J-WAVEで弾き語ったWater Lily Flowerについて

2018/9/28 J-WAVE MARTIN GUITAR SOUND HOLE UNIVERSE 最終週で山内くんが弾き語りしたWater Lily Flower、ちょっと手に負えない歌声というか、この出来事はもうちょっとした事件で、衝撃的すぎたのもあり、もったいないのもあり、ハナレフジのツアーとかもあってしばらく聴いてなかった(というか封印してた)んだけど、その後Water Lily Flowerをライブで何度か聴き、ツアーも終わり落ち着いたので、宝箱を開けるようにぽつぽつ聴いている。この時の歌、一番好きかもしれないなー。


Martinのギターの音が好きすぎるよ。山内くんはフェンダーとエンドースメント契約を結んだけど、それに縛られる事もなくその後も自由にやってる感じで(Martin冠の番組にも出られるし)良かった。

前奏のギターの音からほんといい。弦の上を滑る指の音が生々しい。感情が入った歌のようなギターのギュッとした音、4小節目で違う音入れてくるのすごくいい。(フリーライブの手紙の前奏でもこういうのあったなー)

歌い出しからいつもと違ってハッとなる。全く声を張ってない、なのに軽くないし か細くない。豊か。クリームを塗り広げるみたいな。なめらかで、大人っぽい。

山内くんの歌は、いつまでもこなれない美しさがあるな。いつまでも素人っぽいというのとは違う。ちゃんと追い求めるものがあって向上しようとするけど、誰かに"上手く"見せようというのがすっぽ抜けてる。いつだって思いが向かう先は楽曲の事だけ。

一番驚いたのは、サビ。今年一番びっくりしたかもしれない。前のツアーとか音源で聴いてきて、まだライブのWater Lily Flowerに聴き慣れてない状況で、まぁ当然バーーーン!と来ると思うじゃないですか、サビ。


心地良く聴いていてさぁ来るぞ来るぞと思ったら、その第一声目に  ふわっと包まれて、構えてたのと全然歌い方で、来て、「!?!?!?!?」って、ほんっっとに心の底から動揺した・・・・・・・


「瞬いて」の声が至高。


音源みたいにリバーブがかかってないシンプルな歌声なのに、声の中に物語があって、誰にも似てないし誰にも習ってない、独自に編み出した方法論で、山内総一郎で溢れてて、とにかくなんというか、ものすごい歌声だな・・・・・。

サビになると同じリフでも流れるようになって自然と歌を前面に出すのね。

間奏明けCメロの"今"を深く愛おしむような歌とパリンパリンと一音一音はじく弦の音の後の、「明けて……」がさっきの「咲いた」よりも更に信じられないぐらい優しい歌い方になって、歌に合わせてゆっくりハープみたいな可憐な響きになるアルペジオ、最後に向かってまたスピードが上がっていくギター、高まっていく歌、引きずるような「離さないで」、最後一人で歌うコーラス部「あ〜」、な、な……………………?


この歌を聴いてラジオを切った後、「今、私は一体何を聴いてしまったんだ……………………?」と呆然としてしまった。

その歌声の瑞々しさと生命力に圧倒されてしまった。直接人の心に触ってくるすごい声になってた。


山内総一郎がすべてを司る、山内総一郎の意思でどうにでもなるWater Lily Flower弾き語りのおそろしさ


この弾き語りのWater Lily Flowerによってそういう表現方法に気付いたのか、のちのライブでのパフォーマンスの元になったのかもしれないと感じる。最近ライブで聴くサビの「咲いた……」とか「明けて……」がすごく柔らかくなった気がする。