Mellow配信 JACK LION編

フジファブリックのオフィシャルモバイルサイト、FAB CHANNEで5月の緊急事態宣言中に出来た毎週土曜20時には更新されるコーナー「よなよな FAB CHANNEL」。こんな状況でもファンを楽しませようと急遽作ってくれたのかな、と思うと嬉しかったし、土曜20時という落ち着いた、オフィシャルのコーナーとしてはちょっと遅い時間帯の更新とそのお知らせも新鮮で嬉しかった。

そして最終回に配信された山内総一郎ソロライブ”Mellow”2019/12/7 ジャックライオン編。これまでもコーナーでは5分ぐらいの動画の配信だったので今回もそれぐらいかと思って夜のんびり開いたら時間が1:07:15もあって激しく動揺。

これは時間がある時にちゃんと観なければ…と思い、とりあえず最後どの曲まで入ってるのか確認したら、破顔が入ってて泣いた。

破顔、ゆるいかの忘年会か新年会かで山内くんがBGMでちょっとだけ弾いてて、いつかアコースティックで聴いてみたいなーとそれが夢になった。ライブではまだ叶ってないけど、初めて音源として聴くことが出来た。ピアノ一本で山内くんの歌が聴きたいというのも、これもライブじゃないけど金澤君のゆるいか音源で叶った。この酷い世界で、そのことがどんなに光になった事か。

ライブハウスのない新しい世界なんて受け入れられない。いつかライブハウスの地を踏みしめるその日まで、どうか。

Love musicで放送されたMellow ジャックライオン編の手紙が素晴らしくて、さあ、ちゃんと観ようと思った。(コメントも良かったし、地上波でMellowの手紙が観られるなんて、Love musicのスタッフの人たちはいつも愛しかない、ありがとうございます!)


Walk On The Way
歌声、動き、表情。始まってすぐなんかもうすべての好きがここに詰まってると思った。いきなりのファルセットとか、そんなん入れたから次の歌詞がンな~…ってなって笑ってるのも、自由……!笑

Water Lily Flower
むきだしというか、エグい このWater Lily Flower

~ここからFABch中継~

ブルー
中継の時全然落ち着いて聴けてなかったからこうやって改めてじっくり聴けて嬉しい。ギターのザラッと刻まれるようなストロークの波動がほんとに気持ちいいな。

最後のサビの感情移入すごいな。(一言目の「レール」の声とかすごくない?)最後に付け足したああいうのもすごく好きだ。

ブルーは山内総一郎歌人生をずっと一緒に歩んできた、これからもずっと歩んでいく曲だと思うな。

中継の時はこのあとに「地元の大好きな先輩」と言って槇原敬之の遠く遠くをカバーしてたけど、配信ではカット。中継で聴いたこの曲、冒頭で「ちからっ」って歌った時点でもう、いつのまにこんな自分だけの個性を手に入れたんだろうなぁと思った。歌詞をとても丁寧に扱う、奇をてらわずものすごくベーシックな歌い方なんだけど、こんなふうに歌う人、ほかにいないんだよねぇ。最後にファルセット入れてきたのとても良かった。「JACKライオンとの、このライブハウスとの約束」の話もこの曲のあとで。

LIFE
めちゃくちゃニヤニヤしてしまう。自由って楽しい。笑

バタアシParty Night
ギターすごすぎ楽しすぎ!歌声艶っぽいなー。歌い終わりの新しい感じ…!うぅ…。

東京
バタアシ~東京の繋がり最高ですね。。
ギター俺からの演奏完全に入ってる。

東京のラップ、始めた時からずっと「らしくないことをしている」という思いが山内くんの中にあったかもしれない(なかったかもしれない)、山内くんはやめないで、だんだん自分の中に落とし込んでいって、この日、めちゃくちゃかっこいいと心から思った。自分のものにしてしまった。

ツアー中にポッと生まれて夏フェスを経て大阪城ホールで広い会場で観客と繋がる装置として最高の役割を果たした、めでたしめでたしとなりかけていたところでこの日。棒読みラップでも念仏ラップでもない、逃げのないラップ。山内くんのラップで初めてグルーヴを感じた。

「俺のルーツ」の掛け合いのとこ、ほんとにほんとに最高だな!らしすぎる言葉のセレクト。なんであんなん思い付くの…。

最後のサビの「吹きつける…」のはっきりとした歌い方ハッとするな。突然あそこから声が視界がクリーンになる感じ。山内くんの歌の表現、すごいな。

どうでもいいけど山内くんがたかまった時「ニャーッ!」っていうのめっちゃ好き。笑

~FABch中継はここまで~

ECHO
アンコールでECHO歌ったのかー…。感情が溢れ返る声に泣けてしまう。この日の歌声、ほんとにいい声だな。JACK LIONという会場がこの声を山内くんに出させているのかな。

メンバー登場
このシーン入れてもらえてほんとありがたいなぁ。メンバーを呼び込んだ時の山内くんの表情!笑 金澤君のマイクを両手に握って「来ちゃった。」かわいすぎやろ…。なんか三人揃ってる画にほっとした。この時のMC聞いて「あぁ、手紙のテーマがここJACK LIONで完結したんだなぁ…」と思ってホロっときた。

手紙
ここで一人で生まれた曲が全国まわって大阪城ホールに立って再び生まれたライブハウスに帰ってくる。夢みたいなストーリー。

これはまた聴いたことない手紙のアレンジ。三人がいる事の意味を感じるようなアレンジだなー。前奏が始まった時から光溢れる。金澤君の鍵盤が吹き込む新しい風が素晴らしいな…。魔法みたいだね。魔法だね。すごい。このアレンジが好きだーーーーーーー!!!!

二人に引っ張り出されたような山内くんの歌も素晴らしい。「大事な友を見つけたよ」のところでちょっと泣いてる?なんてね。映像ではわからないけど声に感情が決壊してる。大阪城ホールの時もそうだったなぁ。

破顔
最後の曲、その場で決めたんだな…。前奏だけ聴いててもわからない、この場にいたら歌い始めてしばらくして「・・・・!!!!」って卒倒しそうになったと思う。

いつも二人がするサビ前の神聖な感じがする「ラーラララーラ、ラララー ラララー」ってコーラスを一人で歌っているのがなんか、グッときた。

会場にいるみたい、とは言わないまでも今日もどこかでこのライブが行われているような、それを観せてもらっているような、そんな配信だなーと思って観ていたけど、破顔の時は本当にライブ会場のうしろでライブを見ているような会場の匂いとか空気が感じられたような気がした。日々のいろんな事がその瞬間に溶けて落ちていくような安堵感と走り抜けたような心地よい疲労感と、いつもライブで感じてきたそれを感じた。ああ、ライブに行きたい。

そして歌に説得力を持って一人で堂々と一本のライブを引っ張っていけるようになったこの人を、もっと知ってもらいたいと思った。山内総一郎って人の音楽を。その特異な才能を。全然知られてなさすぎてもどかしい。

この時期に自分の好きなもののかたまりみたいなのを観られた事にすごく意味があった。大阪城ホールの後のJACK LION公演という伝説になるような貴重なライブの映像を惜しみなくこんなにたくさん観せてくれてほんとうにありがとうございました…!