androp presents "A+"
2017.09.16(土) NAGOYA CLUB QUATTRO
「androp presents "A+"」
開場 16:00 / 開演 17:00 / 終演 20:30
androp / FLOWER FLOWER / フジファブリック
andropの東名阪の対バンツアー「A+」の名古屋ゲストフジファブリック。最近ワンマンライブに枯渇していて今回も「三組出る対バンか〜」と思ってたけど、めちゃくちゃ良かった。フジファブリックとしての芯を持ちながら、フェスだったらその会場の雰囲気、対バンがいれば+対バン相手によって変化するフジファブリックを見るのがとても好きだ。想像しながら組み立てているであろうセットリストも素敵だ。それはフジファブリック主催のフジフレンドパークに通じるところもあるけど、お呼ばれするのはまたちょっと違う感じ。
-
- -
台風が近づく(でもまだ遠くにある)雨の中、会場に着いたらほとんど赤いandrop勢、ところどころにFLOWER FLOWER勢(タオル・Tシャツで判断)。フジファブリック勢はあまり見かけなかった。そして並んでる時チケットを見て自分の番号の前に「B」というアルファベットが付いている事に初めて気付いてギャッとなる。まぁ二次先行とかだったし、そうですよねー。呼び出されてからスタッフに指摘される前で良かった。
会場に入ったら結構男の人が多く、前方に背の高い人が何人かいたけど「あれはFLOWER FLOWER勢かなー。終わったら下がってくるのでは?」とあまり気にしてなかったけど、FLOWER FLOWERの最初の方ボーカルが全然見えなくて、別に顔が見たいわけじゃないんだけど歌ってる人の顔が見えないというのは結構ストレスだな…と思った。歌う発信源が見えるというのは大事だな。だから360°ステージ苦手なんだよね。
出演順:FLOWER FLOWER → フジファブリック → androp
予想通り。
1組目、FLOWER FLOWERというかYUI。人生でYUIを見る日が来るとは。ソロで歌っていた時と歌声も姿もあまりイメージ変わらない。髪が黒くてストレートですごく長かった。あまり外に向かうエネルギーを発するタイプではないかな。それもまた個性か。男の人の声援がよく飛んでた。まったく触れなかったけど、FLOWER FLOWERからフジファブリックの話聞いてみたかったなー。
50分間ぐらいライブ。転換25分程度。期待してた「目当てが終わったら下がってくるかも」、今回のイベントでライブ終わってから下がってくる人ほぼいなかった。笑 それはそれで別に全然いいんだけど。前にいた背の高い人もだんだん横にずれていったので結果的にはステージは見えるようになった。
...
さっきのFLOWER FLOWERの時もそうだったけど、始まって、誰も一歩たりとも押してこない…!視界も開けてるしすごく快適。
セットリスト
夜明けのBEAT
カンヌの休日
SUPER!!
ブルー
Yeah! Yeah! Yeah!(andropカバー)
流線形
虹
今日の並びは奥にドラム。FLOWER FLOWERは上手にドラムがいたので、今日が狭い会場だから最近やってる横並びが無理だったって訳ではないのかな?奥にドラムがやっぱり落ち着く。
夜明けのBEAT
カンヌの休日
カンヌの休日を歌う時に漂うダーティーサーティーな感じが好きすぎる。永遠に見ていたい。カンヌの休日完成した…と思った。「悪い感じ」で言えば夜明けのBEATもそっち系で進化してる気がする。最後フライング拍手なかった。
今日の山内くんの声強いなー。いいなー。おなかの底から声出す人好き。
SUPER!!
SUPER!!の前奏が始まった時のディズニー映画で魔法で城が建つ感じ。ふかふかで華やかで立体的で、フジファブリックの音楽ってそういう感じ。
「みんな盛り上がってるゥ?」みたいな対バン相手のファンの様子を伺う脱力系のMCが多かった。最初のMCでは挨拶程度でandropとのつながりについては特に触れず。
山内「盛り上がっていきたいと思います!」と言って
ブルー
ブルー久々な気がする。今日のブルーはバンドバージョンって感じがした(いつもバンドでやってるけど)。あんまりしっとりしてなくてゴリゴリした感じ。赤いギターのブルー。
ブルーの長いアウトロの時、教則のようにギターの顔面がずっと正面向いててそこで何が行われているかの一部始終がすべて見えた。そういえば意識してるかしてないかわからないけど山内くんのギターって脇に抱え込んだりせわしなく動いたりすることがあまりなくて演奏中の手元がブレずによく見える。
今日のアウトロも新しいいろんなエッセンスが投入されてた。
山内「盛り上がりたいと思います、と言いながら、全然盛り上がるような曲じゃなかったですけど(笑)」
客:笑
山内「andropとは、つながりないように思われてるかもしれないんですけど、イベントの会場で会って話したり、飲みに行ったらそこに居たりして"お〜〜"って話しかけたり、……普通に友達です(笑)。この前もフェスで一緒になって、出番は昼だったんですけど、終わってから楽屋ゾーンでずっと日が暮れるまで話してたりとかしましたし。普通に仲の良い友達です。」
今日は各アーティストが「言いたい事があるんだけど……言えないっ(笑)」って言ってたけど、あれなんだったんだろ。笑 最後のコラボの事だったのかな。
山内「そうそう、今日はこんな事あるかってくらい、楽屋の雰囲気がめちゃくちゃいいです(笑)」
客:笑
山内「もうずっと笑い転げてます。とても楽しく過ごさせてもらってるんですけど、それもひとえのandropの皆さんの人柄のおかげかと…」
客:拍手(…笑)
山内「今日を特別なものにしたいなと思って、andropの曲をカバーしたいと思います」
客:ヒューーーー!!!
山内「あとで本人達出てくると思うから大目に見てね(笑)」
Yeah! Yeah! Yeah!(andropカバー)
最初山内くんによるエレキの弾き語りでささやくような歌い方で全然違う曲みたいに始まったんだけど、「大切な今日にしよう〜」って笑いながら語りかけるみたいに歌う様がめちゃくちゃ柔らかくて優しくて、割とストレートに力づけるような歌詞のメッセージ性も相まってとても合ってた。楽曲ごと抱き込むみたいなカバーの仕方するなー。
山内くんの弾き語りで1番サビまで歌った後バンドバージョンになって、Yeah! Yeah! Yeah!って金澤君と加藤さんがコーラスでエモく叫ぶのが普段フジファブリックにないような感じで新鮮だった。
Perfume、ハナレグミ(はカバーの域超えちゃってるし)、Scoobie Do、弾き語りを入れたらもっと。今年対バン相手の曲片っ端からカバーしていってるのすごいな。その心意気、そしてそれを可能にする技術力。逆の立場だとカバーしてもらえるのってすごく嬉しい。選曲したり練習してる時間含めての愛情感じる。
終わった後の大歓声!
流線形
カバーからの流線形の流れ良かったなぁ。Cメロ歌った後間奏でギター弾いてる顔がおもしろかった。二十面相ぐらい表情をコロコロ変えてギター弾いてた。最後歌詞間違えそうになったのか若干にやけてた。
虹
そういう訳じゃないと思うけど、今日雨だからこの曲歌ってくれると思った。私の視界の前はほとんどandropのグッズに身を纏った人ばかりだったけど、ワンマン並に盛り上がってくれてほんとありがたい。今日はギターに見入る場面が多かった。
ライブの時間はさっきと同じ50分ぐらいだったかな。フジファブリック→andropの転換も25分ぐらいだったと思うけど、割と長く感じたなー。(最初の頃より疲れが…)
...
大半の人の目当てだったであろうandropが始まってもお客さん、少しも押し寄せたりしなかった。初めての対バンツアーだからワンマンの時とはちょっと雰囲気違ったかもしれないけど。ジャンプとか始まってもその場で飛ぶ!みたいな。名前を叫ぶ黄色い声もなく、とても平和で過ごしやすかった。ファンの種類がちょっとフジファブリックに似ている…?いや、フジファブリックよりも穏やかな感じがした。でもすごく盛り上がるし、とても感じが良かった。
完全に初めて見るandrop、Yeah!って飛ぶ場面や拍子が変わる手拍子が多かった。笑 さっきFLOWER FLOWERでキーボードしてた人andropでも弾いてる?サポートで入ってるのかな?
内澤「初めての対バンツアーです。初めてを、みなさんに捧げます」
客:拍手(ちょっとした笑いが…)
内澤「機材の数、お客さんの数とか、今日のメンバーでやるのにここは狭すぎたんですけど、スタッフとかいろんな人ががんばってくれました。転換めちゃくちゃ早くなかったですか?」
機材の数…今日のメンバー、確かに多そう。さっき転換長く感じたって思ってしまったけど、ほんとはもっと長くかかるところ、かなりがんばって短くしてくれたんだなー。
佐藤「僕は愛知県の出身なんですけど、フジファブリック、FLOWER FLOWERを呼んで愛知県でライブが出来るなんて思いもしないじゃないですか(笑)」
客:笑
andropのメンバーは全然チャラついておらず、すごく真面目で誠実な感じがした。特にギターの佐藤さん、フジの山内さんっっ!て感じですごく山内くんをリスペクトしてる感じに溢れていて、すんごい良い人そうで今日初めて認識したけどとても好きになってしまった。自分の出身地でライブが出来る事が本当に嬉しそうだった。
「山内さんのギタープレイが半端ない」という話から、内澤さんと佐藤さんが「ギターやめたくなった」「やめたくなった」「もうやめてくれ」「兄さんちょっと押さえてくれ」「大人げない」って山内くんに対して口々に言ってたのおもしろかったしすごくテンション上がった。佐藤さんがギターマガジンの日本の偉大なギタリスト100のアンケートで何人か名前を出すので山内総一郎って書いたもんね、って言ってた。
カバーをすると対バン相手から聞いた場合、自分達はその曲はやらないもんなのかな(たまにやる人もいるけど)。私は今回みたいに好きなアーティストがカバーする側の立場だったら、その場で本家と聞き比べてみたいからかぶってもいいからやって欲しいと思っちゃう。(逆の場合はオリジナルはよく知ってるので別にどっちでも)
アンコール、手拍子……と思ったらみんな歌い出してビックリした!「もう一度声を聴かせてよ〜」って数小節ループで歌ってた。後で調べたらタイトルまんまEncoreって歌がandropにあるんだ…!
内澤さんがアコギ持って一人で出てきて「僕はSNSとかあまり得意ではないのでやっていないんですけど、インスタグラム(←ぎこちない言い方に客笑)を使って公開しながら曲作りをして、曲が完成したんですけど、その新曲を初めてやりたいと思います」と言ってTokeiという曲を弾き語り。
歌い終わった後、A+と白地または黒地に赤で書かれた今回のツアーTを着たメンバー全員が出てきて、
佐藤「さっき山内さんが楽屋の雰囲気がいいのはandropのおかげと言ってましたけどとんでもない、兄さん達の人柄のおかげで、とても感謝してます。」
佐藤「せっかくなので一緒にやりたいなぁと思って、バカなフリして"歌って欲しいんですけど〜"って山内さんにダメ元でお願いしたら"いいよー"って言ってくれたので、一緒にやりたいと思います!」
「バカなフリして」ってフレーズ、Perfumeのあ〜ちゃん思い出す。(対バンしてもらいたい大御所とか尊敬する人にバカなフリして思い切って声を掛ける、という同じような意味合いの話を以前山内くんがゲストで出てたラジオでしてた)
白地に赤でA+のTシャツを着た山内くん登場。
山内「アンコールでみんな歌ってたよね!?あれ、お客さんが自分達で作って歌ってるんだと思って(笑)、なんて愛情深いんだ〜!と思った」
客:笑
内澤「いえ、僕らが作った曲です(笑)」
他のバンドの文化なので別にそれについてどうこうというのはないんだけど、私はアンコールでファンが歌うのが苦手だったり。
アンコールでも山内くんのギタープレイについて内澤さんと佐藤さんが横に並んで弾くのもおこがましい、すごいすごいって2人で話してるのを謙遜もせず照れくさそうにもせず何も言わずじーーーっと見てる山内くんが印象的だった。(内心は嬉しさ爆発してたんだろうか)
山内「さっき袖でウッチーと拓ちゃんのやりとり見てて、……めっちゃ噛み合ってるよね?」
佐藤「いや、8年やってきて全然噛み合ってないです(笑)」
山内「ダイちゃんと見てて、"これだ!"と。"俺らに足りないのはこれだ!"って言ってたんだけど」
客:笑
佐藤「フェスでライブ前にフジファブリックが手を重ねて気合い入れてるのを見てからモロぱくりしてます(笑)」
山内「あれ、手ギリギリ触れてないからね。だって男同士で手を重ねたりすんの気持ち悪いやん。ベタベタしたりして。だから体温感じるギリギリのところで重ねてるの(笑)」
客:笑
そういう理由で手を重ねてなかったのか…。(エネルギーをあの隙間にためる系の儀式かと思ってた)
内澤さんがなにか言い間違えて「フジファブリックを背負って…」って言って山内くんに「背負われてるの(笑)!?」って突っ込まれて後ろ向いて恥ずかしそうにしてたのおもしろかった。
内澤さんがハーッて感じで緊張と興奮でなかなか曲にいけない様子で、
内澤「…やりますか?」
山内「やりますか?」
内澤「やります?」←なんかちょっと名残惜しそう
山内「もうちょっと喋る?」
客:笑
内澤「もうちょっと喋ります?」
山内「・・・やりましょう!」
って最後ピシッと山内くんが仕切ったのが先輩って感じだった。
アンコール、山内くんがアコギを持って入ってandropと若者のすべて。1番まるまる内澤さん、2番山内くん、Cメロ内澤さん、最後は一緒に。内澤さんの歌い出しで志村の歌う音源たくさん聴いてきたんだろうなー、と感じた。あんまり感情をわかりやすく表に出す人ではないなのかと思っていたけど、この時は終始喜びに震えるような笑顔で歌っていた。
なんかわかる、わかるよ。思い入れの強さって伝わるよ。なんて愛情深いカバーなんだろうと思った。
そして内澤さんのカバーがとても志村に近かったから、こそ、「山内くんの若者のすべて」をより強く意識した。山内くんが育ててきたもの、自分を溶かし込んだもの。そうしなければいけなかった、だって山内くんはフジファブリックのボーカルだから。
若者のすべて歌い終わったあと「andropーーー!」って叫んだあと「FLOWER FLOWERーーー!」ってFLOWER FLOWERも紹介したのが、山内くんだなーと思った。
山内くんがはける時山内くんの方から内澤さんにハグした。自分から握手とかはあるけど、山内くんからそういうふれあい系のアクションするのって珍しい。いつも相手から肩を組まれたりハグされたりしてるイメージ。(象徴的なのは尾崎世界観……)でも山内くんにそうさせるぐらい、内澤さんはふわふわして儚い感じだった。笑
-
- -
帰ってからメンバーを確認しようとandropのオフィシャルサイトのBIOGRAPHY見たら6人いる…?サングラス掛けて夏の海でウェーーーイってなってる写真でさっきライブで見たのと全然イメージが違った。笑(人数が多いのはコラボ相手のCreepy Nutsが入ってるだけだった)
YouTubeで聴いたオリジナルのYeah! Yeah! Yeah!(再生回数多い!)(MVに小松菜奈が出てる!豪華!)、仲間と走る、サパッと青春!って感じ。フジファブリックのYeah! Yeah! Yeah!はちょっと哀愁入ってて朗々としてて、少し感情過多で重ためでなんかかわいかった。笑 すごい、歌う人によって見事にそれぞれの立場からの応援歌になってる。カバーはやっぱりおもしろい!