FENDER presents YOUR STEP UP STORY

FM802 on-air with TACTY IN THE MORNING内
FENDER presents YOUR STEP UP STORY
2/1(水)・2/8(水)7:00〜11:00

毎週水曜日8時台にお送りしている、フェンダー presents YOUR STEP STORY。このコーナーでは、昨年末に開催した「FM802 RADIO CRAZY」に出演した人気ロックアーティスト達の、ステップアップストーリーと出会った曲をご紹介しています今回は、フジファブリック Vo.Gt.山内総一郎さんからのメッセージをお届けしました♪

年末に行われたRADIO CRAZYの現場で録音したインタビューとフェンダーの新しいモデルをいろんなアーティストが試奏して感想を述べるプログラム。

2週、10分間だったけど、エピソード(昔練習していたフレーズ、初めて弾いたGコード、銀河のリフ、再始動のタイミングで出来たSTARのリフ)のあとに音が付いて来るというすさまじく素晴らしい番組だった。新製品のストラトの試奏とかもたまらなかった。山内総一郎のフリースタイル最高だな。

思えば、学生時代入り浸った楽器屋さんの人々がギターに興味津々の学生に対しあたたかく見守ってくれたから(店にあるギターや機材全部触らせてくれたりとか)今の山内くんがあるんだなー。それって一人で上手くなるよりずっと素敵な事だ。そして好きな事(ギター)に対してだけはグイグイ行く山内くんの性格があったからだな。

最近読んだカズレーザーのインタビューで「仕事の基本は何ですか?」という質問に「"勘違いし続けること"じゃないですかね。夢中になっていると何も気づかずに時間が過ぎていくじゃないですか。そういう人のほうが人を惹きつけている気がします。」って答えてて、まさにこれ!って思ったなー。

末恐ろしい!と思ったのは、山内くんが基礎練習を「好きで」やっているという事。反復練習とかそういう人が嫌がる地味な部分を喜々としてやる人には敵わない。

STARのリフがきっかけで進む事が出来たって話、嬉しかったな。STARを初めて聴いた時に「音がフジファブリック!」って思えて嬉しくなった感覚今でも覚えてるし、とても大切に思ってる。

こんなレギュラー番組あったら最高だなー。山内くんが気軽にギターを抱えて好きな曲流して「この曲のこのリフが!!!」とか言いながらその部分つま弾いたり、リリースがあった時は「この曲のこの部分がね〜」とか言いながら実演してみたり、時に弾き語りしてみたり。みたいな。みたいな!!そんな弾き語り語り(誤字ではない、弾き語り+語り)番組聴きてーな・・・。

動画もあるんだけど、ここでは弾いてるところは映してないんだよねぇ。髪の毛ボッサボサで顔も何も触ってなさそう(眉毛も薄い)なのがいいな。よく知らない人が見たら「何事?」と思いそうだけど。笑 前髪ぱっくり好きだよ・・・

http://shop.fender.com/ja-JP/stepupstory_04
http://shop.fender.com/ja-JP/stepupstory_05


DJの相槌が録音した音声に後からかぶせてる感じなのが気になった(無理に会話風にしなくてもいいのに)。なんか現地でも司会(このDJ)と実際に対話してたけど、放送に乗せるにあたり乗せ直したっぽい。

山内くんの現場はいつもスタッフの笑い声があって和気藹々としているなー。

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FENDER presents YOUR STEP UP STORY【前半】


── 山内総一郎シグネチャーモデル「SOUICHIRO YAMAUCHI STRATOCASTER」

えっとまぁ一番最初は、あのーーー自分がずーーっと弾いてきたストラトキャスターのスタンダードな形で、形ですごくいいものを作ろうというのがあったんですけど、まそっからまぁ弾き心地であったりとか、パーツのひとつひとつであったりとか、をこう詰めていって、作ったっていう感じですね。まぁ一番はサウンドになってくるんですけど、細かくあるんすよね、ネックだったら太めがいい、とかー、えーピックアップ、マイクですね、マイクだったら、やっぱりあのー綺麗な音が出て、えー芯が太い音が出る、ピックアップがいいなって事で、特別に、特別なピックアップが乗ってますね。

そのシグネイチャーモデルを作ってもらう前に、あのージェイソン・スミスさんっていうマスタービルダーの方に、フェンダーのマスタービルダーの方に一本作ってもらったんですけど、やっぱりすごいじゃないですかマスタービルダーっていったらもう、聴いてる方はどう思うかわからないですけどものすごい方達なんですけど、に、こう作ってもらってー、やっぱりそこから、あのー自分のシグネイチャーモデル作るにあたって、どういうふうにこの感動をあのー形にしたらいいかなって事で、はい。やっと、………あの、11月に発売出来たという感じですね。


── 実際に自分のオリジナルモデルが店に並んだ感想

いや、めっっ・・・嬉しかった、まぁまぁこれもう嬉しい悲鳴みたいなもんなんですけど、かなり好評で、楽器屋に並ぶ前にもう(笑)、あんまりこう、自分が楽器屋見に行って売り切れちゃったみたいなところもあったりとかして、まぁそれは嬉しい事なんですけど、こうまぁ自分の楽器が楽器屋さんに並ぶっていうのが、一番の僕にとってはこう……嬉しい事で、やっぱり楽器屋さんに、……あのーなんていうんですかね、若い頃から溜まる、関西弁では溜まるっていうんですけど、溜まって、そこにもう(笑)ずーっといるって事なんですけど、いろいろ教わってきたんで、そういうーーー楽器屋さんに、まぁ自分の楽器がこう並ぶっていうのが、いろんなこう若い人だったり、その年齢は関係ないんですけど、いろんなその今から始める人も、やってて、太いストラトの音が欲しいって探してる人も、出会う機会があるって事じゃないですか、並ぶっていう事は。それがまぁ一番嬉しかっ…た…ですね。はい。


── いつ頃から楽器屋さんに行っていたのか

中三の終わりぐらいか高校三年間はずっといた感じですね。コードも一、二個ぐらいしか知らないぐらいの感じの頃から、楽器屋さんに行っては、例えばギターもエフェクターも、並んでるもの全部弾かしてもらったりしてたんですよ。「ちょっとおっちゃん、ちょっとさー」(←突然演技入る笑)みたいな、「これーなんか変な形やけど弾いてええ?」みたいな。「ええよ」みたいな感じで弾かしてもらったりとか、なのでまぁ楽器屋さんに育てていただいたって言っても過言じゃないっていうぐらい、お世話になってたので」


── よく練習していたフレーズ、ステップアップにつながったフレーズについて

あります(笑)。ほんとドレミファソラシドみたいなところで、あのーそういう基礎的なところは、好きでしたねー。反復練習むっちゃ好きなんですよ。ああいう、筋トレみたいな(笑)やつが好きで。これもう弾いちゃっていいですか。(ガガッ)普通に最初は、〜♪ドレミファソラシド〜〜 もうこんなリバーブもいらないぐらいのこの(笑)あの(笑)感じなんですけど、それが、例えば2オクターブで 〜♪ドレミファソラシドレミファソラシド〜 「ドレミファソラシド」をずっと弾いたりとか、(DJ「すごいなー」)まぁこれが… 〜♪ドレミファレミファソミファソラファソラシ……←永遠に弾いてる〜 もうこう…こういうやつあるじゃないですか、もう…こういうのがいやで辞める人結構いると思うんですけど、僕はちょぅ好きな質(たち)だったんで、〜♪ドレミファ…の速弾き〜 みたいな、その、ちょっと速弾きとかも、〜♪ドレミファ…の速弾き(再)〜 「ドレミファソラシド」で始めると、なんかすごい、なんていうか、わかりやすいっていうか。

一番最初に弾いて、「これで俺はもう生きていくんだ」みたいに思ったフレーズっていうかコードがあって、それが、〜♪Gコードジャーン〜 あの、Gのコードなんですけど、まぁこのコード弾いた時のこの、感動であり、衝撃が、今もずっと続いてて、それーーー……の、これが、あったからこそ、生きている、ぐらいに言っても過言じゃないぐらいの、コードであり、ギターのサウンドっていうか、〜♪力強くGコードジャーン〜 なんも音楽出来なかったクソガキが、これ弾いて、「……これで生きていける!」っていうふうに、思えたのがこれです。自分でこう能動的にこう、出来たっていうのが、まぁあのすごく嬉しかったですね。はい。


♪「カンヌの休日」ON AIR


FENDER presents YOUR STEP UP STORY【後半】


── 一番最初に買ったギター

フェンダー、一番最初に買ったのがそうですね、フェンダーストラトキャスターフェンダージャパンのストラトキャスターで、中古で、めちゃめちゃ安くて、楽器屋さんが"ミニアンプもついてくる!"みたいな(笑)いうやつですね、中古で、買いました。はい。まぁあの好きなところを上げればキリがないくらい好きなところだらけなんですね、フェンダーは、あの。まデビューする前もデビューしてからもそうですけども、ずっとストラトキャスターほぼ一本でやり、やってきてる、ようなものなので、あのー逆に言うとフェンダーがなかったら今の自分がない、っていうふうに思うぐらい、自分の、ま、……血や骨になってるー…ものなんで、はい、これじゃないとっていうのはありますね、そういうところで。はい。


── フジファブリックとしてステップアップ出来たというフレーズ

…そうですね、やっぱりフジファブリックはギターリフが結構あって、例えば銀河とかだったら 〜♪ 前奏のリフを一小節弾く〜 とか、これ普通のフレーズに聞こえるんですけどその後のこう 〜♪ ペィッペィッ(リフ弾いた最後の音)〜 だったりとか、まこういうところになんかこう、こういうところに命懸けてる(←なんか興奮してきたのかボリュームが大きくなる笑)、こういうところってわかりにくいかもしれないですけど(笑)、なんていうか、耳に残るという…か、何、何今の?みたいなのとか、そういうギターリフにこう懸けてきたバンドなので、

やっぱりその志村君の事があってから、あのー…まぁ再始動するタイミングで出来たリフっていうのがあって、それが、〜♪ STARの最初のリフを9小節ぐらい弾く!!!〜 ちょっと長くなったんですけど、このリフをストラトで弾いて、出来た時に、…これはいける、いけるって言ったらあれですけど、まだ再始動も決まるか決まらないかぐらいのタイミングだったんで、僕も斉藤和義さんやくるりの皆さんとツアー廻らしてもらったりとかしてる時期で、あのーーホテルとか、ツアー先のホテルとかで一人で「…これは!!」と震えたリフで、やっぱこの曲、STARという曲なんですけど、この曲がきっかけであのードンとこう再始動が出来たなって自分達では思っている、きっかけになった曲のギターリフですね。はい。

やっぱりこういう曲が出来てきて、やっぱりそのー今までのフジファブリックも、これからのフジファブリックも大切にしながら、……力強く生きるぞって思わしてくれんのがやっぱり音楽発信なので、この曲が出来てないと、やりたいけど出来ないかもとか思ってたかもしれないですね、いまだに。やっぱり音楽によって、あのー、この、うーギターリフによって、この曲によってやっぱりこうフジファブリックは進んでこれたんじゃないかなぁと、振り返って思うところなんですね。


── フェンダーの新しいシリーズ、「AMERICAN PROFESSIONAL」のギターを持った感じ、その魅力について

えっとー、しっくりきすぎてビックリしてます(笑)。はははは。やっぱストラトキャスターなんで、あのー、まメイプル指板で、あのーいつも、僕のシグネイチャーとはちょっと違う仕様なんですけど、自分的にはローズ指板が好きだったのは、ま粘ってくれたりとかローズ指板の方が粘ってくれたりとか、あのちょっと、角が取れて柔らかいあったかい音がする、のが好きだったんですけど、あの昨今考え方が変わりまして、あの…(笑)いい、いいていうか僕の好みのメイプル指板は、それも柔らかさもある、えーしかもタイトで抜けのいい音だっていうのが、ようやく、あのーギター弾いてもう20年ぐらい経つんですけど、ようやく発見しまして、今ちょっと自分ではメイプル指板ブームだったので、あのー今持ってるこのメイプル指板のストラトアメリカンプロフェッショナルのアンティークオリーブの色なんですけど、ものすごいしっくりきてますね。欲しいですこれ。

すごく馴染みがよくて〜、♪(弾き始める…!!!)これ弾いてても大丈夫ですか? 〜♪8秒ぐらい弾き続ける〜 フェンダーってすごいのが、新製品むっちゃくちゃいいんすよねー。実はこうスタンダードな形で、それを崩さずにやってるんですけど、あのーピックアップであったりとか、指板の形であったり、ネックの形であったりとか、ほんとにこう時代に………まぁ合わせているのか、まぁその人達に合わせてるのかわかんないですけど、なんていうか素晴らしい、ビンテージも踏襲した事をしてて、そこがやっぱりフェンダーの魅力のひとつですよね。

よくこのハーフトーンとかで、〜♪(16秒ぐらい弾く!!!)〜 こういうのも出来るし、〜♪(12秒ぐらい弾く)〜 すごいあったかーい音も…(うしろでDJが「きれーい!」って叫んでる)〜♪(13秒ぐらい弾く)〜うん。あったかい音からなんかこういきなりこうエッジな音に切り替えられたりとか、〜♪〜 いいねぇ。←声ひっくり返り気味(うしろで誰かハハハ!って笑ってる。笑)いいっすね。(DJも笑う)すごい。この…(♪♪)タッチが、あのー結構、す、ストレートに出るので、難しいと感じる人いるかもしんないですけど、その分やっぱり(♪♪)その人の、その人の音を表現してるって事なんで、(♪、♪〜)これー、ここまで新品がいくっていうのは、すごいと。

フェンダーのギターによって出来た音楽って世界中にたくさんあると思うんですけど、まぁ自分達にとってもそういうのはたくさんあったりするので、ただここに、ここ今たくさんギター並んでるんですけど、これもう全部もらって、(笑)一曲ずつ作りたいぐらいの勢いなんですけど、はい。これ、くれないと思うんですけど(笑)。


(山内くんがギター弾いてる描写については読みにくいですがこれが限界です)


♪「STAR」ON AIR