初恋の嵐のゲストボーカル曲

FM802の「MIDNIGHT GARAGE」で初恋の嵐の新曲を流すと書いてあって、もしかして山内くんがゲストボーカルで歌った曲流すかもーと思いながら聴いていたけど、「初恋の嵐、13年ぶりのニューアルバムから、あと2曲ラジオ初オンエアです。西山くんボーカルの曲を1曲、フジファブリック山内くんボーカルの曲を1曲です!」というのを読んで、ほんとに流れるとなると急に緊張感。真夜中。


なんかすごいな。これを山内くんに歌わせたいと思ったかー。

歌い出しからひやーっとする感覚だった。これ、山内くんの声?と頭が何度か確認してきた。フジファブリックの時と全然違う。攻めてるー。新しい…。「だんだんわからなくなる」ってタイトルいいなーと思って想像してた曲調と全然違った。もやもや叙情系かと思ったら、攻撃的。メロディがうねる難解な曲。歌うの大変そうだなー。山内くんも必死に食らいついてる感じ。珍しくちょっとクセを付けてたような。歌い慣れたらまた変わりそうだけど、歌い慣れるほど歌う機会あるかな…?生で聴いてみたいなー。

という事を1回聴いた記憶だけで言ってます。ラジオ音源で何回も聴くのもったいないので録音はしなかった。あとはCD発売されてからのお楽しみで…。

山内くんの声にはサンフジンズの「じょじょ」みたいな感じがめちゃくちゃはまると思っていて、初恋の嵐の既存の曲でもそういうミディアムな切なげな感じの曲が合うだろうー!と想像できるのに、あえてこういう曲調を当ててきた理由が知りたいなー。

初恋の嵐は普通のギターロックよりちょっとフォークのにおいがする。西山さんの歌声はどこかなさけなくて男臭くて泥臭くてブルースっぽい。歌詞もすごい。初恋に捧ぐの「全てを台無しにするような大切なもの」って表現とか、あああって思う。でも初恋の嵐で一番グァッとくるのはメロディです。初恋の嵐は美メロだな〜。一瞬普通っぽいのに思いつかないような独特の節回し。「初恋に捧ぐ」と「真夏の夜の事」とかのシングルっぽいそれは代表曲として、「星空のバラード」「涙の旅路」「Untitled」「罪の意識」「Good-Bye」あたりが特に好きです。

だから、RisingSun2014で山内くんが弾き語りで「初恋に捧ぐ」と「Untitled」をカバーしたというのがたまらん事案なんだけど、「初恋に捧ぐ」はともかく「Untitled」は当時の歌声だとあんまり想像出来ないなー。今の歌声で聴きたい。

初恋の嵐を知ったのはスピッツの会報で草野さんがアルバム「初恋に捧ぐ」を紹介していたのがきっかけだった。完全に草野さんがいなければ知らなかった。どの界隈で活躍していたのかも、名前すらも知らないバンドだった。斉藤さん経由の人もいるかもしれない。

誰かが揺り動かすからその存在を知って、曲を聴いてる。揺り動かしてくれる人がいるから。その揺り動かしてくれる人達に、とても感謝してる。


勝手に思ってるだけだけど、山内くんはいつか「茜色の夕日」を歌うのではないかと思ってる。

触らないで大切にする方法と動かすことによって大切にする方法があるとして、山内くんならば、動かすことを選ぶような気がする。山内くんの事など何もわからないけれど、そんな人ってイメージが自分にはある。あんな勢いで歌が上手くなろうとしているのは、もちろん必要だからだし自分の為だろうけど、それを歌うのに見合う自分になる、というのもある気がする。