WILD BUNCH FEST.2015 山内総一郎 On the Sea

夏フェスなめてた。

行きは大変スムーズ。シャトルバスも着いたらすぐ乗れた。全員座れたし。
新山口駅から会場まで30分ぐらいで到着。

んで、リストバンド交換までが結構並んで。
その間の灼熱具合がすごかった。
中に入ってから、いつものように場内探索。
それだけでかなり体力を奪われた事に気付き。

あれ…夏フェスって…。

RISING SUNの快適さとか涼しさに慣れすぎて
本来の夏フェスというものを思い知らされた感じ。
しかも山口。南の方。暑い!暑さの質が違う。
8/1・2あたりにロッキン行った人も相当の強者だと思うけど
(あの時期、家でWOWOWの生中継見てるだけでも暑かった)
ワイルドバンチで好きなアーティスト見るため日中前方で待機してた人も相当だと思う。

そんな灼熱の中、ドームの存在にはかなり助けられた。
ヤバい予感がしたらドームに避難して休憩した。
「野外で屋根あり会場なんて!」とRISING SUNの時思ってたけど、
夏フェスにおける屋根あり会場の必要性を切実に感じました…。
(ドーム内ではライブはしてないけど)

ドームの中はほのぼのムードだった。小さい家族連れも見た。
アーティストグッズもドームの中で販売していたのだけど、
フジファブリックでなく山内総一郎の看板がデカデカと掲げられていた。
いや、そうだけど。今日はフジファブリックではなく山内総一郎での出演だけど。
グッズはフジファブリックのものなのだから素直にフジファブリックで良かったのでは…
珍しいもの見たから別にいいけど。

CD類売ってるブースでいろんなアーティストのワイルドバンチだけの特典があって
そんな張り紙がたくさん貼ってあって(握手できます、とかサイン付いてます、とか)
フジファブリックのCD買ったらサイン入りポスタープレゼント」というのを見かけたけど
ポスター貼らないし移動中潰しそうなのでやめた。
が、あまりにもライブが良かったので終演後ふらふらブースに近寄ったら既に店じまいしてた。

ちんたらそんな事をしていたらシャトルバスに乗るのも大変遅くなり
(そもそもClosing Act最後まで見てたら遅くなる)
終電には間に合ったけど、来たのはまさかの一両編成。
「全員乗れません!」って言われたけど、結局その一両に全員ギューギューで乗った。
走り去る電車の中から駅で深々とお辞儀する駅員さんが見えた。
それもなんだか良い思い出。

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それにしてもOn the Seaのステージ、素敵だなぁ。気に入っちゃったなぁ。
ここで夜山内くんが弾き語りするのかー。



背後に「Lookout hill」と「Wind Spirit」という中ステージが見えていて
そのステージはどうやら交互に音を出していたようだけど、
(この3ステージは音かぶりの位置なんだけど、一度もかぶってなかったような)
砂浜から見て左にあるLookout hillは、薄い幕があるものの
アーティストの背中、こっち向いてるお客さんの姿が見えてすごかった。
こんな風にステージ見る事ってなかなかないような。

On the Seaの前は写真撮影スポットとなっていて、いろんな人が立ち止まって写真撮ってた。
そこにいるとこの敷地の中心にこのステージがあるように感じられて、
ここって今日一番のステージなんじゃ?という気がしてきた。
すごく素敵なステージだけど、1日1組というのもなんか特別感。
ライブ終わったら、やっぱり今日一番のステージになったけど。



素敵な眺め


始まる前、砂浜を大量のトンボが襲来。笑
山口ってこの時期全域にトンボ飛んでるの?
会場に来る前宿泊先に荷物を置きに行ったんだけど、
そこでも大量のトンボが飛んでてたじろいだ。
しかし、トンボというのは基本人に向かって飛んで来たりはしないのだね。
大量に飛んでたけど一度もぶつからなかった。好印象。
山口、虫も多かったなー。北海道では全然見なかったので…。
トンボ見て、秋だなー…と思った。
あ、お客さんのステージからステージへの砂浜大移動も見た。笑

始まる前、RADWIMPS方面から花火が!
こちらからはドームが邪魔になって半分しか見えない!

RISING SUNのperfume前の花火と同じ。
山内総一郎のライブの始まりを告げるセレモニー。(違う…ことない。)

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山内総一郎 On the Sea。

前提:お客さんが座っている砂浜からステージの島が50mぐらい?離れていて
こちらの声は向こうに届き辛い。夜暗いのでたぶん向こうからよく見えない。


参考資料:明るい時に撮ったステージ周辺


距離感 お分かりいただけるだろうか



距離感…。



ステージ後ろから見た景色(逆光の時間帯に撮影…)この道からステージへ向かう


始まる前、RISING SUNで使ってたキャンドルジュンのキャンドルをステージの左右に置いてた。気に入ったのかな。笑
でもシチュエーションが違って同じような雰囲気にならず。(ステージ自体にビカビカライト付いてたし)



暗闇ではこんな感じ ライトが結構華やか


海風でキャンドルの灯が消えて大変そうだった。
始まってからもあまりキャンドルの存在が感じられなかった。
でもそれは、シチュエーションのせいだけじゃなくてね…!

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今日は立って歌うスタイル。

MC
山内「フジファブリック山内総一郎ですー。今日はよろしくお願いします。」
客:パチパチパチ
山内「みなさん今日いろいろ見てきてもうお疲れでしょうー?」
客「」
山内「もうちょっと大きい声出したら聞こえると思うよー?」
客:笑
何かお客さんがいつもより大きい声で口々に。
山内(こちらの声が届いたようで→)「安心するーっ!」
客:笑

この「ステージと客席が海で隔たれていて相手の様子を手探りで知る」って設定、おもしろかったなー。
五感研ぎ澄ませて、いつもより強めに気持ちを表に出して。

今日山内くんはしょっちゅうマイクの前(ステージテント外の岩場付近、看板の後ろあたり)に出てお客さんの様子伺いに来た。
その度にライトから外れ、シルエットのみになってておかしかった。

前に出てきて地声で「なんてー?」とかなんか言ったりして、
声このぐらいの大きさで聞こえてますよというのを示したりとかして。
そういうのも、上手いなぁ。
ちなみに地声はすごく遠く聞こえた。
こちらの声も最初あんなもんだったのかー。
それは不安になる。笑


1曲目 ブルー

屋根がなくて、どこまでも大気に広がっていくような歌。
あ、夢叶っちゃってると思った。
ほんとうに気持ちよかった。

今日のブルーは最後の方でいつもと違う歌い方してて
(ちょっと荒ぶるというか、感情が決壊する感じで、それがとても人間臭くて)
またなんか新しい扉開けてるなーと思った。
今日のビブラートは確信犯だなぁ。


2曲目 すばらしい日々/ユニコーン

前奏弾き出してから、止めて、
山内「あ、今日は好きな曲ばっかりやろうと思います。」
客:笑

RISING SUNと同じ選曲かーと思った。
今日は止めるような歌い方してなかった。
やっぱり歌い方、決めてないんだなー。
その場その場で。

終わった後で「いい曲だーっ!」って叫んでた。


山内「今日も出演されている、斉藤さんの曲をやりたいと思います。大好きな曲です。」で

3曲目 大丈夫/斉藤和義

ふおぉーー新たなカバー曲!うれしい。
斉藤さんの歌いろいろあるけど、選曲が山内!って感じ。観覧車が印象的。
結構高音のところあるけど、出るねー。
歌の途中で出てくるパパパーとかルルルーとかいうスキャット?あれかわいいな。


MC

山内「今日はこれまでいろんな素敵なアーティストを見てこられたんですか?」
客:今!今見てる!今が一番! と口々に(←上手いこと言うな…。)

山内「見えてますよー。段々目が慣れてきた。さっきまでひょうたん島みたいなのしか見えなかったけど。」



(ひょうたん島…?)


「みなさん、お時間大丈夫ですかー?」ってよく聞いてた。


「指で弾こうかな?」って言って

4曲目 ダイナマイト/SMAP

確実にジャニーズ曲のレパートリー増やしつつあるな。LOVE YOU ONLYといい…
ジャニーズ曲を歌うとカラオケ風になるのはなぜなんだ。
ファルセットはさりげなく成功していた。
歌はカラオケ風だけど、ギターの伴奏はエグかった。
普段ピックで弾いてる人が指弾きするのってなんか色っぽい。

歌い終わった後「ほんとはナイロンの弦の方がいいんですけど」って言ってた。


5曲目 ぼくらが旅に出る理由/小沢健二

何回も歌ってるだけあって、自分の持ち歌みたいな風情になってきた。
CDに入ってる歌声とは別人みたい。
2番の最初歌だけになるのいい。前もやってたっけ?

山内「イェーイ」
客:イェーイ(向こう岸に見えるようにオーバーアクション気味にバタバタ)
山内「楽しいーーー」
客:笑
山内「僕は普段フジファブリックというバンドをやっているんですけど、
こんな風に1人で海の上で歌う事とかなくて…」
客:笑
山内「時間はあっという間に経つもので…、次で最後の曲になります。」
客:えーーーーーー
山内(なんてー?みたいな仕草で前に出てくる)
客:えーーーーーーー?笑(大きな声でバタバタ)
山内「最後というのは自由な部分もあって、少し時間があるみたいなんで、もうちょっとやりたいと思います。」
客:オオーーーーー!!!(パチパチパチ)


6曲目 虹

ねじ込んできた虹、弾き語りの虹、楽しい!!
海を挟んでのコール&レスポンス、
「山口ーーーー!!!」って叫んで、
サビでお客さんに歌わせて。
向こう岸まで届いてるっぽくて嬉しかった。
「もう空が持ち上がる」で両手を上げる代わりに、ギター左上に高々と掲げてみせた。

シルエットだけど、体全体で嬉しい!楽しい!を発してるのが伝わってくる。

山内くんの弾き語りがどんどん変わってきてる。
弾き語りでも、関わって、楽しみたいんだなー。

「ギター、俺!」で突然スイッチ入ったように
糸でつられた操り人形みたいに頭振りながらギターガシャガシャ掻き鳴らしまくった。
このまま止まらないんじゃないかと思うぐらい、凄かった。
すごいの見た。

終わった後、
山内「…1人で息切れてる感じ(笑)」
客:笑


7曲目 若者のすべて

夏の終わりに、浜辺で若者のすべてを聴いてるって、奇跡みたいだなぁ。
きっとこれから先、何年経っても思い出してしまうなー
こうやって聴いた山内くんの歌。

「ありがとうございます。」って言って山内くん引っ込む。
この前とは違うし、アンコール厳しいかな?と思ったけど
しばらくしてまたステージに戻ってきた。


山内「…マジで?」
客:笑
山内「あんまりレパートリーというものがないんだけど…」(え?そう?)
山内「最後に1曲歌って終わりたいと思います。」


8曲目 sing

アンコール、最後の曲、何選ぶかな。と思って。
ギター弾き出して。
「…あ、sing。」と思って。
LIFEツアーで物心ついてない時聴いた曲。
物心ついてないのは聴いてないも同じ。とは言わないけれど。
初めての心地がした。
初めて聴く音。初めて聴く歌。
そういえば思いつかなかったなー、


月が笑い

虫が歌う

☆がいない
(…いたけど。会場明るくて帰り見上げたけどあんまり見えなかった。宿泊先の駅で見上げたらとても美しかった。)


もう、そのものじゃないか。
この場所にこれしかないって感じの歌。
山内くんはシチュエーションにぴったりの歌をあてがう天才か。
ラジ友の時も思ったけど。

「君がいるから 僕は歌う」って歌ってた。

うーん やっぱり自分にとって大切な曲になってしまったなぁ。ここで聴いたsingが。

それを聴いている最中に、明らかに一生の思い出が手元に置かれたのを感じた。
なんか置かれていくのを目の前で見た。
あああ、置かれるーと思った。
いや…、この前RISING SUNで受け取ったばかりなのですが…。
容赦ないね。
一生モノの思い出ってそんなにしょっちゅう出来ないと思うんだけど
この夏で2つも受け取ってしまった。


「ありがとうございます。みなさんお気を付けて。」って言って、帰っていった。


そういえば、島までの道、どうやって行き来してきたんだろう。
初回にやった奥田民生は自転車で登場したようだけど。
ステージ側からは裏側見えなかったからなー。

同じ自然の中でも、RISING SUNとは全然違う世界観だった。

好きなアーティストのライブを見終わって帰って行くお客さん。
そんな人達の帰り道に、山内くんの歌が届いているといいなぁ。


SET LIST

ブルー
すばらしい日々/ユニコーン
大丈夫/斉藤和義
ダイナマイト/SMAP
ぼくらが旅に出る理由/小沢健二

若者のすべて
sing