楽演祭@テアトロ・ジーリオ・ショウワ

楽演祭
2018年1月11日(木)
会場 テアトロ・ジーリオ・ショウワ
開場 18:30 開演 19:00 終演 21:15

出演アーティスト:斉藤和義×山内総一郎フジファブリック

別冊カドカワ(KADOKAWA昭和音楽大学×ACPC(コンサートプロモーターズ協会)が立ち上げたライブ・エデュテインメント。当日午後、斉藤和義さん、山内総一郎さん(フジファブリック)を迎え、昭和音楽大学・短大在学生対象の「ライブビジネスと社会」で、「音楽をテーマにした対談講義」を実施(講義は昭和音楽大学・短大 各在学生のみ受講可。一般販売はございません)。

下北沢の向こう、初めて降りる駅新百合ヶ丘。きれいな駅前。そこから5分ほどのところにある楽演祭の会場になった昭和音楽大学のテアトロ・ジーリオ・ショウワは2階席3階席がぐるっと囲むオペラ劇場みたいで、ステージで暗闇の中でぽつりと一人スポットを浴びて歌ってる姿はバレエとかを観ているようで静かで厳かな気分だった。反響する歌声と降り注ぐ拍手や歓声が気持ち良かった。(あの柵によるステージの見え辛さはどうかと思ったけどー)

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ステージの上、左右に絨毯が敷いてあって片方には椅子、片方は椅子なし。スタンドマイクな事とMellowバスドラで今日は上手側が山内くんだなとわかった。

19時をまわって会場が暗くなって、まず斉藤さんと山内くんが二人で出てきた。今日は司会者とかいない(すっきりして良い)。二人でしばらく下手の端っこの方で喋ってたんだけど、

会場男?:\総ちゃん声小さいー/
山内「え?小さい?」
斉藤さんのマイクで喋ると声が大きくなる。
山内「わっ全然違う(笑)」
客:笑

最初ただ山内くんがボソボソ喋ってるのかと思った(誤解だった)。斉藤さんと山内くんが「・・・」「・・・」ってしばらくもぞもぞしたあと、斉藤さんのマイク1本で二人寄り添って話を始める。笑

そして短い話が終わったあと、先攻は山内くん。


山内総一郎

カンヌの休日

Mellowが終わって、そのあとアコースティックライブやハナレフジがあって、弾き語りはわりと間隔が空いたのでまたフラットな状態で始めるんだろうな、今度はどんなモードかなーと楽しみにしてた。

1曲目のカンヌの休日から歌もギターも体もすべてが躍動していてビックリした。正月明けなのに!(関係ない?)年明け最初のライブが斉藤さんとの弾き語りイベントというのが2015年と状況似てるなーと思ってたけど、あの頃とは何もかもが違った。

声の掠れとか枯れた感じを入れたい時に自在に操ってる気がした。最後で「あ〜〜あ〜〜〜〜↑↑↑」ってファルセットで1オクターブ上がるみたいなやつ、最初にやり始めた時に比べてすごく上手くなってる。

とにかく、歌もギターも緩急!がすごかった……。


カタチ

ここでカタチやるのか〜〜、今日の声でカタチが聴けるのか〜〜・・・ととても嬉しかった。カタチって山内くんの気持ちにとても近い大事な曲なんだろうな、とここ最近の頻度を見ても思う。この音響の会場であのギターの音を聞けたのもすごく良かった。


山内「今日はこの前に先生……(笑)講義をしてきたんですけど。講義っていうかただ喋ってただけですけど。大学を数ヶ月で辞めたやつが登壇したりしていいのかな?って感じなんですけど」
客:笑
山内「そこで自分の音楽のルーツの話とかして、やっぱりビートルズだな、と思って。父親がビートルズコピーバンドやってて、今はやってないですけど。それで聴いてていろいろ影響を受けて。そのビートルズのI willという曲をやりたいと思います」

昼の講義でルーツの話とかしてたのかー。いろんなアーティストの名前出して語ってたんだろうなー。うわー聞きたかったなぁ。


I will(The Beatles

英語の歌、Mellowの時は「英語出来る人〜」ってお客さんに聞いて前置きしたりとか、英語の歌を歌うの恥ずかしそうだったけど、今日はそういう照れもなくサラッと歌い上げて。恥ずかしいから英語の歌歌わない、じゃなくてむしろどんどん歌っていく、みたいな。歌に限らずギターとか何に対しても山内くんはそうなんだろうな、それこそ上達の道……、こういう姿勢、何かを学ぶ上でお手本にしたい。

最後のファルセットがめちゃくちゃきれいで気持ちよくてかわいかった。


山内「僕が歌い始めたのは、バンドのボーカルだった志村君が他界して、バンドを続けたいって思ったからなんですけど。考えてみればデビューしてから5年というのはとても短い期間だったなぁと思います。」

これがなんか今日すごく印象に残ったMC。

山内くんは最近またステージでよく志村の話をする。LIFEツアーの時はフジファブリックをなんで続けてるかって話をするためだったけど、今は自分が歌い始めた話をするため。バンド、歌、そのターニングポイントに志村がいる。(ギター道のターニングポイントにはまた別の誰かがいそうだけど)

山内「ほんとはやる予定ではなかったんですけど、講義とかしてて10代の若い生徒さんと接したりする中で、歌いたいな、と思ったので。自分が歌を歌おうと決めた、EHOという曲です」

カッチリ事前に決めたセットリストじゃなくてその日の気持ちで歌いたい歌を歌える人っていいな。


ECHO

ECHO聴いている間中、ただただ自分はこの人の歌が好きなんだという事を思い知らされた。今日のこの歌が今まで聞いた山内くんの歌の中で一番好きだと思った。

山内総一郎の声の特徴ってこのものすごい透明感だなーと思った。でもガラスみたいな均一な透明感じゃなくて、なんだろうこれは……と考えてて、水中みたいなもこもこのある透明感だなと思った。

そしてやっぱりいろんなところに大阪城ホールがちらついて見えた。手が届きそうで届かないちょっと高めの目標ってこんなに人を奮い立たせるものなのか……。この日の山内くんの表面はゆるゆるしてるけど体全体から発してるすさまじい勢いを見て思った。今日の歌は、ちょっと心震えた。


山内「講義の時、小さい頃に叶えたかった夢は叶いましたか?って質問があって、いい質問だなーと思って。叶ったかな……?どうなんだろう。斉藤さんは「叶った」って即答しててかっこいいなと思って。この人ずっとかっこよかったんだろうな。小さい時から」
客:笑(小さい時から笑)
山内「どうも〜 斉藤和義で〜す(モノマネ…?笑 なんかひらひら手振ってる)って(笑)」
客:笑
山内「で何が言いたいかって言うと……何も言いたい事はないんですけど(笑)」
客:笑
山内「でも今日こんなステージに立てているのも運命的だと思うし、バンドも続けられているので、夢は叶っているのかな?と思います」
客:拍手

山内「斉藤和義さんとの最初の出会いは父親が持っていた斉藤さんのCDで、かっこいいなーと思って聞き込んでて、そしてデビューしてバンドで企画ライブをする事になって、その時誰を呼びたいかって話になって、ダメ元で斉藤さんに声を掛けたらなんと出ていただける事になって。そんな憧れの人の曲をカバーしたいなと思います。」
客:ヒューーー♪
山内「……って次は違う曲をやるんですけど(笑)次の次に斉藤さんのカバーをやります(笑)」
客:笑

うん……、話の流れからして次はLIFEだと思った……。笑

今日のMCのお客さん翻弄具合がいつもに増してすごかった。笑 ひらっひらって手の平返すような。職人技かな?ぐらいの域だった。んで、今日ステージ上であくびしました……?笑「違う違う(笑)、口から何か出たのかな?」とか言ってたけど。(ECHOの後だけに)この日のお客さんは普通のフェスでは流されるような山内くんの機微をひとつひとつ拾い上げて、戸惑うほど大ウケだった。笑(歓声が降り注いでくるような会場の構造のせいかな、とも思ったけど。笑)

話は脱線していったけど、夢は叶いましたか?でどうだろう。って言ったのと、その言い方がすごーーく山内くんっぽいなと思った。そしてLIFEの歌詞にもあるように「違うようだけれどそれもいっか」って思ってる事が今の山内くんから幸せな空気と共にちゃんと伝わってきているのが嬉しいんだよーー。


LIFE

出た〜、ここでバスドラ出た〜。LIFEでバスドラかぁ。最近(というかファブリックシアターで気持ち悪い表拍の手拍子を経験してから)LIFEでの手拍子問題が気になる。あの日以外は表拍になった事ないけど。(レディクレのハナレフジでLIFEやった時必死に永積さんが裏拍手拍子促してたのが印象的)今日はバスドラが表で鳴って手拍子が裏拍なのがちょっと変な感じがした。

スタンディングだったら感情表現手拍子の他にもいろいろ増えるから別に気にならないんだけど、着席スタイルだと感情表現がほぼ手拍子だけになるからなー。手拍子というものがほんと好きじゃないんだなと弾き語りのたび思ってしまう。ざわざわ漣みたいな音が演奏の邪魔に感じてしまう。このせっかく小さな音でも聞こえる環境なのに、もったいない、と思って。

もちろんフワーって盛り上がった時に手拍子やったりもすることもあるよ、でもなんか頭から最後まで演奏に何が起ころうとも頑なにきっちり手拍子、みたいなのはよくわからない。まぁすべての事が自分の気持ちのいい思い通りになるとは思ってないからそれはしょうがないと思ってる。

ついでにやっぱりバスドラも苦手。(普通のライブのドラムのセットに入ってるバスドラの事じゃなくて弾き語りにおけるあの単発バスドラの事ね)何回言うねんって感じだけど毎回そう思うんだからしょうがない。バスドラ使わない斉藤さんが羨ましかった。今日の斉藤さんの弾き語り見て山内くんもバスドラやめてくれないかな〜とか思ってしまった。山内くんがドラムの練習を始めたからか、以前よりかは緩急があってドスン!ドスン!て感じはないように感じたけど。

LIFEの感想が……。だいたい弾き語りでバスドラ使った曲の時バスドラの文句ばっかり言ってる。こんなんイヤだ。笑

でもライブのLIFEって曲がいろいろ山あり谷あり紆余曲折するその中で、例えば真ん中らへんの「やっぱり僕ら思ってた・・・」の前のギターソロの場面とか、手拍子が止みそうになると山内くんが弾きながら「……手拍子続けてくれていいですよ(笑)?」って言ったりとか、そしてその手拍子のリズムに山内くんが合わせて乗っかっていったりとか、目の前のお客さんとコミュニケーションしながら作り上げていくのはすごくいいなぁと思った。そう、山内くんはそういうスタイルの人だ。

結局何が言いたいかっていうと、手拍子とかバスドラ音は基本好きじゃないけど状況により楽しめればそれでいいなって(そんな深くも考えてない)。山内くんは嬉しそうだ。そして自分もそんな頑なにならないようにしたいな。


劇的な瞬間(斉藤和義

そのまますぐ曲に入る。前奏が始まった時、お客さんがヒューーー♪ってなった。

ベタな代表曲じゃなくてその人が個人的に思い入れのある曲のカバーって嬉しい。

山内くんがカバーした斉藤和義の劇的な瞬間は、だんだんわからなくなるを歌ってる時の声に近いと思った。こういう硬質でひんやりした歌い方もすごくいいなー。

山内くんが「うしろから抱きしめた / 君の髪のいい匂い / 君の腕のやわらかさ」ですよ。…ですよ。

山内くんのような人がこういう歌を歌うのが、端正な人が乱れる感じがしてグッとくる。

この曲の最後でもカンヌの休日みたいなファルセットやってた。

ギターの音もめちゃくちゃ良かったな〜。なんか芳醇……!って思った。

終わってから山内くんが噛みしめるように「いい曲ーーーー!!!」って。


どっかでMellowの時みたいに「みなさん・・・・大丈夫ですか?」って言ってた。お客さんは拍手で応えてた。弾き語りで静かなのってやっぱり演ってる側は盛り上がってるか心配になるのかなー?グッと聴き入ってる会場の空気と終わったあとの割れんばかりの拍手で感じてくれ……。


「もう空が持ち上がる」の部分の広がりがヤバかった。気持ち良すぎて浮き上がりそうだった。今日はギターもすごかった。ストロークがいつもより激しかった。腱鞘炎になりそうなぐらい。歌と同じく、ギターの表現も遠慮なしにガンガン変化していってる。

50分ぐらいで終了。


斉藤和義

「明けましておめでとうございます〜」って緩い感じで始まった。(そういえば山内くんは斉藤さんに会った時「明けましておめでとうございます」とか年始の挨拶したんだろうか……フフ……)

この人のギターもすごいなぁ。MCは相変わらず酷い。笑 すべての事柄をエロい方向につなげるのがすごい。想像力がすごい。自分のライブでも毎回こうなんだろうか。笑

斉藤「音大通ってる女の人ってなんかエロいよね……」
客:笑(わからないでもないけど)
斉藤「楽器やってる女の人ってエロいよね。小さい頃からピアノとかバイオリンとか習ってるんでしょ、そういう人が地方から東京に出てきて、一人暮らし始めてウェーイって弾けたりしてるんでしょ?」
客:笑
斉藤「音大って女の人の割合が多いですよね。うちのバンドで音大出身の男がいるんですけど(←ちょっとこの辺誰っていうのは適当)、その人が行ってた音大も8対2ぐらいで男が圧倒的に少なくて、まーモテたと。」
客:笑
斉藤「俺も音大に行けばよかった」
客:笑
斉藤「俺音楽理論とかは全然わかんないんですけど。なので今日在学中の人も来てると思うんですけど、「あのコード進行はおかしい」とか「ピッチが……」とかそういうところは聞かないでください」
客:笑

斉藤「ここってどこ?」
客:笑
斉藤「川崎?」
客:\川崎/
斉藤「…明らかに学生じゃない声ですけど(笑)」
客:笑
斉藤「町田の楽器屋さんとか車で行ったりするんですけど、町田のスタバの店員さんにめちゃくちゃかわいい子がいて、町田っていい町だなーって」
客:笑
斉藤「一回しか行ってないんでもう顔も忘れましたけど。……ダジャレじゃないですよ?」
客:笑

斉藤「今日昼間講義してきたんですけど、2・3人寝てる学生の子とかいて(笑)」
客:笑
斉藤「10代の学生さんと、そのうしろに俺とか総ちゃんとかの枠と明らかにわかる一般の人が」
客:笑
斉藤「俺今年25周年なんですけど、その頃まだ生まれてないような人達があっという間にああいう風になるんだなーと思って。」
客:笑

斉藤さんやたらと「一般の人」に厳しかった。笑

斉藤さんが「今日はこんなですけど盛り上がってるんですよね」みたいな事言ってたけど、ステージからしたらあんまりお客さんの歓声聞こえない?自分の席からは包み込まれるように歓声聞こえてたんだけど。(盛り上がってた)

斉藤和義のあこがれって曲が良かったなー。サビの感じがなんか好き。「もう一曲やっていいって」って言いながら最後にやさしくなりたいを歌った。

斉藤さんは年を取るごとにカッコ良くなっていくなー。でも歌声は瑞々しくて青いまんま。で喋ったらアレだし。永遠にモテそう。

斉藤さんは来年のツアーの告知してたけど山内くんは告知なにもしてなかった。


斉藤さんが歌っている間ぽっかり空いてるさっきまで山内くんが踏みしめていた絨毯が目に入って、「あ、さっきまでそこにいたな・・・」と時々その残り香を感じていた。

この曲が好きとかこの人の歌とか演奏好きとかあるけど、その一歩先をいく「はまる」っていうのはすごい事だなー、とじんわりと感じていた。いつも心の中にその人の為だけに席を用意するような。

君は特別。なんだかんだで出会ってしまったこの大好きな声で歌を歌う人とそこから生まれるいろんな感情を大切にしようと思った。


■ アンコール

斉藤さんと山内くんが出てきた。アンコールは山内くんの椅子も用意されていて二人とも座って会話。山内くんが斉藤さんの方をちょっと向いて座ってるのがかわいい。

斉藤「……山内総一郎!」
山内「斉藤さん!」
座ったままお互いにメンバー紹介。

山内「こうやって斉藤さんと2人でやるのは初めてじゃないですか?」
斉藤「やったことなかったっけ?」
山内「今までは浜崎さんがいたりとか、勘太郎さんがいたりとかありましたけど、二人でやるのは……」
斉藤「そういやそうだね。さっきからやってるやってるって言ってるけど、そういう意味じゃないからね」
客:笑
斉藤「俺は総ちゃんだったらいいけど」
客:笑
山内「・・・・・・・大丈夫かなー、斉藤さん、背が高いからなー・・・・」
客:笑(???笑)
山内「……先生とか、生徒さんとかいる前で……(笑)」
客:笑

斉藤さんすぐそういう事言う……。笑 前もGACHIの時藤巻さんに言って浜崎さんに止められてた。山内くんは「斉藤さんは背が高いからなー・・・・」って2回ぐらい言ってた。笑


斉藤「今からやるのは俺の曲なんですけど」
山内「この曲は昔イベントの時斉藤さんと志村君がボーカルチェンジして歌ってた記憶があります」
斉藤「そうだったっけ?」
山内「そのイベントの時、プロの人ってどういう風に来るんだろうなーと思ったら、斉藤さん、ベロベロに酔っぱらって来ましたよね(笑)」
客:笑
斉藤「当日飲んではいないよ。二日酔いだったけど」
山内「飲んではいないですね」
斉藤「ステージで飲んでんのは奥田民生だよ」
客:笑

ちなみその当時のイベント倶楽部AKANEIROのセットリスト

斉藤和義

歩いて帰ろう
大丈夫
古いラジカセ
アゲハ
FIRE DOG(セッション)
進め なまけもの(セッション)
歌うたいのバラッド

フジファブリック

TAIFU
ダンス2000
銀河

打ち上げ花火
追ってけ追ってけ
陽炎
花屋の娘
NAGISAにて

アンコール

僕の見たビートルズはTVの中(セッション)
線香花火(セッション)
茜色の夕日(セッション)


豪華〜。


進め なまけもの

アンコール、この時は2曲ぐらいしかやらないと思ってて「山内くん、これは歌わないかー」とちょっとガッカリした。この曲のスライドギターものすごく素敵だったけど、今日は山内くんの歌がすごく聴きたかった。ギターだけで満足できる日もあるけど、なぜか今日は、山内くんが歌わないと物足りない自分がいる・・・サビの最初の部分だけパクパク口は動かしてた。(マイクで声は通ってない)

ちなみにこの時のアコギの感じは山内くんがサポートで入った斉藤さんのツアーのライブビデオ「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2010 STUPID SPIRIT at ZEPP TOKYO 2010.12.12」でかなり雰囲気再現されております!(突然の宣伝)久々に引っ張り出して見てみたら、山内くんを取り巻いてる空気が全然違う……!


斉藤「前ラジオで演る時一生懸命練習したんだけど本番ではあんまりうまくいかなくて。今日リベンジしたいと思って」
斉藤「総ちゃんの作る曲って難しい。普段自分が使わないようなコードとか進行とかで」
山内「逆に斉藤さんの曲もそうですよ。斉藤さんの癖というか個性があって」


ブルー

今日の声で聞けるブルー・・・。短い期間で永積さんと斉藤さんにカバーされるブルー。(斉藤さんはコーラスだけでメインは歌ってないけど)山内くんの声に斉藤さんのコーラスが乗るの、永積さんとはまた違った美しさ。うっとり。いつも山内くんが弾く間奏部分を斉藤さんが弾いて、ああ、斉藤さんはこんな風に弾くのかー、と山内くんとは違うその斉藤さんらしい解釈にも感動した。こういうの聴けるのいいなぁ。イベントいいなぁ。

永積さんといる時と斉藤さんといる時と山内くんの雰囲気変わる。斉藤さんといる時の山内くんってなんか好きだ。斉藤さんと一緒の時はちょっと男っぽくなるというか。後輩の男感。


斉藤「何やろうかな〜〜」
山内「……さっき講義でルーツの話をしたという話をしたんですけど、最初に触れた斉藤さんの曲がジレンマという曲で」
斉藤「でも総ちゃんが最初に買ったCDはウルフルズって言ってた」
客:笑

山内くんが「イエーーーーー!」って照れながらバンザイをちょっとサービスで歌う……と思ったら、斉藤さんがバンザイの前奏を弾き出して「イエーーーーーーー!!!」って。笑 それに合わせて山内くんも弾き始める。

せっかく山内くんが曲振ったのに(笑)。山内くんのジレンマ聴いた事ないから聴きたかったー!斉藤さんはなぜか自分の曲より他の人の曲をやりたそうな空気を醸し出してた。


バンザイ〜好きでよかった〜(ウルフルズ

最初に出てくるサビ部分を斉藤さんが「バンザーーーイ〜〜」って歌った後、「総ちゃん!」って山内くんに歌を受け渡した。そして山内くんが歌ったのち、斉藤さん!って感じで(言わないんだけど)斉藤さんに渡す、というのを割と細かく(笑)繰り返してるのがちょっとゆずの夏色っぽかった。笑(ゆずがテレビでお客さんの前で夏色歌ってる時、相方の名前を呼んで歌をリレーしていってるのを何度か見た事がある)

どう振り分けるのか?ここはどっちが歌うのか?とその臨場感にドキドキした。笑

斉藤さんが時々歌詞がわかんなくなってむにゃ〜って歌ってる中、山内くんはきっちり歌詞を覚えてた。さすが最初に自分で買ったCD。笑

1番で綺麗に収めて終わった。


客:ヒューーーーーーー!!!!!!
斉藤「今日一番の盛り上がり(笑)」
山内「ここにいない人の……(笑)!!」


斉藤「この前も奥田民生とか浜崎貴司とか一緒のイベントがあったんだけど、みんな声でかくて、話に入っていけない」
客:笑
山内「大縄跳びに入っていけない感じですよね。」
客:笑
斉藤「たまに喋ったら会話が止まったり」
山内「あ、斉藤さんって「ごめん」ってよく言いますよね」
斉藤「謝ったのにそれが聞こえてなかったり」
客:笑
山内「それって寂しいですね。」
客:笑(なんか言い方がおかしかった)

山内「去年、全然会話が盛り上がらない打ち上げがあって、朝4時5時ぐらいに全然盛り上がらなかったから飲み直そうっていって二人で二軒目行きましたよね」
斉藤「そうそう、つまんない打ち上げがあって」
客:笑(はっきり言った)

なんだろう、この会話が全然盛り上がらなかった打ち上げって・・・ギタージャンボリー?


イージュー★ライダー(奥田民生

続けざまに斉藤さん主導でイージュー★ライダーの前奏!(また他の人の歌。笑)山内くん巻き込まれるように乗っかる。Aメロ斉藤さん→山内くん、Bメロ斉藤さん、サビ斉藤さんがメイン歌って山内くんが即座にハモってた。なんでそんなすぐハモれるんだーと思ったらつい最近TOKYO SESSIONの番組内で奥田さんの歌にハモってたんだった。すごい、経験が即生かされてる…!この山内くんのハモりすごく好きだー!(帰ってからすぐTOKYO SESSION見直した・・・)

山内くんは何でも出来るし即興に強いし、ほんと使い勝手いいよな〜・・・笑 そりゃギターでも歌でもいろいろ呼ばれるわ。(ベースも出来ます。そのうちドラムも出来るようになります。)

ちなみにこの曲でも斉藤さんが途中で歌詞わかんなくなってうにゃうにゃ歌ってたけど山内くんはちゃんと歌えてました。笑

斉藤「次最後の曲です」
客:え〜〜〜・・・・


FIRE DOG

!!!!

以前Hello Worldというラジオ番組で斉藤さんと山内くんがスタジオライブやってるのを聴いて(あの時は配信もあったからラジオブース映像越しに)いいなぁ〜〜〜と感動して一人悶えてた斉藤和義山内総一郎のブルーとFIRE DOGが目の前で再現された感じ。素晴らしかった・・・この山内くんのハモりも好きだー!(帰ってからすぐHello World聴き直した・・・)

初めて生で触れたフジファブリックの音というのがFIRE DOGを弾く山内くんのギターの音なので、そういう思い入れもあって嬉しかった。終盤の斉藤さんとのギター合戦も最高だった。

最後は曲中に自然にお客さんが立ち上がって大盛り上がり。こういう雰囲気、いいなぁ!

斉藤さんがどっかで「リハしてた曲もあったんですけどね……(笑)」って言ってたんだけど、アンコールの自由さ、めちゃくちゃ楽しかった!

最後に斉藤さんと手をつないでツアーでやるみたいな万歳。ステージの真ん中で二人おもむろに手をつなぐから一瞬なにごとかと思ってしまった。笑 万歳をしたので「あ、ああ・・・」って。

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新年、山内くんから発せられるエネルギーにビリビリ来たライブだった。ここから始まる今年がとにかく楽しみで仕方ない。


SET LIST

山内総一郎

カンヌの休日
カタチ
I will(The Beatles
ECHO
LIFE
劇的な瞬間(斉藤和義


斉藤和義

アゲハ
あこがれ
始まりのサンセット
マディウォーター
ずっと好きだった
歌うたいのバラッド
やさしくなりたい

アンコール(斉藤和義×山内総一郎

進めなまけもの
ブルー
バンザイ〜好きでよかった〜(ウルフルズ
イージュー★ライダー(奥田民生
FIRE DOG


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