フジファブリック LIVE TOUR2015 "はじまりましツアー"@福井響のホール

小さな地方のライブハウス(またはわけのわからん会館)に
そのバンドのほんとにおもしろいところが宿ると思ってて、
11月にはまった時から「来年はフジファブリックのライブをいっぱい見る1年にしよう!」って決めて、
傍から見てるお客さんではなくちゃんと懐に入ってライブを見たわけだけど、(CDJは除く)
ほんとに今一番見たいバンドのライブを見た喜びと正体不明のもやもやがかき混ざってて、
なんだこれー


響のホールは、街中の商店街みたいなところにあっておもしろい。
(1階はカフェ、地下は音楽スタジオのようだった)
スタンディングと指定席が一体化した
小さくこじんまりとした不思議な会場だった。
物販、ズラーッと並んだ先の売り場見たらまさかの2人対応だった。

セットリストは、まだこの後数本行くつもりなのでのちに修正します。
とりあえず、やった曲(順番は違う)

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LIFE

Sugar!!
Surrender
シャリー
WIRED
環状七号線
ブルー
カタチ
ホーランド・ロップ
夜明けのBEAT
花屋の娘
銀河
バタアシParty Night
Magic
はじまりのうた

en1.桜の季節
en2.新曲
en3.徒然モノクローム

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あの(美しい)ピクチャーチケットに付いたQRコードのムービー見て
今回ギターのサポが入らないと知ったけど、それはそれでいいと思った。
3人(+BOBOさん)でもやれるというのは。

武道館後のセットリスト、どっち方向に振れるのかな?と思ってたけど。
「自由度高い」って言ってたからちょっと期待してたけど、あんまり高くなかった。
(これから高まっていくのかもだけど)
曲作りと平行しててイベントやらあまり練る時間もなさそうな感じだったのと、
「行った事ない地方をまわる」のもテーマなのなら、
初めての人達、武道館へ行ってない人達に優しいセットリストになるのも納得
でも、個人的にはせっかく武道館以降、何か新機軸が見たかったというか
もうちょっと攻めた感じが欲しかったかも。
あと、個人の趣味的にはちょっとハード目のが聴きたかった。

とにかくライブDVD見まくってて、(どれだけ見たと思う…)
ほんとにいるのか?と幻みたいになってきていた人達。
出てきて、最初の数曲。
あれ?と思っていた。
でもよく考えたら私が今までとても好きだった人達もそういえばそうだった。
数本ライブ行っても最初からスコーンとスイッチ入る事などそうそうなかった。思い出したわ。
初日だしね。

それにしても山内総一郎、最初から笑いすぎじゃね…?
笑い顔の方がデフォみたいな感じになってた。(途中から締まったけど)
ああそうかー 嬉しいのかー
思ってる事がそのまま出る人だったっけ。
なんだっけ?
自分の過去の記憶は霞がかってるし、
DVD情報しかないので、比較対照できない。

とにかく、今はフジの現場の経験が圧倒的に足りてない!

たぶん、今まで見てきた人、基本本編しょっぱなから
歌いながらそんな笑ってる人いなかったので(後半とかアンコールとかではあるけど)
今までのパターンじゃない人が出てきてちょっと解析できず、混乱が。笑
これでいいんだろうか。大丈夫だろうか。とちょっと思ったけど、
これがこの人のやり方で、表現なのだ。と。

あと、LIFE以降山内色濃いなぁ。
フジファブリックとしてのバランス的にはどうかな?
とはいえ、山内色全開になるのはある意味歓迎なのだけども…
そもそも、バンド内で自分の色を抑えるような事やってたら(それもフロントマンが)
外に何かを訴えるものなど作れないとも思うし。
(今の山内氏が自分を抑えられるとも思えないけど)
なので、別にだからどうという訳ではなく、ただ濃いなぁと思ったという話なんだけど。
MCも今回ほとんど1人でやってたしね。がんばってるなー。

歌。
最後に聴いたのが弾き語りで、ビブラートなど使うようになっていたので
もうちょっと朗々と歌ってくるかな、変わってるかな、と思ったけど
そんなに変わってなかった。
この段階でテクに走るようになってきたらどうしよー
とかも思ったけど、そんな事もなく、相変わらず素直に歌ってた。

Surrenderやってくれたの嬉しかったなー。

WIREDもなんだ、出来るんだと思った。
なんでフェスとかでやんなかったんだろー。
一応シングルなのに。好きなのに。


福井駅前の恐竜のオブジェ?の話から
山内「駅前に恐竜がいたね」
加藤「いたね」
金澤「恐竜って、ほんとに恐竜?比喩表現じゃなく?どんな感じ?」(半信半疑)
山内「こんな感じ」(手で表現←きつねみたいな)
客:笑


(写真:駅前の恐竜)

山内「恐竜みたいな曲やります」
山内「そんな曲ないんですけど。ウサギの歌作ったんで、それをやります。」
客:パチパチパチ(大喜び)
山内「そんな反応されても。やりにくい。そんな曲じゃないんで。」
客:ヒューーーーーーーーー♪(余計盛り上がる)

曲が始まって、最初から歌詞うにゃうにゃ言ってて2番入って完全にボロボロに。笑
「朝起こしてくれるんかな?いつまでも元気でいてくれるんかな?」みたいな
ポエトリーリーディング調(ではなく、単なる歌詞読み上げ)に。酷い。笑
音源と違って意外とエモーショナルなサビ。
(なんか曲中に跳ねてた…)

山内「福井、初めてなんですけどルーツは福井なんです。
今は免許証で消されてるけど、本籍地、福井です。だから優しくしてください。
今も十分優しいんですけど、もっと優しくしてください。」
客:笑

山内「以前福井をうろうろした時、山内姓がいっぱいいた。
福井で6番目に多い名字なんですよ。
他のよくある…って言ったらあれですけど、メジャーな名字に次いで。」

始まる前、周辺をうろうろしたという話から
山内「カフェ、とか行ったりするんですけど、カフェというより喫茶店に行くのが好きで。
今日もそこの喫茶店に行ってきましたよ。王朝喫茶っていう。キング、モーニングですよ」
客:笑(ざわざわ)
山内「何かおかしいですか。」
客:笑
山内「いい喫茶店っていうのには条件があって、まず、そこのお店の名前の付いたコーヒーがあること。
王朝コーヒー飲みました。後、置いてある漫画の1巻がない(笑)。
王朝喫茶にも漫画が置いてあって、北斗の拳なんですけど、2巻からしか置いてなくて、2巻を読破しました!」

なんかある?って話を振った後、なにも言わなかった時
「ないんかい!」ジャン!みたいに楽器を鳴らすのが局地的に流行ってやってた。
金澤さんは参加せず。
金澤さん今日おとなしめなのが気になった。

山内「初日だから特別に、カトーク!」
客:おおおーーー
加藤さんがなんかお題ちょうだい、と言って
結局自分で考えたんだっけ、
加藤「福井とかけまして北斗の拳とときます。
そのこころは、どちらも送電(相伝)しています。」
客:拍手
加藤「わからない人はネットで調べてね。」
山内「なんか、あとからじわっとくるわー、これ。」
客:笑

山内「ツアー初日からこんなにゆるくていいんだろうか…。笑」

「デビュー前の曲をやりたいと思います。」で環状七号線。
曲が終わった後「この体制で初めてやりました。早くやりたかった。」

環状七号線〜ブルー〜カタチの流れが、このツアーの真骨頂だと感じた。
環状七号線とブルーとの比較がなんか顕著だった。
志村の作った歌を歌う山内くんの歌が好きだ。
他意はない。好きだ。
ちょっと硬いけど、曲に対して誠実で。
そして、ブルーは山内くんが歌う為の歌作れたんだなーと感じる。
これはもう、まんまな気が。
この曲、大切にして欲しいなー。
この2曲における山内くんの存在は違う。

カタチは、このツアーの中で一番聴けてよかったと思ってる。
熱さがECHOに通じるものがある。
後半、歌、もう叫んでるだけみたいな感じなんだけど、
めちゃくちゃなんだけど、一番伝わった気がする。

そして今日、ギター弾いてる姿見て、
やっぱりこの人のギター弾き倒す姿が無条件にかっこよくて、好きで、
山内くんが連れていかれるというか、
なんかもう何も言わなくても簡単に溶け合えるというか、
ツーカーすぎてもう。
ギターに嫉妬。
歌とはそこまでそうではないから。
でもブルーとカタチだけは、歌もその姿にちょっと近づけつつあるかな、と思った。
やっぱりボーカルが自分から出た歌詞を歌うというのは、必要なのかな。

でもな、この人のギターをちゃんと聴くようになったきっかけは、
この人が歌い始めたからなんだよなー。
不思議だなぁ。

この人とギターの関係には敵わないかもしれない。
けど、やっぱり、歌もそうなって欲しい。
せっかく歌 歌ってんだもん。
もっと自分を開放して、突き抜けて欲しいなぁ。

って、「自分を出せ!」「もっと出せ!」「見せろ!」って
ボーカリストとはほんとおそろしい職業だな。

Magic
とはいえ、あの笑顔見て幸せな気持ちにならない人間などいるはずもなく。
もうなーテーブルを全部ひっくり返すような力がある。

はじまりのうた
この位置のはじまりのうた、いいなー。


山内「この季節に合う、デビュー曲をやりたいと思います。」

アンコールの桜の季節で、髪型も相まって、また志村ちらつく現象が。
LIFEツアーの若者以降出てくる事なかったのに。
やめてくれー。似てるなんて言いたくないの。
別々の人間として見たいの。

環状七号線と桜の季節の時、拍手がなかなか止まなかった。

桜の季節、夏になってきたら陽炎に変わる、とかおもしろいと思ったんだけど。ないか。

山内「まだ全然CDに入るかも、今後リリースされるかも決まってないんですけど」

と言って新曲。はまって初めての新曲。
ドキドキした。

なんか、アジカン(よく知らないけど)、バンプ(勇敢な〜みたいな歌詞が)
+最近の若手バンドが作りそうな曲展開と思っちゃった。
でもよくよく聴いたら後半フジっぽさも出てくる、ような。ような。

なんか、真っ当な歌作っちゃってんなーと思って。
でも逆にフジでこういう曲今までなかったから新鮮っちゃ新鮮なんだけど。
でもなー…。

山内「BOYS版に入れようかな?」「どう?」
客:拍手
山内「入れようかなー」
って言ってたけど、なんか微妙な反応してしまった。

今までフジがどういう曲作ってこようと自分にはあまり関係なく過ごしてきたけど、
今後はどうでもよくないので。死活問題なので。
好きになったから!

なんかワーワーって感じじゃなく、落ち着いた感じの終わり方した。
19曲。2時間ぐらい。

はける時、山内さん最前列の人ざーっとハイタッチしてた。なんか珍しい。

そうだ!帰りにあの美しいはじまりましツアーのフライヤーもらった!
(FAB CHANNELの告知チラシと共に)
うれしい。