山内総一郎 ソロLIVE "Mellow" @福岡 Gate's7

山内総一郎 ソロLIVE "Mellow"
9/22(金) 福岡県・Gate's7
開場 18:30 / 開演 19:00 / 終演 21:30
物販 17:00-18:00

本日は座席あり(数に限りあり)。中に入ると椅子が並んでた。横に2・4・4・4・2の16席。縦にだいたい10列ぐらい。160席ぐらいは席があったのかな。整理番号が何番まで出てたかわからないけれど。お客さんの感じがいつもと違う、しゃなりとしてる。グラスでビール飲んで楽しんでる人がたくさんいた。(グラスは開演前にスタッフが回収) 

ステージの真ん中にはギター、譜面台、マイクスタンド、小さい円テーブル、その上にグッズのマグカップ

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時間になって客電が落ち、山内くん登場。会場ヒューーーー。頭がほさほさしてて(出てくる前に頭ひっかきまわしたのかと)、新着衣装がパジャマみたいでちょっとクスッとなった。

山内「…なんかいつもと違うぞ〜〜(笑)?」
客:笑

ぎこちなくギターを構え、セットして、

山内「山内総一郎です。今日はよろしくお願いします」


PRAYER

んおおー記念すべきソロライブ1曲目にPRAYER!小ぶりのギター。緊張でちょっと硬い顔して歌ってた。そういえば思い出したけどライブで一度もやってないHere…この曲と親類みたいに感じるHere…そろそろライブで聴きたいな。ファブリックシアターあたりでやってくれたら嬉しいな。


カタチ

大好きだったファブリックシアターのアレンジを引っ張ってきたようなカタチ。美しい希望に満ちた旋律に、やっぱり涙腺が緩む。

どこからあのメロディが聞こえてくるのかわからない、という音があってじっと手を見たけどやっぱりわからない。誰か弾いてないか思わず舞台袖とか確認してしまった。(いるわけない)

「ずっと」のメロディのところ全部CD音源みたいにファルセット使わずに地声で歌ってた。それが力強くてなんか今の山内くんに合ってた。今日は自分の歌(自分の作った歌という意味じゃなくて、"自分の"歌)たくさん歌うつもりなんだなー、とカタチを聴いて思った。


山内「みなさん、楽しんでますか〜〜?」「みなさん、楽しんでますか…?」「僕はすごく楽しいんですけど」

いつもとの勝手の違いに戸惑っていたのか、何度もお客さんに確認してた。「なんかいつもと違うぞ〜?」ともよく言ってた。

んで私もそれをひしひしと感じていたけど、ほんとに、いつものフジファブリックのライブと違うのはもちろん、弾き語りのイベントとも違う、全然雰囲気が違う…!初めての感覚。


MCの途中でカラカラ〜ってうしろのバーカウンターで氷を入れる音が聞こえて、
山内「そういうの助かる〜(笑)ああいう音が聞こえるのってなんかいいよね」
客:笑
山内「今日は一人なので。MCの時、横向いて"ねー"って言えない。"ねーダイちゃ…いない!"って(笑)」

山内「そうだ、メンバー紹介、バスドラ君!」
客:パチパチパチ 笑

今日のバスドラは黒い円の真ん中に白で「Mellow」って文字が書かれてた。山内専用機って感じで嬉しい。今日のバスドラ君あんまり聞こえなかったな。バスドラ君あんまり主張しない方がいいな派なのでそれぐらいでちょうど良かった。

今日はすべての曲つまびくギターでイントロクイズのように何弾くかわかったんだけど、この曲はわかんなかった。ズッチャッズッチャッてジャジーな前奏が流れてきて、さっそくなんかカバーかな?って思ったら、


カンヌの休日

「・・・失われた週末〜♪」
客「・・・・!!!!!!!」
ざわざわざわ!

みたいなやりとりがなされた。笑

山内くんが歌うたび、ギターを弾くたび、ヒューーーー!!!の応酬。こんなファンのノリ初めて見た。笑 だって、思わず声が漏れずにはいられない!衝撃的…。

歌に色気あったな〜。すごい、カンヌの休日の楽曲に引っ張られてどんどん歌声が自由になっていってる。サビで「イエー」ってとこ、最初のイエーと二回目のイエーは普通に歌ったんだけど、三回目でイエ↑、エ↓、エ↓・・・」って変えて歌ってきて、お客さん明らかに動揺したし、笑いがこぼれた。

道化としておかしいから笑ってるんじゃないの、音楽としておもしろくておかしくてカッコ良すぎるから思わず笑いが漏れてしまった。人から音楽で笑いを引き出すってすごい事だと思うんだけど。ギター弾いてる時もそう。音聴いて笑ってしまう事がある。そしてそこが山内くんの音楽の最大の魅力!と思ってる。

最後「山猫のダンサーインザダーク」のあとフゥ〜〜ってファルセット入れるのカッコ良かった。すごい歓声にかき消されてあまりよく聞こえなかったけど。

山内くんは昔からよくインタビューで「ルーファス・ウェインライトみたいに歌いたい」って言ってるのを読んだけど、なんかそういう自分のやりたいように自由に歌える表現力を持つ人に山内くんは近づいていってるんじゃないかと思った。

弾き語りでカンヌの休日やるか普通?だし、とんでもないアレンジが施されていて悶えた・・・・・

アレンジの鬼ッ・・・!

ギターの音がジャズピアノみたいだった。

これは今日で一気にMellowのメインイベントになってしまったのでは。ソロライブで新曲披露しました並のインパクト。山内くんはこの手応えを抱えてこの曲をしばらくいろんなところに持ってまわるのではないだろうかと想像させられた。


曲が終わって、ヒューーー!!!ってめちゃくちゃ湧くお客さんに
山内「すごい嬉しい!!!」
客:笑
山内「"何このアレンジ…"って反応悪かったらどうしようと思ってた(笑)」
客:笑
山内「楽しい!この感覚かぁ〜、民生さーん!」
客:笑

手拍子が起こったりとか聴き入るところは手拍子が止んだりとか、今日のお客さんはいろいろタイミングがドンピシャで良かったなぁ。笑い屋みたいな人とかいちいちMCに家でテレビ見てる感覚で相づち打つ人とかもいなかったし。今日はヒューヒューなりすぎて疲れた。笑 


山内「久しぶりの曲をやりたいと思います」


君は炎天下

この曲入れてきたのも意外だったな。山内くんはこういうテイストが好きなんだろうな。カンヌの休日のインパクトが強すぎて、割と普通に演奏される君は炎天下にちょっと反応が薄く感じられたのでしょうか、歌い終わってから

山内「一人だとすごく反応がわかる。盛り上がってる!とか、そうでもなかったかな〜、とか(笑)」


Mellowについて

山内「毎回セットリストが違うライブにしようと思って」

山内「(今日のライブ)家の中みたいなのがいいなと思って。そういうふうにしたいなと思って。こんなうるさいやつが同じ部屋にいたらうっとおしいと思いますけど」
客:笑

パジャマみたいな衣装でもさもさの頭でマグカップで飲み物を飲んでる姿が完全に朝の山内総一郎、と思ったのであながち間違いではない…?


山内「今日メンバーが何をやっているか、さっき電話で聞いてみました(笑)」
といって紙を見ながら発表。
山内「え〜ダイちゃん。"東京では雨が強く降っており、家にいます。"」
客:笑
山内「"福岡のライブの事を気にしています"」
客:笑
山内「続いて加藤さん。"東京は雨が降っているので…"」
客:笑(一緒…笑)
山内「漫画を借りに行って家で読んでいます」
客:笑
山内「BOBOさんにも聞きました。"今日は休みで家でバーベキューをしています"」
客:笑

山内「ダイちゃんも来て今度一緒にやればいいのにね。ってそれだとバンドと同じか」
客:笑


山内「今日は好きな曲を何曲かカバーしたいと思うんですけど。椎名林檎さんの歌をカバーしたいと思います」
客:ヒューーーー!(反応◎)

椎名林檎ォォォ…!なんだろー、ギブスかなー、ここでキスして。かなー、と思ってたら


同じ夜(椎名林檎

最初少し歌って、間違えて、やり直し。

山内「同じ夜、という曲です」(改めて曲紹介)

やり直したあとも「君」と「あたし」を間違えて「うっ」ってなったけどそのまま突き通した。

なんか、昔ユーミンの「翳りゆく部屋」をカバーした時の雰囲気を思い出した。わたし(あたし)って出てくる物悲しい女の人の曲をたまに選曲する。ああいう枯れた雰囲気好きなのかな。

やっぱり山内くんの歌って歌詞が丁寧にまろやかに聞こえてきて日本語って綺麗だなぁって思う。強い言葉や過激な言葉だったとしても、きっと。

山内「普段歌ってる時は出てくるのに、ステージに立つとわけのわかんない感じになってグチャー!ってなるのはなぜなんでしょう」
客:笑

「福岡という事で、歌詞に福岡が出てくる曲をやりたいと思います」でピンとくる。

山内「みなさん福岡なのかな、草野さんだけなのかな〜出身・・・」
客:おおーーー!!!
山内「スピッツの曲をやりたいと思います」
客:おおおおーーーーー!!!(反応◎◎◎)


さわって・変わって(スピッツ

スピッツのカバーでもこの曲をやるのは想像してなかった。山内くんの「てんじんえーきのかいさつぐーちで♪」聴けて嬉しい!スピッツの中でも結構荒々しくて勢いがある方の曲なので、そのまんま山内歌唱にはまってた。「やーさーしーいぃい〜」ってこぶし効かせるとこ、ちゃんときれいに再現して歌ってたのが良かった。

この曲歌ってるの聴いていてだんだん山内総一郎…?ってなってきた。ゲシュタルト崩壊ってこういう事言うのかな…?

歌い終わったあと「スピッツ大好き〜!」
客:笑

山内「からまるタコの足・・・タコの公園とかあるんですか?」
客:・・・・・
山内くんは深読みとかしないタイプなんだね。


山内「普段歌えと言われない限り歌わないんですけど、洋楽のカバーをしたいと思います」
客:ヒューーーー!
山内「この中に英語が喋れる人、または英語が聞き取れる人はいますか?」
客:・・・・・
山内「じゃあ大丈夫(笑)じゃあやります。いたらやめようと思ってました(笑)」
客:笑


I Will(The Beatles

スキャット部分がほのぼのしててかわいい。合う。

歌い終わって
山内「お聞きの通りの発音です(笑)」
客:笑
山内「英語の曲が合うと思う人〜」
客:・・・(あまりいない?笑)
山内「少ない(笑)でも挙手ってズルいよね」
でもこれからも歌う!って言ってた。


おもむろに机の横にあった椅子に座ってマグカップの飲み物を飲む。
山内「椅子があったら座るよね」
客:笑
そしてすぐに立つ。

今日座って弾き語りスタイルじゃなくて良かったなー。座ったらたぶん見えない。


山内「こうやって一人でステージに立つのは、高校の文化祭以来です…!」
客:おーーー(パチパチパチ)
山内「文化祭っていっても、うちの高校は外部の人が来るようなものではなくて、完全に内輪だけでやるような文化祭でした」

山内「僕の高校には軽音部がなくて、ギター持って学校に行ってるのは僕一人だったんですけど、みんなの前で弾くとかじゃなくて休み時間、ベランダがあるんですけど、これぐらいの幅しかないベランダで(と言って手で表現するんだけどそれがあまりに細すぎて笑う)、マンションのバルコニーぐらいの大きさなんですけど(ここでも笑いが…)、そこの傘立てに腰掛けてギター弾いてました」
客:おおー♡(なんかときめいたような歓声が。笑 シチュエーション萌え?)
山内「ある日剣道部の顧問が、すっごい怖い人なんですけど、"お前がいつもほうきみたいなん持ってるやろ"って言われて」
客:笑
山内「ほうきじゃないんだけどな〜、と思いつつ、すごい怖い人なのでほうきじゃないとは言えず、そうですねーって持ち前の明るさで乗り切ったんですけど(笑)」
客:笑
山内「"それで食ってく気があるのか。それだったら文化祭のステージで一人でなんかやってみろ"って言われて、その時は歌も歌ってなかったんで、SMAP夜空ノムコウをやりました」
客:おおーーー(やって!って雰囲気)
山内「今日はやりませんけど」
客:えーーー
山内「…忘れたなぁ?」

と言いながら音出して確認してる。山内くんいつもそう言いながら歌ってくれるとこ好き。

夜空ノムコウのサビだけ。

客:ヒューーーーー!!!(盛り上がる)

思い出して弾けるのがすごい。


山内「こうやってソロでワンマンライブをやるのは初めてで。イベントとかで歌わせてもらう時、いつも時間がオーバーしてしまうんですね。それで、時間を気にせずもっと歌いたいなーと思って、ワンマンライブをやる事にしました。いつかやりたいと思ってたんですけど、思ったより早く出来たな、と」
客:拍手

ほんとにそう思う。一人で旅に出てみたい、と話していたのが昨年のフェンダーのイベントあたり、こんな日も来るのかな、と思ってたけど、考えてたよりずっと早く来た。山内くんのやりたいと思った事の実現力、スピード感はすごいなー。「こういうの見たいな」「こんな事やったらいいな」って想像した事がすぐ形になる。一番見たいタイミングで。タイミングって意外とすごく大事だ。山内くんにはそのタイミングを掴む力がある。

山内「今日が、福岡、初日なんですけど。次が大阪で、二本だけしかないんですけど(笑)。今のところほんとにこれだけなんです。不定期です。定期的にやっていきたいと思ってるんですけど、今日の福岡によっては、これっきりで終わるかもしれない(笑)。今日と大阪、それで終わってしまうかもしれません」
客:えーーーー


ブルー

山内総一郎のソロ弾き語りにおけるフジファブリックのフェスの定番曲(銀河、夜明けのBEAT)みたいな存在になりつつある。落ち着く。山内くんの声、綺麗な声だなぁ。

歌い終わって
山内「…いい曲だな〜」
客:笑


山内「僕がフジファブリックに入ったばっかりの時、前に出てガーッてギター弾いたりとかしてたんですけど。でしゃばりなので(笑)。そしたら志村君が、"このバンドでそういう前に出たりするのはちょっと…"って(笑)」
客:笑
山内「志村君もああいう感じで真面目な顔して言うんで、"ああ、なんか怒られちゃったのかなー"とか思ってたんですけど、その次ライブをした時、彼が前に出ていってました(笑)」
客:笑


山内「歌を歌うようになって、って歌うようになったっていうか、自分で歌うって言ったんですけど」「メンバーが欠けてしまったバンド、が、」「ある歌を歌い続けるだけじゃなくて、新しい歌を作っていくしかないと思って、」「フジフジ富士Qが終わって、MUSICをリリースして、次に三人で会う時、」

ぽつり、ぽつりと自分の、歌うようになった時の事を語り始めて、ドキドキした。あんまりその部分については多くを語ってはこなかった人だから。

山内「居酒屋で三人で集まって、俺が歌うって言った時、二人の反応が心配だったんです。えぇ〜?って言われたらどうしようとか、はたまたダイちゃんが"俺が歌う"って言ったらどうしようとか(笑)」
客:笑
山内「…"どうぞどうぞ!"って言いましたからね。シリアスな場面になりそうなところ、ああいうふうに笑いに持っていってくれたのは彼ららしいというか」

いつもあんな感じなのに、時々「彼ら」ってすごく真面目に誠実に二人の事話すのずるい。グッときてしまう。

山内「そうやって俺が歌うと言ったところで、フジファブリックで歌を歌ってギター弾きます、というのは、そんなに簡単に出来るような事ではなかったんですね」

言い方とか言葉の端々に、ここに来るまでいろいろあったんだなぁ・・・・・・というのが滲んでた。

よくバンドのボーカルが抜けたりした時に「フジファブリック形式になるのかな?」とか無邪気に言われたりしてる事あるけど、そんな簡単な事ではないよ・・・と思う。

山内「まわりのスタッフがやろうやろうって言ってくれなかったら出来なかった。そう言ってくれた当時のスタッフ、その事は今でもすごく支えになってます。今日はフジファブリックのスタッフに拍手してもらってもいいですか?」

大きな拍手。

藤巻さんのラジオにゲストで出て「いろんな人達が辛抱強く関わってくれた」って話してた時もそうだけど、山内くんから当時のスタッフの話聞くの、いつも思いが沁みてきて涙腺が緩む。感謝してるんだなぁ。それをすごく穏やかに優しく話す。

「しんみりしたい訳じゃないんですけど」って言ってそのあとなんか笑えるような事いっぱい話してくれた。そういうのも山内くんらしいなぁと思った。

「最初から自分で歌を歌って曲を作って、ってやってきた訳でもないのに」、この部分も前は絶対口にしてこなかったなー。当然、山内くんの中には「最初から自分が歌って曲を作っててそれを認められてここにいる訳ではない」というのがあったに決まってる、でもフジファブリックを続けるただその一点の為、そういう迷いを口に出さずなんでもない顔してただ前だけ見て突っ走ってくれたのほんとに感謝してる。ヘビーだっただろうな。

その部分で山内くんに戸惑われて立ち止まられていたら、「自分みたいなもんが」みたいな気持ちに押しつぶされていたら、自分がこの世で一番好きになったこの声に出会う事が出来なかった。そして今そんなふうに山内くんの歌を大切に思ってる人がたくさんいる事を山内くんにも信じて欲しい。ってもう薄々気付いてるかもしれないけど。

山内「"君いいね〜"(←スカウトの人風)って言われたりしたかったなー(笑)」
客:笑

山内「そうやって歌を歌うようになって、今までガチャガチャーッて弾くようなエレキしか持ってなかったんですけど、自分の歌に寄り添ってくれるようなギターが一本欲しいなと思って、シンプルな普通のアコースティックギターが欲しいなと思って買ったのがこのギターなんですけど」

手に持ってる1本のアコギを見せてくれた。傷がいっぱい見えた。

山内「ほんと、普通のギターなんですけど。フジファブリックの音楽もそうなんですけど、普通の楽器を使っていかに変わった音楽をやるか、そういう音楽をやりたいねって話してて、自分もそんな風に音楽をやっていきたいなと思ってて」

山内「そしてこのギターで、自分しか歌う事の出来ない歌が出来ました。その歌を歌いたいと思います」


ECHO

今日はよく左上に口を歪めて歌ってた。


LIFE

さっきの歌い始めた時の話を聞いたあとに聴くLIFEは沁みる。途中のギターソロと一緒に歌うとこ、ぐちゃぐちゃ。笑


ダイナマイト

ファブリックシアター的アレンジで。ギターを弾く手がめちゃくちゃ忙しく、流れるような指さばきを見ていた。

歌い終わったあと「疲れたー!」
客:笑


バタアシParty Night

疲れたって言ってんのにまた手が疲れるバタアシParty Night。


夢みるルーザー

なんだろう?あ!って思った曲。本編最後の夢みるルーザーの弾き語り、意外だったけどすっごい良かった。夢みるルーザーには山内くんの魅力が詰まってる。照明が黄金色だったのもそうだけど、光に溢れてキラキラしてた。

間奏でギターを弾き倒して前に出てきて、虹が取って代わられそうな勢いだった。上手行って下手来た時シールドが抜けてアンプを通さないギターの弦のシャカシャカする音だけが響くけどそのまま弾き続けてたらスタッフの人が助けに来てくれた。(そしてほどなく音復活)

「ドキドキしたいから、さぁ、さぁ!さぁ!!さァーーーーー!!!」ってSTARがフェスでぶち抜けた時みたいな新しい表現が生まれる瞬間を見た!興奮したー。曲締める時「セイヤ!」って言ったの笑ってしまった。本人めっちゃ恥ずかしそうな顔してた。


アンコール

"Mellow"てカラフルに大きく描かれた方のグッズのTシャツを着て出てきた。あのグッズの淡く柔らかい色合いとかふにゃふにゃした文字の感じ、好きなんだよなぁ。山内くんっぽい。


山内「バンドの再生、という思いを込めて作った曲をやりたいと思います」


en1 STAR

・・・グッときた。いつもSTARの選曲、置かれるポイントにグッとくる。

フジファブリックのあっち側とこっち側をつなげてくれた曲。(会いに もだけど。二つの橋って感じ)あーフジファブリックだと感じられた、事あるごとに思い出す一生大事な曲だろうな。

自分がはまってから初めて聴いた山内くんの弾き語りはチャウ大で大阪城ホールのど真ん中でただ歌う事にいっぱいいっぱいだったSTARだった。あの時と今は何もかもが違う。立ち振る舞いも歌声もだけど、なにより、誰かに何かを伝えたいってエネルギー!

特に「君の声はこだましてる」以降の感情の加速がすごかった。「飛び出すのはここからだーーーー!!!」ってまた今日も壁を突破するように歌ってた。

最後すごく押さえた聞こえるか聞こえないかぐらいの音でギターを弾いて、前ラジオかなんかで「弾き語りは小さい音でも聞こえるから」って言ってたの思い出した。ああいう音を聴くのはすごく贅沢な気がするなぁ。そこからガーーッて強く強く弾いて、締め。


山内「アレンジとか、その場で考えながらやってるようなところがあるんですけど。反応が良くて良かったです」

山内「今日は最初だから自分が最初に聴いてもらいたい曲を詰め込みました」(うれしい)

山内「明日イベントに出るんで、無料なんで、ぜひ見に来てくださーい」
客:拍手


山内「次の曲で最後です」
客:えーーーーー
ほんとにえーーって感じ…。名残惜しかった。この時間が永遠に続くような気がしてた。なんかもうずっと聴いていられる。すごく時間が短く感じた。あっという間だった。

山内「この為に歌ってるって曲を歌います」


en2 sing

最近ずっと「君がいるから」って歌ってたけど、今日は「君をおもい」ってオリジナルで歌ってた。LIFEの「僕ら」とかもそうだけど、状況によって歌詞変えちゃうところすごく好きだし、すっとオリジナルに戻ると「やっぱりオリジナルもいいなぁ」って思うのです。

最後、いつもバンドメンバーとやるみたいに一人でバンザーイってやってた。それがあのFAB CHANNELの潜入レポートの最後の写真かな。いい笑顔。

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最初にこのライブの事を知ったのは街の中を歩いてる時で、FAB CHANNEL見て「ひええええ!!!」となった。今年一番ビックリしてテンションが上がった出来事かもしれない。この日が来るまでずっとドキドキしてたし緊張してた。

チケットに「映像収録につきお客様が映り込む可能性あり。」って書いてあったけど記録用かな。一生に一度の初めてのソロワンマン映像、ドキュメンタリーとかに少しだけとかでもいいのでいつか見られたらいいなー。

最初記念すべき初ソロライブを地元大阪でやろうと考えていて、浜崎貴司さんに福岡のイベントに誘われて前日会場も押さえられたしついでにそこでソロライブもやっちゃおーって感じだったんだろうか?とか思ったんだけどどうなんだろう。初回大阪一箇所だったら恐ろしい事になってたと思うけど。いずれは満を持して東京上陸するんだろうなー。最初は縁の深いLOFTあたりでやるのかな。でもそれだと狭すぎる気がするなー。


Mellowグッズ

仕事帰りにFAB CHANNELの「山内総一郎ソロLIVE "Mellow" GOODS公開!」のページを開いてニヤニヤニヤニヤが溢れてきたので一旦スマホを閉じた。意外といつものツアー並みちゃんと作ってるー!てっきりSTAND ALONEのグッズ並のやっつけ感かと思ってた。(それでも記念すべき…とか言って買ったと思うけど)ほにゃほにゃしたまぬけな文字と色づかいがかわいい!と思った。画像では「山内総一郎オリジナルロゴ」がどの事かわからなかった。物販で見て実際の質感に「…!?」「あれはないかもしれない」と思ったけど、なんかだんだんマヒしてきた。まぁ山内くんが着たら異様にかわいいし、マグカップもステージで使われて更にかわいさ増しだった。

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山内総一郎の名前がチケットに入った山内くんの生まれて初めてのワンマンライブ、山内くんがギターを弾き始めてから歌い始めたところまで、そして現在を歌で綴る2時間半みたいな山内総一郎半生記みたいなライブだった。(かなりはしょってるけど)

あれだけライブをやってきた百戦錬磨でも自分の初めてのソロライブになるとあんなふうになるのかー。へぇー。うふふー。誰かの生まれて初めてがとても新鮮で愛しかった。

弾き語りソロワンマンライブというのは最近完成されつつあったイベントで歌う6曲ぐらいで構成される世界とはまったく違うものだった。今日の山内くんの弾き語りはこれまでの拡大版とかそういうのではなかった。もちろんあれで培われたからこその次のステップなんだけど。その出来上がった作法をいったん手放すような。また新しい荒野に足を踏み入れた感じ。

今日の山内くんはジェスチャー少なめだった。ただただギターを最初から最後までたった一人で掻き鳴らしてた。

今日を終えて山内くんの性格ならきっと次はもっとああしたいとかこうしたいという事が浮かんでるはず。

次の山内総一郎が楽しみ。



セットリスト

PRAYER
カタチ
カンヌの休日
君は炎天下
同じ夜(椎名林檎
さわって・変わって(スピッツ
I Will(The Beatles
ブルー
夜空ノムコウSMAP)サビだけ
ECHO
LIFE
ダイナマイト(SMAP
バタアシParty Night
夢みるルーザー

en1 STAR
en2 sing