フジファブリック HALL TOUR 2015 Hello!! BOYS & GIRLS@日比谷野外大音楽堂

10.25 東京
木枯らし吹いてるって聞いたけど、すごい晴れ
でも舐めてたら夜の野外めっちゃ寒いって知ってる
ので 高野山>ぐらいの装備はしてきた。(ダウンはない)

私の席は隣の人に「チケット見た時びっくりしませんでしたか」と問いたくなるぐらいすんごい端っこで(名越さんとBOBOさんは見切れ)
でもそうやって割り当てられて自分の元にやってきた席から見る景色にも意味があるような気がして
端っこから見る野音のステージは船の甲板に立っているのを横から見ているようだった。

冷たい風に吹かれて前向くライブだった。
秋と冬の間みたいな今日の温度ごと体感として記憶にずっと残るような。

野音のステージってこんなんだったっけ。
うしろも飾りっ気なくて、光の色が素朴であったかくて、
ただフジファブリックがいて、手作り。みたいな。
それがなんかすごくいいなぁと思った。

野音スペシャルなのかな?と思うようなセットリストで、
空気に拡散しそうな音をぐっと掴むような、ガッチリとした歌と演奏だった。

今日はMCをあんまり挟まずどんどん歌、って感じがした。
そういうのもなんかいいなーと思った。
後ですごいの来たけど。笑

初日だからか、曲間ちょっと間があって、ステージの上で目で確かめ合うみたいな場面が多かった。

曲間に客席に静寂が訪れて、日比谷の森が風でザワッて

風に煽られたGIRLSジャケットのロングコートかっこよかったなー。あの衣装はこの野音の為かのようだった。
さながらヒーローのよう。
昔は青レンジャー的ポジションだったけど、赤レンジャーになってきたなぁ。

あと、なかなかGIRLSの曲歌わないなー、いつ来るかなーとドキドキした。

日比谷ーっていっぱい叫んでた。

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グッズ一番最初に見た時はあんまり好みじゃないなーと思ったけど
普通に着られるしメンバーが着てるとかわいいような気がしてきた。
金澤コーヒーが売り切れててちょっと笑った。そういう世界なのか…。

MUSIC FAIRとかThe Coversとか
今回プロモーションで出演した番組からのきなみ花が来てた。
あと、LOFTやフェンダーからも来てた。

別に旬でも積極的に取り上げられているわけでもないのに
立ち見の列にたくさんの人が並んでいて、野音に人がいっぱいで、
今日ここに来てる人ってなかなか濃くフジファブリック好きな人よなーと思うととても嬉しかった。
ライブハウスの時と違って男の人もたくさんいてほっとした。

帰りに20代後半ぐらいの男の人2人が
「ALONE ALONE ALONE 結構好き」
「ライブで聴いたらBABYも良かった。音源はちょっとと思ったけど。」
夏の大三角関係やらなかった!」
とか最近のも聴いてますみたいな会話してて、
男2人でこういう会話する人達もいるんだなと思った。(いるだろうけど)
そして帰りにワーワー感想言い合えるのがうらやましくもあったり。

そして日曜開催の辛さを知った。・・・・よいん!!!!
仕事休まず日帰り出来るのは本当にありがたい事なんだけど。
日比谷の記憶をつなぎ止めるので精一杯。

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Green Bird

わぁ!1曲目に来た!と思った。

しょっぱなから泣。
もう最近は涙腺緩みっぱなし。
でも17時スタートで周りは既に暗くなっていたから自由だった。
暗闇の中でライブ見てるとほっとする。
客席明るいより暗い方が好き。

1曲目の掴みとして完璧な、きっとセットリスト決めた時の思惑通りの反応。
贅沢すぎるけど、いさぎよいこれしかないって思うような幕開け。
でもライブ始まったばかりでフワーッとなってるどさくさで聴いてしまってちょっともったいないから
本編後半でもう一回歌ってくれてもいいくらい。大事な曲。

虹→Sugar!!かな、と思ったら


Small World

ちゃんとはまってからのツアーがはじまりましツアーからなもんで、
どの曲聴いても初めてか初めて感覚で新鮮なのです。
これもDVDでいっぱい見たなぁ。
……DVDの時より更に良くなってるなぁ。

この曲で一番印象に残ってるのは2012年のCDJの映像で、
それまでは普通の曲って印象しかなかったんだけどこのライブですごくのびのび歌ってて、
「なんて気持ちいい歌声なんだろう」と思ってこの曲を好きになった。
今日ライブで初めて聴いて、その時より更に声が伸びやかになってた。

ずっと「蛇足だなー」と思ってたCメロがすごく良いと思った。


夢みるルーザー
シャリー


サボテンレコード

リハのドラムの音聴いて「これはサボテンかな?」と思った。
ちょうど目の前を耳塞いで逃げていく人がいたので、私も真似してその場からダッシュで逃げた。笑
初日じゃなかったら喜んでリハ聴いたんだけど
ねたばれさけたい。。

この曲、めっっちゃ山内くんに合うだろうなーとずっと想像してた。


キノウ

やっときたGIRLSの曲。
ベースの音で加藤さんを軽く盛り上げるように始まって、
こういう加藤さんをフューチャーする曲があってもいいかもねと思った。
ライブで聴いてやっと「この曲はこういう感じを表現したかったのかなー」というのを感じられた気がする。
そんな忌み嫌う程ではないかなと。別に忌み嫌ってないけど。

山内くんの歌い方が新鮮だった。
他の人が作る歌詞を歌うのはこういう効果があるのか。
歌詞に出てくる人の成分は山内くんにはないけど、歌詞の中の人を演じてる みたいな。
音源の段階ではまだあんまりどういう風に歌うかはっきりとは定まってなかったのかな。
(それかあっても表現しきれていなかったのか)
ライブで聴いたら方向性が明確になってた。
「もう駄目だって本当」とか「少しだけ頂戴」とか言葉と歌の乗り方がしなやかで色っぽかった。
「見逃してあげちゃうよ〜〜嘘だーよ」のつなぎ方が荒っぽくて「ワッ!」と思った。
この曲の時、最後鼻歌みたいなの付け足してたなー。

他の曲も今日はいろいろ語尾が自由だったりちょっと荒っぽかったりして良かった。
ああボーカリストとしてまた自由を手にしてると思った。


robologue

を・・・・を・・・・・!
ここに来てやっとやったーrobologue!
と思ったら今回裸足のバレリーナをやらないという。
なんだ、金澤君の新曲はツアー2回先ぐらいしか聴けない仕様なのか。
今回のセットリストに組み込む感じではなかったのかなー。
野音スペシャルはずしたら、今後ツアーでやる可能性も…ある…?(の?)

これも「Cメロ蛇足だな…」と思ってたクチなんだけど、
これも見事ライブで「良いな……」に変わった。
そっからのアウトロが雄大でスケール大きくて映画のサントラみたいだった。
こんな武器も持ってるのかーーーーひえーーーーー
すごい!新しい!
ギターの音も本当に艶があって豊かで、こんな音出るのか……!と思った。
まさかrobologueがこんな感じになるとは思わないじゃない。
狂おしいほど良かった・・・・。

金澤君のメロディに山内くんの歌詞というのもいいなー。
またこの組み合わせで作ってみて欲しい。
最初「博士」とかめっちゃイヤだったんだけど。笑
ライブで聴いたら、なにーこのオサレ感…。大人っぽー。
洋画のロボット映画みたいな世界観。(やっぱり映画)
山内くんの歌もいろいろ実験的だった。


若者のすべて

前奏始まる前のギターポロポロ弾く音で既にその空気感出してて、
前奏始まって「キタ・・・・」と思った。
いつもちょっと聴くのに覚悟のいる曲。

とっくに夏が終わった、冷たい風の中で聴いた若者のすべて
野音でやるとは思ってなかったなー。
ダメ押しの。みたいな。
今年の締めみたいな若者のすべてだった。

今年の夏は弾き語りとかテレビとかいろんなところでいろんな形で若者のすべてを聴いた。
自分がフジファブリックを意識して初めての夏だったからかな、以前からそうだったのかな。
若者のすべてが夏の終わりのスタンダードのようになって、いろんな人に聴かれた気がした。

他の人のカバーを聴いて、山内くんの若者のすべてに戻ってきて、ほっとした。
山内くんの若者のすべても、自分にとってオリジナルになっていくんだ。


ECHO

一瞬カタチかと思って、ああ違う、ECHOだと思った。

力強くなった。最後の最後まで声も出る。
ECHO聴いて「ギターソロの方が歌っちゃってるなー」と思ったのが少し前。
もう、歌が歌っちゃってた。
当たり前じゃん、と言われるかもしれないけど
ギタリストにとっては当たり前ではなかった。

山内くんが志村の事を思って作ったって
やっぱりハッキリ聴くと、歌の聴き方も変わる
対象を限定する事は聴き方を限定する
それを山内くんは恐れていたのかもしれないけど
大丈夫
例えそうだとしても、この歌は広い。


ECHOのあと

山内「こう、グッときますねー。なんせ9年ぶりですから。」

山内「……僕のこういうのが曲の余韻をつぶしてますか。」
客:笑

山内「映像にもなってるんで、事前に見たんですけど。志村君がカッコ良くて。
俺こんな風にとかして(ギターでオーバーアクション)めちゃくちゃ動いてんなーとか(笑)」
客:笑
山内「若っ!!とかそういうのはあるんですけど、やってる事とか表現したい事ってそんなに変わってないなーと思いました。
変わったのは見た目だけでね。特にあなただいぶ変わりましたね。キーボード、金澤ダイスケ!」
客:パチパチパチ
金澤「変わったねー。メガネかけてたのも……。今の方が若い感じするもん。」
山内「あ、そんな風に言う?(笑)」

山内「昔はもうちょっと神経質な感じがあったよね。……ここ、あんまり掘らない方がいい?触らない方がいい?」
金澤「掘っても掘らなくてもいいけど。でもわかんないよ、また野音の頃の感じが来るかもしれないし。」
客:笑
山内「そして、全然変わっていない人が。ベース加藤慎一!」
客:パチパチパチ
加藤「そういう風に振られると思いながら待ってました(笑)」
客:笑
山内「全然変わらないよね。ちょっとだけつるっとしてたけど。むき枝豆みたいな。」
(枝豆なの…?むき卵じゃなくて…?)


山内「別に隠してるとかじゃなかったんですけど………………」

山内「………今日僕誕生日なんです!」
客:笑 拍手(なんだったんだあの間……)

山内「ちょっと前行こうかな。」(マイクスタンドからマイクはずしてステージの前に出てくる)

山内くんは、いつもお客さんに近づきたい人だなー。(公録とかだとちょっと引いてるけど。笑)

山内「(うしろを振り返りながら)ちょっと長くなっていい?いいよね、今日は。」

山内「山内総一郎、1981年10月25日に生まれて・・・」
客:笑(そこから?)
山内「なんやかんやあって、少年はギターを初めて手にする訳です。初めて弾いたのがGのコードでした。」
その前に出た瞬間、ビュウッと風に煽られて
山内「寒!!!(笑)」
客:笑
コードGを弾く
マイク?入ってなくて小さな音がガチャン。
聞こえない。笑
うしろでスタッフガチャガチャ
山内「初めて弾いたのが、このコードでした!」(編集仕切り直し?笑)
ジャーン(音出る)
客:笑 パチパチパチ
手にマイク持ってギター弾くから弾きにくそうだった。笑
山内「これに感動して。これでプロになるねん!って東京に出てきて、メンバーと出会って、フジフジ富士Qで歌い始めて…………今に至る。」
客:\ドッ/
金澤「もう飛ぶんだ(笑)!随分はしょったねー。」
客:笑

山内「自分はギタリストとしてデビューして、フジファブリックの音楽や精神を絶やしたくなくて、
自分が歌う、と決意したんですけど、ギタリストとして歌える事って、最初志村君の事しかなかったんです。
さっき歌ったECHOって曲は志村君の事を思って歌いました。
でも思う事ってどんどん変わるんですね。歌いたい事も変わっていったりして。
自分の思った事をそのまま歌うのがフジファブリックなんじゃないかと思いました。
そんな思った事を音楽に出来て、フジファブリックとして生きられてしあわせです。
これからもどんどんフジファブリックを更新していきたい。
フジファブリックと志村君が大好きなんです。そんな愛すべきメンバーを紹介します。」

山内「キーボード、金澤ダイスケ!」
(そのちょっと前に山内くんが全ーー部話終わってから「座ってもらった方が良かったかな(笑)?」と言ったのを受けて)
金澤「今座ったらまた立ってもらわなくちゃいけなくて、座り損になっちゃう。」
客:笑
山内「何を言ってるのか全然わかりません(笑)」
金澤「お客さんには心で伝わったんじゃないかと思います。」
山内「ベース加藤慎一!ギター名越由貴夫!ドラムBOBO!」
山内「志村正彦ー!」
山内くんが「志村正彦ー!」って言う時、少しダミ声になるの、ちょっと好き。
間を置いてから「山内総一郎です。」

ちょっと前のラジオでECHOは志村君の事を思って歌ったって言い始めたけど、
「志村君の事しか歌う事がなかった」って言葉はすごい切実だった。
そう言い切っても大丈夫だって思ってもらえるようになったのかなー。

フジファブリックとして生きられてしあわせ」にグッときた。
掛け持ちとかバンドが変わるとかいろいろあるけど、
生涯一バンドで、何をおいてもこれが一番大事って胸張って言えて
バンドに起こる事にいちいち翻弄されてなんとかしたいと本気になれるってほんとしあわせな事だなー。
三人にはそれしかなくて、その身を全力で捧げてるっていうのが嬉しい。

そして、
志村の事思い出して悲しくなったり切なくなったりするのはどうしようもない事だけど、
それだけで終わって欲しくない、
曲聴いてただ悲しいだけじゃない、いい曲だなって
志村の曲聴いて笑って欲しい、フジファブリックの曲聴いて笑って欲しい
そういう意思を、初期の頃からずーっと明確に感じる。

突然始まった34歳の独白(宣誓?)は、自分の中でこのライブの象徴的な1シーンとなった。
目の先で野音の緑を背景にスモークの白が風で大きく渦巻くなかなか仰々しい光景の中、
ステージの先端部分でゆる〜く話す、でも内容は熱い、そのギャップ
なかなか壮絶で

歌い始めた自分、について最近話すようになったなー。

みんな志村に比べたら山内くんのこと普通の人言うけど
私は「この世にこんなおもしろい人いたんだなー」と感動している
山内くんてさじ加減がほんと絶妙で
ほんと奥深くておもしろい、この人


山内「結構喋ったね」
金澤「うん」
山内「34歳の俺は喋ります。」
客:笑
山内「熱くなりたいねー」

熱くなりたい、って言ったからGirl!Girl!Girl!かな、と思ったら
ALONE ALONE ALONEだった。


ALONE ALONE ALONE

ライブで聴くのめちゃくちゃ楽しみにしてた曲。
あのこんがらがりそうなギターは最初だけ山内くんが弾いて後は名越さんに渡してバッキングを弾いてた。
あの乱入ギターも名越さんが弾いてた!(しょうがない)
ラップ(自称早口言葉)の部分はいまだに音源聴いてニヤつきを押さえなければならないほど楽しんでるけど
ライブでは意外と普通に地味に過ぎてった(笑)
ラップ部分もっと楽しみたいなー。
(長く聴きたい、という意味ではなく笑 もうちょっと飛び道具にならんかな、の意)


モノノケハカランダ

こういう成分に飢えてたから久々に聴けて嬉しい。


打上げ花火

こんなに9年前の野音オマージュなセットリストにしてくるとは思わなかった。

山内くんの打上げ花火はねちっこいなー。笑
サビの歌声は・・・ちょっとビビッた。ものすごく志村。

サボテンレコード〜打上げ花火はかなり忠実に歌ってた気がする。
めっちゃ歌いこんだんだろうなぁ。

今日久々にやった過去曲の中でこれが一番研ぎ澄まされた進化を感じた。
ものすごくおもしろい。


ここで、ステージ上でツアーグッズのボガライトを点灯。
山内「音に反応してる〜」
客:笑

金澤君が青、山内くんと加藤さんが赤のライトを点けていて、「赤い光もいいな・・・・」と思った。←
昨今のそういう流行だし、絶対反対!!!とかそういう訳ではないんだけど、
時々チカチカする光が気が散って集中したいなーって曲があって(ECHOとか他数曲)
そういう時は自分の光消したりしてた。
フジファブリックは素晴らしい照明があるし、光の演出はそれだけで十分かな。


夜明けのBEAT
星降る夜になったら

Magic

みんなに歌わせるところで「もっと日比谷の声聴かせてー」って言ってた。
Magicの煽りほんと好き。


Girl!Girl!Girl!

やっときた、Girl!×3!
ひーーやっぱり楽しいぃーーー!!
これは歌われてもっと育っていくような気がする!

単純な場所にしたって 単純な場所にしたってのに〜 って歌ってた。笑

ステージの前の方に出てきて「長いキスをしよう〜」のところで
山内くんがポーーーンと大きな投げキスをしたのを見て、
山内くんはこの先とんでもないエンターティナーになるのでは・・・と思いました。。

その後、颯爽とマイクスタンドのところに戻って来る時、スピーカーかなんかに引っかかってコケかけてた。笑

愛をこめてる〜 に愛をこめてた。


曲が終わった後

山内「くっそー・・・・・・・・・(笑)」
客:笑


夜明け前

クリスマスのイルミネーションみたいなのを想像してたんだけど、
・・・想像してた光景とちょっと違った。
なんかそういう人工的な華やかな空気の中じゃなくて、そんなに明るくはなく、
冬の深い蒼の中、ランプみたいな素朴なあたたかい光に一個一個の顔が照らされて
引き込まれるようにみんな聴いてた。

綺麗だなーー…… と思った。
つめたく冷えた空気がそこだけ透明に澄んでるみたいで
こんな空気の中で音楽聴ける事、人生でそうないんじゃないかと思った。
純粋な思いだけがそこにあった気がした。

綺麗って言葉は音楽の世界においては軽い意味に使われがちだけど、
汚れてたり泥臭かったりした方がいかにも本音っぽく生々しいものだと言われ易いけど
純粋な綺麗さって何にも負けない、最強なんだなと思った。

山内くんの歌もこの曲の時がこの日一番素晴らしかった。
やっぱり山内くんの歌うミディアムバラードはひらがなで聞こえてくる。

山内くんの声がたまたま好みだったわけではなく
努力して手に入れたその声と歌唱が好みになってた。
だって、昔ここが弱いなーとかここが甘いなーとか思ってたとこ、
全部つぶしてったからなこの人。

ずっと一人でイヤホンで聴いてた曲が、今日たくさんの人の前で放たれていった。
シンプルな歌詞とメロディの意味が、人前で歌われて完成した気がした。
こうなること、わかっていたのかな。

ストレートに伝えたくてシンプルにしたものが、逆に複雑になったり
音楽ってややこしいね。
そういう事じゃないんだってライブ見てやっとわかった。
すぐわからなくてごめんと思う、
でもそれが解けた時、音楽っておもしろいなって思った。
ひと通りではない

スルメみたいって言葉あるけどそしてこれも良い意味悪い意味半々で使われてる気がするけど
スルメ………じゃないんだよーなー
あとからじわっと溶ける薬みたいな
優しいけど溶けてしまったらもう止められない 手に負えないみたいな

このメンバーでやれば、強引にでもフジファブリックの音楽になる…。


アンコールではロングコート脱いで出てきた。

山内「なんかこぼれてるし。」
と服の胸のあたり見て。飲み物を飲むフリをしながら(←飲み物こぼしたという事を表現)
その言い方と雰囲気が妙に優しかった。


BABY

これもライブで聴くとスペイシー感は薄れアコースティック感が強く
ペコペコいうシンセの音が懐かしい感じで
生っぽく暖かくてとても良かった。

今日は、いろんな曲で金澤君がコーラスしてて、
金澤君がコーラスしてない時ぱっと右見たら加藤さんがコーラスしてて
その光景がとてもしあわせだなぁと思った。

ここで金澤君が「ゲホンゲホン」とわざとらしく咳を。
金澤「ゲホンゲホン。あーあーあー。」(←発声練習)(←というのに後から気付いた)
山内「余韻が………」

そこで金澤君が前奏を弾いて

ハッピバースデートゥーユー♪

ハッピバースデートゥーユー
ハッピバースデートゥーユー
ハッピバースデーディア総くんー
ハッピバースデートゥーユ〜〜


サプライズがあるかもとかいう事がライブ中すっかり抜けてて、普通にサプライズになった。

ケーキが出てくる。

もう一回ハッピーバースデー歌い直した。
今度はドラムとか楽器が入ってきて。
あったかいー 愛感じるー

金澤「このケーキ、すごいんですよ!見せてあげたら。ギターの形してるんですよ!」

金澤君が一生懸命傾けて見せようとしてくれた。
よく見えなかったけど、あとでBOBOさんのインスタの写真でじっくり見た。(BOBOさんは毎年写真上げてくれる。ありがたい…)

ステージのビュウビュウ風が吹く中、スタッフの人がケーキにいっぱい刺さってるろうそくに必死に火をつけてる。(34本挿してあるのかな……?笑)
何度も火をつけては消え、つけては消え。
金澤「志村がやってんじゃないの。」

金澤「早く早く!」
火が全体についた一瞬、山内くんがフーーーッと火を吹き消す。

金澤「おめでとう!!!」
お客さんから盛大な拍手。

お客さんからめっちゃ山内くん祝いたいって雰囲気感じた。笑
私の席はライブ中あんまりお客さんの歓声聞こえなかったんだけど(野外で音が拡散してたのもあるんだけど)
ヒューーーーゥッていうのはすごい大きく聞こえた。笑

山内「なんで自分でハッピーバースデーのバッキング弾かなあかんの」
金澤「鍵盤高い音で始めちゃって鍵盤足りなくなった(笑)」

山内「さっき途中になったんですけど。途中じゃないか。」
山内くんこういうの多すぎ。笑

山内「さっき何が言いたかったかと言うと」(さっきは上手くまとめられなかったと思ったんだろうか)

山内「34歳の豊富は"フジファブリックがんばる。"」
客:笑
山内「それしかないんですよねー。」

山内「志村君の事も含め、フジファブリックをこれからもよろしくお願いします!」

山内「あとちょっとだけ曲を聴いてください」


en2.銀河
en3.LIFE


銀河で終わるのかなと思って、なんかしっくりこないと思ったけど
一番最後にLIFEが来てとてもしっくり来た。

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すごく、新しいと思った。
はじまりましツアーでは山内くんの進化にばかり目を奪われてたけど
今回、バンドとして一段階進化してるのを感じた。
過去の曲が磨き上げられ、形を変えるでなく、今の3人の解釈が加えられた感じ
今までのヘンテコリンさと新機軸のBOYS&GIRLSの「らしからぬ」まっすぐな熱さ、
それらが混ざり合ってすごく不思議で独特な空気を作ってた。
こんなん見た事ないーって思ってドキドキした。

山内くんの歌にもまた新しい可能性をいっぱい感じた。
歌いこんだ曲と歌い慣れてない曲の表現の差は結構感じる。
山内くんが歌いこんで自分のものにした曲って強烈だな。
しかも一回自分のものにしたらがっちり離さないって感じ。

自分がボーカルであるという大前提で生きてる人に対し
自分は歌手ではない から始まって
ちゃんと歌手になりたい!!!!と猛追する人 こわい
絶対何人か抜かれてると思うわ。

DVD化はどうだろう。
本気カメラがたくさん入ってたし普通に考えたらこれがDVD化だろうけど
NHKホールで特別な仕様でもあったりしたら。同じツアーから2本もDVD化はないだろうし。
NHKホールまだ終わってないからわかんないけど、
9年目の特別感、野外特有の空気感、自然が起こした今日ここにしかない演出、
ライブのクオリティからいっても、この野音をDVD化して欲しいなー。



SET LIST(順番違うかも)

Green Bird

Small World
夢みるルーザー
シャリー
サボテンレコード
キノウ
robologue
若者のすべて
ECHO
ALONE ALONE ALONE
モノノケハカランダ
打上げ花火
夜明けのBEAT
星降る夜になったら
Magic
Girl!Girl!Girl!
夜明け前
en1.BABY
en2.銀河
en3.LIFE