田村次郎のTAMURADIO

STVラジオ 田村次郎のTAMURADIO
SUN 22:00〜23:00

田村次郎さんが昔から山内くんを知ってる人で、同じ歳で、だからなのか普通のDJより懐に入る感じ。なんか、どんな好きであり方でもいいんだけど、田村さんはちゃんと今を見て好きでいてくれているのを感じた。

FREEDOMについて田村さんがめちゃくちゃ熱く語ってくれたのが嬉しかった。あんまりこの曲にスポット当てて話してるDJとか今までいなかったから。その「うぉー!」って思う方向性は自分とはちょっと違ったけど(田村さんはこの曲の上手くいかないやるせない部分に共感したみたい)いろんな受け取り方があるんだなーと思った。

FREEDOMのイメージたぐり寄せたみたいなところがほんと好きだ。自分が一番強く感じるのは「解放」。混じりっけないイメージをよくぞこんな曲にしたなって感じ。いろんな人にもっとこの曲に興奮してもらいたいなー。

FREEDOMの山内くんの解説がすごい好きだ!「余白ばっかりの曲にしたいなと思って」ッッッ!!!

愛について話してたけど、山内くんはまだ答えが見つかってないというか、話ながら答えに辿り着こうとしてる感じがしたなー。Superflyの「愛をこめて花束を」が好きだって言ってたの、へーって思った。

サカナクションの彼」って距離感、おもしろくない?

「KANさんがニコリともせず最初から最後までブースの外で聞いてる」って状況、笑った。

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山内「そもそも知り合ってからは長いんですけどね」
田村「知り合ってから僕改めて考えてみて、調べてみたら、2004年、一番最初に会ったのは」
山内「対バンしたんでしたっけ」
田村「そう」
山内「そうですよね」
田村「えっとね、今やもう何回も、百何回と続いているようなイベントのね」
山内「そうだ」
田村「某ライブの」
山内「某チカライブね」
田村「夢某ライブ」
山内「はい(笑)」
田村「にですね、5回目、5回目です」
山内「そう、そうでしたか」
田村「2004年、だから今2017年、13年経っちゃいました」
山内「結構経ちましたねー」
田村「はははは」
山内「なんかでもあの」
田村「同じ歳」
山内「同じ歳だよね。シュッとされましたよね?」
田村「あら?!」
山内「なんか」
田村「いやだから、滲み出てるんじゃないですか、僕そのほら」
山内「な、何が?(笑)」
田村「このだから会っていない間に、結婚、そして出産」
山内「うわー……」
田村「これ僕は経験」
山内「すごい」
田村「そこでシュッと、僕がシュッとするところなのかどうかわからないですけど(笑)」
山内「でもやっぱりこう、男として、やっぱりちょっと上がってんじゃないですかね」
田村「あります?そんな感じ出てます?」
山内「なんか、ジャケット着てるからかな?」
田村「あはははは(笑)それだけかよ」
山内「あははは」
田村「それだけかい……(笑)僕ね今緊張してるんですよ」
山内「えーなんでなんでなんで」
田村「ブースの外に緊張する人がいるじゃないですか」
山内「それはねー俺もちょー見えないように、見ないようにはしてるんですけど、ちょっと緊張しますねこれは」
田村「言っても大丈夫ですか?あのーSTVラジオでおなじみのですね、KANさんがブースの外でね」
山内「KAN先輩が(笑)」
田村「KAN先輩…(笑)」
山内「なぜか聴いているっていう(笑)」
田村「ニコリともしないから余計ね」
山内「こわいですよ〜…」
田村「見えます?KANさん」
山内「いやあの、機材で隠れて見えないです」
田村「ずるい。ずるい、そっちがいい。僕バッチリ見えるからね」
山内「そうですよね。なんかやっぱりこう、緊張するところではありますね。」
田村「入って、入ってくればいいのにねぇ?」
山内「確かに」


...


田村「山内さん今年年男でしょ?」
山内「年男です」
田村「同い歳ですから僕と」
山内「そうです」
田村「酉年。ねぇ」
山内「はい」
田村「他にもいろいろいるんです。ハマケンさんとか」
山内「ハマケンもそうだー」
田村「ハマケンさんも、同い歳」
山内「あのーSAKEROCKの大地君もそうです」
田村「ああそうか、そっかそっか」
山内「大地君とかー」
田村「あとScoobie Doのベースのナガイケジョーさん」
山内「ジョー君ね。ジョー君もそうだ。同い歳ってそんなに、実はそこまで、一個上多くないですか?秦君とか、サカナクションの彼とか、あとー星野源とか、一個上結構多いですよね」
田村「あまりね、1981年生まれ酉年っていうのがあんまりいない」
山内「確かにそんなにねー知り合いで」
田村「調べてもあんまり出てこない」
山内「うんうん」
田村「あとビヨンセです、ビヨンセ
山内「ビヨンセ同い歳なんですか!?」
田村「はははははは」
山内「なんーだろこの、全身から湧き上がる敗北感」
田村「いやすごいでしょ?(笑)」
山内「ふふっ」
田村「ビヨンセ同い歳ですよ」
山内「いやぁ〜すごいっすよね」
田村「ということでね、やっぱりその、年男として、なんかこう、節目となるような、わかんないですけどなんか自分の年だって言われるとなんかやっぱりちょっと気分いいじゃないですか」
山内「そうですね」
田村「そういった形で僕もね、今年はがんばっていこうかなと」
山内「なんか、何かがいい事起こったらいいなと思いますけど」
田村「えへへ」


...


田村「(アルバムSTAND!!)聴かせていただきましてですね」
山内「はい、あ、ありがとうございます。嬉しい」
田村「もちろんです。僕フジファブリックほんっとに大好きですから。それこそ2004年に、一緒にやってからずっと好きです」
山内「いやぁ〜嬉しい」
田村「そう。その時に初めてね、当時は対バン相手誰もお話してなかったのに、」
山内「確かにね」
田村「そう、打ち上げで、僕は、山内くんとお話をして」
山内「うーん。めちゃ話しましたよね」
田村「めっちゃ話して…それがやっぱね、それぐらいなんかもう、すごい、めちゃくちゃいいバンドだ!って思ったからね」
山内「いやいや嬉しいな〜」
田村「それからずっと続いてます。今回のアルバムSTAND!!。これはやっぱりね、その音の奥行きだとか、世界の広がり方、言葉が照らす感情の行方だったりとか、なんかねー、紛れもない、フジファブリックの音だなっていう感じがしました」
山内「へーーー……嬉しい。」
田村「やっぱね、独特なアレンジ?そのフジファブリックらしいオリジナルな音を聴かせてくれたり、またなんか正当派なシティポップサウンドもあったりね、僕が思うほんと大好きなギタリストの」
山内「ありがとうございます」
田村「それもね、ほんと歌を最大限に引き出すプレイ。注目するところが溢れてしかたがない、そんな作品でした」
山内「いやーもう褒め倒しじゃないすか」
田村「もうめちゃくちゃ、めちゃくちゃいいアルバムですね」
山内「今俺めちゃくちゃ気分いいっす。あははは」
田村「(笑)」
山内「気分がいいです。」
田村「良かったー…」
山内「はい。」


田村「山内くん自身、山内さん自身はどんな作品になったと感じていますか?」
山内「あのー、どうでしょう、あのー、自分が作っている時っていうのはまぁ誰しもがそうだと思うんですけど、まぁ夢中でこう周りが見えなくなる事もあると思うんですけど、今回はまぁそれでもいいやと思ったんですよ。作って、その、まーその場の好みであったり勢いみたいなのがボンと出たらいいなっていうのがあって、まぁまとめる時に大変なんだろうなと思って作ってたんですけど、いざまとめ、まとめるっていうかまぁこの曲数でまとめてみると、かなり元気な曲が、元気っていうのはそのサウンド的にも派手な曲が揃ったなーと思って、意外だなと思ったんですよね最初。でなんでだろうと思って、考えてたら、やっぱりこう、どっかでこう、沸々とこうあったんですかね、煮え切らない思いが。いやわかんないですけど、あったのか」
田村「それが爆発したんじゃないかっていう」
山内「ちょこちょこ爆発してんじゃないですかねー。そういうアルバムになった気がしますけど」


(FREEDOMについて)
山内「すごいざっくりなんですけどねー…。なんかまぁ、やらないかん事とか、こう生きていく為に何かまぁ必要な例えばお金を稼ぐとかもそうかもしれないですし、まぁそういう事もすべてまぁ上手くいけば……、あのー、今頃こうだったのかなみたいな(笑)、そうそうそう、上手くいってたら、みたいな、そういう……曲、っていうかね。まぁまぁイメージの中はかなりこう、そのそういうものが巡りつつ、かなりあの……自由に。行けるところまで行けるわけじゃないですか、イマジネーションでね。だから、そういう曲……にしたいな、と思って、あのー、奥行きって言ったらあれですけど、余白ばっかりの曲にしたいなと思って(笑)。実(じつ)を、全然……。実なし。まぁ投げやりに聞こえるかもしれないですけど、サウンド的にもそういうなんていうか、あのー広がりのあるものだったんで、僕もこの曲は好きですね。」


田村「愛について考える事が多い。山内くんの歌詞を見たり歌を聴いたりすると、なんか愛について俺はいっつも愛というテーマの元で聴いている気がしていて」「僕愛についてこう歌が入ってくるんです。山内くんの歌って。じゃあ山内さんにとっての愛ってどういうものかな」
山内「愛……、愛っちゅうのは……そのーいろんな捉え方出来ると思うんすけど、まぁ自分の中では、あのーーー……  なんていう、まぁ人に伝えたりとか、人に対する、えー、例えば自分以外の人に対する、そのー、ちょっとクサいですけど、あのー、その人を、思う気持ち…  だと思ってるんですよね。まぁ大なり小なり、すべてがそれにつながっ…ている。愛と言えるんじゃないかと。思っているから、こう歌詞で、そのーなんていうか、その、愛という言葉を使う時は、慎重になりますね。だから、いろんなところにはまっちゃうからこそ、あのー散漫になりやすい……なって、自分の中では思っちゃってて、歌詞で使う時とか、まま、そう……。」
田村「確かに直接的な言葉っていうのもないんですけど、なんか僕はそういう風にいつも捉えちゃうので、聞いてみたかった。あー、人を思う気持ち。」
山内「やっぱりそう、それ、が、あのーーざっくり言うと、すっごい事だなと思ってて、あのー、ま、自分自身の事ばっかりずっと考えんのもなかなか難しいですけど、誰か人の事を思ってなにか、ま、行動する…事もそうですし、えーまぁその思うって事だけでも、ひとつ、あるんじゃないかなーーーと思って。憎悪っていうのもあるでしょ?憎悪じゃねぇや、愛憎?っていうの、なんていうの?それもやっぱりこう、愛ゆえに、みたいなところもありますしね」
田村「…複雑ですよねー」
山内「まぁでもそれはその思う人の、気持ちの強さであったりとか」
田村「結局なんか一生付き合っていくもんだなって気がするから」
山内「そう、生まれた瞬間からあるものっていうふうに思って」
田村「だからやっぱりね、それに対しての答えだったりヒントだったりみたいなものが歌にあると救われるです」
山内「あーー〜〜・・・そうですねー」
田村「それがフジファブリック
山内「いやいや、嬉しいです。いやいや、名曲あるじゃないですか、あのージョン・レノンの「LOVE」とか、ああいう、KANさんの「愛は勝つ」とかね、やっぱりその、そういう音楽は俺はもう作りたい!」
田村「なるほどね。明確に、こうドン!と提示できる」
山内「もう、胸を張って。好きな曲、だから愛にまつわる曲で好きな曲いっぱいあって、「愛をこめて花束を」とか大好きですし。あのやっぱりそういう曲、音楽というか、まぁあのーそういう形でやっぱり示していきたいなとはちょっと思ってるんですけどね。もっともっと。」


...


山内「今回のアルバム自体が、なんていうか、前作が基本僕がすべて作ってたので、今回もうバンドメンバー全員で作った感じがしてて、まぁ実際そうなんですけど、それがなんていうか、あのー……妥協してこういう形にした訳じゃなくて、ほんとにいい曲だなって思うものがみんな出てきたので、バンドメンバーの曲にほんとにこう、バンドメンバーの事ファンになるぐらいいい曲書くなと思いました」

山内「よくあるじゃないですか、「どういう事を大切にされてますか?」みたいな、「どういったものをバンドとして大切にされてますか?」っていうの、取材であったりとか聞いていただくんですけど、やっぱり自分達にとっては、あのーバンドである事が一番、に近いぐらい重要だったりするんですよね。フジファブリックである事っていうのが、一番、に、音楽を作る事と同等ぐらいのものだったりするので、バンドですかね、フジファブリックとかですかね」
田村「……嬉しい。僕ね山内くんのその才能、えー作曲能力作詞能力、ギター、えーギターの腕、これがあればもうどんっなスタイルでもやっていけると思います。けれど、バンドとしてフジファブリックとして作品を作り続けてくれる、我々に届けてくれる、これね、ほんっとに嬉しい事なんです」
山内「…いやぁ〜〜…」
田村「もうね、拝みますわ」
山内「いやいやいやいやいやいや。なんか…拝まれるとあの、気分のいいものとまた違ったものがこう……(笑)」
田村「ははは。こーれ、嬉しいんですよ」
山内「いやいやもう嬉しいです」


...


田村「あっという間にお時間が来てしまいました。ここでお別れなんですけども、山内さん、ブースの外確認してもらってもいいですか、まだいますかね」
山内「えーーっと、いらっしゃいますね(笑)」
田村「いらっしゃいます(笑)」
山内「いらっしゃいますね(笑)」
田村「ありがとうございます(笑)最後までお付き合いいただきまして」
山内「はい」
田村「大先輩、すいません(笑)」
山内「大先輩……(笑)」
田村「ありがとうございます」



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