FM802 MIDNIGHT GARAGE【初恋の嵐 特集】

13年ぶりのアルバム「セカンド」をリリースする初恋の嵐を特集◎
隅倉弘至さんとのインタビューお届け 「セカンド」の全曲解説も

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DJ土井コマキさん、2002年頃初恋の嵐が全都道府県をまわってて、関西をまわってた時に3人でスタジオに来てくれた、14年ぶり?って言ってた。そうかー、初恋の嵐に、西山さんに会った事ある人なのかー。「初恋の嵐としてこうしてスタジオに来てもらえて嘘みたい」って言ってたのが印象的だった。

土井さんは隅倉さんととても親しそうだった。私は隅倉さん自体、斉藤さんのDVDでしか見た事なくって(なんかゴツくて怖そうな人だな…)と思ってたけど、今回喋ってるの初めて聴いて、とても優しそうな人だと思った。

西山さんの事「西山がー」って今も近くにいるみたいに話してて、その話ぶりが志村の話をするフジファブリックみたいで、そうだよな、と思った。


遠い人ほど、ドラマチックに話す。近くにいる人ほど、普通に話す。楽しそうに。



セカンドに収録された曲はどこから来たのか、どうやって制作されたのか、このアルバムが作られた背景もすごく知りたかったけど雑誌のインタビューとかなさそうだったので、この全曲解説の企画は待ってた!って感じだった。そして二人が山内くんの歌について話してくれてたのがほんとーーに、嬉しかった・・・ にやにやしてしまった。



初恋の嵐 セカンド「だんだんわからなくなる/山内総一郎」解説

土井「3曲目がフジファブリック山内総一郎くん。山内くんがボーカルをとっています、『だんだんわからなくなる』。」
隅倉「これはたぶん、えー、2000年とかかな、Untitledとか出す前ぐらいにやってたのかな−。その当時やってた曲で、ライブでたぶん3回ぐらいしかやってないんすよね。なんすけど、曲としてはすごいいいなと思ってたんですけど、これ3人でやるとすごい大変で」
土井「(笑)」
隅倉「まぁ要は…」
土井「間に合わない」
隅倉「間に合わないんすよ。西山もまぁギター弾きながらやってるんで。で、まぁ、元々その1曲目、2曲目のどこでもドアとジョイントも入る予定じゃなかったんで、こういうちょっと、ノリのいいというか、アップテンポな曲を欲しいなと思って、過去のライブ音源を整理して、そのライブ音源から(笑)歌詞を拾って、歌ってもらったっていう(笑)」
土井「へーえ。これは山内くんに歌ってもらうっていうのはすぐ決まったんですか?」
隅倉「…総ちゃんに歌ってもらうというか、この3人(山内総一郎、コヤマシュウ、堂島孝平)がいいなって思ったんですよね、なんか。まぁ誰がどうという感じでもなく、ゲストで歌ってもらうんだったらこの3人がいいなって思って、言い方悪いんですけどあんま考えてないっていうか、総ちゃんはもう、うん、総くん、総ちゃんは『だんだんわからなくなる』だな、みたいな、「ヤツがこれ歌ったら絶対いいな」みたいな感じだったんですよ。」
土井「うん」
隅倉「でなんかすげぇ総ちゃんが歌がんばってんの最近ちょいちょい見てたんで、で、この話を全然決まる前に総ちゃんに「他の人のところで歌とか歌うのとかどうなの?」っつって言ったら「や、全然やりますよー!(←関西弁)」とか言って(笑)「初恋っすか?」みたいに言われて(笑)」
土井「ははは(笑)」
隅倉「まだまだまだまだここだけの話なんだけどっつったら、そいで、あの、受けてくれて、そうなんですよね。」
土井「今までライブでサポートボーカル、ゲストボーカルとして山内くん出たことってありましたっけ?」
隅倉「あ、ライジングで」
土井「ライジングかー」
隅倉「そう。ライジングで1回だけ。」
土井「その時は何を歌ってもらったんですか?」
隅倉「その時は、えーとUntitled、とか、そう、うん。そうっすね。」
土井「うんうんうん」
隅倉「なんか、そうですね、影のあるというか、ああいう、こういう曲がすごく合いますよね、声が。」
土井「うん」
隅倉「声が別に暗いとかっていうわけじゃないんですけど。」
土井「うん」
隅倉「すごい、マッチするなーって。だから、すごい、もう、でもまぁ、以上だったんですけどね。歌った時に」
土井「思っていた以上」
隅倉「うんー、コイッツ、こんなに歌上手くなってんだと思って。」(←すごく嬉しそう)
土井「あのーちょっとだけ喋ったんですけど、もっと歌いたかったらしいです。」
隅倉「(笑)」
土井「あっさり終わっちゃってあれでよかったのかなってすごい心配してましたよ」
隅倉「いやいやいやいやもう、もうだって1回目からもういいんじゃないって感じだったもん。」
土井「(笑)」
隅倉「こーんな、こんなに上手いんだみたいな。」
土井「なんかあのー、西山君の、ボーカルの持ってた、なんかちょっと、ちょっと色気のあるところというか、なんかそれが意外に山内くんのボーカルと通じるんだなっていう。」
隅倉「あ、そうだねー」
土井「なんか、山内くんはすごいさわやかなイメージだったんですけど、でも意外となんか「うわ、なんかねっとりすんだな」っていうか」
隅倉「(笑)」
土井「なんか(笑)」
隅倉「まぁまぁまぁそうだよね(笑)」
土井「うんうん」