FM802 MIDNIGHT GARAGE(2)STAND!!解説編

FM802 MIDNIGHT GARAGE
2016.12.20 TUE 24:00~27:00
DJ:土井コマキ
ゲスト:山内総一郎

■STAND!!解説


♪SUPER!!

──もうこれ、みなさんたぶんね、まずはこう手に取ってジャケット見るわけじゃないですか。この時点でテンションあがりますよね。

それいいでしょージャケット。

──このジャケットすごい気持ちがいいです。

うんうんうん。

──なんというか、一言で言うと、気持ちがいい。

あ゛ーーでもそう言っていただけると、一言で言ってもらえると、嬉しいっす。一言で言える、アルバムジャケットっていうのは最高だなと思ってて、目指したいとこだったんですけど。

──なんかスパッとしてますよね。このアルバムタイトルのSTAND!!っていう文字が赤で入ってるんですけど、海の上に。港ですよね、これ。

港ですね。あのーなんてったかなぁ、湾。湾。湾って言い方もこう……(笑)。

──さんずいへんのね。

そう、どこの犬やねんみたいになってましたけど。あの、どっかの、どっかのじゃねぇや、コペンハーゲンですね。コペンハーゲンの、空港の近くかな……?これ、まぁいつもよくあのージャケット作ってくれている方、が、まぁ打ち合わせしている時に、"そういえばさぁ、この前さぁ"みたいな感じで"撮影で行ったんだよねー"みたいなんで、なんかそういう湖っていうかそこにみんなで飛び込んだんだよね、みたいな話してて、何してんすかみたいな話でちょっと見て見てってiPhoneで見してもらって、見たらその写真で、でーあのその方に、"すいません、あのこれ、ジャケットにしたらダメですか?"って聞いて、"ええー、こんなのでいいのー?"みたいな感じで最初なりましたけど、やっぱいいよねって話になって、そのままジャケットで、そのジャケットデザイナーの方の、元、ちょっとややこしんですけど元部下を飛び込ませて、それをiPhoneで撮ったiPhoneの写真です。

──そうなんやー!

そうです。

──撮る人が撮るとiPhoneでも……

すごいですよね。

──いい写真になるんだなって。

や、躍動感があるしー、でSTAND!!って言ってんのに。

──落ち……(笑)。

そこ絶対足着かへんやろっていうような……(笑)なんかもう、たまらんな〜……と思って。

──え、じゃあ曲が全部出揃って、最終的にこの写真が選ばれたっていう感じですか?

そう、ま、最初にSUPER!!のシングルのジャケットを作ってる時にそれを見て、これアルバムにしたいって俺が言ったんですけど、でもいってもアルバム揃って、合わへんなってなることもあるじゃないですか。曲、音楽と。出来上がりもなんかめちゃめちゃ合ってて(笑)。

──うん、そう。

めっちゃ合ってるんすよね。

──めっちゃ合ってるー。すごいね、なんかスッキリ……スッキリ?スッキリした。

スッとしてるでしょ。

──潔いアルバムだなっていう。別にその、ね、あの意気揚々とした曲ばかりが入ってる訳ではないんですけど

そうですそうです。

──だけどすごい潔いアルバムだなと思って、気持ちがいいんですよね。

そうなんすよすごいテンションの高い曲とかもあるんすけど、だいたいそういう時の曲の歌詞ちょっと暗いですから。ははははははは。だからなんか、ちょっとおもしろいですけどね。

──うん、そう。なんかこのジャケットを見て、CDプレーヤーにCD入れて、ポチッと押した時に、一曲目FREEDOMが流れ始める訳ですけど、もうその時の感じがすごいぴったりなんですよねまず。

……わかります。わかります。自分でもそう思って、すごい、なーっていうのあって、例えば曲順にしても、え〜〜〜〜・・・まぁジャケットもそうですけど、なんていうか、そこに元からこういうアルバムあったんじゃないかと思ってんすよね。

──私達にとってはあったんですけど。

いや僕らにとってもあったような気がしてて、もう、物忘れが酷くなったのかもしれないですけど。

──そんな事じゃなくて(笑)。

や、曲順が、いつももうあーでもないこーでもないいろんなパターン考えるんですけど、今回は曲順決めるって日になって、え、今日だったっけみたいな。忘れてたんですけど、まぁでもじゃあ頭から言っていきまーすみたいな。適当に、じゃあ三人で一曲目FREEDOMで、二曲目SUER!!で、ばーっと言ってって、三人がだいたいああそうだねっつって。それでまぁ決定なんですけど、まぁマスタリングって最終工程が終わるまでまだ大丈夫ですからって言われてたんですけど、まぁそれで決定っていうかそのまんま。全然悩まず。そこにあっ……たのかなぁ。

──(笑)

なかったのかなぁ。はははは。

──いやでもなんかわかる気がします。すごいもう、全部がカチッときていて。

そうなんですよ。

──あのーね、FREEDOMで始まって、SUPER!!があって、Green Birdとたぶんあの耳にしたことがみんなあって、大好きな曲が序盤にキュッと入っちゃってたり

うんうんうん。

──するんですけど、そのあと聴いていった時に、なんかどの曲も負けない、負けない、そこにいるべきしていた魅力というか(笑)。

そうなんですよね。まぁ、ちょっと最初はキャラ渋滞かなと思ってたんですけど。

──キャラ渋滞(笑)?

一曲のキャラが強いから、でも不思議なもんで音楽ってまとまるんですねひとつのアルバムっていうものになったら。だから加藤さんの曲もそうですし、have a good timeって曲もそうですし、ダイちゃんのポラリスもそうですし、あの一番最後のthe lightって曲とか、もうこれはこの人らしか書けないなってバンドメンバーって思うぐらい、濃いその人の、なんていうかキャラが濃い、曲達が入ってますよね。

──そうですね。have a good timeちょっとおかしいですよね。

いやーまぁあれはもう、土井ちゃんも知ってると思うけど、加藤さんはこんな感じでしょ?なんか。なんか……何考えてんだろうなー。

──難しい……難しいんじゃないけど、なんといいますか、ユニークな方ですね。

ま、すごいジェントルな人なんですけど、あのこのアルバムで加藤さんが作ってきたデモの中で、明らかに完成度が高かったのこの曲で。

──へー。

何があったんだろう?泥水を……泥水をみたいな、泥水っていう歌詞ね。まず。泥水を泳がされて……。どろみ……、加藤さん、泥水って俺あんま歌った事ないけど大丈夫っつって(笑)や、大丈夫大丈夫、みたいな。はははははは。

──(笑)軽いなぁ。

いやいや、なんか、いいです。

──個性的な曲ですよね。でもすごいフジファブリックだなーっていうね。

そうなんですよねー。だから、今回ほどなんか、自分の、自分だけじゃほんとに出来なかったなって思うものないっすね。なんかその存在としての、バンドっていうか、曲以外にもやっぱりその人の存在っていうのが大きく反映されているんで。

──うーん。私あのCOLORSが、すごい好きです。

あ!嬉しい。

──COLORS、なんかあの、最初に聴いた時は、COLORS、そんなにこうなんか立ち止まらなかったというか、正直なところ、最初こう、have a good timeでちょっと笑ってみたりとか(笑)なんか、やったんですけど、二巡目した時に、COLORSがすごい存在感が出てくるなと思ったんですよね。

……なんなんでしょうね?

──なんなんでしょうね、なんか心洗われるような感じがするというか。

あーーでもまぁ、そう、まぁいろいろ、作ってる時に、まぁ"青さって何だろう?”とかそういう、よく言うじゃないですか、若いっていう意味での青さだったりとか、その、まそういうのってなんなんだろうなって考えていって、うーん、なんかそんなんもなくなるわけ、ないもんなーみたいなちょっとした青春感もあるんですけど、僕はあのその歌い出しっていうかまぁそれをAメロとするなら、あそこのコードが好きです。

──(笑)

はははははは。そこのコード進行が、好きです!

──それは、すきだから、よく使ってしまう感じなんですか?

全っ……、適当に弾いたら出てきて、でそこからもう最後まで、なんていうか出来ちゃったぐらい、もう頭が出来て、あ、もうこれ曲にしたい!と思って、歌と、なんていうんですか、歌と言葉と、コードが一緒になって出てきたんで

──へーー。

これだ。ポールが言ってたやつこれだ、と思って。

──ポールが言ってた(笑)。

ポールが言ってたやつだこれ、と思って。

──知り合いみたいに言いますけど(笑)。

あのー、そうです、あのーイギリスのポールさんがそういう事を言ってたような気がします。

──へーー。でもなんか、聞く事ありますよね、そういうするっと出来た曲ってすごいいい曲が多いっていう。

そうですよねー。うん。

──まぁとにかくなんか、あのー、初めて聴く人、例えばアルバムでフジファブリックを聴いた事がないという人も、すごくこうフレンドリーに聴いてもらえる、それでいてフジファブリックらしさがしっかり味わえる(笑)。うん。

いやーそう言ってもらえると嬉しいですねー。

──なんかもうベストアルバムとかじゃなくてこれから入ってほしいみたいな。

うんうんうんうん。やっぱりなんかもう、常にこう、まぁ真面目な事言うようですけど、常になんかもっと、まぁ、いいアルバムって言い方すると今までがそうじゃないっていうわけじゃなくて、自分の中でやっぱり自分の今って言うのを更新してるんで、その分やっぱ音楽もなにか更新していかないといけないと思ってるんで、例えば一曲目を作りたい、となると今までの一曲目で一番いい一曲目を作りたい、みたいな、あの例えばの話ですけど、なのであのー特にこのアルバムの始まりとかは、すごく気を……ま、気を付けたというかまぁ、始まりの合図みたいになってるような気がしますけど。

──はい、ツアーが。

ツアーがね。

──ツアーがあります。年明けね、2月12日日曜日、ZEPPなんば、楽しみにしております。ちょっと時間が空きますんで、みなさんたぶんじっくりアルバムを聴いて挑めるのではないかと。

うん。もう、なんていうんですか、派手な、アルバムの通りの力強い、力強く派手なものになるのは確実だなっと。かなり、んー……、ま、構成自体がどうなるかとかあれはわかんないですけど、なかなかパワフルなものになると思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。

──そうですね。ダイちゃんのデスボイスコーナーもどっかであれば。

そうですね。

──ね(笑)MIDNIGHT GARAGEを聴いた人はニヤッとする。

ガーッと最後のあの最後の決めと一緒にガーッと入ってる声が俺すごい好きですね(笑)。

──あれねー(笑)。

あれでも、"ダイちゃんじゃあデスボやってやー"って言って一発目にあれやりましたからね。

──すごいねー(笑)。

あの、うちのメンバーめちゃめちゃ誇らしいですからね。

──すごいね、みんなポテンシャルあれですね、まだ出てないもんがいっぱいありますね。

俺は出てるもんだと思ってたんですよ。

──まだまだあったね。

言っていかなあかんなっていうのは、最近の、思うところです。みんな知ってくれてると思ってて、俺達のこと。

──知らないところがまだまだいっぱいあったんで、すごい、楽しいです。

や、ま、でもMIDNIGHT GARAGEのおかげで、その、扉を(笑)開けたような、開けてないような気もしますが(笑)。

──ね(笑)はい、とにかく2月12日ZEPPなんばお集まりください。

お願いします!

──そして、FM802は、もうこれを楽しみにしております、FM802 RADIO CRAZY。

やった。

──やった。二日目です。

嬉しい〜。

──12月28日水曜日。

はい

──これ大阪ライブ納め。

そうですねー。

──ですよね。

まぁまぁ忘年会ですよ。

──忘年会なんです。そうなんです。

地元忘年会ですこれは。大阪地元忘年会。

──そっか。

そうです。

──そうですね。大阪の人やった。

大阪の人なんすよ。茨木市ですよ。

──ロック大忘年会。

もう〜〜、この前のツアーでも言わしてもらったんですけどね、あ、なんだったっけなー、ツアーじゃないか、え、フジフレンドパークかなー、RADIO CRAZY出してね、みたいな事言ったらほんとに出してくれて嬉しいですね。

──言ってくれたからというわけではないと。

じゃ違う、なんか。

──一応、一応そう言うときます。出て欲しかったからです。

あーありがとうございます……(笑)。

──そう言っとかないとね、みんなライブで出たいですって言ったら出れるみたいな事になると、私達すごいパンクしちゃうんで。嬉しい悲鳴になるんで。

あのー……胸が痛くなっちゃいますよね。すいません。

──はい(笑)出て欲しかったから、出ていただける事になったという。

いやー、僕も出たいです。

──楽しみにしております。

あの、いやいや、ほんっとに、もう土井ちゃんも僕もそうですけど、あの、元気な状態で会いたいですね。

──そうですね(笑)て、どうしたの?

やだからその、寒くなるでしょー?忘年会なのに、風邪引くとか最悪じゃないですか。

──せやね。みんなと同じ物食べられへんとかね。

ああもう最悪です。

──飲まれへんとかね。最悪なんで。

はい。

──体調万全で、じゃあ。

臨みます。

──はい。