Live at 日本武道館

あれだけ大規模なイベントだったのに、よく考えたら持っていた情報は
オフィシャルで出してた写真(20枚くらい?)と
ナタリーやら音楽雑誌の断片しかなくって、映像も演出もほぼ初見だった。

見終わって、どっと疲れた。

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桜の季節聴いて、「硬っ!!!」と思った。
家で繰り返し聞けるウフフみたいなノリの桜の季節じゃなかった。
そうかぁー、こんなに緊張してたのかー。
桜の季節〜Sugar!!あたりまでそんな感じで、(Sugar!!さえも)
徒然モノクロームあたりから声の艶が出始め、「あ、フジだ」と思ったような。

それにしても、桜の季節で泣いてるお客さん(個人)をクローズアップしすぎ…。
今までフジファブリックのライブ映像であまりそういうのなかったのに。
なんかああいうのは違う。
自分の好きなように感じて見たいなー。

最初はギターの音がよく聞こえなかった。
緊張でそれどころじゃなかったのかもしれないけど。(自分が)

そんな見てるこっちも肩に力が入って大丈夫か?と思う前半だったけど、
陽炎はなんかほっとした。マイクを握る手と、音と、歌と、歌う姿がしっくりきたから。

どこかで、「やっぱりこの人を解放するのはギターなのな。」と思ったけど、
途中からそんなことうやむやになってどーでも良くなった。


地平線を越えて

かっこいいな…。
なんかこのへんから落ち着いてきたような。
すごい、なんか、(これは最初からだけど)声が安定してるなぁと思った。
歌詞ハッキリ、音程ハッキリ。

efil

かっこ良すぎかよ。
職人みたいに動く左手ー!
やっぱりこの曲が大好きであります。

赤黄色の金木犀

四季盤で昔から一番好きな曲であります。
ものすごい丁寧に歌うなぁ。
さっきから思ってたけど。
んで、声が届かないとか全然ないなぁ。
すごい高いとこもはっきり出せるんだね。
あれ…?もしかしてとても歌が上手い…?

ブルー

やっぱり確信。ブルーはこの人の歌だ。

最後、背景の波紋みたいなのとあいまって、
ギターすごい。うつくしいな…。

茜色の夕日

この演出の為にかなり心を砕いていたんじゃないかな。
この日の構成のど真ん中、というか折り目にあるような。

卒業〜カタチ

茜色の夕日と若者のすべてを終えて、大切な山を越えて、
余分な肩の力が抜けた、抜けた果ての、
この卒業〜カタチの流れの集中力、すごいと思った。
飾りもない、ただ精神だけ研ぎ澄まされた素みたいな姿
なんか私、こういう姿、好きだと思った。

カタチ見て、歌う人と音楽が変わるとプレイヤーもこんな変わっていくんだな、と強く思った。

バタアシParty Night

流し目…。

「今だなぁ」と思った。

Magic

手を振るリズム、なんか笑ってしまった。
武道館のオーオーオーはすごいね!

EN1.sing

なんだこのコーナー。笑
子供みたい。すてき。

EN2.Gum

家でGumライブ版が聴けるのは
私にとっては土曜の夜テレビでサッカーの試合を見るぐらい
至福の時なのです。

やっぱりLIFEの曲、ライブ版になると全部ざっくり重く生々しい音になって
いい!ライブだー!って感じする。

Gum聴いてて、「ほんといいバンドだなー…」と思った。

EN3.はじまりのうた

文字で伝えたいメッセージだったのかもしれないけど、
うしろに歌詞の演出はナシだと思います…。(しかも、文字の出方もちょっと…。)
いい曲なのにいい歌いっぷりなのに全然集中出来なかった。
この時みんな初聴きだったんでしょ?半分くらい歌詞見てたんじゃ。
しかも次に歌う歌詞先に出てるし!ないわー…。
新曲の時は「何を歌っているのか??」とドキドキしながら
そこに発せられる音に神経研ぎ澄ますのが楽しいと思う!

EN4.銀河

天井に、国旗に集まる光みたいなレーザーのツブツブがめちゃキレイだった。

EN5.STAR

銀河で終わりかな、と思った。
STARが来て、「!!!」となった。
そうだ、もうこれしか考えられない。
いろんなSTAR聴いてきたけど、これはキたなぁー。
壁をぶち破るみたいなSTARだった。
こんな心ゆさぶられることあるのか。
こんな歌聴きたい。

こう、ブレイクスルーする曲が3人で作った曲っていうの、大きいと思う。

ending

最後口ふさぐの、クる。

山内くんが志村の帽子持ってお辞儀してる時、
志村もお辞儀してるみたいだなーと思った。
(不思議系の意味でなく、ただ単に帽子が頭頂部みたいという意)

ここまで自分の人生に強烈に影響与える他人いないんじゃないの。
家族でもなんでもないのに。
不思議だねぇ。

ライブの中で、「同じ時かな?」と思うくらい、いろんな流れがあった。(良い構成だった)
その中で、山内総一郎くんはその時々で全然違う人間に見えた。
いまだにわからない。

どこかで、あの傍らで飄々とギター弾いてたあの人はもういないんだなーと思った。
バンド背負っちゃって。違う人みたい。

山内総一郎くんとは、ステージの上で喜びをわりかしストレートに表す人だけど
それ以外の感情はあまり見た事がなく、(というか、見せない?)
基本的には感情を爆発させるタイプではなく、淡々としていて
どっちかというと噛みしめるタイプという感じがする。(Gumだね!)
あとから言葉にしているのを聞いたり読んだりして、
「ああ、そんな風に思っていたのか」とはっとする事が多い。

なんか後半に向けてどんどん声に張りが出てきて、目が大きくなっていったような気がする(笑)。
声、最後まで思いっきり出るんだなー。喉すごいな。

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やっぱり、あの軽快なLIFEツアーとは別物だった。

で、武道館に行かなかった事でずっと引っかかってたものもなんか消えた。

今の新しい姿が見たいなー。