪なんやから。他の場所から来た人います?」
客「京都」
山内「お近くですね(笑)」
客:笑
客「千葉」
山内「千葉」
そういうやりとりが何カ所か続いて
客「○○」「○○」(何人か声がかぶる)
山内「西窪?」
客:笑
山内「西窪。聖徳太子ではないので、二つ以上一緒に喋られると聞き取れないんですけど(笑)」
客:笑


山内「うしろ、なんか飲み物とかあるんですよね?」
山内「僕は一生懸命やりますけど、みんなはのんびり、鼻ほじったりしながら聞いててくれていいですよ」
客:笑


山内「福岡で始まったんですけど、今日がツアーファイナルです(笑)」
客:笑
山内「ほんとはもっとやりたかったんですけど、今いろいろやってるんですよ〜レコーディングとか。でもまた、やりたいと思います。北海道と石川とか、そうならないようにはしたいんですけど」

横の髪の束持って女の子みたいに指でくるくる

長く話している時って右しばらく見たら左とか、目線を全体的に投げかけるんだなー。意識してやってるのかな?


山内「昔江坂にBoomin Hallってライブハウスがあって、そこで高校生の時組んでたバンドで初めてライブをやったんですけど、その時の店長が今この会場、Music Club JANUSの店長で。そういうのもあって、ここでやれて嬉しいです」

山内「学生時代影響を受けた音楽があって……」

という話をし始めたので、去年ファブリックシアターでやったというたまのさよなら人類か、関西出身アーティスト縛りならフレパで去年共演したウルフルズとかをカバーするのかなーと思ったら、

山内「……たまのさよなら人類、槇原敬之さんとか……」

(…!?)

山内「今日は槇原敬之さんのどんなときも。をカバーしたいと思います」

……うおーこれは、ありそうでない!意外!槇原敬之と言えば夜明け前をべた褒めしてくれた事を思い出す。山内くんの槇原敬之、めっちゃ聴いてみたい!!!


どんなときも。(槇原敬之

あ〜あの前奏ギターで弾いてるよ〜(感動)。サビ前の"チャンチャンッ、チャチャン"も。槇原節の強くてメロディからも槇原敬之の声が聞こえてくるような曲だけど、すごい山内くんの歌だった。なんでこんなに素直な歌い方なのに山内くんって人の曲カバーする時オリジナルに忠実でありながらオリジナルに飲まれる事なくこんなに自分の特徴を出せるんだろう。声質かなー。でも歌い方にもちゃんと山内節があるんだよね。わざとらしい癖って感じのやつじゃなくて普通に歌ってるのに滲み出るようなやつ。槇原敬之のどんなときも。は完全に今の年齢の山内くんの心情を歌った歌になってた。


歌い終わった後、譜面台に置いてあると思われる歌詞を読みながら
山内「……"そしていつか誰かを愛しその人を守れる強さを"」
客:笑(山内くんが改めてまじまじ読むのがオカシイ)
山内「この歌詞に小学生でめちゃくちゃ感動してましたからね(笑)」
客:笑

山内「そして小学生から中学生になって、モヤモヤ期が来て、・・・」
客:笑
山内「女子を意識したりするようになったりして。その頃にギターと出会い、Gコードを弾いて"ハイ決まった。"って。"ハイ人生決まった。"って(笑)」
客:笑
山内「これはすぐ弾けるようになったと思うんですけど。その曲をやりたいと思います。スピッツのチェリー」

!!!うわーロックロックとかで一節歌ったりつま弾いたりするのは聴いた事あるけど、フルで初聴き!!!

歌い始める前に
山内「愛〜して〜る〜のひ〜び〜き・・・"き"・・・キー高!こんなところから始まるか。ちょっと下げよう」
客:笑
弦を押さえる位置を探る
「・・・"き"」
「・・・"き"」
「・・・"き"」
「・・・"き"」
「・・・"き"」
「なんかわからんようになってきた(笑)」

サビの一番高い「響きの"き"」を何回も何っ回も繰り返し声出して調整してた。そしてやっと歌に入る。


チェリー(スピッツ

カントリー風?っていうか、アレンジビックリした。山内くんのギターアレンジって、すごく自分らしいアレンジを加えるのにその曲とすぐわかる。その曲のここをはずさなければ崩れないというところを押さえつつギリギリまで遊べる範囲で自分らしさを出すという感じ。感覚なのかな、これって音楽を熟知してないと出来ないような。

たまにカバー聴いてて「あ〜…」って思う人いる。そこそういう感じで処理しちゃうのか…みたいな。本人にとってはなんてことない改編とかだったりするのかもしれないけど。(というかもしかしたらメロディとかリズムとか違うように歌ってしまってる事に気付いていない可能性も)

チェリーってもはや教科書に載るレベルの基本中の基本というかめちゃくちゃいろんな人がカバーしてきたと思うけど、ほぼみんな教則みたいな伴奏で、こんな弾き語りアレンジしてるの他に聴いた事ないなぁ。やっぱり「基礎がきっちりしていて」上に乗せるものにすごく自分を出している、その引き出しが豊富にあるって感じ。(しかもそれをその場の感覚で思い付いてやってるんだよなぁ・・・)こんなの聴いてるから他の人の弾き語りが物足りなく感じるようになるんだよなぁ。だってミュージシャンやってるのに、自分の個性を出せないただのカラオケじゃつまんない。山内くんは歌がある上にギターの演奏、アレンジで更に畳みかけてくるからなぁ。逃れようがない。


山内「英語の曲を歌ってみたいと思うんですが、父親がビートルズが好きでカバーバンドとかやってたので家でもビートルズが流れてて。バンドでもStrawberry Fields ForeverとかLOVEとかカバーした事あるんですけど」
山内「それでちょっと質問したい事があるんですけど、この中に英語を喋れる方はいらっしゃいますか?」
手を挙げた人がいる
山内「・・・・じゃあ、やめます(笑)」
客:えーーーーーー笑(やってーって声が上がる)
山内「急にハードルが上がった(笑)」
客:笑


I Will(The Beatles

山内くんが歌うと日本語がかわいくなるけど、英語もかわいくなる、という事がわかった。

歌い終わった後「途中で手拍子が始まって(英語を歌う事に)吹っ切れた」って言ってた。笑


山内「俺、ギター上手いなぁ」
客:笑
ピラピラピラーっと指を動かして細かいメロディを弾く
山内「ギターだけのインストゥルメンタルもやりたいと思ってて。ちょっとやってみようと思います」
客:おおーーーー
山内「全然練習とかしてないんですけど。バッハ。」
客:おおおーーー!!!!(!!!!)

覚えてるかなー?って感じでサラサラと弾いて、よし、って感じで


ブーレ(バッハ)Instrumental

す、すごい、こんなものまで聴けるなんて。めちゃくちゃ興奮した・・・・

ほんと思い付いたみたいな感じで弾いてた。全然練習とかしてないんですけどって言ってたけど始めたら勝手に手が動き出すみたいな感じで。この人今までどんなジャンルのどれくらいの数の曲弾いてきてるんだ・・・とその壮大なバックグラウンドにクラクラした。最初は踏ん張るような口をへの字に結んだような顔して弾いてたけど、そのあとは流れに乗って、涼しげなキリッとした顔して弾いてた。弦を細かく移動する指がこすれる音がキコキコ聞こえてきて、それも良かった。

終わった後の、大拍手!!!(・・・そりゃそーだ・・・)

「これからこういうのもやっていきたいなって思ってます。」ってはっきりした口調で言ったのが嬉しかった。インストやりたいとは前から言っていたけど、ほんとにやるんだ。ビジョンが浮かんでるような確信に満ちた顔してた。そういうの見たいと思ってたから、本当に嬉しい!!!


山内「ファブリックシアターってアコースティックライブが大阪であります。そこでもカバーとかもやるんで、また観に来てください」
客:拍手
山内「カバーばっかりの日とかあってもおもしろいかな?とか思ったんですけど」
客:おおーーー(それおもしろそう!)
山内「あー…でも人間、難しいもんで、カバーばっかりやってると自分の歌が歌いたくなっちゃうんですよね、困った事に」

自分の作った曲大好きな人って好きだなー。

自分の曲もやりたいと思います、と言って


ブルー


歌い終わったあと
山内「いい曲だなー。…もっとみんな言ってもらってもいいんですよ?」
客:笑
山内「自分で気に入ってるところがあるんですけど」
客:笑(自分で言う。笑)
山内「・・・どこだっけ?どこだったかな?」
譜面?見て探してる
客:笑(……自分から言い出したのにどこかわからなくなる……?笑)
もう一人の僕が言い聞かせる〜の直後のギターのフレーズを弾く
山内「これ、遮断機のカン、カン、カンって音表してるんですけど、これ思い付いた自分すごい!と思いました」
客:笑

うわああーーーーーー知らなかった!!!あの部分は遮断機の音をイメージしてたのか…!うわっ…こういう話、めちゃくちゃおもしろい。知れて嬉しい。そうかぁー、遮断機の音なのかー・・・これからそう思いながら聴こ。こういう裏話、大好きだ!もっと聞きたい!


山内「自分で弾き語りイベントが出来る日が来るとは。それも、フジファブリックがあるから、出来ている事なんですけど」

山内「志村君は自分にないものをたくさん持ってる人で・・・とにかくすごくおもしろい人で。・・・そこと自分が・・・比べるとかはなかったですけど、いろいろ言われんだろうなーって。もし自分が逆の立場だったら言うんだろうなーって、思ってた事もあったんですけど」

山内「僕はくるりとか斉藤和義さんのツアーに参加したり、レコーディングに呼んでもらったり、吉井和哉さんと一緒にやったり。ダイちゃんはアジアンカンフージェネレーション(←ちょっと噛む)・・・アジアン・・・アジカンと一緒にやったり。」
客:笑(略した。笑)
山内「加藤さんは冷やし中華始めました」(AMEMIYAのこれね→http://natalie.mu/music/news/46767
客:笑
山内「笑うところじゃないですよ(笑)」

山内「でもフジフジ富士Qがあって、MUSICを作ったりして、そうやっていくうちにこのバンドをなくしたくないなと思って、フジファブリックをなくしたくないその一心で続けていれば、何言われてもスルー出来る、笑顔で(笑)スルー出来るなって」

その当時の気持ちを更に掘り下げて話してくれてた。「笑顔でスルー出来る」って笑いながら話してる時、健気でなんだか泣きそうになってしまった。真面目な話の途中で「愉快な仲間達」ってフレーズが出て来たのがちょっと気になったけど…笑

山内「これまでの曲歌いながら、新しい曲を作っていきたいと思って。バンドは転がしていってナンボだと思ってるんで」

山内「そうやってレコーディングに入って、志村君のやってる様子とか、見てたつもりなんですけど、実際やってみて、慣れるまでなかなか時間がかかりましたね・・・」

つれづれに話していた。あの頃思ってた事、話してくれようとしてた。

山内「自分が歌う事になるとは思ってなかったんですけど、自分が歌う曲を作りたいなと思って、ギターを買ったんです。このギターなんですけど」

と今まで持ってた小ぶりのギターを降ろしてうしろに立ててあったギターを持ってきてシールドを差し替えてて、この間、真面目な話をしていた事もあって、シーンとして固唾を飲んで山内くんの動きをみんな見てる感じだった。

山内「普通のギターだなー・・・」
客:笑
山内「かわいいんですけど」

普通、って言ったあとすぐかわいいってフォローするのが愛に溢れててかわいい。

山内「フジファブリックは変な楽器で変な音楽をやるっていうより、スタンダードな普通の楽器でヘンテコな音楽やりたいと思ってて。だからこのギターもすごくスタンダードなんですけど。このギターで自分にしか歌えない、自分が歌う曲が出来たので、それを聴いてもらいたいと思います」


ECHO

……ボロボロと山内くんの体から殻がはがれ落ちていくのを見てるみたいだった。雛鳥の羽が抜けて大人になっていくみたいな。今まで感じてきたようなメタモルフォーゼ的な変身じゃなくて、体の細胞が新しくなって生まれ変わる瞬間を見ているような、そんな感覚だった。自分の事をたくさん話した後の歌。山内くんは歌いながら生まれ変わっていく。吹っ切れたようなまっすぐな瞳をしてた。

小さな大阪のライブハウスの片隅で熱い火が灯る、ここは宇宙だなと思った。


LIFE

バスドラにタンバリンはめたようで(足元見えなかった)シャンシャンいってた。途中のギターソロと一緒に歌うやつ、最後の部分がちょっと長くなってた。

今日確信した、バスドラない方がいい、バスドラない方が圧倒的にギターが自由だ。せっかくメンバーになったけどバスドラ君脱退してくれー。でも山内くんの新しいものどんどん試すとこ好きだし、使ってみてすぐ自分には合わないとか思わないでやるならとことん試すか完全に習得してから判断しそうなところも好きだけど。まぁイヤモニやめた時みたいに山内くんがミュージシャンとしての判断をしてくれると思うのでその感覚は信用してる。


山内「大好きな曲をカバーしたいと思います」


ダイナマイト(SMAP

サラサラ動く手を見ながら、山内くんと一体化していくギターを見ながら、「ギターは自分の腕」と話していた事が実感として視覚としてじわじわ伝わってきていた。山内くんがギターに憑依されるんじゃなくて、山内くんがギターに浸食していく感じ。寄生獣みたい。

自分がちゃんと見始めた頃からもギターとの関係性も変わってきてるなぁ。歌い始めたばかりの時ギターは「俺は俺でやります。そっちはそっちでがんばってね」みたいなクールさだった。もちろん山内くん自身とはずっと一緒にやってきたけど山内くんの「歌」とは山内くんが歌い出してから出会ったわけで、最初はよそよそしい感じがあった。それが途中から変わってきて、ライバル関係みたいな?切磋琢磨しだして歌が強く出る時があったりギターが圧倒する時があったり。んで今はもう完全にバディ的な。

ギターは身を助ける。助けてもらう為にギターを弾いてきたわけじゃないけど、歌が精一杯の時フォローして間をつないでくれていたのはギターで。ギターの恩返しみたいだな。あの時助けていただいたギターです、じゃないや、あの時遊んでもらったギターです、みたいな。

今日は何曲かで頭の上のミラーボールが回ってた。ムーディー。

弾き終わった後、笑いながら千鳥足みたいにフラフラになってた。


バタアシ Party Night


山内「次で最後の曲です」
客:えーーーー


夢みるルーザー

思い出す音がアコギって印象じゃない。弾き語りで夢みるルーザーが生まれ変わったなぁ。こういう夢みるルーザーが見たかったんだ!って感じ。「ドキドキしたいから さあ、さぁ!さー!さーーーーーー!!!!」のところが楽しすぎ。これ絶対フジファブリックに突っ込んで来る。

曲が終わってから弦が1本切れてビヨーンとなって、「みんな見た!?見た!?最後の最後に弦が切れた!奇跡!すごい!!!」みたいなキラッキラした顔してた。笑



アンコール


山内「昨日から大阪にいて、茨木に帰ってきてたんですけど、ゼロからこの場所で曲を作ったらどうなるんだろう?と思って、JACK LIONっていうライブハウスの店長にお願いして"ちょっと開けてやー"って言って(笑)新曲を作ったんですけど。故郷の事を歌った曲を初めて作りました。それをちょっとやりたいと思います。まだタイトルも決まってないんですけど」
客:おおおーーーー!!!!!!(うそーーーー!!!)
山内「作ってからまだ誰にも聞かせてないです」
客:・・・ッッッ(それを私達に最初に聞かせてくれるのですか・・・・涙)
山内「これ、新曲のくせにやたらと長いんですよ」
客:笑
山内「止まった時は、・・・「止まった」と思ってください(笑)」
客:笑


新曲

こ、こんな経験初めてだ・・・。まさかソロライブで新曲聴けるとは思ってなかった。しかも昨日作ったばかりの出来たてほやほやの曲・・・

歌詞もなんだけど、メロディもそう、こんなに自分を出せる歌を作るようになったんだなぁと思った。めちゃくちゃ素敵な歌だった。山内くんの懐かしい記憶の断片を取り出してくるようなところが、Gumの世界みたいだなーと思った。やさしくて、自分もなんだか懐かしくて・・・すっごくありきたりな表現だけど、日だまりみたいな歌だなと思った。だってほんとに日だまりとしか言いようがないからしょうがない。日がたまっているところのぬくもり。(だめだ、日だまりみたいという言葉の響きのダサさから逃れられない)

歌い始めて、途中メロディが曖昧になって「あ?」みたいな顔して止まる。

山内「さっきまで必死に歌ってきて(←本編)、それでこんなにメロディとか歌詞とか忘れてしまうもんなのかと…」
客:笑

何度も確認して「じゃあ、聞いてください」と言って歌い直したけど、順調に(?)サビまでいったところで、メロディを思い出せないところにぶつかって完全に止まる。

暗闇の中じーーっと横向いて固まってると思ったら(頭の中で思い出してた様子)、口でぶつぶつつぶやいてこう?こうかな?って確認してるのを結構な時間ずーーーっと見守っていた。笑 ステージでこんな事してる人初めて見た。笑 それが本当に嬉しくて嬉しくて。疑似金澤加藤体験。Mellowのコンセプトが「山内総一郎の部屋」だけど、ほんとにメンバーになって音楽が出来上がっていく過程を見ているようだった。普通のライブではありえない、ゆるくて楽しい貴重な時間だった。こういう事が出来る空気、すごくいいなぁ〜〜。

山内「こんな状態でよくステージに出てきたな(笑)」
客:笑

山内「いつも自分のうちにメンバーが集まって曲を作ったりしてるんですけど、俺がこんな風に歌いながらどう?とか言ってる時、ダイちゃんはうん、うんって聞きながら作業してる感じで、加藤さんはこういう感じで(首を傾げてグーで頭を支えるポーズ)"今スマホ触っちゃいけないぞ"みたいな感じで聞いてて(笑)」

歌の途中でめちゃくちゃ喋ってたような。笑

よし!わかった!って感じで

山内「君に会う時はいつも晴れた日で〜♪」
歌は続いていくけど、客席からクスクス、クスクスとさざなみのように笑いが……笑
山内「最初からやるんかいって感じ?」
客:笑
山内「こういうのいいよね、何度も歌ってだんだん刷り込んでいくっていう」
客:笑

山内「Bメロからやろうかな。サビからやります」

あーもう一回頭から聞きたかった。笑

サビ以降は最後まで真面目に。Cメロの存在もあった。


(歌詞)

君に会う時はいつも晴れた日で
万博までの道歩いた
イチョウ並木
街で配ってるチラシをもらってしまう
困ります
何もかもが思うようにはいかないけど
遠く離れた街に届くように
遠く離れた街で同じ夢を持つ仲間といます

(というような意味の事を歌っていたというだけで言葉のチョイスはめちゃくちゃです。こんなふうには言ってないです)

歌詞の中でメンバーの事言ってるのめちゃくちゃ感動した・・・


全部歌い終わって、
山内「歌詞わからなかったでしょ。読みましょうか」
客:笑
歌詞を手に持って朗読し始める。
山内「"君に会う時はいつも晴れた日で……" これめちゃくちゃ恥ずかしいね(笑)」

全部読んで欲しかった。(歌詞ちゃんと聞きたい)

山内「まるまる1曲通して出来た事がないんだよな・・・。ここからどんどん変わっていくと思うんですけど。ここからいろいろ広がっていったらいいなと思います。のちに出てきた時、"あれがこれになったのか(笑)!"とか、これがあの時の曲だったのか、とか思ってください」

この新しい曲の未来に期待しながらキラキラ話してた。ちょっとだけ大阪城ホールで歌ってる姿の影も見えたような。これからこの曲がどんな風になってどんな形で出会えるのか、本当に楽しみ。


山内「ブログは更新しようと思ってます(笑)」
客:笑
山内「FAB CHANNEL見てる人ならわかると思うんですけど、"お前暇なんか、ドラクエあんなレベル上げる時間があるならブログ更新しろよ"と思ってると思うんですけど(笑)」
客:笑
山内「あんな写真上げるんじゃなかった〜・・・(笑)」


山内「みんな今日何やってるんだろ。」(突然)
山内「さっきLINEで聞いたんですけど」
テーブルに貼ってある紙をはがして(うしろにテープが付いててテーブルに貼ってあったようでなかなか取れなくて必死になって剥がしてた)
剥がし取ってきた紙を満足げに手にしながら
山内「ダイちゃん。これはすごくダイちゃんらしい。これはBOBOさんのを先に読もうかな。BOBOさん"今日は誕生日なのでフードコートに来ています"かわいい!」
客:笑(かわいいって。笑)
山内「ダイちゃん。"今日はBOBOさんが誕生日なので、・・・・"」
(ヤバイこの後の話の展開忘れた・・・)
山内「加藤さん。あの人らしい(笑)。"今日は散歩をしました"。老人みたいですね」
客:笑
山内「みんなおもしろいなー。俺はこんなふうには言えないなー。みんなおもしろい人達なんです」


山内「夢があるんですけど、富士吉田市民会館、金沢県民ホール、金沢の石川県民ホール(笑)?ダイちゃんは大子町で、それぞれの地元でライブをやってるんですけど、僕は大阪城ホールでライブをしたいと思って。その為にはバンドが・・・・・、・・・・・ええと、何を言おうとしたんだろうな」

このソロツアー中、二回ぐらい何言おうとしてるか完全に忘れている場面を見た。きっと思ってる以上にいっぱいいっぱいなんだろうなー、一人で全部やるのって。この時は大阪城ホールでやる為にはバンドがもっとパワーアップしなければ、という話をするのかと思って、そんな話した事ないので言うのか!?とドキドキしたけど、そんな話ではなく、どういう着地点になったのかもよく覚えていない・・・
でもキリッとした顔で「大阪城ホールでライブをやろうと思います」と言い切る山内くんの表情が好きだー。迷いがなくていさぎよい。

山内「大阪城ホールに立った事はあるんですけど、チャウ大ってイベントで、そこでLOVE YOU ONLY歌ったりポリリズム踊ったり(笑)はしたんですけど」
客:笑
山内「次はバンドで立ちたい。みんなにいい景色を見せたい」

山内くんがこんな事言ったの初めて聞いた。その思いが嬉しくて、泣きそうなぐらい嬉しかった。

山内「この場で発表、とかそういうんじゃないですけど(笑)ほんとに大阪城ホールでライブが決まった時には、みなさん泣いて喜んでください(笑)」
客:ヒューーーー!!!!(拍手)


山内「やっぱり始まりとなったこの歌を歌いたいと思います」


STAR

歌が、音が、音楽が、すごい勢いで流星群のようにステージから客席に降り注いでいた。すごかった、弾き語りなのに弾き語り聞いてる感覚じゃ全然ない。山内くんは手拍子が起こるといつもとても嬉しそうで、それはそれで楽しいんだけど、でも今日は途中で手拍子は他の人に任せてただ音と歌を浴びていようと思った。だってこんな瞬間、きっと二度とない。決意の歌に圧倒されていたい。

聴き終わって、自分も洗われたような、生まれ変わった気分。気持ち良かった。


山内「最後に、自分が歌う理由はこれしかない、という歌を歌いたいと思います」


sing

今日は新曲やったからsing歌わないかと思った。

ギター間違える。やり直してもう一度間違える。珍しい。「今日はなんて日だー!」って両手を広げてた。

今日も君をおもい、と歌ってた。Hello!!BOYS&GIRLSツアーで聴いたsing、WILD BUNCHの島の上で最後に歌ったsing、そして今日。singがこんな風に聞こえる日がくるなんて、最初にLIFE聴いた時は思ってもみなかったなー。

歌い終わって前屈しそうなぐらい深々とお辞儀。浴びるような拍手。

右見て、左見て、隣にメンバーがいるような体で一人でバンザーイ。笑

    • -


直後にライブ中の写真がオフィシャルにもSNS上にも上がらなかったけど、なんかそういうの昔は当たり前だったんだよなぁと思い出した。自分の中でものすごい爆発的な変化が起きたのに、表面上はとても穏やかで静か。でも確かにあった。こんな夜もなんかいいな、と思った。

カバー以外は全部自分の作詞作曲の曲で固めたの意識的な気がする。初めての「自分の」ライブだから。これからは入れてくると思うけど。

通常バンドのボーカルがする「バンドとは違う音楽をやりたいから」発祥のソロ活動とはまったく違うよなぁ。経験積んでバンドに持ち帰ってくるという、ごくごく自然な形な気がする。実際すぐ山内くんはソロで「!」って思った事バンドに持って帰ってくるし。旅に出て拾ってきた薪をくべるような。毎回ごっそり拾ってきすぎでは?と思うけど。ドロドロになりながら両手にいっぱい抱えて笑顔で帰ってくる山内くんが好きだ。

この人が夢を叶えるところが見たい。この人が変化していくところをずっと見てたい。禍いはいやだ。音楽が止む世界や自分の大切な人達が自由に音楽を出来なくなる姿なんてこれから先も一生見たくはない、と思った。


こんな楽しい世界がある事を知ってしまった。また一段階、更に深く山内総一郎の声が好きになった。

アコギという楽器が更に好きになった。次はエレキも投入してインストとかあってもいいかも。(歌ってくれてもいいけど)
夢は広がる。

山内総一郎の弾き語りはおもしろい。
Mellowまた見たい。



セットリスト

PRAYER
カタチ
カンヌの休日
君は炎天下
どんなときも。(槇原敬之
チェリー(スピッツ
I Will(The Beatles
ブーレ(バッハ)Instrumental
ブルー
ECHO
LIFE
ダイナマイト(SMAP
バタアシParty Night
夢みるルーザー

en1 新曲
en2 STAR
en3 sing