2021/9/22
DMCC2021 ~DooM!×4 ureC tanoC taibanjaー!!~ @Zepp Nagoya
キュウソネコカミ×フジファブリック
開場 17:00-/17:20-/17:40-(席ごとの分散入場)
開演 18:10頃 / 終演 20:20頃
今日の座席は隣が空いてないバージョン。6月に来た時は隣と一席空けだったので、だんだんと元の状態に少しずつ戻ってきているんだと感じた。
開演前の注意事項をキュウソのヨコタさんのアナウンスで読み上げて、18時10分ぐらい押しで、MisirlouのSEでフジファブリック登場。
メンバーがパラパラと登場して、最後に山内くんが入ってきた。マイクの前に立って「DMCCにせんにっ……(噛む)(客・笑)2021へ、ようこそーーーー!!!」
フジフレンドパークのライブレポで見た柄シャツと柄パンツ、フジファブリックの柄×柄最高だなと思ってるので生で見られて嬉しい。
光あれ
キュウソとの対バンで1曲目光あれってちょっと意外だった。3ヶ月ぶりの生音生声、やっぱり最高だな~~~~~
光あれのアウトロがかなり壮大だったので「もうここで終わるのかな?」と思った。笑
山内くんの「いち、にっ、さん!」のカウントで
夜明けのBEAT
定番の夜明けのBEATすらも久しぶりと感じてしまう。演奏が暴れてて良かったな。ギターがまた更に更になめらかになったような。
赤い点滅する照明がかっこよかった。
楽園
夜明けのBEATからの楽園、かっこよかったなー。今日の楽園はベースが強い。FM802の春フェスで聴いた楽園がかなり衝撃的で割とそれを引きずってて忘れられなくて、その後あったツアーで演った楽園ではそのニュアンスはなかったんだけど、今日の楽園はちょっとその春に観た楽園をかするものがあったね……。なんか、重くて引きずり回されるような、悪い大人のような楽園。
「後退りは”やめちまえよ”」のドスがまたまたスゴイー。
山内「キュウソとフジファブリックの対バンってあんまりイメージないかもしれないけど、今日で5回目なんです。大好きなキュウソと対バンが出来てとても嬉しいです」
セイヤさんもMCであんまりイメージない?って聞いてたけど、私は音楽性は違うけど近い存在だと感じております。
山内「LINEグループもあるんですよ、フジファブリックキュウソネコカミって。誰も発言しないですけど(笑)」
客:笑
山内「キュウソと対バンする時はダイちゃんが張り切ってね」
金澤「筋斗雲乗ったりした事もあるんですけど、このご時世難しいので(笑)」
山内「タクロウ君が指を怪我してて今回は違う形でのライブになるっていう事はセイヤから事前に連絡もらってて。今キュウソってピンチだと思うんですよ。でもキュウソがすごいなって思うところは、バンドマンにとってライブって生きる事だと思うし、キュウソのライブに行きたくても行けなくて悲しんでる人がいると思ってライブをやるという決断をしたと思うんです。そんな彼らを尊敬してます。タクロウ君もきっと、またすぐに!ステージに戻ってくると思うんで、その時にはあたたかく迎えてあげて欲しいなと思います」
タクロウさんをすごく気遣ってて、とても力強い言葉を言ってたなー。もうすぐ光ある未来がそこまで来てると思うんで!って光あれの前のMCのような。
山内「僕らもこれまで行き詰まりまくってでもそこからが始まりだと思ってやってきたので」って言って、
徒然モノクローム
今日の間奏のギターソロも長くて遊んでておもしろかったな~。ここ長くなったのすごく良い。加藤さんが下手側に残ったまま間奏明け。慌てるでもなくゆっくりとポジションに戻っていった。
夢みるルーザー
この前奏は……?と思ったら夢みるルーザーだった!
夢みるルーザーは今日のキュウソネコカミに捧げられたセットリストだと思うわ。ラフさと勢いとバンドの楽しさがいっぱい詰まってて、やんちゃで良かった。
「また今日が変わって行く~~~~~~」の最後が、ファルセット!新しい!!!
夢みるルーザーは「ドキドキしたいから」「さぁ」「さぁ!」「さぁ~~~~~!!!」という最高の煽りが生まれたり、ライブでどんどん変わって生きる曲。大好き。
山内「今がとても大変な状況で、これまで想像してた未来の姿と今は違うものになってしまったかもしれない。けどさ、想像してた未来と違う自分でも、逆に!これでいいんだという気持ちを持って、生きて生きて生きて、一緒に生きていきましょう」
LIFE
今日のフジファブリックは気持ちが有り余ってるというか、それが演奏に歌に言葉に溢れてて抱えきれないくらい、っていうのを感じた。ライブやりたいよね…。
生誕祭にやりたい事をやる(というふうになった)というならば、この時期に時間と場所を確保出来てやりたい事っていったら出来る限りの音楽を、以外考えられないんだけど(いえ、なんでも好きな事をやってもらって結構です・・・)
MCがいつになく熱くてメッセージ性が強くて、それはフジフレンドパークで共演したsumika、My Hair is Bad、そして今日のキュウソネコカミから受け取ったものを全部乗っかってるんだろうなと思った。
LIFEの冒頭の歌詞、
「僕らは旅に出たんだよ、雨の日も風の日もあるけど」
「大切な何か…… キュウソネコカミと、みんなと…… 知りたいんだ」って歌ってた。
「知りたいんだ」のあと、あれ、今日は上げないんだ?と思ったら、「知りたいんだ~」って普通に歌ったあと、ためて「ぐぁ~~~~~~~~~~!!!」って思いっきりあげてきた。
若者のすべて
しっとりとした夏の終わりの若者のすべて。今年の夏はもう聴けないと思ってた。聴けて良かった。
キュウソの転換の間のSE。洋邦割と懐かしめ?の選曲。織田裕二のOver The Troubleが流れてたのめっちゃ気になった。ユーミンのルージュの伝言、Arctic Monkeysとかスピッツも流れてたな。
キュウソネコカミ
最初にセイヤさんの動きを見て「めっちゃ動くやん…」と思った。や、フジファブリックも動くんですけど動きの種類が違うっていうか、久しぶりにああいう機敏?笑 な動きをするライブを見た。
めちゃくちゃ久しぶりにガッツリキュウソネコカミのライブを観たんだけど、こんなにかっこいいバンドだったかな?と思った。全体的にハードな空気があって、ラウドで音圧がすごい!!バンドとしての塊感も以前よりもグッとなってて歌も上手くなってるしラップはキレるし、いやとにかく演奏がすごく良いー。曲自体もコミック的な要素が強いイメージがあったけど、変わった感じがした。大人になった、という表現はキュウソには似合わないな、そのまんま強く頑丈になって、幅が広がった感じ。ライブをやりまくってきたんだろうなとか同期や他のバンドとの切磋琢磨とか、積み重ねてきたものの跡を感じた。
やってる事は楽しいしおもしろいけど、音楽に関して基本的にキュウソは硬派だし熱い人達よね。
席ありだったけど、久しぶりにライブでスタンディング並に体を動かして踊れて気持ちよかったー!キュウソがそういうの上手いんだよ。軽く前でヨコタさんとかが指南してくれてあとはご自由に、みたいな。フリとか知らなくても楽しい。
声が出せないのに、それを感じさせない盛り上がり方だった。声が出せないのがなんだっていうのって思うような。キュウソのお客さんはハメを外すような人はいなくて、やっぱりファンはアーティストを見てるよな、と思った。
ハードな曲でお立ち台に立ってギター弾くオカザワさんかっこよかった。
セイヤ「(若者のすべてを受けて)さっきステージの上に花火が見えましたね」
セイヤ「フジファブリックみたいにピアノの入ったロックに憧れてました。ちゃんと練習したら良かったなって。ちゃんと練習せんままフジファブリックのカバーとかやってました!!」
ピアノが入った曲をやる前、ヨコタさんがピアノでさらっとフジファブリックのフレーズ弾いてくれた。
セイヤ「今さらっとフジファブリックのフレーズ入れたよな~?♪どーこーにー行きーまーしょうか~…」(説明してくれて丁寧だな。笑)
そしてだね、キュウソのみなさんのMCがフジファブリックを好きな人間の心をくすぐる素晴らしいMCでね……。大好きだよキュウソ。
セイヤ「フジファブリックって……かわいいよなぁ」
客:笑
セイヤ「トゥンクってなるんやけど、まずライブ中に山内さんが金澤さんに近寄っていってキーボードが乗ってる台に足を掛けた時のパァァ~~って弾ける笑顔に1トゥンク」
客:笑
セイヤ「なんやこのかわいい生き物!!!ってなって」
客:笑
セイヤ「それをほにゃ~っと見ているダイスケさん、そしてその様子を見守る加藤さん(と言って加藤さんの顔マネ、菩薩のような笑顔)しあわせの三角形を作ってる」
客:笑
ヨコタ「三人ともパンケーキみたい」
客:笑
ヨコタ「三人ともそれぞれホワホワしてて、でも音出したらあんなかっこよくて」
セイヤ「かっこいいしかわいいし。あんな大人になりたいな。もう後戻り出来ないぐらい大人やねんけど」
ヨコタ「あんな大人になりたい」
セイヤ「フジファブリックって僕らがお呼ばれする時は”これぞフジファブリック!”って感じでそこにいるんやけど、僕らのライブに来てくれた時って毎回ネジが外れるんですよね(笑)」
ヨコタ「さっき何のフォローもなく話してましたけど、金澤さんのコスプレってハロウィンとかそういうレベルじゃなくてコミケに来る人とかそういうクオリティですからね。ピッコロ大魔王で少しの隙もなく顔を緑色に塗ったり」
セイヤ「”柱”って書いた板に乗ったりしてたなー」
金澤さんのコスプレの思い出に花が咲くキュウソネコカミ(笑)
セイヤ「今回は出来ませんでしたけど、今度また盛大にやりたいですね!」
セイヤ「山内さんに楽屋で「なぁセイヤ、ツアータイトルの下のところなんて読むん?」って聞かれて答えたら、「(ステージで言うのを)やめとくわ~」って(笑)それで2021噛んでましたけど(笑)」
セイヤさんが山内くんの言った言葉を言う時(真似じゃないんだけど)ちょっとトロンとしててかわいいの何?
セイヤさんが「フジファブリックにめちゃめちゃ影響うけてるキュウソネコカミです!」って言ってたけど、キュウソの音楽へのリスペクトの仕方がすごく好きなんだよなぁ。どんな形でもリスペクトは嬉しいけど、キュウソはそのルーツとか影響を受けたものに寄っかかってないというか。リスペクトしながらバキバキに自分達だけの音楽をやって突き進んでいる姿、尊敬してます。
ベースのカワクボタクロウさんが指の負傷で休養をとってライブが延期になったりしてた事を知って、今度の対バンツアーはカワクボさんの過去の演奏に合わせて4人体制で実施?サポート入れず?ってその形に驚いたし、バンドが音源に合わすのって大変そうだしライブ感はちゃんと保たれるんだろうか?と思ったけど、いやーすごかった。ベース不在を感じさせない気迫のこもった演奏だった。
カワクボさんは踊ったりセイヤさんにギターを渡したり、ちょこちょこステージに顔出してた。(元気そうで良かった)
曲やる前にセイヤさんがイヤモニを付けるのを忘れてて慌てながら「これがないと僕は死ぬの、この中にタクロウがいるの、こことスピーカーの中にタクロウがいるの」って耳にイヤモニはめてたの、愛情を感じたなぁ。
セイヤ「今回この形でライブするにあたってヨコタがめちゃめちゃがんばってくれたんです」
ヨコタ「がんばったよー。それにスタッフもこの形でやるって決めてからめちゃくちゃがんばってくれて」
セイヤさんがちょっと恥ずかしそうに?ヨコタさんにお礼言ってた。
よくバンドマンってメンバーをいじったりけなして仲の良さアピールするみたいなところあるけど、キュウソってフジファブリックと同じで「けなし愛」みたいなのあんまりしないよね。(他でやってたらごめん 笑)ステージの上でとても素直にメンバーに思いを伝えるし、メンバーに助けられてるし信頼してるんだなーというのをステージから感じた。
ヨコタ「今ってライブに行かない理由っていくらでもあると思うんですよね。みなさんの状況もそうだし、キュウソの状況でやめとこっか、ってなる人もいるだろうし。そんな中来てくれて、自分で言うのもなんですけど元気な姿を見せる事が出来て、フジファブリックの素晴らしいライブを見る事が出来て、ライブをやって本当に良かったと思います」
ヨコタ「僕たちがこんなふうにピンチの時に、対バンがフジファブリックで良かったです」
最後の曲の前にヨコタさんが「フジファブリックも言ってたけど、行き詰まったところが始まりだと思ってこれからもがんばっていきたいと思いますー!」って言ってた。徒然モノクロームの歌詞が今こんな風に響いて、誰かの背中を押すなんてね。
キュウソだけでアンコール、挨拶の時ドラムのソゴウさんがセイヤさんにギターを掛けられてワタワタしてんのかわいかった。
最後2組によるセッションも挨拶もなかったけど、今は相手や自分達やスタッフを守る事を最優先に考えているんだという誠実さを感じた。
ああ、そういえばこの二組、ほんとに今日ステージに一緒に立つ事も会話を交わす事も一切なかったんだな…と後から気づいた。切ない。普通の2マンじゃありえない。でもその事を感じさせないぐらい一緒にステージをやってるって感じがした。
また次を感じさせるような言葉もあって嬉しかった。再びセッションや金澤さんがコスプレして?わちゃわちゃ出来る日が来るのを楽しみにしてる。
ミュージシャン同士でしか共有出来ない苦しさや切なさと、バンドマンとして生きる力強さを感じさせられてちょっと泣きそうになってしまった。この時期のこの2組だったからこそ、だと思う。
フェスやイベントでなく、バンドが主催する対バンっていうのは招く側の特性が色濃く出て主催する人の魅力がめちゃめちゃ伝わるものだと思う。ワンマンの次ぐらいに。(だからこそフジファブリックのあたたかい空気に包まれて相手の事を深く知れて相手によって変化するフジファブリックが見られるフジフレンドパークに行きたかったんだよ)
今日のキュウソは本当に輝いてて、今キュウソはこんなバンドなんだなって知る事が出来た。んでお互いのいいとこいっぱい言い合っててめっちゃしあわせな気持ちになった。
キュウソネコカミの2マンイベントは真摯に音楽で、肉体的にも精神的にも踊らされて、ライブって、こうよね……!バンドって、楽しい!!!って思い出させてくれた。引き上げられたー!
キュウソネコカミ、フジファブリックを名古屋に呼んでくれてありがとう。
フジファブリック
セットリスト
光あれ
夜明けのBEAT
楽園
徒然モノクローム
夢みるルーザー
LIFE
若者のすべて