フジファブリック HALL TOUR 2015 Hello!! BOYS & GIRLS @オリックス劇場

金曜日 午後
仕事中に頭の中でGirl!Girl!Girl!が鳴り出す。
君まであと少し!はやる気持ちDancing!
この曲は今日のこの日の為に作られたのかと!

はやる気持ちで転がりながらオリックス劇場
入場前に施設を外から見て、「ホールってやっぱりでかいなー」と思った。
ライブハウスの規模とは違う、人がたくさん入るしっかりとした建物。

FM802だけから花が来てた。

    • -


1曲目はフワーッとして集中出来ないとか言ってないで
今日こそちゃんと受け取る、受け取るぜと気合い入れて聴いたGreen Bird
2番のサビから決壊して、音がグルーブとなってドワーッと客席になだれこんでくるみたいだった!

山内くんの「帰ってきたぜー」に客「おかえりー」みたいなやりとり。
東京出身とか都会出身のミュージシャンあるあるなのかもしれないけど、
今まで大阪でライブやっても凱旋とかそういう感じ全然なかったので嬉しい。
加藤さん@石川に感化されたのかしら。

シャリーのもとい!でマイクに突っ込んでいく様子(客席にまだ半分ぐらい背中向けてる状態)、いいね!

シャリーの後

山内「ここでメンバー紹介をしたいと思います。キーボード、金澤ダイスケ!」
金澤「うちにたこ焼き器ありますよ。炎たこ。」
山内「えんたこ?」
金澤「炎のタコと書いて炎タコ。火力が強い。」
山内「火っていいよね!」
金澤「火っていいよね!」
山内「なんの話してんねんって感じですけど(笑)」
客:笑
山内「ギター、名越由貴夫!今回のツアーでギター弾いてくれてる名越由貴夫さんです。」
名越「今日たこ焼き食べました。楽屋にありました(笑)。」
客:笑
山内「大阪でたこ焼きの話っていうのもなかなかベタやね。ベース、加藤慎一!」
加藤「たこ焼きの話はあえてしませんけど(笑)。した方がいい?」
山内「え?全然?」←冷たい。笑
山内「ドラム、BOBO!」
BOBO「……最近たこ焼き食べ過ぎで……(笑)。(うん、知ってる。インスタにいっぱいたこ焼き写真載ってる。)
でも、今日も楽屋にたこ焼きあった(笑)。大阪ってすごいね…。」
山内「そして、志村正彦!」
客:拍手
上を指さして、上を向きながら言ってたかなー
山内「何度も言ってるけど、忘れるわけないしね。どんどん言っていきますから(笑)。いつも一緒にステージにいると思ってやってますし。」

こういう状況で、こんなに触れてくる人、あんまりいないなーと思って。
やっぱり山内くん、というかフジファブリックは特殊だな。
そういう状況になった場合、すごく特別なものとして扱うとか、特別なライブですごく特別な演出して触れるとか、
その時以外はまったく触れないとか、もしくはほんとにまったく触れないか。
伝説みたいな扱いにはしたくなかったんだろうなーというのを感じる。
当たり前に名前が出てきて、そんな話の中で笑ったりできて。
そういう空気を今まで一生懸命作ってきた気がする。

山内「志村君は、よく僕の事"関西マン""たこ焼きマン"って言ってました。別にいいんですけど…(笑)。
関西も大好きですし、たこ焼きも大好きです!山内総一郎です!」
客:笑(?笑)
山内「メンバーにそれぞれ地元があって、山梨であったり、ダイちゃんは茨城で、加藤さんは……………」(山梨最初に出てきたのなんか嬉しかったな。)
客:笑 ざわざわ
加藤「そこ忘れる(笑)?」
金澤「この前ライブやったのに…」
客:笑
山内「いや、ここが金澤と金沢でややこしいから、石川か金沢どっち言うか迷ったの(笑)。」

山内「僕も夢があるんですけど。地元が茨木というところなんですけど。知ってます?茨木でいつかライブしてみたい。」
客:おおー 拍手
山内「って別に予定が決まってるわけでもなく、構想段階なわけでも全然ないんですけど(笑)。」

って言ってたけど、やろうと思えば余裕で実現出来そう。
市役所(だったっけ)に音力に出てた同級生もいるし、話早そう。
来年あたりどうだろう。


山内「(大阪の今日来た人は)みんな家族みたいなもんですから。」
金澤「ビッグダディって呼ぶよ。」
客:オオオーーー!笑 拍手

のくだりから、突然山内くんが奥田民生の「さすらい」サビを歌い出す。
歌い終わった後、山内くんが「あのっそのっあのっ」てワタワタしだして
「突然のさすらいに動揺してますけど」って言ってて、自分で歌っといて自分で動揺(笑)

わー山内くんの歌うさすらいちょっと聴けたー
朗々としてええ声ー

とほこほこした気持ちで始まった次の曲「マボロシの街」。
またあの瑞々しい曲が聴けるー嬉しいなーとふわふわしてたら

なぜか突然の声の変調。
MC挟んだからかな。
声の耳障りが突然ガサガサした感じになって、コントロール失ったような、
要所でフックが効かない(?)ような、
といっても、すごい音がはずれるとか出てないとかそういうのではない
(山内くんの不調ってあからさまに声が出ないとかものすごく軌道をはずれる感じとかは今まで一度もない)
でも自分的になんかすごいしっくりこない感じになって、
そこからしばらくボタン掛け違えみたいな
一人三人祭みたいな状態になる。(Perfume FES!! 2015 〜三人祭〜 - blog.参照)

一体なんなん・・・・
免疫ついて慣れたんじゃなかったのかよ・・・・・・・
全然免疫ついてなかった
というか何がそんなに引っかかるのかがよくわからない。
そんな些細(?)な事でなんでそんな冷静に聞けなくなるんだよー
そら人間だから波はあるよ
取るに足らないことよ
本質はそこじゃない
そういうことじゃなくて、違う、もっと、ちゃんと、感じろ!
と思うんだけど、勝手に頭と体が固まるのでどうしようもない。
とにかく、自分が思ってる山内くんの声の良い部分が封印されてしまった!という心地悪さで
すっきりしない感じがキノウ〜若者のすべてぐらいまで続いた。
正確には、時々持ち直したりしながら、だけど。
マボロシの街とキノウの間で「頼むから一回ドリンク飲んでくれーー」と思った。
(飲んだ)

山内くんの声は太く強くなった。
でも以前にはなかった不安定要素も現れるようになった。
いくら喉が強い方だとはいえ、数年間、1年にツアー2本、イベントもあり、ずっと歌いっぱなしで、
そういう影響がそろそろ来る時期なのかな。

そのような状況でもrobologueは
ほんとに楽しみにしてたからやっぱり聴いててテンションあがったし、嬉しかった。
今日のアウトロのギターには特にぐっときた。
明けていく感じ、開けていく感じ、登っていく感じがとても気持ちよくて、
ほんとうに気持ち良くて
こういう感覚、今までフジファブリックに持った事ない感覚で大事にしたいなーと
ここに歌だけじゃない、ギターも育ってるんだぜという
4年分の成長が感じた。(STARが発売になった2011年9月がはじまりの基準に感じてるんだけど)
ほんとに素晴らしいギタリスト。
前雑誌で山内くんが「ストラトだけを使って一枚の作品を作ってみたい」と言ってたの、ずーっと覚えてるんだけど
いつかそんなアルバム作ってくれたらほんとに嬉しいな。

ECHOで潤いが戻った気がした。
この辺から徐々に感覚取り戻していった。(私が…。)
ほんとに声出てて、こういう時、音楽の神様か何かが力を与えてくれるのかな、という気になる。

ぱさーっと投げられた、なんの飾りもない男の人の歌。
山内くんの「自分の歌だな」って思う曲は何曲かある。
このECHOと、ブルーと、カタチとかもかなー、夜明け前とかもそうなりそうな。
たぶん他にもあるけど、全曲ではない。
全部そうなればいいのにと一瞬思ったけど、全部そうなればいいかというと、そうでもないのかも。
いろんな形の表現と、曲への寄り添い方がある。
とりあえず全部こうだったら山内くん倒れる。

今日は久々に「おーおーギター歌っとる」と思った。
最近のECHOには歌に圧倒されっぱなしだったので。


歌う直前、「座ってもらった方が。ねぇ?」って無理矢理(笑)お客さんを座らせて。
「座ってる景色も、いいですねー」って。

今日のsingも良かったなー。
こういうゆったりの曲で、「やっぱり今日声ハスキーだなー」と思った。
ハスキーだけど、ちょっとところどころ枯れた声が曲の雰囲気に合ってるな、と思った。
ポリンポリンという山内くんの弾くとても可憐なアコギの音が良く聞こえた。

歌い終わった後で

山内「途中で歌詞が変わっちゃったんですよ。だからライブでは歌詞変えて歌ってます。」

山内「BOYSとかGIRLSを作っていて……………なんやっけ(笑)?」(←話す事を忘れた様子)
客:笑
山内「BOYSとかGIRLSを作りながら、悲しいと思うとか孤独って、
誰か相手がいるから感じるんだという事に気付かされて。
みなさん、聴いていただいてるでしょうか?」
客:パチパチパチ
山内「うれしいー。ありがとうございます。リリース冥利に尽きる?っていうか(笑)、リリースした甲斐があったな、と思いました!」
客:パチパチパチ(リリース冥利。笑)

山内「この体制で始めた時は(←さらっと言った訳ではなく、この説明ちょっと言いづらそうに言ってた)
何を歌っていくかっていうので、志村くんに対してどう思ってるかっていう、志村君への思いを歌にしてきたんですけど、
さっきのECHOもそうですけど、でも、いろいろ経験して、
誰かを想って曲を作る事が、出来るようになったんですねー!」(←誇らしげ)
客:拍手
山内「その相手は誰かって言ったら、やっぱり、みなさんがいるから、モニョモニョモニョ、なんです!」(←照れながら)
客:笑 拍手
モニョモニョモニョ、になんか手振り付けてた。笑

山内「ほんとにいい曲多いな!って思います(笑)。」
客:拍手
山内「若者のすべてだけでなく。志村君と作った曲をこうやってみなさんの前で演奏する事が出来るのが嬉しいなと思います。」

山内「座ってて楽ですか。」
客:笑
山内「座っててしんどいって人はあんまりいないと思うんですけど(笑)
これからアクセル踏んで……踏んで、というか上げていきたいと思うんですけど……」
客:ぞろぞろ立つ
山内「あっ立ってくれますか(笑)」
客:笑

ALONE ALONE ALONE始まる前に
山内くんが「これ何かわかります?」って言ってボガライト腕に装着しだして
うまく付けられなくて「ん゛ーーーーー」って言ってた。笑
今日はちゃんと光付いてんの確認してた。
山内くんに電源付いてんのやっぱりなんかグッとくる。笑
アンプの光とおそろいの赤。

ALONE ALONE ALONEのギター弾いてる様カッコイイ。
リードでなくてもバッキングでもすごく動きがある。
ラップ部(自称早口言葉)、だいぶ慣れてきたんじゃ?
でも山内くんが歌うとどーしてもサクラップ的な…

バタアシ Party Nightで手をぐるぐるするの見ながら、
1年前、LIFEツアーで「なんだこのフリ??」って思いながらこの曲聴いたのを思い出した。
1年経ちましたよ。
あの時はなかなか点けなかったライト。
今日は仕事帰りだったので忘れてしまった。
置いてけぼり感あるかなと思ったけど、たいして影響はなかった。
NHKホールでは照らしたいけど。

Girl!Girl!Girl!で「ハンドマイク、こなれてきたなー。笑」と思ったけど、
よくよく見たらそんな事はなかった。
やっぱりすべてを開放出来てる感じではなく、ちょっと手持ちぶさた。
もっと開放してはじけてくれてもいいんですけど。
意外と端から端まではあまり動かない。笑
せっかく左右に短い花道あるけど、花道(下手)使ったの金澤君だけだった。
マイクのコードが届かないのかなとも思ったけど。
最後、ぐるぐるとマイクまわしたから「また投げるのか…!?」とドキッとしたけど、
投げずにジャンプして終わった。笑

山内「新しい挑戦というか(笑)フジファブリック、こんなバンドやったっけ?って思うような事もやりますけど、楽しんでやってますんで!!」
客:笑 拍手
力強いなー。笑

ギターを抱えて、
山内「やっぱりギター持つと安心するなー。」
客:笑

徒然モノクローム、自分の中で完全にスイッチ入ったなー。
石川ライブあたりから熱いものを感じてたけど、
FM802で流したグリコライブの音源聴いて確信した。
長きにわたってずっと、なんだかハマってないと感じてた「ライブの徒然モノクローム」が、すごく噛み合いだした。
固まりになったエネルギー感じる。ガツガツきて聴いてて気持ちがいい。

夜明けのBEAT、夜明け前、銀河、BABY。
今日はギターが特に輝いてると感じる日だった。

虹の時だったか何の曲の時だったか、バックに跳ねながらギターを弾いていたのは。笑
あの曲の時いろんな動きしてたなぁ。
見てて目が離せずワクワクした。

今日の少しくたびれた声はBABYに合ってた。

最近、銀河が新鮮だなぁ。なぜだろう。新しい感覚で聴けてる。主に演奏面。

LIFE、ギターソロだけじゃなくて長いイントロでチロチロ弾くやつもいいなー。音が大人っぽい。


山内「新曲も作ってますんで。」←うれしかった。

山内「いろいろ物騒な世の中ですけど、フジファブリックは楽しく音楽をやっていきたいと思ってます。」

音楽に社会的な事を反映させる人もいる。
でも、人の照らし方はいろいろある。
みんながみんな同じ方法を取る必要はない、と思う。
フジファブリックは、楽しく音楽をやる事を、その力を信じて、やっていて欲しいなー。
ひいてはそれが人を照らす事になるから。

    • -


ホールツアーで見てるっていうのを、一番実感した会場だったかもしれない。
見慣れた景色、というのもあるかもしれないけど、よく考えたら
日比谷、名古屋、石川と、ちょっと特殊な状況が続きっぱなしだったからなー。
人がいっぱい溢れてた。2階も、3階も。
拍手が上から降り注いでくるようだった。

ホールだ〜
ホールでフジファブリック見てる〜…

ってその景色見て何度も実感した。
でも全然遠くなくって(席的には全然遠かったんだけど)
アンコールのBABY見てる時、なんかステージと客席段差ないっていうか混ざったような感覚がした。
舐めた感じで身近、とかそういうんじゃなくって
とんでもなく素晴らしいアーティスト、プレイヤーがライブやってくれてんだけど、
そんなすごい人達がただ素朴に音楽やってくれてるっていう、そういう近さを感じた。

大阪のお客さんは大人しかったけど
というか、フジファブリックのお客さんはいつも大人しいけど
最初っから壁がなくて、リラックスした空気に包まれていて
居心地良かった。

帰り道にフジファブリック流してる店があった。

地元っていいな。



SET LIST

Green Bird

Small World
夢みるルーザー
シャリー
マボロシの街
キノウ
robologue
若者のすべて
ECHO
sing
ALONE ALONE ALONE
バタアシ Party Night
Girl!Girl!Girl!
徒然モノクローム
夜明けのBEAT
Magic
星降る夜になったら
夜明け前
en1.BABY
en2.銀河
en3.LIFE