いきさつ25 逆流2 FAB MOVIES

持ってたけどその価値がわかってない時にドキュメンタリーを一度見た。
(そしてライブディスクに至っては見てなかった…………………)
見直した時には宝のような映像になってた系。

フジファブリックのスタッフはバンドの立ち上がりからずーーーっと記録映像を録ってる。
とにかく、ドキュメンタリー部が秀逸。ビックリするほど資料がいっぱい残ってる。
今も変わらずカメラをまわしているんだろうか。

ドキュメント映像といえば、CHRONICLEにくっついてるドキュメントDVDで
全部の録音が終わってスタジオを出る時 おつかれー 一服ー!みたいな雰囲気の中
暗闇で志村が山内くんのくわえタバコの火を点けてあげる場面が
なにげない1シーンなんだけどとてもとても好きで、
ずっと前に見たのがものすごく印象に残ってて
しばらくそのDVDどっかいってたんだけどはまった後掘り出して久々に見た。
なんか普通の高校生みたいなんだ。(*高校生は喫煙しないけど)


FAB BOX 【完全生産限定 BOX】 [DVD]

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■FAB MOVIES(ドキュメントディスク)

全体的に、山内くんの笑い声とツッコミがちりばめられた仕上がり。

それにしても、志村は昔から志村で、この人に黒歴史とか存在しないんじゃないかと思う。
(生きてきた中では個人的にいろいろあるだろうけど、映像的な意味で)
この人が傲慢にふるまったり、かっこつけたり、調子乗ったりという
若気の至りみたいなところ一度たりとも見た事ない。
(別に若気の至りはあってもいいと思ってるけど)
言葉が丁寧で、いつも申し訳なさそうな遠慮がちな雰囲気で、
ふふふ、と照れくさそうに笑ってる感じ。

・山内くんが加入してくるところ(背中から)、やっぱりなんか嬉しくなる。

・志村とのピック投げるやりとり、中学生同士のようだ。山内くん裸足だし。

そしてここにきてやっと足立君の存在について考える。
自分がライブ見た時まだいた頃だったはずなのに、全然記憶に残ってない。
加藤さんですらも「控えめなベースだなー……」という印象とはいえ存在確認してたのに。
(他に見るものが多すぎたのかな)
脱退した時もあまり気に留めてなかったけど、
この人が脱退したのってフジファブリックにとって大大事件だったのかなー。
結構ノリノリの時期に辞めたんだね。
この頃のフジファブリックのドラムも(はたから見れば)十分魅力的なポジションだっただろうに、
そのポジションを捨ててでもやりたい事があったのかー。
でもあとから考えてみれば、この人の雰囲気ザ・フジファブリックだったね。
あーフジファブリックっぽい、みたいな。
あれからずっと志村がドラム探し続けてたイメージ。
実際、ドラムがいろいろ変わるの、合わすの、大変だっただろうなー。
どの時代のドラマーにも違和感を感じた事はないけど。
でもそれによって、今のフジファブリックが出来上がったのかな。

映像見てるとドラムが変わったあたりから雰囲気変わった気がする。
よりシビアにプロフェッショナルになったような。

城戸さんは、技術がどうこういうより
MUSICリリースした時ツイッターに書いてた言葉がずっと引っかかってて。
(記憶が曖昧だったから確認したらやっぱり残ってた。今見てもあああってなる。)
きっと、あの人はすべての発言を思ったまま悪気なく言ってるんだと思う。(だからこそたちが悪い)
もしあの時志村の誘いを受けて正式メンバーになっていたら、
あのみんなが同じ方向を向いていなければいけなかった時
リリースする事を反対したのかな、そしたら結果リリースされて脱退したとしても、
メンバー内に変なモヤモヤを残したのかな、とか思うとゾッとした。
だから正式メンバーにならなかったのは必然だったと思う。

・山内さんがうどんの汁をこぼしたところはいろいろと見所がある。
あったかい発言とネギを食べるインパクトがすごいけど、一番のツボは
それをうしろで座ってる志村がなんか食べながら振り返ってその様子を冷静に見た後
また向き直って何もなかったように食べ始めるところ。

・客席からステージのカウントダウン見てる映像好き。なんか切ない。
それぞれの反応がやっぱ違うなーと思う。違う人間、愛しい。
シュパッと銀テープ取る山内さんの手好き。
いつか舞台の上でカウントダウンやってほしいなー。

・Surfer Kingのレコーディングで志村が山内くんに意見求めて
それに対して答えてるシーン、何気ないシーンなんだけど、ものすごい好きだ。

・年が進んでだんだんあの年に近づいてくると切ない気持ちになるのはもうしょうがない。

・CHRONICLEのジャケット撮影の時
犬が最強にかわいい。
犬に四つん這いになってじゃれつく山内氏(その後ろで冷静な金澤氏)
志村の撮影風景が引きになった時、足元に犬がくっついてるのかわいい。

・CHRONICLEの曲のライブ映像はほとんど見た事がない。
断片的に映ってるAnthem、Stockholm、断片的でもグッとグッとくる。
Anthem、生で聴きたかったなぁ〜。
バウムクーヘン、どんなふうに歌っていたのかな?
演奏はこんな感じだったのかなー、とフジフジ富士Qの映像見てなんとか想像してる。
CHRONICLEツアーが映像化されてない理由は、移籍の狭間だったからかな?とか考えたりするけど
はっきりとはよくわからない。でもいつか映像化されたらいいなと思う。
そして山内くんにもいつかCHRONICLEの中の曲歌ってもらいたい。
CHRONICLEが大好きなので。

最後の映像好き。愛が溢れてる。

どんな場面も、過去になって切り取って並べたら、
こんなキラキラした思い出になるんだなー…。
突っ走ってる今も、きっといつか、思い出に。


■FAB MOVIES(ライブディスク)

初期、いい時代だな〜と思いながら見てる。
誰でも通るライブハウス時代だけど、あの辺に
むんむんとあの頃の空気が詰まってる。
しかし2002年ぐらいのライブ見てた人、すごいな。

赤黄色の金木犀の映像好き。
TAIFU大好き。

映像が進むうちに会場もどんどん大きくなっていく。

志村は多少垢抜けたり、歌上手くなったりしてるけど、
基本的には変わらないイメージ。
山内さんは20代前半はずっと高校生みたいだからな…。
なつかしアルバムめくるみたいに見てる。
途中から垢抜けてプレイも派手になっていく感じ。
今は大人になったなーーー。
見かけも、精神的にも。
そのギャップを確認するのが楽しい。
無責任(無責任ではないけど)自由人時代も、好きだったなー。
変わらない事に強烈な一本の筋を感じてかっこいいと思える人と
出来事を吸収してどんどん変化していく姿が素敵だなぁと思える人。

金澤くんはめちゃめちゃ垢抜けて音楽家っぽい雰囲気になった
加藤さんは変わらない(笑)

それにしても、ギター上手いは正義。
誇らしくさえある。

2009年の映像をほとんど見た事がないから、フジファブリック×FUJIFABRICの映像とかとても嬉しかった。
カラフルでかわいかった。

(追記)
久しぶりに見たら、志村の生気のなさにちょっと凹んだ。(最初見た時は気付かなかった)
特に「新曲やります」ってやったsugar!!、ギター弾く手にも声にも力がなくて、
明るい曲調と見た目のカラフルさとのギャップが…。