ROCK IN JAPAN FES. 2016 DAY-3 後編 WOWOW

見終わってぼーっとしてしまった。画面から熱さと、風と、匂い立つような空気が伝わってくる素晴らしい映像だった。あの時間帯の柔らかい光が今の雰囲気にとても似合ってた。2016年も・・・・・・ありがとう!ROCK IN JAPAN フェス!

それまで次々と流れていくいろんなバンドの演奏見てきて、そこにどーんと地に足が着いた演奏、歌、音楽の風格、それでいて慣れたり説教臭くなったりしない、いつでも生まれ変わって新鮮で。

夏休みが終わって久しぶりに会ったクラスメイトの髪が伸びて大人びて見えた、みたいな感じだった。(実際髪は伸びていたが……)

私がツアーで見た時からちょっと先に行ってた。

声、低くなったかな。キーは変えてないけど印象が。歌い方や声の響きがまた違って聞こえた。今まで自分が聴いたどの虹とも若者のすべてとも違った。また少しの間に変化している事に焦る。山内くんはどんどん変わっていくなー。

ROCK IN JAPAN のレイクステージはフジファブリックの変化を映していく定点カメラみたいだ。あの頭上でヒラヒラしてる旗の景色込みで。2011年、山内くんがボーカルとして初めてこのステージに立った時の映像がすごく印象深くて、それから2012年、2013年(あっこの映像は見てないわ)、2014年、そして2016年、こんな風な感じでステージに立ってるなんてなー。フジファブリックはどんどん素敵に大人になっていく。

若者のすべてが素晴らしすぎてちょっと泣いてしまった。
今がとても素敵だったから。
このバンド好きになって良かったなー。
私は今を生きる3人が好きだ。

「それでもいまだに街はー」のところで風が吹いて前髪がめくれて、お客さん見て笑顔になるところ好きだ。そのあと少し目を瞑って歌うんだけど、ああいう風に目を瞑って歌うのちょっと珍しいなって思って、少しずつ委ねても大丈夫だって思うようになってくれているのかなぁ、張りつめていたものがだんだんと緩んで自然な形に戻っていくのかなぁ、なんて事を思った。

間奏スライドバーでギター弾いた後、「すりむいたままー」のところでまだスライドバーぐっと押さえてる手と続いていく音と、マイクスタンドに引っかけようとして引っかからなくてぽいっとスライドバー捨てる所作にグッときた。虹の最後のギターのところで大股でステージ前練り歩くところも大好きだ!久しぶりに腕を見た気がする(山内くんは長袖スキーだからな……)。ギタリストの肘から下最高。ギタリストは肘から下を積極的に出すべき。(Tシャツではなく袖をまくり上げているのがまたいい)みぞおちあたりに汗をかいてるのも珍しい。人間っぽい。

レイクステージのあの斜めになってるところやテントのところまでぎっしり入ったお客さんも嬉しかった。若者のすべてを聴き入ってる時の、特に後半の雰囲気、すごいな……。

オンエア

若者のすべて